“中黒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかぐろ83.3%
ちうぐろ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人は白羽の矢をつがえ、一人は中黒なかぐろの矢をつがえ、狙いが決った時、同時に矢ははしばみの枝をくぐって放たれた。
姫たちばな (新字新仮名) / 室生犀星(著)
ところが、眼の前へかかって来た人馬の笠印かさじるしやら旅道具を見ると、俗に中黒なかぐろという丸に太い一本筋の紋——。足利家のと、よく似てはいるが、違っていた。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『イヤ、中黒ちうぐろです。』と滑※こつけいなる兵曹へいそう一言いちごんに、大佐たいさも、濱島はまじまも、わたくし大聲おほごゑわらくづるゝとき春枝夫人はるえふじんやさしいは、はるか/\のみなみほうみづそらとをなつかしさうながめてつた。