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決心
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けつしん
ふりがな文庫
“
決心
(
けつしん
)” の例文
幾度
(
いくたび
)
幾通
(
いくつう
)
の
御文
(
おんふみ
)
を
拜見
(
はいけん
)
だにせぬ
我
(
わ
)
れいかばかり
憎
(
にく
)
しと
思召
(
おぼしめ
)
すらん、
拜
(
はい
)
さば
此胸
(
このむね
)
寸斷
(
すんだん
)
になりて
常
(
つね
)
の
決心
(
けつしん
)
の
消
(
き
)
えうせん
覺束
(
おぼつか
)
なさ
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
真理
(
しんり
)
は我と我の
家族
(
かぞく
)
より大なり、
此
(
この
)
決心
(
けつしん
)
を
実行
(
じつこう
)
あらん
乎
(
か
)
、
教会
(
けうくわい
)
は
直
(
たゞち
)
に
復興
(
ふくこう
)
し
始
(
はじ
)
むべし、
是
(
こ
)
れなからん乎、復興は
世
(
よ
)
の
終
(
おはり
)
まで
待
(
ま
)
つも
来
(
きた
)
らざるべし。
問答二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
こんなことばも
聞
(
きこ
)
えました。そのうちにたうたう一
疋
(
ぴき
)
が、いかにも
決心
(
けつしん
)
したらしく、せなかをまつすぐにして
環
(
わ
)
からはなれて、まんなかの
方
(
はう
)
に
進
(
すゝ
)
み
出
(
で
)
ました。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
しかし
男
(
をとこ
)
を
殺
(
ころ
)
さずとも、
女
(
をんな
)
を
奪
(
うば
)
ふ
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
れば、
別
(
べつ
)
に
不足
(
ふそく
)
はない
譯
(
わけ
)
です。いや、その
時
(
とき
)
の
心
(
こころ
)
もちでは、
出來
(
でき
)
るだけ
男
(
をとこ
)
を
殺
(
ころ
)
さずに、
女
(
をんな
)
を
奪
(
うば
)
はうと
決心
(
けつしん
)
したのです。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
其處
(
そこ
)
で
學校
(
がくかう
)
を
建
(
たて
)
る
決心
(
けつしん
)
が
彼
(
かれ
)
の
心
(
こゝろ
)
に
湧
(
わい
)
たのです、
諸君
(
しよくん
)
は
彼
(
かれ
)
の
決心
(
けつしん
)
の
餘
(
あま
)
り
露骨
(
むきだし
)
で、
單純
(
たんじゆん
)
なことを
笑
(
わら
)
はれるかも
知
(
し
)
れませんが、しかし
元來
(
ぐわんらい
)
教育
(
けういく
)
のない
一個
(
いつこ
)
の
百姓
(
ひやくしやう
)
です
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
元來
(
ぐわんらい
)
——
歸途
(
きと
)
に
此
(
こ
)
の
線
(
せん
)
をたよつて
東海道
(
とうかいだう
)
へ
大𢌞
(
おほまは
)
りをしようとしたのは、……
實
(
じつ
)
は
途中
(
とちう
)
で
決心
(
けつしん
)
が
出來
(
でき
)
たら、
武生
(
たけふ
)
へ
降
(
お
)
りて
許
(
ゆる
)
されない
事
(
こと
)
ながら、そこから
虎杖
(
いたどり
)
の
里
(
さと
)
に
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
而
(
しか
)
も
其時期
(
そのじき
)
は
成
(
な
)
るべく
速
(
すみやか
)
に
之
(
これ
)
を
決行
(
けつかう
)
せざるを
得
(
え
)
ぬと
決心
(
けつしん
)
したのは
右
(
みぎ
)
の
事情
(
じじやう
)
によるからであつたのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
四五
日目
(
にちめ
)
に
一人
(
ひとり
)
か
二人
(
ふたり
)
もあればいゝ
方
(
はう
)
なので、
道子
(
みちこ
)
はその
頃
(
ころ
)
頻
(
しきり
)
と
人
(
ひと
)
の
噂
(
うはさ
)
をする
浅草公園
(
あさくさこうゑん
)
の
街娼
(
がいしやう
)
にならうと
決心
(
けつしん
)
したが、どの
辺
(
へん
)
に
出
(
で
)
ていゝのか
見当
(
けんたう
)
がつかないので、
様子
(
やうす
)
をさぐりに
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
卯平
(
うへい
)
は
暫
(
しばら
)
く
隱居
(
いんきよ
)
に
落付
(
おちつ
)
いてからは一
錢
(
せん
)
づゝでも
懷
(
ふところ
)
を
拵
(
こし
)
らへねばならぬといふ
決心
(
けつしん
)
から
促
(
うなが
)
されて、
毎日
(
まいにち
)
煙管
(
きせる
)
を
横
(
よこ
)
に
銜
(
くは
)
へては
悠長
(
いうちやう
)
ではあるが、
然
(
しか
)
も
間斷
(
かんだん
)
なく
繩
(
なは
)
をちより/\と
綯
(
な
)
つたり
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼
(
かれ
)
は
先
(
ま
)
づ
現在
(
げんざい
)
の
自分
(
じぶん
)
が
許
(
ゆる
)
す
限
(
かぎ
)
りの
勇氣
(
ゆうき
)
を
提
(
ひつ
)
さげて、
公案
(
こうあん
)
に
向
(
むか
)
はうと
決心
(
けつしん
)
した。それが
何
(
いづ
)
れの
所
(
ところ
)
に
彼
(
かれ
)
を
導
(
みち
)
びいて、どんな
結果
(
けつくわ
)
を
彼
(
かれ
)
の
心
(
こゝろ
)
に
持
(
も
)
ち
來
(
きた
)
すかは、
彼
(
かれ
)
自身
(
じしん
)
と
雖
(
いへど
)
も
全
(
まつた
)
く
知
(
し
)
らなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
願ふか兩樣の内
何共
(
いづれとも
)
決心
(
けつしん
)
致さるべしとの
趣
(
おもむ
)
きを申
遣
(
つか
)
はしたるに
此方
(
こなた
)
は越前守は
公用人
(
こうようにん
)
次右衞門三五郎の紀州表へ
出立
(
しゆつたつ
)
せし其日より
夜終
(
よもすがら
)
行衣
(
ぎやうい
)
を着し
新菰
(
あらごも
)
の上にて
水垢離
(
みづごり
)
を
取
(
とり
)
諸天
(
しよてん
)
善神
(
ぜんしん
)
に
祈誓
(
きせい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
今日となツては、父子爵は
最早
(
もはや
)
猶豫
(
ゆうよ
)
して居られぬと謂ツて、
猛烈
(
もうれつ
)
な
勢
(
いきほひ
)
で最後の
決心
(
けつしん
)
を
促
(
うなが
)
してゐる。で是等の事情がごツちやになツて、彼の頭にひツかゝり、
絡
(
からま
)
ツて
激
(
はげ
)
しい
腦神經衰弱
(
なうしんけいすゐじやく
)
を
惹起
(
ひきおこ
)
した。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
但馬守
(
たじまのかみ
)
は、
決心
(
けつしん
)
したといふ
風
(
ふう
)
で、キッパリと
言
(
い
)
つた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
そへて
梟
(
ふくろふ
)
の
叫
(
さけ
)
び
一段
(
いちだん
)
と
物
(
もの
)
すごしお
高
(
たか
)
決心
(
けつしん
)
の
眼光
(
まなざし
)
たじろがずお
心
(
こゝろ
)
怯
(
おく
)
れかさりとては
御未練
(
ごみれん
)
なり
高
(
たか
)
が
心
(
こゝろ
)
は
先
(
さき
)
ほども
申
(
まを
)
す
通
(
とほ
)
り
決
(
きは
)
めし
覺悟
(
かくご
)
の
道
(
みち
)
は
一
(
ひと
)
つ
二人
(
ふたり
)
の
身
(
み
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
處
(
ところ
)
が
或日
(
あるひ
)
のこと、やはり
學校
(
がくかう
)
の
歸途
(
かへり
)
に
庄園
(
しやうゑん
)
の
壁
(
かべ
)
の
上
(
うへ
)
でラクダルを
揄揶
(
からか
)
つて
居
(
ゐ
)
た
少年
(
こども
)
の中に、
何
(
なん
)
と
思
(
おも
)
つたか
甚
(
ひど
)
く
感心
(
かんしん
)
して
了
(
しま
)
ひ
自分
(
じぶん
)
も
是非
(
ぜひ
)
怠惰屋
(
なまけや
)
にならうと
決心
(
けつしん
)
した
兒
(
こ
)
が
一人
(
ひとり
)
あつた。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
わたしはその
咄嗟
(
とつさ
)
の
間
(
あひだ
)
に、たとひ
男
(
をとこ
)
は
殺
(
ころ
)
しても、
女
(
をんな
)
は
奪
(
うば
)
はうと
決心
(
けつしん
)
しました。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
案じる一
筋
(
すじ
)
に十兵衞が一日も早く
妻
(
つま
)
や子に安心させんと思ひ
詰
(
つめ
)
頻
(
しき
)
りに
翌朝
(
あした
)
は出立せんとて何と
云
(
いひ
)
ても止まらねば然らば
翌
(
あす
)
は出立して在所の者に少しも早く安心させるも
能
(
よ
)
かるべし
然樣
(
さう
)
決心
(
けつしん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
其間
(
そのあひだ
)
に、
何
(
なん
)
とかして、もつと
鷹揚
(
おうやう
)
に
生
(
い
)
きて
行
(
い
)
く
分別
(
ふんべつ
)
をしなければならないと
云
(
い
)
ふ
決心
(
けつしん
)
丈
(
だけ
)
をした。三
時
(
じ
)
は
朦朧
(
もうろう
)
として
聞
(
きこ
)
えた
樣
(
やう
)
な
聞
(
きこ
)
えない
樣
(
やう
)
なうちに
過
(
す
)
ぎた。
四時
(
よじ
)
、五
時
(
じ
)
、六
時
(
じ
)
は
丸
(
まる
)
で
知
(
し
)
らなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
又
(
また
)
國民
(
こくみん
)
一
般
(
ぱん
)
の
決心
(
けつしん
)
であらねばならぬと
考
(
かんが
)
へるのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
今
(
いま
)
はと
決心
(
けつしん
)
の
臍
(
ほぞ
)
固
(
かた
)
まりけんツト
立上
(
たちあが
)
りしが
又
(
また
)
懷中
(
ふところ
)
に
手
(
て
)
をさし
入
(
い
)
れて
一思案
(
ひとしあん
)
アヽ
困
(
こま
)
つたと
我知
(
われし
)
らず
歎息
(
たんそく
)
の
詞
(
ことば
)
唇
(
くちびる
)
をもれて
其儘
(
そのまゝ
)
に
身
(
み
)
はもとの
通
(
とほ
)
り
舌打
(
したうち
)
の
音
(
おと
)
續
(
つゞ
)
けて
聞
(
きこ
)
えぬ
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
遂
(
つひ
)
に
失望
(
しつばう
)
落膽
(
らくたん
)
し、
今更
(
いまさ
)
ら
世間
(
せけん
)
へも
面目
(
めんもく
)
なく、
果
(
はて
)
は
思
(
おも
)
ひ
迫
(
せま
)
つて
大
(
おほ
)
いに
決心
(
けつしん
)
して
居
(
ゐ
)
たのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
私
(
わたし
)
は
何
(
ど
)
うしても
斯
(
か
)
うと
決心
(
けつしん
)
して
居
(
ゐ
)
るのだからそれは
折角
(
せつかく
)
だけれど
肯
(
きか
)
れないよと
言
(
い
)
ふに、
吉
(
きち
)
は
涙
(
なみだ
)
の
眼
(
め
)
に
見
(
み
)
つめて、お
京
(
きやう
)
さん
後生
(
ごしやう
)
だから
此肩
(
こゝ
)
の
手
(
て
)
を
放
(
はな
)
しておくんなさい。
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
目元
(
めもと
)
に
宿
(
やど
)
れる
露
(
つゆ
)
もなく、
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
りたる
決心
(
けつしん
)
の
色
(
いろ
)
もなく、
微笑
(
びせう
)
の
面
(
おもて
)
の
手
(
て
)
もふるへで、
一通
(
いつゝう
)
二通
(
につう
)
八九通
(
はつくつう
)
、
殘
(
のこ
)
りなく
寸斷
(
すんだん
)
に
爲
(
な
)
し
了
(
をは
)
りて、
熾
(
さか
)
んにもえ
立
(
た
)
つ
炭火
(
すみび
)
の
中
(
なか
)
へ
打込
(
うちこ
)
みつ
打込
(
うちこ
)
みつ
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其
(
そ
)
の
人
(
ひと
)
と
聞
(
き
)
けば
決心
(
けつしん
)
ゆら/\として
今
(
いま
)
までは
何
(
なに
)
を
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“決心”の解説
決心(decision)とは作戦・戦闘において指揮官が部隊の行動を指導するための意思決定を意味する。
(出典:Wikipedia)
決
常用漢字
小3
部首:⽔
7画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“決”で始まる語句
決
決定
決然
決闘
決潰
決行
決断
決闘状
決斷
決意