トップ
>
鈍
>
にぶ
ふりがな文庫
“
鈍
(
にぶ
)” の例文
鈍
(
にぶ
)
い
砂漠
(
さばく
)
のあちらに、
深林
(
しんりん
)
がありましたが、しめっぽい
風
(
かぜ
)
の
吹
(
ふ
)
く五
月
(
がつ
)
ごろのこと、その
中
(
なか
)
から、おびただしい
白
(
しろ
)
い
蛾
(
が
)
が
発生
(
はっせい
)
しました。
北海の波にさらわれた蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
さりとて今更その決心を
鈍
(
にぶ
)
らせるなどというのは、師直としては到底できないことであるので、彼は子供らをことごとく敵としても
小坂部姫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
睡魔の
妖腕
(
ようわん
)
をかりて、ありとある実相の角度を
滑
(
なめら
)
かにすると共に、かく
和
(
やわ
)
らげられたる
乾坤
(
けんこん
)
に、われからと
微
(
かす
)
かに
鈍
(
にぶ
)
き脈を通わせる。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その腹を、手綱で撲りつけていたが、馬は、口に白い泡を噛んで、眼を
鈍
(
にぶ
)
くしながら、
撲
(
なぐ
)
る人間を、恨めしげに見ているだけであった。
大谷刑部
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お霜は大きく眼を開いて、ゴクリと
固唾
(
かたづ
)
を呑みました。忠義者には相違ないまでも、お春に比べると、何となく神經の
鈍
(
にぶ
)
さうな女です。
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
小室
鈍
(
にぶ
)
いぞ。先方は先方で僕が失業したからと言って、月々二十円送る
風
(
ふう
)
をする。それに対して、僕から月々お礼状が行くんだ。
秀才養子鑑
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
げに寒き夜かな、いう歯の根も合わぬがごとし。炎は赤くその顔を照らしぬ。
皺
(
しわ
)
の深さよ。
眼
(
まなこ
)
いたく
凹
(
くぼ
)
み、その光は濁りて
鈍
(
にぶ
)
し。
たき火
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
かう云ふ考へは僕のペンを
鈍
(
にぶ
)
らせることは確かである。けれども僕の立ち場を明らかにする為に暫く
想念
(
イデエ
)
のピンポンを
弄
(
もてあそ
)
ぶとすれば、——
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
軟
(
やはら
)
かさに
滿
(
み
)
たされた
空氣
(
くうき
)
を
更
(
さら
)
に
鈍
(
にぶ
)
くするやうに、
榛
(
はん
)
の
木
(
き
)
の
花
(
はな
)
はひら/\と
止
(
や
)
まず
動
(
うご
)
きながら
煤
(
すゝ
)
のやうな
花粉
(
くわふん
)
を
撒
(
ま
)
き
散
(
ち
)
らして
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
どんな目に会ったってこの
不撓不屈
(
ふとうふくつ
)
の精神が
鈍
(
にぶ
)
るものか、そう思って帰るが否や、
直
(
ただ
)
ちに藩の有力者に会ってつぶさに時勢の将来を説いた。
青年の天下
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
「探偵小説家は実際の犯罪をしない。それは、いつもペンを走らせて犯罪を
妄想
(
もうそう
)
しているから、犯罪興奮力が
鈍
(
にぶ
)
っているのだ」
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
長
(
なが
)
い
形
(
かたち
)
と
横
(
よこ
)
にひらたいものとがありますが、
双方共
(
そうほうとも
)
に
一方
(
いつぽう
)
につまみがあり、
他側
(
たがは
)
は
切
(
き
)
れるほど
鋭
(
するど
)
くはありませんが、
鈍
(
にぶ
)
い
刃
(
は
)
になつてゐます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
これを見または求むるにあたりて汝等を引くところの愛
鈍
(
にぶ
)
ければ、この
臺
(
うてな
)
は汝等を、正しく悔いし後に苛責す 一三〇—一三二
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
急に何やら思出したように
溜息
(
ためいき
)
をつき、例の如く細い目をぱちくりさせながら、じっと兵卒の衣裳に
鈍
(
にぶ
)
い視線を注いでいた。
勲章
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
刃
(
は
)
鈍
(
にぶ
)
る時は
貯
(
たくは
)
へたる
砥
(
と
)
をもつて
自
(
みづから
)
研
(
と
)
ぐ。此
道具
(
だうぐ
)
も
獣
(
けもの
)
の
皮
(
かは
)
を以て
鞘
(
さや
)
となす。此者ら春にもかぎらず冬より山に入るをりもあり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「僕は、こんなけしき、」私は、わざと感覚の
鈍
(
にぶ
)
い言いかたをする。「幻燈で見たことがある。みんなぼっとかすんで。」
秋風記
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
レグホンの古びきった血液は、強烈な本能の匂いを
溶
(
と
)
かしこんだ地鶏の血液に比して、はるかに循環が
鈍
(
にぶ
)
い。彼の打撃はしばしば的をはずれた。
次郎物語:01 第一部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
梢
(
こずえ
)
が、一分一寸とじりじりと下るあいだから、まるで夢のなかのような
褪
(
あ
)
せた
鈍
(
にぶ
)
い外光が、ながい
縞目
(
しまめ
)
をなしてさっと差しこんできたのである。
人外魔境:01 有尾人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
玄関と反対の片側には、板塀と門とが立っていたが、門の口を通して白茶気た往来が、日の光に
鈍
(
にぶ
)
く照らされながら、その一部分を見せていた。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
唐金色
(
からかねいろ
)
の
薔薇
(
ばら
)
の花、
天日
(
てんぴ
)
に乾いた
捏粉
(
ねりこ
)
、
唐金色
(
からかねいろ
)
の
薔薇
(
ばら
)
の花、どんなに
利
(
き
)
れる
投槍
(
なげやり
)
も、おまへの肌に當つては齒も
鈍
(
にぶ
)
る、
僞善
(
ぎぜん
)
の花よ、
無言
(
むごん
)
の花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
それを申しますと、私は悲しくなりますし、覺悟も
鈍
(
にぶ
)
ります。譯は自然とわかつて來ませうから、それまでどうぞねえ。
計画
(旧字旧仮名)
/
平出修
(著)
頭の
鈍
(
にぶ
)
い人たちは、申し立つべき希望の端くれさえ持ち合わしてはいなかったし、才覚のある人たちは、めったなことはけっして口にしなかった。
親子
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
「お起き遊ばせ! お起き遊ばせ!」私は叫んだ——そして
搖
(
ゆす
)
ぶつた、が彼は唯呟いて寢返りをしたきりであつた。煙が彼の知覺を
鈍
(
にぶ
)
らしたのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
この旅行が自分の
鈍
(
にぶ
)
りかかった神経を鋭くしてくれれば好いがと思ったくらいであったから、ラザルスに付いてのどんな噂にも、彼は驚かなかった。
世界怪談名作集:14 ラザルス
(新字新仮名)
/
レオニード・ニコラーエヴィチ・アンドレーエフ
(著)
間もなく、豚や鳥の油でぎらぎらしているその露路の入口から、阿片に青ざめた女たちが眼を
鈍
(
にぶ
)
らせて
蹌踉
(
そうろう
)
と現れた。
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
二人
(
ふたり
)
は
默
(
だま
)
る。
厨房
(
くりや
)
からダリユシカが
鈍
(
にぶ
)
い
浮
(
う
)
かぬ
顏
(
かほ
)
で
出
(
で
)
て
來
(
き
)
て、
片手
(
かたて
)
で
頬杖
(
ほゝづゑ
)
を
爲
(
し
)
て、
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
かうと
戸口
(
とぐち
)
に
立留
(
たちどま
)
つてゐる。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
信者
(
しんじや
)
が
善光寺
(
ぜんくわうじ
)
、
身延
(
みのぶ
)
へ
順礼
(
じゆんれい
)
を
為
(
す
)
るほどな
願
(
ねがひ
)
だつたのが、——いざ、
今度
(
こんど
)
、と
言
(
い
)
ふ
時
(
とき
)
、
信仰
(
しんかう
)
が
鈍
(
にぶ
)
つて、
遊山
(
ゆさん
)
に
成
(
な
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
急に雨の降り出した日などはもっと
辛
(
つら
)
かった。客は大抵乗りものに乗って帰っては行く、人の出足は
鈍
(
にぶ
)
る、
途
(
みち
)
を歩く人も新聞など買っている余裕はない。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
夢からさめたあとの味気なさのせいでもあるが横の蒲団に枕をならべて眠っている妻と子供の顔が
鈍
(
にぶ
)
い電灯の
灯
(
ほ
)
かげの中にたよりなくうきあがって見える。
菎蒻
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
五日の月が、西の
山脈
(
さんみゃく
)
の上の黒い
横雲
(
よこぐも
)
から、もう一ぺん顔を出して、山に
沈
(
しず
)
む前のほんのしばらくを、
鈍
(
にぶ
)
い
鉛
(
なまり
)
のような光で、そこらをいっぱいにしました。
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そよ風が暗い
木立
(
こだち
)
の中でざわざわと
身震
(
みぶる
)
いして、どこか地平のはるかな
彼方
(
かなた
)
では、まるで
独
(
ひと
)
り
言
(
ごと
)
のように、
雷
(
かみなり
)
が腹立たしげな
鈍
(
にぶ
)
い声でぶつぶつ言っていた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
旗を巻いて、進軍の歩調が、すっかり
鈍
(
にぶ
)
ってしまいましたが、拳のやり場を
体
(
てい
)
よくまとめて、またも以前の方面へ引返したのは、少なくとも組頭の手際です。
大菩薩峠:28 Oceanの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
その上にその成績はどうかといふと一芸専門の者が皆
達者
(
たっしゃ
)
で二芸以上兼修の者は腕が
鈍
(
にぶ
)
いといふでもない。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
西の方へ
瞳
(
ひとみ
)
を落すと
鈍
(
にぶ
)
い
焔
(
ほのお
)
が
燻
(
いぶ
)
って来るように、都会の中央から市街の
瓦
(
かわら
)
屋根の
氾濫
(
はんらん
)
が眼を
襲
(
おそ
)
って来る。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
メリーの動作は目に見えて
鈍
(
にぶ
)
くなってきた。なにをするのもけだるいといった様子で、庭先の陽あたりのいい場所に、ただぐったりとして寝ころぶようになった。
犬の生活
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
ぽうっと
仄白
(
ほのじろ
)
く
網膜
(
もうまく
)
に映じた彼にはそれが繃帯とは思えなかったつい二た月前までのお師匠様の円満微妙な色白の顔が
鈍
(
にぶ
)
い明りの
圏
(
けん
)
の中に
来迎仏
(
らいごうぶつ
)
のごとく
浮
(
う
)
かんだ
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
こうして余程温度を保って居りましたが、十二時頃からどうもだんだんと寒さを感じて非常に感覚が
鈍
(
にぶ
)
くなって何だかこう気が変になってぼんやりして来たです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
おゝ、ヂュリエット、
卿
(
おまひ
)
の
艶麗
(
あてやか
)
さが
俺
(
おれ
)
を
柔弱
(
にうじゃく
)
にならせて、
日頃
(
ひごろ
)
鍛
(
きた
)
うておいた
勇氣
(
ゆうき
)
の
鋒
(
きっさき
)
が
鈍
(
にぶ
)
ってしまうた。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
ただこの満ちている情愛に
触
(
ふ
)
れていながら、これに感ずるに
鈍
(
にぶ
)
きわれわれの心情こそ、
遺憾
(
いかん
)
至極である。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
と
鈍
(
にぶ
)
い声をして、土間の左側の茶の間から首を出したのは、六十か七十か知れぬ
白髪
(
しらが
)
の
油気
(
あぶらけ
)
のない、火を付けたら心よく燃えそうに乱れ立ったモヤモヤ頭な婆さんで
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
況して少しでも
腦症
(
なうしやう
)
のあるものは、
妙
(
めう
)
に氣が
倦
(
う
)
むで、
耳
(
みゝ
)
が鳴る、眼が
眊
(
かす
)
む、頭腦が惡く
岑々
(
ぎん/″\
)
して、
他
(
ひと
)
の頭腦か自分の頭か解らぬやうに
知覺
(
ちかく
)
が
鈍
(
にぶ
)
る。周三も其の通りだ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
そうして私は自分の探偵眼の
鈍
(
にぶ
)
かったことを悲しむと同時に、探偵小説に於ては氏が私たちの先輩であることを知って一層尊敬の念を増し、なお、それらの作品に於て
国枝史郎氏の人物と作品
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
下のほうでは、ずんぐりむっくり、
林檎
(
りんご
)
の木が、枝の林檎をゆすぶり、
鈍
(
にぶ
)
い力で地べたを叩く。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
製法 磨製石斧の
製法
(
せいはふ
)
は現存石器時代人民の
爲
(
な
)
す所に
由
(
よ
)
つても
知
(
し
)
るを得れと、
遺跡
(
ゐせき
)
に於て
獲
(
う
)
る所の
截
(
き
)
り
掛
(
か
)
けの
凹
(
くぼ
)
み有る石片截り目を存する
石斧
(
いしおの
)
、
刄
(
は
)
の
鈍
(
にぶ
)
きもの刄の鋭きもの
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
そして、一月に七八
回
(
くわい
)
が二三
回
(
くわい
)
になり、やがて一
度
(
ど
)
行くか行かないかになると、
練習
(
れんしふ
)
不
(
ふ
)
足で
腕
(
うで
)
も
鈍
(
にぶ
)
くなつて來た。百五十
點
(
てん
)
がせいぜい百
點
(
てん
)
といふ
處
(
ところ
)
にさがつた。
興味
(
けうみ
)
がへつた。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
弓弭
(
ゆはず
)
の
清水
(
しみず
)
を
掬
(
むす
)
んで、弓かけ松の下に立って眺める。
西
(
にし
)
は
重畳
(
ちょうじょう
)
たる磐城の山に
雲霧
(
くもきり
)
白く
渦
(
うず
)
まいて流れて居る。東は太平洋、
雲間
(
くもま
)
漏
(
も
)
る夕日の
鈍
(
にぶ
)
い
光
(
ひかり
)
を浮べて唯とろりとして居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
尤
(
もつと
)
も
山麓
(
さんろく
)
に
近
(
ちか
)
づくに
從
(
したが
)
ひ、
温度
(
おんど
)
も
下
(
くだ
)
り
遂
(
つひ
)
には
暗黒
(
あんこく
)
な
固體
(
こたい
)
となつて
速
(
はや
)
さも
鈍
(
にぶ
)
つたけれども。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
恥かしきはわが
鈍
(
にぶ
)
き心なり。余は我身一つの進退につきても、また我身に係らぬ
他人
(
ひと
)
の事につきても、決断ありと自ら心に誇りしが、此決断は順境にのみありて、逆境にはあらず。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
人間
(
にんげん
)
というものは
案外
(
あんがい
)
感
(
かん
)
じの
鈍
(
にぶ
)
いもので、
自分
(
じぶん
)
の
魂
(
たましい
)
が
体
(
からだ
)
から
出
(
で
)
たり、
入
(
はい
)
ったりすることに
気
(
き
)
づかず、
魂
(
たましい
)
のみで
経験
(
けいけん
)
したことを、
宛
(
あた
)
かも
肉体
(
にくたい
)
ぐるみ
実地
(
じっち
)
に
見聞
(
けんぶん
)
したように
勘違
(
かんちが
)
いして
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
さめ而して後に前段の
落着
(
らくちやく
)
の場を見たまはゞ
宛然
(
さながら
)
越前守を目前にみるが如きの思ひある可し然れども編者が
筆
(
ふで
)
鈍
(
にぶ
)
き上
緒數
(
ちよすう
)
毎回
(
まいくわい
)
限
(
かぎ
)
りあれば
其情
(
そのじやう
)
充分
(
じうぶん
)
に
寫
(
うつ
)
す事
難
(
がた
)
し恐らくは
角
(
つの
)
を
斷
(
きつ
)
て牛を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“鈍”の意味
《名詞》
(なまくら)鈍い刃物。
(出典:Wiktionary)
鈍
常用漢字
中学
部首:⾦
12画
“鈍”を含む語句
愚鈍
遅鈍
魯鈍
鈍色
鈍刀
鈍物
鈍重
青鈍
薄鈍
鈍痴
鈍間
鈍々
利鈍
手鈍
鈍痴漢
鈍臭
遲鈍
鈍児
鈍遅
鈍人
...