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親類
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しんるゐ
ふりがな文庫
“
親類
(
しんるゐ
)” の例文
同伴者
(
つれ
)
は
親類
(
しんるゐ
)
の
義母
(
おつかさん
)
であつた。
此人
(
このひと
)
は
途中
(
とちゆう
)
萬事
(
ばんじ
)
自分
(
じぶん
)
の
世話
(
せわ
)
を
燒
(
や
)
いて、
病人
(
びやうにん
)
なる
自分
(
じぶん
)
を
湯
(
ゆ
)
ヶ
原
(
はら
)
まで
送
(
おく
)
り
屆
(
とゞ
)
ける
役
(
やく
)
を
持
(
もつ
)
て
居
(
ゐ
)
たのである。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
九郎兵衞に頼み
跡
(
あと
)
の事まで
念頃
(
ねんごろ
)
に話しける九郎兵衞故意と斷り云しか共女房の
親類
(
しんるゐ
)
共打寄
否
(
いや
)
癩病
(
らいびやう
)
にては村へ置れぬ
定法
(
ぢやうはふ
)
なれば是非共跡を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
されば芝居を
造
(
つく
)
る処、此役者
等
(
ら
)
が家はさらなり、
親類
(
しんるゐ
)
縁者
(
えんじや
)
朋友
(
はういう
)
よりも人を出し、あるひは人を
傭
(
やと
)
ひ芝居小屋場の地所の雪を
平
(
たひ
)
らかに
踏
(
ふみ
)
かため
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
軒
(
のき
)
の
花
(
はな
)
を
掛
(
か
)
けます、と
入
(
いり
)
かはり
立
(
た
)
ちかはる、
二三日前
(
にさんにちまへ
)
から、もう
町内
(
ちやうない
)
は
親類
(
しんるゐ
)
づきあひ。それも
可
(
い
)
い。テケテンテケテン、はや
獅子
(
しし
)
が
舞
(
ま
)
ひあるく。
祭のこと
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「それぢや少し聞いたことが
有
(
あ
)
るから、
私
(
わたし
)
は一つ
沼田
(
ぬまた
)
へ
行
(
い
)
つて見ようと思ふ」「
沼田
(
ぬまた
)
の
親類
(
しんるゐ
)
もあの五代目が
達者
(
たつしや
)
の
時分
(
じぶん
)
は
折々
(
をり/\
)
尋
(
たづ
)
ねて
来
(
き
)
ましたが、 ...
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
竹村
(
たけむら
)
はその
時
(
とき
)
姉
(
あね
)
なる
彼女
(
かのぢよ
)
の
身
(
み
)
のうへを、
少
(
すこ
)
しきいてみた。
彼女
(
かのぢよ
)
は
東京
(
とうきやう
)
の
親類
(
しんるゐ
)
に
身
(
み
)
を
寄
(
よ
)
せて、
女学校
(
ぢよがくかう
)
を
出
(
で
)
てから、
語学
(
ごがく
)
か
音楽
(
おんがく
)
かを
研究
(
けんきう
)
してゐるらしかつた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
母親
(
おふくろ
)
も
父親
(
おやぢ
)
も
乞食
(
こじき
)
かも
知
(
し
)
れない、
表
(
おもて
)
を
通
(
とほ
)
る
襤褸
(
ぼろ
)
を
下
(
さ
)
げた
奴
(
やつ
)
が
矢張
(
やつぱり
)
己
(
お
)
れが
親類
(
しんるゐ
)
まきで
毎朝
(
まいあさ
)
きまつて
貰
(
もら
)
ひに
來
(
く
)
る
跛
(
びつこ
)
隻眼
(
めつかち
)
のあの
婆
(
ばゝ
)
あ
何
(
なに
)
かゞ
己
(
お
)
れの
爲
(
ため
)
の
何
(
なん
)
に
當
(
あた
)
るか
知
(
し
)
れはしない
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今
(
いま
)
しがた
眼
(
め
)
を
覺
(
さ
)
まして、
湯
(
ゆ
)
に
入
(
はひ
)
つて、それから
飯
(
めし
)
を
食
(
く
)
つて、
烟草
(
たばこ
)
を
呑
(
の
)
んで、
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
いて
見
(
み
)
ると、
家内
(
かない
)
が
子供
(
こども
)
を
連
(
つ
)
れて
親類
(
しんるゐ
)
へ
行
(
い
)
つて
留守
(
るす
)
なんでせう。
成程
(
なるほど
)
靜
(
しづ
)
かな
筈
(
はず
)
だと
思
(
おも
)
ひましてね。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
思出
(
おもひだ
)
して
見
(
み
)
ると
未
(
ま
)
だ
奇談
(
きだん
)
があつた。
母
(
はゝ
)
や
妻
(
さい
)
や
親類
(
しんるゐ
)
の
子供
(
こども
)
や、
女中
(
ぢよちう
)
や、
遠
(
とほ
)
くも
無
(
な
)
いので
摘草
(
つみくさ
)
かた/\
見物
(
けんぶつ
)
に
來
(
き
)
た
事
(
こと
)
が
有
(
あ
)
つた。
其時
(
そのとき
)
は
生憎
(
あいにく
)
何
(
なに
)
も
出
(
で
)
ないので、
採集袋
(
さいしふぶくろ
)
へ
摘草
(
つみくさ
)
を
入
(
い
)
れて
歸
(
かへ
)
つた
事
(
こと
)
もあつた。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
其方儀嘉川家
嫡子
(
ちやくし
)
の身分を以て常々
不行跡
(
ふぎやうせき
)
の由沙汰有之の處
當時
(
たうじ
)
病氣
(
びやうき
)
にて存命も
量
(
はか
)
り難き由是に
因
(
よつ
)
て全快まで
親類
(
しんるゐ
)
へ御預仰付らる
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
されば芝居を
造
(
つく
)
る処、此役者
等
(
ら
)
が家はさらなり、
親類
(
しんるゐ
)
縁者
(
えんじや
)
朋友
(
はういう
)
よりも人を出し、あるひは人を
傭
(
やと
)
ひ芝居小屋場の地所の雪を
平
(
たひ
)
らかに
踏
(
ふみ
)
かため
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
……
今日
(
けふ
)
は
歸
(
かへ
)
りがけに
西片町
(
にしかたまち
)
の
親類
(
しんるゐ
)
へ
一寸
(
ちよつと
)
寄
(
よ
)
らう。
坂本
(
さかもと
)
から
電車
(
でんしや
)
にしようと、
一度
(
いちど
)
、お
行
(
ぎやう
)
の
松
(
まつ
)
の
方
(
はう
)
へ
歩行
(
ある
)
きかけたが。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
本當
(
ほんたう
)
に
己
(
お
)
れは
木
(
き
)
の
股
(
また
)
からでも
出
(
で
)
て
來
(
き
)
たのか、つひしか
親類
(
しんるゐ
)
らしい
者
(
もの
)
に
逢
(
あ
)
つた
事
(
こと
)
も
無
(
な
)
い
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其女
(
そのをんな
)
は
才
(
さい
)
も
働
(
はたら
)
き、
勉強
(
べんきやう
)
も
出来
(
でき
)
、
優
(
すぐ
)
れて
悧巧
(
りこう
)
な
質
(
たち
)
であつたが、
或時
(
あるとき
)
脊負揚
(
しよいあげ
)
のなかゝら
脱落
(
ぬけお
)
ちた
男
(
をとこ
)
の
文
(
ふみ
)
で、
其保護者
(
そのほごしや
)
の
親類
(
しんるゐ
)
の
細君
(
さいくん
)
に
感
(
かん
)
づかれ、一
時
(
じ
)
学校
(
がくかう
)
も
停
(
と
)
められて、
家
(
うち
)
に
禁足
(
きんそく
)
されてゐたが
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
宅
(
たく
)
に
酒井伝吉
(
さかゐでんきち
)
といふ車を
曳
(
ひ
)
く
男
(
をとこ
)
がある、
此男
(
このをとこ
)
は力が九
人力
(
にんりき
)
ある、なぜ九
人力
(
にんりき
)
あるかといふと、
大根河岸
(
だいこんがし
)
の
親類
(
しんるゐ
)
の
三周
(
さんしう
)
へ火事の
手伝
(
てつだ
)
ひにやつたところが、一人で
畳
(
たゝみ
)
を一度に九枚
持出
(
もちだ
)
したから
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
佐伯
(
さへき
)
の
叔母
(
をば
)
も
安之助
(
やすのすけ
)
も
其後
(
そのご
)
頓
(
とん
)
と
宗助
(
そうすけ
)
の
宅
(
うち
)
へは
見
(
み
)
えなかつた。
宗助
(
そうすけ
)
は
固
(
もと
)
より
麹町
(
かうぢまち
)
へ
行
(
ゆ
)
く
餘暇
(
よか
)
を
有
(
も
)
たなかつた。
又
(
また
)
夫丈
(
それだけ
)
の
興味
(
きようみ
)
もなかつた。
親類
(
しんるゐ
)
とは
云
(
い
)
ひながら、
別々
(
べつ/\
)
の
日
(
ひ
)
が
二人
(
ふたり
)
の
家
(
いへ
)
を
照
(
て
)
らしてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
盡しけるに母も父が七
回忌
(
くわいき
)
に
當
(
あた
)
る
年
(
とし
)
病死なしければ傳吉の
愁傷
(
しうしよう
)
大方ならず
且
(
かつ
)
親類
(
しんるゐ
)
は只
當村
(
たうむら
)
の
長
(
をさ
)
上臺憑司
(
かみだいひようじ
)
而已
(
のみ
)
なれ共是は傳吉の不如意を
忌
(
きら
)
ひ出入を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
親類
(
しんるゐ
)
うちで
一軒
(
いつけん
)
でも
燒
(
や
)
けなかつたのがお
手柄
(
てがら
)
だ。」といつて、うれしさうな
顏
(
かほ
)
をした。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
とんでもない
親類
(
しんるゐ
)
へ
行
(
ゆ
)
くやうな
身
(
み
)
に
成
(
な
)
つたのさ、
私
(
わたし
)
は
明日
(
あす
)
あの
裏
(
うら
)
の
移轉
(
ひつこし
)
をするよ、あんまりだしぬけだから
嘸
(
さぞ
)
お
前
(
まへ
)
おどろくだらうね、
私
(
わたし
)
も
少
(
すこ
)
し
不意
(
ふい
)
なのでまだ
本當
(
ほんたう
)
とも
思
(
おも
)
はれない
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其上
(
そのうへ
)
細君
(
さいくん
)
は
子供
(
こども
)
を
連
(
つ
)
れて
親類
(
しんるゐ
)
へ
呼
(
よ
)
ばれて
行
(
い
)
つて
留守
(
るす
)
だといふ
話
(
はなし
)
迄
(
まで
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
就中
(
なかんづく
)
、わざ/\
東京
(
とうきやう
)
から
出張
(
でば
)
つて
来
(
き
)
た
親類
(
しんるゐ
)
のものは、
或
(
あるひ
)
は
慰
(
なぐさ
)
め、
或
(
あるひ
)
は
励
(
はげ
)
まし、
又
(
また
)
戒
(
いまし
)
めなどする
種々
(
いろ/\
)
の
言葉
(
ことば
)
を、
立続
(
たてつゞ
)
けに
嘵舌
(
しやべ
)
つたが、
頭
(
あたま
)
から
耳
(
みゝ
)
にも
入
(
い
)
れず……
暗闇
(
くらやみ
)
の
路次
(
ろじ
)
へ
入
(
はい
)
つて
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
床几
(
しやうぎ
)
——といふ
處
(
ところ
)
だが、(——
親類
(
しんるゐ
)
の
家
(
いへ
)
で——)
其
(
そ
)
の
用意
(
ようい
)
がないから、
踏臺
(
ふみだい
)
に
嵬然
(
くわいぜん
)
として
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
けた……んぢや、と
笑
(
わら
)
つて、
當人
(
たうにん
)
が
私
(
わたし
)
に
話
(
はな
)
した。
夫人
(
ふじん
)
、
及
(
およ
)
び
學生
(
がくせい
)
さん
方
(
がた
)
には
内證
(
ないしよう
)
らしい。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
で、
宿
(
やど
)
の
了見
(
れうけん
)
ばかりで
電報
(
でんぱう
)
を
打
(
う
)
つた、と
見
(
み
)
えて
其処
(
そこ
)
で
出逢
(
であ
)
つた
一群
(
いちぐん
)
の
内
(
うち
)
には、お
浦
(
うら
)
の
親類
(
しんるゐ
)
が
二人
(
ふたり
)
も
交
(
まざ
)
つた、……
此
(
こ
)
の
中
(
なか
)
に
居
(
ゐ
)
ない
巡査
(
じゆんさ
)
などは、
同
(
おな
)
じ
目的
(
もくてき
)
で、
別
(
べつ
)
の
方面
(
はうめん
)
に
向
(
むか
)
つて
居
(
ゐ
)
るらしい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
奇
(
き
)
なる
哉
(
かな
)
、
更
(
さら
)
に
一時間
(
いちじかん
)
いくらと
言
(
い
)
ふ……
三保
(
みほ
)
の
天女
(
てんによ
)
の
羽衣
(
はごろも
)
ならねど、
身
(
み
)
にお
寶
(
たから
)
のかゝる
其
(
そ
)
の
姉
(
ねえ
)
さんが、
世話
(
せわ
)
になつた
禮
(
れい
)
かた/″\、
親類
(
しんるゐ
)
へ
用
(
よう
)
たしもしたいから、お
差支
(
さしつか
)
へなくば
御一所
(
ごいつしよ
)
に
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
親類
(
しんるゐ
)
の
一人
(
いちにん
)
、インバネスを
着
(
き
)
た
男
(
をとこ
)
が
真前
(
まつさき
)
に
立
(
た
)
つて、
皆
(
みな
)
ぞろ/\と
帰
(
かへ
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“親類”の意味
《名詞》
親類(しんるい)
血族や姻族の総称。親族。
(context、dated)父系の血族。
よく似たもの。同類。
(出典:Wiktionary)
“親類(
親族
)”の解説
親族(しんぞく)は、血縁関係または婚姻関係で繋がりを有する者の総称である。「親戚」(しんせき)、「親類」(しんるい)とも言う。また、血縁が近いものを「近親(者)」(きんしん(しゃ))とも言う。
(出典:Wikipedia)
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
類
常用漢字
小4
部首:⾴
18画
“親類”で始まる語句
親類縁者
親類内
親類書
親類筋
親類顏
親類見舞
親類附合