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耕
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たがや
ふりがな文庫
“
耕
(
たがや
)” の例文
畑
(
はたけ
)
の
黒
(
くろ
)
い
土
(
つち
)
は
彼等
(
かれら
)
の
技巧
(
ぎかう
)
を
發揮
(
はつき
)
して
叮嚀
(
ていねい
)
に
耕
(
たがや
)
されゝば
日
(
ひ
)
がまだそれを
乾
(
ほ
)
さない
内
(
うち
)
は
只
(
たゞ
)
清潔
(
せいけつ
)
で
快
(
こゝろ
)
よい
感
(
かん
)
じを
見
(
み
)
る
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
に
與
(
あた
)
へるのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「まだ、あんな
高
(
たか
)
いところにも、おじさん、
畑
(
はたけ
)
がありますよ。」と、
勇吉
(
ゆうきち
)
は、そばの
山腹
(
さんぷく
)
にある、
耕
(
たがや
)
された
高地
(
こうち
)
を
指
(
ゆび
)
さしました。
雲のわくころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたしはまた土地を
耕
(
たがや
)
したことがあったが、
勤労
(
きんろう
)
によって土地にまるで
休憩
(
きゅうけい
)
をあたえないまでに
耕作
(
こうさく
)
し
続
(
つづ
)
けるということを知らなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
馬籠
(
まごめ
)
の
村
(
むら
)
はづれまで
出
(
で
)
ますと、その
峠
(
たうげ
)
の
上
(
うへ
)
の
高
(
たか
)
いところにも
耕
(
たがや
)
した
畠
(
はたけ
)
がありました。そこにも
伯父
(
をぢ
)
さんに
聲
(
こゑ
)
を
掛
(
か
)
けるお
百姓
(
ひやくしやう
)
がありました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
見るとなるほど、諸軍の兵は、陣外を
耕
(
たがや
)
して、豆など
蒔
(
ま
)
いているし、当の陸遜は、
轅門
(
えんもん
)
のほとりで、諸大将と
碁
(
ご
)
を囲んでいた。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
夫婦して
一
(
ひと
)
つコップから好きな酒を飲み合い、
暫時
(
しばし
)
も離れぬので、一名
鴛鴦
(
おし
)
の称がある。夫婦は農家の出だが、別に
耕
(
たがや
)
す可き田畑も
有
(
も
)
たぬ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
耕
(
たがや
)
すのにもってこいの、よく
肥
(
こ
)
えた土地で、山というようなものは、ほとんどない。見わたすかぎりが、平地なんだ。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
びつくりするほどよく
肥
(
こや
)
した上、今は兄のものになつて居る井筒屋の田地のうち、小作をさせない分の土地を本當に
嘗
(
な
)
めるやうに大事に
耕
(
たがや
)
してゐたのです。
銭形平次捕物控:144 茶碗割り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
けれども
先生
(
せんせい
)
は
其家
(
そのいへ
)
を
圍
(
かこ
)
む
幾畝
(
いくせ
)
かの
空地
(
くうち
)
を
自
(
みづ
)
から
耕
(
たがや
)
して
菜園
(
さいゑん
)
とし
種々
(
しゆ/″\
)
の
野菜
(
やさい
)
を
植
(
う
)
ゑて
居
(
ゐ
)
ます。
又
(
また
)
五六羽
(
ごろつぱ
)
の
鷄
(
にはとり
)
を
飼
(
か
)
ふて、一
家
(
か
)
で
用
(
もち
)
ゆるだけの
卵
(
たまご
)
を
採
(
と
)
つて
居
(
ゐ
)
ます。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
刀を差しながら田畑を
耕
(
たがや
)
していたのだそうだが、理財の道にも
長
(
た
)
けていた人物とみえて、だんだんに土地を開拓して、ここらでは珍しいほどの
大
(
おお
)
百姓になりすました。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
上總國
(
かづさのくに
)
上野郡
(
かうづけぐん
)
に
田地
(
でんぢ
)
二十石
(
にじつこく
)
ばかりを
耕
(
たがや
)
す、
源五右衞
(
げんごゑ
)
と
云
(
い
)
ふ
百姓
(
ひやくしやう
)
の
次男
(
じなん
)
で、
小助
(
こすけ
)
と
云
(
い
)
ふのがあつた。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
山村の
白昼
(
まひる
)
。山の傾斜に沿うた蔭の畠で、農夫が一人、黙々として畠を
耕
(
たがや
)
しているのである。空には白い雲が
浮
(
うか
)
び、自然の悠々たる
時劫
(
じこう
)
の外、物音一つしない閑寂さである。
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
日本
(
につぽん
)
でも
昔
(
むかし
)
から
百姓
(
ひやくしよう
)
が
土地
(
とち
)
を
耕
(
たがや
)
したり、
山
(
やま
)
が
崩
(
くづ
)
れたりした
時
(
とき
)
、ひょっこり
石器
(
せつき
)
の
發見
(
はつけん
)
されたことが
屡々
(
しば/\
)
ありましたが、
昔
(
むかし
)
はそれらの
石器
(
せつき
)
を
人間
(
にんげん
)
が
造
(
つく
)
つたものとは
思
(
おも
)
はないで
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
大博士に
疑問
(
ぎもん
)
をいだく。噴火
係
(
がかり
)
の
職
(
しょく
)
をはがれ、その火山
灰
(
ばい
)
の
土壌
(
どじょう
)
を
耕
(
たがや
)
す。
部下
(
ぶか
)
みな
従
(
したが
)
う。
ペンネンノルデはいまはいないよ 太陽にできた黒い棘をとりに行ったよ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
余
(
よ
)
が
筆
(
ふで
)
の
先
(
さき
)
にて
耕
(
たがや
)
し
得
(
え
)
たる
收入
(
しふにふ
)
は
極
(
きは
)
めて
僅少
(
きんせう
)
にして、
自
(
みづか
)
ら
食
(
く
)
ひ、
自
(
みづか
)
ら
衣
(
き
)
るに
未
(
いま
)
だ
足
(
た
)
らざれども、
足
(
た
)
らざる
内
(
うち
)
にもそれを
貯
(
たくは
)
へて、
以
(
もつ
)
て
子孫
(
しそん
)
に
傳
(
つた
)
へるといふ、
其子
(
そのこ
)
は
未
(
いま
)
だ
無
(
な
)
いのである。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
祖父
(
おほぢ
)
は
播磨
(
はりま
)
の
一四
赤松に仕へしが、
去
(
さ
)
んぬる
一五
嘉吉
(
かきつ
)
元年の
乱
(
みだれ
)
に、
一六
かの
館
(
たち
)
を去りてここに来り、庄太夫にいたるまで
三代
(
みよ
)
を
経
(
へ
)
て、
一七
春
耕
(
たがや
)
し、秋
収
(
をさ
)
めて、家
豊
(
ゆた
)
かにくらしけり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
そのためでもあるが、三人は
大宮人
(
おおみやびと
)
の習慣を持ちつづけて、なすこともなく、毎日暮していた。俊寛は、そうした生活を改め、自分で
漁
(
すなど
)
りし、自分で狩りし、自分で
耕
(
たがや
)
すことを考えた。
俊寛
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
友人の心の
畑
(
はたけ
)
が
耕
(
たがや
)
されているや否や、英国の
諺
(
ことわざ
)
に賢人とは正しき時に、正しき言を
放
(
はな
)
つ者なりとあるが、実にそのとおりで、どんな正しい言でも時ならぬ時に放てば
愚人
(
ぐじん
)
の言にも
劣
(
おと
)
る。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
また或は各地の固有に
有余
(
ゆうよ
)
不足
(
ふそく
)
あらんには互にこれを
交易
(
こうえき
)
するも
可
(
か
)
なり。すなわち
天与
(
てんよ
)
の
恩恵
(
おんけい
)
にして、
耕
(
たがや
)
して食い、製造して用い、
交易
(
こうえき
)
して便利を達す。人生の
所望
(
しょもう
)
この外にあるべからず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
農事の軽からざる例は
礼記
(
らいき
)
に、正月、天子自ら
耒耜
(
らいし
)
を載せ給ひて諸侯を従へ、
籍田
(
せきでん
)
に至つて、帝
耕
(
たがや
)
し給ふこと三たび、三公は五たび、諸侯は九たびす、終つて宮中に帰り酒を賜ふ、とあり
大菩薩峠:25 みちりやの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
農夫一人
婦
(
よめ
)
一人劇しき時に日雇一人にて田一町を
耕
(
たがや
)
す。種
一斛
(
いっこく
)
蒔
(
ま
)
きて穀四十斛ばかりを穫べし。
摺
(
す
)
りて米二十斛も有るべし。御年貢諸掛り五斛ばかりを納めて、残り十五斛ばかりも有るべし。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
そして、三人の男の子は、一日外に出て、すこしばかりある土地を
耕
(
たがや
)
して、お
百姓
(
ひゃくしょう
)
のしごとにいそしみました。末のむすめは、まい朝四時から起き出して、うちじゅうの朝飯をこしらえました。
ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)
(新字新仮名)
/
ガブリエル=シュザンヌ・バルボ・ド・ヴィルヌーヴ
(著)
土地を
耕
(
たがや
)
している。それは
遥
(
はる
)
かな遠方だった。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
構
(
かま
)
あねえで
置
(
お
)
け、
耕
(
うな
)
つてあつちへ
行
(
い
)
つてからにしろ」
勘次
(
かんじ
)
は
性急
(
せいきふ
)
に
嚴
(
きび
)
しくおつぎを
止
(
と
)
めた。おつぎは
仕方
(
しかた
)
なく
泣
(
な
)
くのも
構
(
かま
)
はずに
耕
(
たがや
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
こんな
看板
(
かんばん
)
を
掛
(
か
)
けた
家
(
うち
)
が一
軒
(
けん
)
しかない
程
(
ほど
)
、
峠
(
たうげ
)
は
小
(
ちい
)
さな
村
(
むら
)
でした。そこに
住
(
す
)
む
人達
(
ひとたち
)
はいづれも
山
(
やま
)
の
上
(
うへ
)
を
耕
(
たがや
)
すお
百姓
(
ひやくしやう
)
ばかりでした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
これらの
男女
(
だんじょ
)
は、いずれも
牧人
(
ぼくじん
)
でした。もうこの
地方
(
ちほう
)
は、
暖
(
あたた
)
かで、みんなは
畑
(
はたけ
)
や、
田
(
た
)
に
出
(
で
)
て
耕
(
たがや
)
さなければなりませんでした。
月とあざらし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
みると老母は、邸内の
空地
(
あきち
)
を
耕
(
たがや
)
して菜園とした畑で、きょうも百姓の持つ
鍬
(
くわ
)
を
把
(
と
)
って、
秋茄子
(
あきなす
)
の根土を掻いているのだった。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ニールス・ホルゲルッソンがガンたちといっしょに旅をしていたときは、そこには一
軒
(
けん
)
の小屋があって、そのまわりの土地は、すこし
耕
(
たがや
)
されていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
土から生れて土を
食
(
く
)
い土を
耕
(
たがや
)
して終に土になる土の
獣
(
けもの
)
の農が、土を奪われ土から追われた時の心は
如何
(
どう
)
であろう!
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
その息子兄弟が田を
耕
(
たがや
)
していると、突然に父があらわれて来て、
子細
(
しさい
)
も無しに兄弟を
叱
(
しか
)
り散らすばかりか、果ては追い撃とうとするので、兄弟は逃げ帰って母に訴えると、母は
怪訝
(
けげん
)
な顔をした。
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その地点を
求
(
もと
)
むるならば、それは、大小クラウスたちの
耕
(
たがや
)
していた、
野原
(
のはら
)
や、少女アリスがたどった
鏡
(
かがみ
)
の国と同じ
世界
(
せかい
)
の中、テパーンタール
砂漠
(
さばく
)
のはるかな北東、イヴン王国の遠い東と考えられる。
『注文の多い料理店』新刊案内
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
さうして
又
(
また
)
食料
(
しよくれう
)
を
求
(
もと
)
める
爲
(
ため
)
に
勞力
(
らうりよく
)
を
他
(
た
)
に
割
(
さ
)
くことによつて、
作物
(
さくもつ
)
の
畦間
(
うねま
)
を
耕
(
たがや
)
すことも
雜草
(
ざつさう
)
を
除
(
のぞ
)
くことも一
切
(
さい
)
が
手後
(
ておく
)
れに
成
(
な
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そのために貧乏して、おっかあに
飢
(
ひも
)
じい思いをかけるより、きょう限り、杖を折って、一枚の田でもよけいに
耕
(
たがや
)
したほうがいいとおらあ考えただが
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ふたりは、こういましめあって、
里
(
さと
)
の
方
(
ほう
)
へ
出
(
で
)
かけてゆきました。
田畑
(
たはた
)
は、どこを
見
(
み
)
てもきれいに
耕
(
たがや
)
されていました。
ふるさと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれども、この山の上のアルヴァレットでは、
今日
(
こんにち
)
になっても、あまり物が
育
(
そだ
)
たない。ここはよい土の
層
(
そう
)
がうすいので、
耕
(
たがや
)
したり
種
(
たね
)
をまいたりしようとする者がない。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
島びとは鉄の綱で彼をつないで、田を
耕
(
たがや
)
させた。
中国怪奇小説集:10 夷堅志(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
釣
(
つ
)
りにくれば、よかったな。」と、
思
(
おも
)
っていますと、
丘
(
おか
)
の
上
(
うえ
)
で、ちょうど
自分
(
じぶん
)
ぐらいの
少年
(
しょうねん
)
がくわをふり
上
(
あ
)
げて、
土
(
つち
)
を
耕
(
たがや
)
し、なにか
植
(
う
)
えていました。
子供はばかでなかった
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
美濃
(
みの
)
、
尾張
(
おわり
)
のさかい、木曾川のながれも、ひろい
曠野
(
こうや
)
も、あらしの前の静けさに似て、
耕
(
たがや
)
す人の影も、旅人のすがたも、人ッ子ひとり、見えなかった。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
田
(
た
)
の
中
(
なか
)
では、かえるの
声
(
こえ
)
が
夢
(
ゆめ
)
のようにきこえて、
圃
(
はたけ
)
はすっかり
耕
(
たがや
)
されてしまい、
麦
(
むぎ
)
はぐんぐん
伸
(
の
)
びていました。
百姓の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
で、この山中に小屋を建て、自分で
耕
(
たがや
)
し、自分で着て、細々ながら母を養うて来た次第でございまする
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
町裏
(
まちうら
)
に、
隣組
(
となりぐみ
)
の
人々
(
ひとびと
)
によって、
耕
(
たがや
)
された
田圃
(
たんぼ
)
がありました。そこには、
黄色
(
きいろ
)
の
菜
(
な
)
の
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
いていました。
どこかに生きながら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
せっかく春夏の
耕
(
たがや
)
しに汗水しぼって、秋の
収穫
(
とりいれ
)
を他人にされてしまうようなものだ。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また
茫漠
(
ぼうばく
)
として、
耕
(
たがや
)
されていない
野原
(
のはら
)
があるかもしれない。それなのに、
衣食住
(
いしょくじゅう
)
に
窮
(
きゅう
)
して、
死
(
し
)
ななければならぬ
人間
(
にんげん
)
がたくさんいる。それはどうしたことだろうか。
太陽と星の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
問「そして次の時代を
耕
(
たがや
)
すというわけですか」
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今日
(
きょう
)
じゅうに、これだけ
耕
(
たがや
)
してしまおうと
心
(
こころ
)
で
決
(
き
)
めると、たとえ
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れかかっても、
休
(
やす
)
まずに
仕事
(
しごと
)
に
精
(
せい
)
を
入
(
い
)
れるという
性質
(
せいしつ
)
でしたから、
村
(
むら
)
の
人
(
ひと
)
たちからも
信用
(
しんよう
)
されていました。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
私
(
わたし
)
が、くわを
持
(
も
)
って、
毎日
(
まいにち
)
、
同
(
おな
)
じ
圃
(
はたけ
)
を
耕
(
たがや
)
している
間
(
ま
)
に、
町
(
まち
)
はこんなに
変
(
か
)
わったのか、そして、この
私
(
わたし
)
までが、こんなに
年
(
とし
)
をとってしまった。」と、おじいさんは、
独
(
ひと
)
りため
息
(
いき
)
をもらしていたのです。
雪の上のおじいさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“耕”の意味
《名詞》
(たがやし)種をまいたり苗を植えたりするために、田や畑の土をすき返すこと。春の季語。
(出典:Wiktionary)
耕
常用漢字
小5
部首:⽾
10画
“耕”を含む語句
耕作
耕夫
筆耕
耕地
耕耘
輟耕録
耕耘部
耕田
耕人
晴耕雨読
武田耕雲斎
筆耕書
耕雲寺
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中耕
閑田耕筆
耕地整理
春耕
新田耕助
高田耕安
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