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寸
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ずん
ふりがな文庫
“
寸
(
ずん
)” の例文
下
(
した
)
には
小石
(
こいし
)
が一
面
(
めん
)
に
敷詰
(
しきづ
)
めてある。
天井
(
てんぜう
)
の
高
(
たか
)
さは
中央部
(
ちうわうぶ
)
は五
尺
(
しやく
)
四
寸
(
ずん
)
あるが。
蒲鉾式
(
かまぼこしき
)
に
圓
(
まる
)
く
張
(
は
)
つて
居
(
ゐ
)
るので、四
隅
(
すみ
)
はそれより
自然
(
しぜん
)
に
低
(
ひく
)
い。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
『
然
(
さ
)
うねえ、も
少
(
すこ
)
し
大
(
おほ
)
きくなりたいの、
知
(
し
)
らず
識
(
し
)
らずの
中
(
うち
)
に』と
云
(
い
)
つて
愛
(
あい
)
ちやんは、『三
寸
(
ずん
)
ばかりぢや
見窄
(
みすぼ
)
らしくッて
不可
(
いけな
)
いわ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「おゝ
厭
(
や
)
なこつた、
要
(
え
)
らねえよ」おつぎは
少
(
すこ
)
し
身
(
み
)
を
屈
(
かが
)
めて
手桶
(
てをけ
)
の
柄
(
え
)
を
攫
(
つか
)
んで
其
(
そ
)
の
儘
(
まゝ
)
身
(
み
)
を
延
(
のば
)
すと
手桶
(
てをけ
)
の
底
(
そこ
)
が三
寸
(
ずん
)
ばかり
地
(
ち
)
を
離
(
はな
)
れた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
力をこめて、私が彼女を引き離すと、彼女はにやりと笑ったが、その時彼女の口元が三
寸
(
ずん
)
ほど前へのびて来て、犬そっくりの口元になった。
犬神
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
故に人を
測
(
はか
)
るについて、
目方
(
めかた
)
をもって
某
(
それがし
)
は
何貫
(
なんがん
)
ときめることは出来る。
丈
(
たけ
)
をもってして某は何
尺
(
じゃく
)
何
寸
(
ずん
)
と定むることも出来る。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
三
寸
(
ずん
)
にして太刀風を感じ、一寸にして身をかわし、また、敵のふところ深く踏みこんで、皮を切らして肉を斬るといった実戦の場合になると
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
その会社の専務とかいう人に会った時に、この製鉄事件に関した文書の
綴
(
つづ
)
りを見せられたが、厚さ三
寸
(
ずん
)
ばかりも
溜
(
たま
)
っていたのにはちょっと驚いた。
千里眼その他
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
御召物
(
おめしもの
)
は、これは
又
(
また
)
私
(
わたくし
)
どもの
服装
(
ふくそう
)
とはよほど
異
(
ちが
)
いまして、
上衣
(
うわぎ
)
はやや
広
(
ひろ
)
い
筒袖
(
つつそで
)
で、
色合
(
いろあ
)
いは
紫
(
むらさき
)
がかって
居
(
お
)
りました、
下衣
(
したぎ
)
は
白地
(
しろじ
)
で、
上衣
(
うわぎ
)
より二三
寸
(
ずん
)
下
(
した
)
に
延
(
の
)
び
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
小僧
(
こぞう
)
ッ——」と追い
討
(
う
)
ちにのびた蔦之助の
烈剣
(
れっけん
)
に、あわや、竹童まッ二つになったかと見れば、
切
(
き
)
ッ
先
(
さき
)
三
寸
(
ずん
)
のところから一
躍
(
やく
)
して四、五
間
(
けん
)
も先へとびのいた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今
(
いま
)
折曲
(
をりま
)
げた
肱
(
ひぢ
)
の
処
(
ところ
)
へつるりと
垂懸
(
たれかゝ
)
つて
居
(
ゐ
)
るのは
同
(
おなじ
)
形
(
かたち
)
をした、
巾
(
はゞ
)
が五
分
(
ぶ
)
、
丈
(
たけ
)
が三
寸
(
ずん
)
ばかりの
山海鼠
(
やまなまこ
)
。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
穴
(
あな
)
の二三
寸
(
ずん
)
手前
(
てまへ
)
に
降
(
お
)
りた
蜂
(
はち
)
は、やがて
頭
(
あたま
)
と
前脚
(
まへあし
)
で
蜘蛛
(
くも
)
の
死骸
(
しがい
)
を
穴
(
あな
)
の
深
(
ふか
)
みへ
押
(
お
)
して
行
(
い
)
つた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
パチン! と、
水音
(
みずおと
)
がして、ふなが、二、三
寸
(
ずん
)
も
高
(
たか
)
くはねあがりました。
川へふなをにがす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
後
(
あと
)
に
跟
(
つ
)
いて縁側を
折曲
(
おれまが
)
って行くと、同じ庭に面して三ツ四ツの装飾も何もない
空室
(
あきま
)
があって、縁の戸は光線を通ずるためばかりに三
寸
(
ずん
)
か四寸位ずつすかしてあるに過ぎぬので、中はもう
大
(
おおい
)
に暗かった。
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
一人
(
ひとり
)
は
髮
(
かみ
)
の二三
寸
(
ずん
)
伸
(
の
)
びた
頭
(
あたま
)
を
剥
(
む
)
き
出
(
だ
)
して、
足
(
あし
)
には
草履
(
ざうり
)
を
穿
(
は
)
いてゐる。
今
(
いま
)
一人
(
ひとり
)
は
木
(
き
)
の
皮
(
かは
)
で
編
(
あ
)
んだ
帽
(
ばう
)
を
被
(
かぶ
)
つて、
足
(
あし
)
には
木履
(
ぽくり
)
を
穿
(
は
)
いてゐる。どちらも
痩
(
や
)
せて
身
(
み
)
すぼらしい
小男
(
こをとこ
)
で、
豐干
(
ぶかん
)
のやうな
大男
(
おほをとこ
)
ではない。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
丈
(
たけ
)
三
寸
(
ずん
)
年
(
とし
)
五
歳
(
さい
)
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
顕微鏡写真の装置は固定したままヴェランダに出し放しになっているので、
暫
(
しばら
)
く休んでいる間に、水鳥の胸毛よりももっと軽い雪がもう何
寸
(
ずん
)
も
積
(
つも
)
っている。
雪雑記
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
そう
注意
(
ちゅうい
)
されている
中
(
うち
)
に、もう
私
(
わたくし
)
の
眼
(
め
)
には
蝶々
(
ちょうちょう
)
のような
羽翼
(
はね
)
をつけた、
大
(
おおき
)
さはやっと二三
寸
(
ずん
)
から三四
寸位
(
すんくらい
)
の、
可愛
(
かわい
)
らしい
小人
(
こびと
)
の
群
(
むれ
)
がちらちら
映
(
うつ
)
って
来
(
き
)
たのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
『それで
結構
(
けつこう
)
さ!』と
芋蟲
(
いもむし
)
は
氣短
(
きみじ
)
かに
云
(
い
)
つて、ツイと
伸
(
の
)
し
上
(
あが
)
ると(それが
丁度
(
ちやうど
)
三
寸
(
ずん
)
の
高
(
たか
)
さでした)。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
蛾次郎
(
がじろう
)
の
争闘力
(
そうとうりょく
)
は、いつも、この
腕
(
うで
)
よりは口である。
度胸
(
どきょう
)
よりは
舌
(
した
)
である。三
尺
(
じゃく
)
の
剣
(
つるぎ
)
よりは三
寸
(
ずん
)
の
毒舌
(
どくぜつ
)
、よく身をふせぎ
敵
(
てき
)
を
翻弄
(
ほんろう
)
し、ときには
戦
(
たたか
)
わずして
勝
(
か
)
つことがある。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
恁
(
こ
)
う
仰々
(
ぎょうぎょう
)
しく
言出
(
いいだ
)
すと、
仇
(
かたき
)
の
髑髏
(
しゃれこうべ
)
か、毒薬の
瓶
(
びん
)
か、と驚かれよう、
真個
(
まったく
)
の事を言ひませう、さしたる儀でない、
紫
(
むらさき
)
の
切
(
きれ
)
を掛けたなりで、一
尺
(
しゃく
)
三
寸
(
ずん
)
、
一口
(
ひとふり
)
の
白鞘
(
しらさや
)
ものの刀がある。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
白い土埃が二
寸
(
すん
)
も三
寸
(
ずん
)
もたまって居て、暑さは呼吸困難を起させるくらいはげしかった。
死の接吻
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
只
(
たゞ
)
一
本
(
ぽん
)
の
綱
(
つな
)
の
臀
(
しり
)
には
彼等
(
かれら
)
のいふ「どツぺ」が
附
(
つ
)
いて
居
(
ゐ
)
てそれがどさりと
疊
(
たゝみ
)
を
打
(
う
)
つて
一人
(
ひとり
)
の
手
(
て
)
もとへ
引
(
ひ
)
かれる。どつぺは一
厘錢
(
りんせん
)
を三
寸
(
ずん
)
ばかりの
厚
(
あつ
)
さに
穴
(
あな
)
を
透
(
とほ
)
してぎつと
括
(
くゝ
)
つた
錘
(
おもり
)
である。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
其代
(
そのかは
)
りに
奧壁
(
おくかべ
)
から一
尺
(
しやく
)
二
寸
(
ずん
)
隔
(
へたて
)
て、一
列
(
れつ
)
に
石
(
いし
)
が
並
(
なら
)
べてあり、それから三
尺
(
じやく
)
を
隔
(
へだて
)
て、
又
(
また
)
第
(
だい
)
二
列
(
れつ
)
の
石
(
いし
)
が
列
(
なら
)
べてある。
其間
(
そのあひだ
)
に、
人骨
(
じんこつ
)
の
腐蝕
(
ふしよく
)
したのが二三
體
(
たい
)
泥
(
どろ
)
の
如
(
ごど
)
くなつて
横
(
よこた
)
はつて
居
(
ゐ
)
る。
鐵鏃
(
てつぞく
)
がある。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
その
日
(
ひ
)
のことであります。
暮
(
く
)
れ
方
(
がた
)
、
妹
(
いもうと
)
は、
末
(
すえ
)
の
弟
(
おとうと
)
をつれて
夜店
(
よみせ
)
を
見
(
み
)
にいって、
帰
(
かえ
)
りに三
寸
(
ずん
)
ばかりの
強
(
つよ
)
そうな
赤
(
あか
)
と
黒
(
くろ
)
と
斑
(
ぶち
)
のこいを二ひき
買
(
か
)
ってきました。そして、それを
水盤
(
すいばん
)
の
中
(
なか
)
に
放
(
はな
)
ったのです。
水盤の王さま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
顕微鏡写真の装置は固定したままヴェランダに出し放しになっているので、暫く休んでいる間に、水鳥の胸毛よりももっと軽い雪がもう何
寸
(
ずん
)
も積っている。
雪
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
但
(
ただ
)
しこれは
姿
(
すがた
)
のある
天狗
(
てんぐ
)
に
就
(
つ
)
いて
申
(
もう
)
したのでございます。
天狗
(
てんぐ
)
の
中
(
なか
)
には
姿
(
すがた
)
を
有
(
も
)
たないのもございます。それは
青味
(
あおみ
)
がかった
丸
(
まる
)
い
魂
(
たま
)
で、
直径
(
ちょくけい
)
は三
寸
(
ずん
)
位
(
くらい
)
でございましょうか。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
恁
(
か
)
う
仰々
(
ぎやう/\
)
しく
言出
(
いひだ
)
すと、
仇
(
かたき
)
の
髑髏
(
しやれかうべ
)
か、
毒藥
(
どくやく
)
の
瓶
(
びん
)
か、と
驚
(
おどろ
)
かれよう、
眞個
(
まつたく
)
の
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひませう、さしたる
儀
(
ぎ
)
でない、
紫
(
むらさき
)
の
切
(
きれ
)
を
掛
(
か
)
けたなりで、一
尺
(
しやく
)
三
寸
(
ずん
)
、
一口
(
ひとふり
)
の
白鞘
(
しらさや
)
ものの
刀
(
かたな
)
がある。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
三
寸
(
ずん
)
ほどな
芽
(
め
)
をそろえている野原を、
血汐
(
ちしお
)
だらけな
武者
(
むしゃ
)
わらじがズカズカと踏ンづけてひとところへかたまったかと思うと、
鋤
(
すき
)
を持ったものが、サク、サク、サク、と四角い
仕切
(
しき
)
りをつけてゆく。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
小
(
ちい
)
さな
木
(
き
)
の
芽
(
め
)
が
土
(
つち
)
を
破
(
やぶ
)
って、やっと二、三
寸
(
ずん
)
ばかりの
丈
(
たけ
)
に
伸
(
の
)
びました。
木
(
き
)
の
芽
(
め
)
は、はじめて
広
(
ひろ
)
い
野原
(
のはら
)
を
見渡
(
みわた
)
しました。
大空
(
おおぞら
)
を
飛
(
と
)
ぶ
雲
(
くも
)
の
影
(
かげ
)
をながめました。そして、
小鳥
(
ことり
)
の
鳴
(
な
)
き
声
(
ごえ
)
を
聞
(
き
)
いたのであります。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
髮
(
かみ
)
は、ふさ/\とあるのを
櫛卷
(
くしまき
)
なんどに
束
(
たば
)
ねたらしい……でないと、
肱
(
ひぢ
)
かけ
窓
(
まど
)
の、
然
(
さ
)
うした
處
(
ところ
)
は、
高
(
たか
)
い
髷
(
まげ
)
なら
鴨居
(
かもゐ
)
にも
支
(
つか
)
へよう、
其
(
それ
)
が、やがて二三
寸
(
ずん
)
、
灯
(
ひ
)
のない
暗
(
くら
)
がりに、
水際立
(
みづぎはた
)
つまで、
同
(
おな
)
じ
黒
(
くろ
)
さが
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“寸”の解説
寸(すん)は、尺貫法における長さの単位であり、日本では約 30.303 mmである。尺の10分の1と定義される。寸の10分の1が分(ぶ)である。平安時代には「す」と書かれることもある。古代の文献では訓で「き」と呼ぶこともある。
(出典:Wikipedia)
寸
常用漢字
小6
部首:⼨
3画
“寸”を含む語句
一寸
燐寸
一寸々々
寸法
一寸法師
寸々
寸時
寸毫
寸断
方寸
一寸見
燐寸箱
寸燐
寸斷
寸尺
寸分
寸隙
寸白
寸志
寸鉄
...