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作
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さく
ふりがな文庫
“
作
(
さく
)” の例文
そして二
枚
(
まい
)
の
大畫
(
たいぐわ
)
(
今日
(
けふ
)
の
所謂
(
いはゆ
)
る
大作
(
たいさく
)
)が
並
(
なら
)
べて
掲
(
かゝ
)
げてある
前
(
まへ
)
は
最
(
もつと
)
も
見物人
(
けんぶつにん
)
が
集
(
たか
)
つて
居
(
ゐ
)
る二
枚
(
まい
)
の
大畫
(
たいぐわ
)
は
言
(
い
)
はずとも
志村
(
しむら
)
の
作
(
さく
)
と
自分
(
じぶん
)
の
作
(
さく
)
。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
大慈大悲の仏たちである。大して御立腹もあるまいけれども、
作
(
さく
)
がいいだけに、
瞬
(
またたき
)
もしたまいそうで、さぞお
鬱陶
(
うっとう
)
しかろうと思う。
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
最
(
さい
)
近廣津和郎氏が「さまよへる
琉球
(
りうきう
)
人」といふ
作
(
さく
)
の
主
(
しゆ
)
人
公
(
こう
)
にした青年がどうもその青年と同一人らしいので、
私
(
わたし
)
はちよつと
驚
(
おどろ
)
いてゐる。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
又
宋人
(
そうひと
)
彭乗
(
はうじやう
)
が
作
(
さく
)
墨客揮犀
(
ぼくかくきさい
)
に
鄂州
(
がくしう
)
の
僧
(
そう
)
无夢
(
むむ
)
も
尸
(
しかばね
)
を
不埋
(
うづめず
)
、
爪髪
(
つめかみ
)
の
長
(
のび
)
たる
義存
(
ぎぞん
)
に同じかりしが、婦人の手に
摸
(
なで
)
られしより爪髪のびざりしとぞ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「駄目だよ。
旦那
(
だんな
)
が気がないから」
作
(
さく
)
と云うその男は
俛
(
うつむ
)
いたまま答えた。「もう楮のなかから小判の出て来る
気遣
(
きづかい
)
もないからね」
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
けれども、
時代
(
じだい
)
が
先
(
さき
)
に
申
(
まを
)
したようですから、そのお
作
(
さく
)
も、
自然
(
しぜん
)
おもしろさが
片
(
かた
)
よつてゐて、
完全
(
かんぜん
)
なものとは
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げることが
出來
(
でき
)
ません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
が、どうして
忠相
(
ただすけ
)
が、この
作
(
さく
)
爺さんの前身を知っていたか、また、それをいかにして柳生へ通じたか、くわしいことはわからないけれど。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ある雑誌へ、ある人の
作
(
さく
)
を手紙を付けて紹介する約束がある。この二三箇月中に読むはずで読めなかった書籍は机の横に
堆
(
うずた
)
かく積んである。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
下総
(
しもうさ
)
では、
印旛
(
いんば
)
郡
新橋
(
にっぱし
)
の
葦
(
あし
)
が
作
(
さく
)
という所に、これは頼朝の
御家人
(
ごけにん
)
であった
千葉介常胤
(
ちばのすけつねたね
)
の箸が、成長したという葦原があります。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
みんなは、
陶器
(
とうき
)
について、
見分
(
みわ
)
けるだけの
鑑識
(
かんしき
)
はなかったけれど、そういわれてのぞきますと、さすがに
名人
(
めいじん
)
の
作
(
さく
)
だという
気
(
き
)
が
起
(
お
)
こりました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
作
(
さく
)
やん」とだけ呼ばれていた、四十恰好の、背に岩見重太郎の
彫青
(
いれずみ
)
をほどこした小柄な男——その男が怪しいと思われた。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
降
(
こう
)
を乞うとはいえ、決して信長に
憐
(
あわ
)
れを求めているのではない。
備
(
び
)
、
作
(
さく
)
二州の強兵と一族郎党はなお健在であるのだ。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
幸福
(
しやわせ
)
ならぬ
事
(
こと
)
おのづから
其中
(
そのうち
)
にもあり、お
作
(
さく
)
といふ
娘
(
むすめ
)
の
桂次
(
けいじ
)
よりは六つの
年少
(
としした
)
にて十七ばかりになる
無地
(
むぢ
)
の
田舍娘
(
いなかもの
)
をば、
何
(
ど
)
うでも
妻
(
つま
)
にもたねば
納
(
おさ
)
まらず
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
友「左様で、お金物はこれは
目貫物
(
めぬきもの
)
で飛んだ面白いもので、
作
(
さく
)
は
宗乘
(
そうじょう
)
と申しますが、銘はございませんが宗乘と云うことでございます、これは良い
彫
(
ほり
)
でげす」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
すると、そうした不吉な予感の渦巻の中心に何よりも先に浮かんだのは、女房のお
作
(
さく
)
の白い顔であった。
斜坑
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「
桶取
(
おけとり
)
」、「大仏」が出たあとで、五番目に「
作
(
さく
)
こう」と云う名取の娘の「江戸みやげ」が済み、今休憩の時間に這入ってお茶やちらし
鮨
(
ずし
)
の接待が始まっていた。
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
あっしもきょうまで、これぞと
思
(
おも
)
った
人形
(
にんぎょう
)
を、七つや十はこさえて
来
(
き
)
たが、これさえ
仕上
(
しあ
)
げりゃ、
死
(
し
)
んでもいいと
思
(
おも
)
った
程
(
ほど
)
、
精魂
(
せいこん
)
を
打
(
うち
)
込
(
こ
)
んだ
作
(
さく
)
はしたこたァなかった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
小作料があまり酷なために、村の人が誰も手をつけない石ころだらけの「
野地
(
やじ
)
」を余分に耕やしていた。そこから少しでも
作
(
さく
)
をあげて、暮しの
足
(
たし
)
にしようとしたのである。
党生活者
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
それから、あれもたしかに綺堂さんの
作
(
さく
)
と思つたが、菊五郎、梅幸で演じた「お化け師匠」踊りの師匠の妄念——それから小説では半七捕物帳の中の「むらさき鯉」その他。
八歳の時の憤激
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
他
(
た
)
に身請する人ありと
僞
(
いつは
)
りて五十兩の金を
騙
(
かた
)
り
取
(
とり
)
種々
(
しゆ/″\
)
の
惡計
(
あくけい
)
を
働
(
はたらき
)
し其
根元
(
こんげん
)
を
尋
(
たづぬ
)
るに國は三
州
(
しう
)
藤川
(
ふぢかは
)
の
近在
(
きんざい
)
岩井村
(
いはゐむら
)
の百姓に
作
(
さく
)
十と云者あり夫婦の
中
(
なか
)
に子供兩人有て
兄
(
あに
)
を作藏
舍弟
(
おとゝ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
無論家宝として高橋君の
愛玩
(
あいがん
)
措
(
お
)
かざる
光広
(
みつひろ
)
作
(
さく
)
千匹猿
(
せんびきざる
)
の
鍔
(
つば
)
もどこへ往ったか判らなかった。
千匹猿の鍔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
これは
作
(
さく
)
のいいせいだ——と勘八もなんとなくそう思って、つくづくながめると、いよいよすごくなってくるので、これはトテモ子供のおもちゃには向かないわいと思いました。
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
梯子
(
はしご
)
乗りの上手な
作
(
さく
)
でも、若旦那にはかなわんいいよりますわい。
屋上の狂人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「つまらねえ
作
(
さく
)
なんか抜きにして——それっきりか」
銭形平次捕物控:069 金の鯉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「今は照り続ける方が
作
(
さく
)
の為めに好いんだ」
村一番早慶戦
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
畑
作
(
さく
)
ろとて
野口雨情民謡叢書 第一篇
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
又
宋人
(
そうひと
)
彭乗
(
はうじやう
)
が
作
(
さく
)
墨客揮犀
(
ぼくかくきさい
)
に
鄂州
(
がくしう
)
の
僧
(
そう
)
无夢
(
むむ
)
も
尸
(
しかばね
)
を
不埋
(
うづめず
)
、
爪髪
(
つめかみ
)
の
長
(
のび
)
たる
義存
(
ぎぞん
)
に同じかりしが、婦人の手に
摸
(
なで
)
られしより爪髪のびざりしとぞ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
『まだ
聞
(
き
)
きたい。
御身
(
おみ
)
が
作
(
さく
)
の
其
(
そ
)
の
膚
(
はだ
)
は
滑
(
なめら
)
かぢやらう。が、
肉
(
にく
)
はあるか、
手
(
て
)
に
触
(
ふ
)
れて
暖味
(
あたゝかみ
)
があるか、
木像
(
もくざう
)
の
身
(
み
)
は
冷
(
つめ
)
たうないか。』
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
こんな
勝
(
すぐ
)
れた
歌
(
うた
)
が、しかも
非常
(
ひじよう
)
に
貴
(
たふと
)
い
方々
(
かた/″\
)
のお
作
(
さく
)
に
出
(
で
)
て
來
(
き
)
てゐるに
拘
(
かゝは
)
らず、
世間
(
せけん
)
の
流行
(
りゆうこう
)
は、
爲方
(
しかた
)
のないもので、だん/\、
惡
(
わる
)
い
方
(
ほう
)
へ/\と
傾
(
かたむ
)
きました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
なかなかいい
作
(
さく
)
だ。よほど
古
(
ふる
)
いものだ。
私
(
わたし
)
はまだこれよりもいいものを
見
(
み
)
たことがあったが、この
像
(
ぞう
)
もなかなかいい。
手
(
て
)
の
欠
(
か
)
けているのは
惜
(
お
)
しいものだ。
天下一品
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
幸福
(
しやわせ
)
ならぬ事おのづからその
中
(
うち
)
にもあり、お
作
(
さく
)
といふ娘の桂次よりは六つの
年少
(
としした
)
にて十七ばかりになる無地の
田舎娘
(
いなかもの
)
をば、どうでも妻にもたねば納まらず
ゆく雲
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
どうも誠に
斯様
(
かやう
)
な
御名作
(
ごめいさく
)
は
出来
(
でき
)
ませんもので、
実
(
じつ
)
に
御名作
(
ごめいさく
)
で、
天下
(
てんか
)
に
斯様
(
かやう
)
なお
作
(
さく
)
は
沢山
(
たくさん
)
にございますまい。
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
肝心の名前を忘れたと見えて、欄外と云ふ様な所に野々宮宗八どのとかいてあつた。此欄外には其外二三件ある。
作
(
さく
)
の
青馬
(
あを
)
が急病で死んだんで、作は大弱りでゐる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
新吉
(
しんきち
)
がお
作
(
さく
)
を迎えたのは、新吉が二十五、お作が二十の時、今からちょうど四年前の冬であった。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
田神農神または
作
(
さく
)
の神が、始めて田に降りたまう日は大体に旧暦二月の中頃ときまっている。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
とにかく
文壇
(
ぶんだん
)
でも
若
(
わか
)
い
作
(
さく
)
家
達
(
たち
)
の
間
(
あいだ
)
にだいぶはやり出したといふ。
關
(
くわん
)
西では
令孃
(
れいぜう
)
夫
(
ふ
)
人の
間
(
あいだ
)
に大
流
(
りう
)
行だといふ。
球突
(
たまつき
)
の
趣味
(
しゆみ
)
は今の
處
(
ところ
)
ひろまつて行くばかりらしい。(一五、二、一六)
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「りっぱな
作
(
さく
)
ゆきじゃなあ。品行といい、味わいといい、たいしたものじゃナ」
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
作
(
さく
)
をつくりなさい、
蕎麦
(
そば
)
、大根、
蕪菁
(
かぶら
)
、にんじんなどをたくさんお作りなさい、
粟
(
あわ
)
、
稗
(
ひえ
)
、大豆などは勿論のこと、すべて食料になるものは念を入れてお作りなさいとすすめ、御自分では
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「では、その御褒美のおつもりなのでしょう。いッそありがたくいただいておきなされませ。そして、いちばい
御精
(
ごせい
)
をこめて、いつかいちど
佳
(
よ
)
いお
作
(
さく
)
を打って、お目にかけたらよいではありませんか」
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
妙子は大阪の
作
(
さく
)
いね師匠の所へ通って舞の練習を続けていた。
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
遣
(
つか
)
はすとの御意にて
暇
(
いとま
)
になり又た
作
(
さく
)
の方も
直
(
すぐ
)
に
永
(
なが
)
の暇となり意伯と夫婦に成べしとの御意にて是も五人扶持
下
(
くだ
)
し置れしかば
意伯
(
いはく
)
はお作の方と
熊野
(
くまの
)
の
山奧
(
やまおく
)
に
蟄居
(
ちつきよ
)
し十七年目にて御目通りなし又増扶持として五人扶持下し置れ
都合
(
つがふ
)
十五人扶持にて
平野村
(
ひらのむら
)
に住居し名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
で、
直
(
たゞ
)
ちに
木材
(
もくざい
)
を
伐更
(
きりあらた
)
めて、
第二
(
だいに
)
の
像
(
ざう
)
を
刻
(
きざ
)
みはじめた。が、
又
(
また
)
此
(
こ
)
の
作
(
さく
)
に
対
(
たい
)
する
迫害
(
はくがい
)
は
一通
(
ひととほ
)
りではないのであつた。
猫
(
ねこ
)
が
来
(
き
)
て
踏
(
ふ
)
んで
行抜
(
ゆきぬ
)
ける、
鼠
(
ねずみ
)
が
噛
(
かじ
)
る。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「ああ、
作
(
さく
)
は、まず
申
(
もう
)
し
分
(
ぶん
)
なしといっておこう。ただ、
手
(
て
)
の
欠
(
か
)
けているのが
惜
(
お
)
しい。」と、
金持
(
かねも
)
ちはいいました。
天下一品
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お
可愛想
(
かわいそう
)
なことをと
少
(
すこ
)
し
涙
(
なみだ
)
くんでお
作
(
さく
)
をかばふに、それは
貴孃
(
あなた
)
が
當人
(
たうにん
)
を
見
(
み
)
ぬゆゑ
可愛想
(
かわいさう
)
とも
思
(
おも
)
ふか
知
(
し
)
らねど、お
作
(
さく
)
よりは
我
(
わ
)
れの
方
(
ほう
)
を
憐
(
あは
)
れんでくれて
宜
(
い
)
い
筈
(
はづ
)
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
かういふと、
不思議
(
ふしぎ
)
に
思
(
おも
)
ふ
方
(
かた
)
があるかも
知
(
し
)
れません。あなた
方
(
がた
)
の
御覽
(
ごらん
)
の
書物
(
しよもつ
)
には、たいてい
短歌
(
たんか
)
の
起
(
おこ
)
りを、
神代
(
かみよ
)
のすさのをの
尊
(
みこと
)
のお
作
(
さく
)
からとしてゐるでせう。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
伊太利
(
いたりー
)
の
著作家
(
ちよさくか
)
で
至
(
いた
)
つて
流行
(
りうかう
)
の人があつて、
其処
(
そこ
)
へ
書林
(
ほんや
)
から、本を
誂
(
あつ
)
らへまするに、
今度
(
こんど
)
は
何々
(
なに/\
)
の
作
(
さく
)
をねがひますと
頼
(
たの
)
みに
行
(
ゆ
)
きまする時に、
小僧
(
こぞう
)
が
遣物
(
つかひもの
)
を持つて
行
(
ゆ
)
くんです。
西洋の丁稚
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
すぐ起きて下へ降りると、
銀杏返
(
いちょうがえ
)
しの上へ白地の
手拭
(
てぬぐい
)
を
被
(
かぶ
)
って、
長火鉢
(
ながひばち
)
の灰を
篩
(
ふる
)
っていた
作
(
さく
)
が、おやもう
御目覚
(
おめざめ
)
でと云いながら、すぐ顔を洗う道具を風呂場へ並べてくれた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ヨウ
作
(
さく
)
爺ちゃん、
泰軒小父
(
たいけんおじ
)
ちゃん、これはいったい、どうしたというんですイ?
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
久米一は元より柿右衛門の神経質な
作
(
さく
)
を嫌い、
古伊万里
(
こいまり
)
の老成ぶったのはなおとらなかった。で、この増長天王にあらん限りの華麗と熱と、若々しさと
矜
(
ほこり
)
と、自分の
精血
(
せいけつ
)
を
注
(
そそ
)
ごうとする意気をもった。
増長天王
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そうしてその後へはすべて
作
(
さく
)
を作る方針にして居る。
百姓弥之助の話:01 第一冊 植民地の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
作
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“作”を含む語句
動作
造作
所作
作物
作用
作家
細作
製作
耕作
作者
小作
作業
雑作
戯作
無作法
作品
作為
大作
手作
悪作劇
...