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大聲
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おほごゑ
ふりがな文庫
“
大聲
(
おほごゑ
)” の例文
新字:
大声
さてはや、
念佛
(
ねんぶつ
)
、
題目
(
だいもく
)
、
大聲
(
おほごゑ
)
に
鯨波
(
とき
)
の
聲
(
こゑ
)
を
揚
(
あ
)
げて
唸
(
うな
)
つて
居
(
ゐ
)
たが、やがて
其
(
それ
)
も
蚊
(
か
)
の
鳴
(
な
)
くやうに
弱
(
よわ
)
つてしまふ。
取亂
(
とりみだ
)
さぬ
者
(
もの
)
は
一人
(
ひとり
)
もない。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
かの
新婦
(
はなよめ
)
——即ち
大聲
(
おほごゑ
)
によばはりつゝ尊き血をもてこれと
縁
(
えにし
)
を結べる者の新婦——をしてその
愛
(
いつくし
)
む者の
許
(
もと
)
に
往
(
ゆ
)
くにあたり 三一—三三
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
大學者
(
だいがくしや
)
さまが
頭
(
つむり
)
の
上
(
うへ
)
から
大聲
(
おほごゑ
)
で
異見
(
いけん
)
をして
下
(
くだ
)
さるとは
違
(
ちが
)
ふて、
心
(
しん
)
から
底
(
そこ
)
から
沸
(
わ
)
き
出
(
だ
)
すほどの
涙
(
なみだ
)
がこぼれて、いかに
強情
(
がうじやう
)
我
(
が
)
まんの
私
(
わたし
)
でも
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
締直
(
しめなほ
)
し支度をして行んとする故
彼方
(
かなた
)
に居る雲助共は
大聲
(
おほごゑ
)
揚
(
あげ
)
ヤイ/\
能
(
よく
)
そんな事で
行
(
いけ
)
る者か何でも乘て
貰
(
もら
)
へ/\今時
生若
(
なまわか
)
い者が大金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
朝鮮牛
(
てうせんうし
)
が
大分
(
だいぶ
)
輸入
(
ゆにふ
)
されたが
狗
(
いね
)
ころの
樣
(
やう
)
な
身體
(
からだ
)
で
割合
(
わりあひ
)
に
不廉
(
たか
)
いからどうしたものだか
抔
(
など
)
といふことが
際限
(
さいげん
)
もなくがや/\と
大聲
(
おほごゑ
)
で
呶鳴
(
どな
)
り
合
(
あ
)
うた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
小舎
(
こや
)
に
歸
(
かへ
)
つてからもなほ、
大聲
(
おほごゑ
)
で
泣
(
な
)
きながら「おつかあ、おいらは
何
(
なん
)
で、あの
雁
(
がん
)
のやうに
飛
(
と
)
べねえだ。おいらにもあんないい
翼
(
はね
)
をつけてくんろよ」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
足
(
あし
)
をばた/\やつて
大聲
(
おほごゑ
)
を
上
(
あ
)
げて
泣
(
な
)
いて、それで
飽
(
あ
)
き
足
(
た
)
らず
起上
(
おきあが
)
つて
其處
(
そこ
)
らの
石
(
いし
)
を
拾
(
ひろ
)
ひ、四方八方に
投
(
な
)
げ
付
(
つ
)
けて
居
(
ゐ
)
た。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
と
大聲
(
おほごゑ
)
に
搖醒
(
ゆりさま
)
すものがあるので、
愕
(
おどろ
)
いて
目
(
め
)
を
醒
(
さま
)
すと、
此時
(
このとき
)
日
(
ひ
)
は
全
(
まつた
)
く
暮
(
く
)
れて、
部室
(
へや
)
の
玻璃窓
(
がらすまど
)
を
透
(
たう
)
して、
眺
(
なが
)
むる
海
(
うみ
)
の
面
(
おも
)
には、
麗
(
うる
)
はしき
星影
(
ほしかげ
)
がチラ々々と
映
(
うつ
)
つて
居
(
を
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
『
過去
(
くわこ
)
の
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
すものは、
兩眼
(
りやうがん
)
を
抉
(
くじ
)
つて
了
(
しま
)
ひませう。リユバフキン!』と、
彼
(
かれ
)
は
大聲
(
おほごゑ
)
で
誰
(
たれ
)
かを
呼
(
よ
)
ぶ。
郵便局
(
いうびんきよく
)
の
役員
(
やくゐん
)
も、
來合
(
きあ
)
はしてゐた
人々
(
ひと/″\
)
も、一
齊
(
せい
)
に
吃驚
(
びつくり
)
する。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
巍
(
たかし
)
は夕方幸子を抱いて、樂しさうな讃美歌を
大聲
(
おほごゑ
)
で歌ひながら、砂山から海の方へ行つた。そしてまた小高い砂山の上に立つて空を見上げながら、
大聲
(
おほごゑ
)
で歌を唄つた。
珠
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
『
莫迦
(
ばか
)
なことを!』と
愛
(
あい
)
ちやんは
大聲
(
おほごゑ
)
で
嚴然
(
げんぜん
)
と
云
(
い
)
ひました。
女王樣
(
ぢよわうさま
)
は
默
(
だま
)
つて
了
(
しま
)
はれました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
乾漢
(
こぶん
)
らしいのが、
大聲
(
おほごゑ
)
で『
一個
(
ひとつ
)
が
百兩
(
ひやくれう
)
にでも
賣
(
う
)
れるのなら、
賣
(
う
)
つても
好
(
い
)
い』と
言
(
い
)
ふ。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
と
普請小屋
(
ふしんごや
)
、
材木納屋
(
ざいもくなや
)
の
前
(
まへ
)
で
叫
(
さけ
)
び
足
(
た
)
らず、
與吉
(
よきち
)
は
狂氣
(
きやうき
)
の
如
(
ごと
)
く
大聲
(
おほごゑ
)
で、
此
(
この
)
家
(
や
)
の
前
(
まへ
)
をも
呼
(
よば
)
はつて
歩行
(
ある
)
いたのである。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
行
(
え
)
くのかあ」とまだ
眠
(
ねむ
)
らなかつた
船頭
(
せんどう
)
は
突然
(
とつぜん
)
特有
(
もちまへ
)
の
大聲
(
おほごゑ
)
で
呶鳴
(
どな
)
つた。おつぎは
驚
(
おどろ
)
いて
又
(
また
)
一
散
(
さん
)
に
土手
(
どて
)
を
走
(
はし
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
引開
(
ひきあけ
)
見ればお光は
已
(
すで
)
にはや庄兵衞をば
刺留
(
しとめ
)
つゝ今や
自害
(
じがい
)
をなさんとする
景樣
(
ありさま
)
なるに大きに
慌忙
(
あわて
)
ヤレ
待
(
まて
)
暫
(
しば
)
しと
大聲
(
おほごゑ
)
を
揚
(
あげ
)
んと
爲
(
なし
)
しが
夜隱
(
やいん
)
のこと
設
(
もし
)
も長家へ
漏聞
(
もれきこ
)
え目を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
至
(
いた
)
つて
元氣
(
げんき
)
な、
壯健
(
さうけん
)
な、
立派
(
りつぱ
)
な
白
(
しろ
)
い
頬鬚
(
ほゝひげ
)
の、
快活
(
くわいくわつ
)
な
大聲
(
おほごゑ
)
の、
而
(
しか
)
も
氣
(
き
)
の
善
(
よ
)
い、
感情
(
かんじやう
)
の
深
(
ふか
)
い
人間
(
にんげん
)
である。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
大聲
(
おほごゑ
)
で『
雲飛
(
うんぴ
)
先生
(
せんせい
)
、雲飛先生! さう
追駈
(
おつかけ
)
て
下
(
くださ
)
いますな、
僅
(
わづ
)
か四兩の
金
(
かね
)
で石を賣りたいばかりに仕たことですから』と、
恰
(
あだか
)
も
空中
(
くうちゆう
)
人
(
ひと
)
あるごとくに
叫
(
さけ
)
び
來
(
く
)
るのに
出遇
(
であ
)
つた。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
なぜ
己
(
お
)
れを
殺
(
ころ
)
さぬ、
殺
(
ころ
)
さぬか、
己
(
お
)
れも三五
郎
(
らう
)
だ
唯
(
たゞ
)
死
(
し
)
ぬものか、
幽靈
(
ゆうれい
)
になつても
取殺
(
とりころ
)
すぞ、
覺
(
おぼ
)
えて
居
(
ゐ
)
ろ
長吉
(
ちようきち
)
めと
湯玉
(
ゆだま
)
のやうな
涙
(
なみだ
)
をはら/\、はては
大聲
(
おほごゑ
)
にわつと
泣
(
な
)
き
出
(
いだ
)
す
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此
(
この
)
男
(
をとこ
)
は
正直
(
せうじき
)
だから、
猛狒
(
ゴリラ
)
退治
(
たいぢ
)
の
手柄話
(
てがらばなし
)
は
勿論
(
もちろん
)
、
自分
(
じぶん
)
の
大失策
(
おほしくじり
)
をも、
人一倍
(
ひといちばい
)
の
大聲
(
おほごゑ
)
でやツて
退
(
の
)
けた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
そして遠い砂山の上に立つて、落日に顏を赤くそめながら、夕風に髮をふかれて、
大聲
(
おほごゑ
)
で歌を唄つてるわが夫と我子とを見た。彼女は彼とともに大聲を出して歌を合せやうとした。
珠
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
夫人
(
ふじん
)
が
急
(
きふ
)
に
大聲
(
おほごゑ
)
で
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
つたので、
愛
(
あい
)
ちやんは
喫驚
(
びツくり
)
して
跳
(
と
)
び
上
(
あが
)
りました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
被害者
(
ひがいしや
)
が
駐在所
(
ちうざいしよ
)
へ
驅
(
か
)
けつける
間
(
ま
)
に、
畑
(
はたけ
)
の
遠
(
とほ
)
くに
離
(
はな
)
れ/″\に
散
(
ち
)
らばつて
居
(
ゐ
)
る
百姓等
(
ひやくしやうら
)
は
悉
(
ことごと
)
く
其
(
そ
)
れを
知
(
し
)
つた。
被害者
(
ひがいしや
)
は
途次
(
みちみち
)
大聲
(
おほごゑ
)
を
出
(
だ
)
して
呶鳴
(
どな
)
つて
行
(
い
)
つたからである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
わいたわいたと
大聲
(
おほごゑ
)
に
呼
(
よ
)
びあるきて
湯
(
ゆ
)
のわきたるをふれ
知
(
し
)
らす、
江戸
(
えど
)
には
無
(
な
)
きことなり——とあり。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『イヤ、
中黒
(
ちうぐろ
)
です。』と
滑※
(
こつけい
)
なる
兵曹
(
へいそう
)
の
一言
(
いちごん
)
に、
大佐
(
たいさ
)
も、
濱島
(
はまじま
)
も、
私
(
わたくし
)
も
大聲
(
おほごゑ
)
に
笑
(
わら
)
ひ
崩
(
くづ
)
るゝ
時
(
とき
)
、
春枝夫人
(
はるえふじん
)
の
優
(
やさ
)
しい
眼
(
め
)
は、
遙
(
はる
)
か/\の
南
(
みなみ
)
の
方
(
ほう
)
の
水
(
みづ
)
と
空
(
そら
)
とを
懷
(
なつ
)
かし
相
(
さう
)
に
眺
(
なが
)
めて
居
(
を
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
道々
(
みち/\
)
も一
分
(
ぷん
)
の
絶間
(
たえま
)
もなく
喋
(
しやべ
)
り
續
(
つゞ
)
けて、カフカズ、ポーランドを
旅行
(
りよかう
)
したことなどを
話
(
はな
)
す。
而
(
さう
)
して
大聲
(
おほごゑ
)
で
眼
(
め
)
を
剥出
(
むきだ
)
し、
夢中
(
むちゆう
)
になつてドクトルの
顏
(
かほ
)
へはふツ/\と
息
(
いき
)
を
吐掛
(
ふつか
)
ける、
耳許
(
みゝもと
)
で
高笑
(
たかわらひ
)
する。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
乞ふに内にては
大聲
(
おほごゑ
)
あげどうれと云て立出る長庵を見るよりはやく千太郎是は/\
伯父樣
(
をぢさま
)
此間
(
このあひだ
)
は御出下され
段々
(
だん/\
)
の御世話忝けなし偖御約束の通り今日
參上
(
さんじやう
)
致せしと云ふに長庵
最
(
いと
)
不審
(
いぶか
)
しげに
小首
(
こくび
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
おい
山田
(
やまだ
)
下
(
お
)
りて
來
(
こ
)
い、と
二階
(
にかい
)
を
大聲
(
おほごゑ
)
で
呼
(
よ
)
ぶと、ワツといひさま、けたゝましく、
石垣
(
いしがき
)
が
崩
(
くづ
)
れるやうにがたびしと
駈
(
か
)
け
下
(
お
)
りて、
私
(
わたし
)
の
部屋
(
へや
)
へ
一所
(
いつしよ
)
になつた。いづれも
一言
(
ひとこと
)
もなし。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
罵
(
のゝし
)
るか、
笑
(
わら
)
ふか、
一
(
ひと
)
つ
大聲
(
おほごゑ
)
が
響
(
ひゞ
)
いたと
思
(
おも
)
ふと、あの
長靴
(
ながぐつ
)
なのが、つか/\と
進
(
すゝ
)
んで、
半月形
(
はんげつがた
)
の
講壇
(
かうだん
)
に
上
(
のぼ
)
つて、ツと
身
(
み
)
を
一方
(
いつぱう
)
に
開
(
ひら
)
くと、
一人
(
ひとり
)
、
眞
(
まつ
)
すぐに
進
(
すゝ
)
んで、
正面
(
しやうめん
)
の
黒板
(
こくばん
)
へ
白墨
(
チヨオク
)
を
手
(
て
)
にして
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
大聲
(
おほごゑ
)
で
喚
(
わめ
)
いて
居
(
ゐ
)
るのがよく
聞
(
きこ
)
えた。まだ、
私
(
わたし
)
たち
朝飯
(
あさめし
)
の
前
(
まへ
)
であつた。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
聲
部首:⽿
17画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大概
大方
大丈夫