“相客”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいきゃく80.0%
あひきやく6.7%
あいきやく6.7%
あひやど6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「今夜は格別のおもてなしに預かって、わたしも満足した。しかしあなたと二人ぎりでは余りに寂しい。誰か相客あいきゃくを呼んで下さらんか」
酒だけを飲んでくのか、食事をするのかを聞いたあとで、食事がしたいのだと分ると白い卓覆ひを持つて掛けに来る。卓の数は五六十あるがまだ外に相客あひきやくはない。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
僕はペナンを出帆してから郵船会社の厚意で一等室へ移して貰つたが、幸ひ相客あいきやくが無いので広い涼しい部屋を一人ひとりで占領する事となつた。一等船客せんかくには千頭ちかみ、宮坂などと云ふ海軍大尉が乗つて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
殘らず尋ぬれども一かうしれ申さず尤も祭の時分なれば客人多く私し方ばかりにて五十人相客あひやどなれど若や先へ立れし人が間違まちがひられ荷のなかへ入て行れしもはかり難し氣の毒ながら私し方には之なしと申せしに夫婦のしうは大に力を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)