“彫青”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いれずみ50.0%
ほりもの50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(いつか、勝則が、彫青いれずみを入れるなら、やっぱり龍を彫って、そのあしに百合の花を握らせる、なんて、いうとったことがあるが、……)
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「そうそう、お前も同じ辰年じゃったなあ。実は、金さん、お前の彫青いれずみの真似してな、この龍、……見てくれ。に、花をつかんどる」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
そう云って両手を差上げたが、両肩から手首近くまで、自来也じらいや彫青ほりものがあるのが、濡れているせいであろうか、巻物をくわえた蝦蟇がまの眼玉がぎろぎろと動いて赤瀬を睨んだように見えた。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)