相客あひきやく)” の例文
酒だけを飲んでくのか、食事をするのかを聞いたあとで、食事がしたいのだと分ると白い卓覆ひを持つて掛けに来る。卓の数は五六十あるがまだ外に相客あひきやくはない。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
良人をつとは自分だけを二等の寝室へ移すと云つて船員へ交渉しに下へ降りて行つたが、二等の婦人室は誰も相客あひきやくがないから切符を買ひ更へずとも自由に休憩してよいと船員が云ふので
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)