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きゃく
ふりがな文庫
“
客
(
きゃく
)” の例文
いまどき、めずらしい
客
(
きゃく
)
である。こんな冬の
季節
(
きせつ
)
に、しかもこんなへんぴな土地に、
旅
(
たび
)
の
商人
(
しょうにん
)
だってめったにきたことはないのだ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
「
夏
(
なつ
)
は、
水草
(
みずくさ
)
はいいものだ。あれを
一鉢
(
ひとはち
)
買
(
か
)
っても
悪
(
わる
)
くないな。」と、
笑
(
わら
)
いながら、お
客
(
きゃく
)
の
話
(
はなし
)
とはまったく
関係
(
かんけい
)
なしに
考
(
かんが
)
えていたのでした。
ガラス窓の河骨
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ねる時間になりますと、お
客
(
きゃく
)
はこしかけの上に長ながとねころんで、ふくろをまくらのかわりにして、頭の下にあてがいました。
「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
外
(
ほか
)
のこととは
訳
(
わけ
)
が
違
(
ちが
)
い、あたしゃ
数
(
かず
)
あるお
客
(
きゃく
)
のうちでも、いの一
番
(
ばん
)
に
嫌
(
きら
)
いなお
人
(
ひと
)
、たとえ
嘘
(
うそ
)
でも
冗談
(
じょうだん
)
でも、
気
(
き
)
の
済
(
す
)
まないことはいやでござんす
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
こんなことを
言
(
い
)
って
袖子
(
そでこ
)
を
庇護
(
かば
)
うようにする
婦人
(
ふじん
)
の
客
(
きゃく
)
なぞがないでもなかったが、しかし
父
(
とう
)
さんは
聞
(
き
)
き
入
(
い
)
れなかった。
娘
(
むすめ
)
の
風俗
(
なり
)
はなるべく
清楚
(
せいそ
)
に。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
一つフロックコートで
患者
(
かんじゃ
)
も
受
(
う
)
け、
食事
(
しょくじ
)
もし、
客
(
きゃく
)
にも
行
(
ゆ
)
く。しかしそれは
彼
(
かれ
)
が
吝嗇
(
りんしょく
)
なるのではなく、
扮装
(
なり
)
などには
全
(
まった
)
く
無頓着
(
むとんじゃく
)
なのに
由
(
よ
)
るのである。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
奥
(
おく
)
には
客
(
きゃく
)
がきているのだ。
昼間
(
ひるま
)
、
飯屋
(
めしや
)
でぶつかった
地蔵行者
(
じぞうぎょうじゃ
)
の
菊村宮内
(
きくむらくない
)
を引っぱってきて、
久
(
ひさ
)
しぶりに
夜
(
よ
)
の
更
(
ふ
)
けるのを
忘
(
わす
)
れて話しているあんばい。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのあいだにも花前はすこしでも、わが
行為
(
こうい
)
の
緊張
(
きんちょう
)
をゆるめない。やがて主人は
奥
(
おく
)
に
客
(
きゃく
)
があるというので
牛舎
(
ぎゅうしゃ
)
をでた。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
人力曳
(
じんりきひ
)
きたちは、お
客
(
きゃく
)
を
待
(
ま
)
っているあいだ、することがないので、つい、
駄菓子箱
(
だがしばこ
)
のふたをあけて、
油菓子
(
あぶらがし
)
や、げんこつや、ぺこしゃんという
飴
(
あめ
)
や
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
廿四日、
天気
(
てんき
)
好
(
よ
)
し。
隣
(
となり
)
の
客
(
きゃく
)
つとめて
声高
(
こわだか
)
に
物語
(
ものがたり
)
するに
打驚
(
うちおどろ
)
きて
覚
(
さ
)
めぬ。
何事
(
なにごと
)
かと聞けば、
衛生
(
えいせい
)
と
虎列拉
(
これら
)
との事なり。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
お
客
(
きゃく
)
さまが
見
(
み
)
えた
時
(
とき
)
に、こちらの
世界
(
せかい
)
で
何
(
なに
)
が一ばん
物足
(
ものた
)
りないかといえば、それは
食物
(
たべもの
)
のないことでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
お
客
(
きゃく
)
さまがあると
知
(
し
)
ったらもっとたくさん
取
(
と
)
っておけばよかったものを、
気
(
き
)
のつかないことをしました。
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
後
(
うしろ
)
の方につづいてる車では、もう
乗
(
の
)
ってるお
客
(
きゃく
)
たちもたいていうとうとと
眠
(
ねむ
)
ってる
頃
(
ころ
)
で、あたりはしいんとした山の中の夜で、ただ私たちだけがおきていて、かまに
石炭
(
せきたん
)
の火をたき
ばかな汽車
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
かつては寒夜客来
テ
茶当
ツ
レ
酒
ニ
竹罏湯沸
テ
火初
メテ
紅
ナリ
〔
寒夜
(
かんや
)
に
客
(
きゃく
)
来
(
きた
)
りて茶を酒に
当
(
あ
)
つ
竹罏
(
ちくろ
)
に
湯
(
ゆ
)
沸
(
わ
)
きて
火
(
ひ
)
初
(
はじめ
)
て
紅
(
くれない
)
なり〕といへる
杜小山
(
としょうざん
)
が
絶句
(
ぜっく
)
なぞ口ずさみて殊更
煎茶
(
せんちゃ
)
のにがきを
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「こんなめずらしいお
客
(
きゃく
)
さんは、はじめてです。」と、
牝牛
(
めうし
)
は言いました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
一同
(
いちどう
)
次第
(
しだい
)
に
入
(
はひ
)
る。ヂュリエットと
乳母
(
うば
)
と
殘
(
のこ
)
りて、
出行
(
いでゆ
)
く
客
(
きゃく
)
を
見送
(
みおく
)
る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
(まあ、ひとつおつき合いなさい。ここらは今日
盆
(
ぼん
)
の十六日でこうして
遊
(
あそ
)
んでいるんです。かかあもせっ
角
(
かく
)
拵
(
こさ
)
えたのお
客
(
きゃく
)
さんに食べていただかなぃと
恥
(
はじ
)
かきますから。)(おあがんな※え。)おみちも
低
(
ひく
)
く云った。
十六日
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
夕立
(
ゆうだち
)
の
客
(
きゃく
)
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
一方、おかみさんは、
主人
(
しゅじん
)
にむかっては、きっぱりと強がりを言ったものの、
内心
(
ないしん
)
はやはり、
客
(
きゃく
)
のことが気になってしかたがなかった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
この
港
(
みなと
)
から、
南洋
(
なんよう
)
の
方
(
ほう
)
へゆく
船
(
ふね
)
は、
今夜
(
こんや
)
出
(
で
)
てゆくのが
今年
(
ことし
)
じゅうの
最終
(
さいしゅう
)
でありましたが、あまりそれには
乗
(
の
)
ってゆく
客
(
きゃく
)
もなかったのです。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「この
雨
(
あめ
)
だ。いくら
何
(
な
)
んでも、お
客
(
きゃく
)
の
方
(
ほう
)
は、
気
(
き
)
になるほど
行
(
い
)
きもしまい。それとも
誰
(
だれ
)
ぞ、
約束
(
やくそく
)
でもした
人
(
ひと
)
がお
有
(
あ
)
りかの」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
仕立屋さんはこういって、よびもしないのにやってきたお
客
(
きゃく
)
さんたちを
追
(
お
)
っぱらいました。けれども、ハエたちには、ドイツ
語
(
ご
)
なんかわかりません。
いさましい ちびの仕立屋さん
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
うららかな春のそこここを歩いている参詣人や
遊山
(
ゆさん
)
の
客
(
きゃく
)
とは、およそ遠い夢を武蔵はそこで描いているのだった。
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それから
飲料
(
いんりょう
)
としては
桜
(
さくら
)
の
花漬
(
はなづけ
)
、それを
湯呑
(
ゆの
)
みに
入
(
い
)
れて
白湯
(
さゆ
)
をさして
客
(
きゃく
)
などにすすめました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
こう一言
叫
(
さけ
)
んだお政は、
客
(
きゃく
)
の
飲
(
の
)
み
残
(
のこ
)
した
徳利
(
とくり
)
を右手にとって、ちゃわんを左手に、二はい飲み三ばい飲み、なお四はいをついだ。お政の顔は
皮膚
(
ひふ
)
がひきつって目がすわった。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
もしわたしが
負
(
ま
)
ければ、この
着物
(
きもの
)
をぬいでお
前
(
まえ
)
に
上
(
あ
)
げよう、そしてわたしの
背
(
せい
)
の
高
(
たか
)
さだけの大きなかめに
酒
(
さけ
)
をなみなみ
盛
(
も
)
って、
海山
(
うみやま
)
のごちそうを
一通
(
ひととお
)
りそろえて、お
客
(
きゃく
)
に
呼
(
よ
)
んでやろう。
春山秋山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
次
(
つぎ
)
の
日
(
ひ
)
、
大野
(
おおの
)
の
町
(
まち
)
へ
客
(
きゃく
)
を
送
(
おく
)
ってきた
海蔵
(
かいぞう
)
さんが、
村
(
むら
)
の
茶店
(
ちゃみせ
)
にはいっていきました。そこは、
村
(
むら
)
の
人力曳
(
じんりきひ
)
きたちが
一仕事
(
ひとしごと
)
して
来
(
く
)
ると、
次
(
つぎ
)
のお
客
(
きゃく
)
を
待
(
ま
)
ちながら、
憩
(
やす
)
んでいる
場所
(
ばしょ
)
になっていたのでした。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
客
(
きゃく
)
をへやに
案内
(
あんない
)
すると、
暖炉
(
だんろ
)
に火をもやしてたきぎをくべ、
台所
(
だいどころ
)
でお手伝いにてつだわせて、おかみさんはせっせと
食事
(
しょくじ
)
のしたくをした。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
やがて、わずか
日
(
ひ
)
がたつとお
正月
(
しょうがつ
)
になりました。けれど
独
(
ひと
)
り
者
(
もの
)
の
幸作
(
こうさく
)
のところへは、あまりたずねてくる
客
(
きゃく
)
もなかったのです。
金銀小判
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
主人はかんかんにおこって、ゆうべあんなにおそくきたお
客
(
きゃく
)
たちがあやしいぞ、と思いました。そこで、すぐさま立っていって、さがしてみました。
ならずもの
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
願
(
がん
)
にかけておせんの
茶屋
(
ちゃや
)
へ
通
(
かよ
)
う
客
(
きゃく
)
は
山程
(
やまほど
)
あっても、
爪
(
つめ
)
を
切
(
き
)
るおせんのかたちを、一
度
(
ど
)
だって
見
(
み
)
た
男
(
おとこ
)
は、おそらく
一人
(
ひとり
)
もなかろうじゃねえか。——そこから
生
(
うま
)
れたこの
爪
(
つめ
)
だ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
馬
(
ま
)
ぐさ
小屋
(
ごや
)
の中の高いびきは、
定
(
さだ
)
めし
心地
(
ここち
)
よい
熟睡
(
うまい
)
におちているだろう。お
長屋
(
ながや
)
の
灯
(
ひ
)
もみんな
消
(
き
)
えて、
卜斎
(
ぼくさい
)
の家のなかも、
主
(
あるじ
)
のこえなく、
客
(
きゃく
)
の
笑
(
わら
)
いもたえて、シンとしてしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
時
(
とき
)
ちょうど
奈良
(
なら
)
から
初
(
はつ
)
もののうりを
献上
(
けんじょう
)
して
来
(
き
)
ました。
珍
(
めずら
)
しい大きなうりだからというので、そのままお
盆
(
ぼん
)
にのせて四
人
(
にん
)
のお
客
(
きゃく
)
の
前
(
まえ
)
に
出
(
だ
)
しました。するとまず
安倍晴明
(
あべのせいめい
)
がそのうりを手にのせて
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
はやく、お
客
(
きゃく
)
がくればいいのになあ、と
海蔵
(
かいぞう
)
さんは
眼
(
め
)
をほそめて
明
(
あか
)
るい
道
(
みち
)
の
方
(
ほう
)
を
見
(
み
)
ていました。しかしお
客
(
きゃく
)
よりさきに、
茶店
(
ちゃみせ
)
のおかみさんが、
焼
(
や
)
きたてのほかほかの
大餡巻
(
おおあんまき
)
をつくってあらわれました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「このごろ、
港
(
みなと
)
にはいってきた、
赤
(
あか
)
い
船
(
ふね
)
のお
客
(
きゃく
)
さまだよ。」と、
町
(
まち
)
の
女房
(
にょうぼう
)
たちが、うわさしているのをきいたのであります。
赤い船のお客
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こうして、うちにかえるとちゅう、日がくれましたので、とある
宿屋
(
やどや
)
にとまりました。宿屋はお
客
(
きゃく
)
でいっぱいでした。
「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
乾坤堂
(
けんこんどう
)
の
客
(
きゃく
)
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこで、その
店
(
みせ
)
は、
子供
(
こども
)
の
頭
(
あたま
)
を八
銭
(
せん
)
に
値下
(
ねさ
)
げしました。すると、はたして、
主人
(
しゅじん
)
が
考
(
かんが
)
えたように、お
客
(
きゃく
)
は、みんなその
安
(
やす
)
い
店
(
みせ
)
へやってきました。
五銭のあたま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それに、このれんちゅうが、たいしたお
客
(
きゃく
)
ではなさそうにも思われたのです。けれども、そのうちにみんなが
ならずもの
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
桐壺
(
きりつぼ
)
の
客
(
きゃく
)
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
煖房装置
(
だんぼうそうち
)
もあれば、
壁
(
かべ
)
にはオゾン
発生機
(
はっせいき
)
を
備
(
そな
)
えてあって、たくさんのテーブルには、それぞれ
客
(
きゃく
)
が
対
(
むか
)
い
合
(
あ
)
っていました。
世の中へ出る子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そいつらはこの
旅
(
たび
)
の
客
(
きゃく
)
を殺して、もっているものをうばいとろうというのです。けれども、しごとにかかるまえに、人殺しどもは、まず
食卓
(
しょくたく
)
につきました。
なぞ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
殺地
(
さっち
)
の
客
(
きゃく
)
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここには、ただひとり、おじいさんが
住
(
す
)
んでいました。
男
(
おとこ
)
ながら、きれいにそうじをして、よく
客
(
きゃく
)
をもてなしました。
とうげの茶屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お
客
(
きゃく
)
は
勘定
(
かんじょう
)
をはらって、ねにいきました。ところが主人は、夜のうちに、
馬屋
(
うまや
)
へしのびこんで、この金貨をうむロバをつれだして、そのかわりにべつのロバをつないでおいたのです。
「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
春
(
はる
)
の
客
(
きゃく
)
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
日
(
ひ
)
の
昼
(
ひる
)
ごろ、おじいさんは、
会社
(
かいしゃ
)
の
応接室
(
おうせつしつ
)
で、テーブルに
向
(
む
)
かい、
大
(
おお
)
きな
腹
(
はら
)
を
抱
(
かか
)
えて、パイプをすぱすぱ
吸
(
す
)
いながら、お
客
(
きゃく
)
と
話
(
はなし
)
をしていました。
ガラス窓の河骨
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なにしろ、きょうは
聖母
(
せいぼ
)
さまの日だろう、聖母さまが
幼子
(
おさなご
)
キリストさまの
肌着
(
はだぎ
)
をせんたくして、かわかそうという日だからね。ところが、あしたの
日曜
(
にちよう
)
には、お
客
(
きゃく
)
さんがおおぜいくる。
ブレーメンの音楽師
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
雛
(
ひな
)
の
客
(
きゃく
)
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私
(
わたし
)
どもは
貧乏
(
びんぼう
)
で、お
客
(
きゃく
)
さまにおきせする
夜具
(
やぐ
)
もふとんもないのでございますが、せがれが
猟師
(
りょうし
)
なもので、
今夜
(
こんや
)
は、どこか
山
(
やま
)
の
小舎
(
こや
)
で
泊
(
と
)
まりますから
宝石商
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
客
常用漢字
小3
部首:⼧
9画
“客”を含む語句
食客
賓客
客間
客人
旅客
嫖客
乘客
浴客
客舎
顧客
侠客
華客
乗客
客室
客車
遊客
客観
刺客
相客
素見客
...