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えいきゅう
ふりがな文庫
“
永久
(
えいきゅう
)” の例文
一
年
(
ねん
)
じゅうがそうであり、百
年
(
ねん
)
の
間
(
あいだ
)
が、そうであったにちがいない。そしてこの
山々
(
やまやま
)
は、
昔
(
むかし
)
も、
今
(
いま
)
も、
永久
(
えいきゅう
)
にだまっているのでした。
考えこじき
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そうだ。だが、それで安心はしていられないよ。そこで
永久
(
えいきゅう
)
にぼくの
研究
(
けんきゅう
)
を
秘密
(
ひみつ
)
にしておく方法を考えだしたんだ」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
謀叛僧
文覚
(
もんがく
)
が
荒行
(
あらぎょう
)
をやった
那智
(
なち
)
の
大瀑
(
おおだき
)
が
永久
(
えいきゅう
)
に
漲
(
みなぎ
)
り落つ処、
雄才
(
ゆうさい
)
覇気
(
はき
)
まかり違えば
宗家
(
そうか
)
の天下を
一
(
ひと
)
もぎにしかねまじい
南竜公
(
なんりゅうこう
)
紀州
(
きしゅう
)
頼宣
(
よりのぶ
)
が虫を抑えて居た処
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
そっとしておかなかったのだい。あれは、おまえのにいさんたちだったのさ。にいさんたちは、いまじゃカラスになっちまって、もう
永久
(
えいきゅう
)
にかわることはないよ。
十二人兄弟
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
間
(
ま
)
もなく
私
(
わたくし
)
は
海
(
うみ
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
を
引
(
ひ
)
き
上
(
あ
)
げて、
永久
(
えいきゅう
)
に
神社
(
じんじゃ
)
の
方
(
ほう
)
に
引
(
ひ
)
き
移
(
うつ
)
りましたが、それと
殆
(
ほと
)
んど
同時
(
どうじ
)
に
馬
(
うま
)
も
数間
(
かずま
)
の
爺
(
じい
)
やに
曳
(
ひ
)
かれて、
頭
(
あたま
)
を
打振
(
うちふ
)
り
打振
(
うちふ
)
り
歓
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
んで
私
(
わたくし
)
の
所
(
ところ
)
に
現
(
あら
)
われました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
その
時
(
とき
)
にはきっと
大学
(
だいがく
)
の
分科
(
ぶんか
)
の
教授
(
きょうじゅ
)
にでもなっていたのでしょう。
無論
(
むろん
)
知識
(
ちしき
)
なるものは、
永久
(
えいきゅう
)
のものでは
無
(
な
)
く、
変遷
(
へんせん
)
して
行
(
ゆ
)
くものですが、しかし
生活
(
せいかつ
)
と
云
(
い
)
うものは、
忌々
(
いまいま
)
しい
輪索
(
わな
)
です。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「いいえ、
永久
(
えいきゅう
)
です。
彼処
(
あすこ
)
は自由貿易も絶対の方ですからな」
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
しずかに
永久
(
えいきゅう
)
に立っているのでした。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
貪慾
(
どんよく
)
無情の聖女。
永久
(
えいきゅう
)
に聖なる聖女。
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
こうした
周囲
(
しゅうい
)
の
空気
(
くうき
)
は、
僕
(
ぼく
)
をして、
偶然
(
ぐうぜん
)
にも
心
(
こころ
)
に
深
(
ふか
)
く
感
(
かん
)
じたいっさいを
打
(
う
)
ち
明
(
あ
)
ける
機会
(
きかい
)
をば、
永久
(
えいきゅう
)
にうしなわしてしまったのでした。
だれにも話さなかったこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そうさ。それよりほかに、ぼくの
研究
(
けんきゅう
)
を
永久
(
えいきゅう
)
に
秘密
(
ひみつ
)
にしておける方法があるかね? ないだろう」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
俺
(
わし
)
か……
俺
(
わし
)
は
妻
(
つま
)
もなく、
又
(
また
)
子
(
こ
)
もなく
永久
(
えいきゅう
)
に
独身
(
ひとりみ
)
の
老
(
お
)
いたる
竜神
(
りゅうじん
)
じゃ……。
竜神
(
りゅうじん
)
の
中
(
なか
)
には
斯
(
こ
)
う
言
(
い
)
った
変
(
かわ
)
り
者
(
もの
)
も
時
(
とき
)
としてないではない。
現
(
げん
)
にそなたの
指導役
(
しどうやく
)
の
老人
(
ろうじん
)
なども
矢張
(
やは
)
り
俺
(
わし
)
のお
仲間
(
なかま
)
じゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
だって、そうして、
自由
(
じゆう
)
に
空
(
そら
)
を
飛
(
と
)
べるのじゃありませんか。
私
(
わたし
)
たちは、
永久
(
えいきゅう
)
に、ここにじっとしていなければならない
運命
(
うんめい
)
にあります。
美しく生まれたばかりに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あたたかい
家庭
(
かてい
)
をつくって楽しく暮らすことも、友だちとゆかいに話しあうことも、
永久
(
えいきゅう
)
にできなくなったのだ。ぼくはたったひとりぽっちで暮らすほかはなくなったのだ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
おそらく、
永久
(
えいきゅう
)
に
夜
(
よ
)
ごと、こうしてさんらんとして
輝
(
かがや
)
くことだろう。それだのに、
人間
(
にんげん
)
だけは、どうして、こんなにはかないのだ。
アパートで聞いた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
朕
(
ちん
)
は、もっとそれ
以上
(
いじょう
)
のもの、
永久
(
えいきゅう
)
の
平和
(
へいわ
)
を
求
(
もと
)
めているのじゃ。
早
(
はや
)
く、
朕
(
ちん
)
を
石
(
いし
)
になり、
草
(
くさ
)
になり、
汝
(
なんじ
)
の
魔法
(
まほう
)
でしてもらいたい。」
北海の白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これは、
昔
(
むかし
)
、かごから
逃
(
に
)
げていなくなった
鳥
(
とり
)
の
子孫
(
しそん
)
らであります。しかし、めくら
星
(
ぼし
)
は、
永久
(
えいきゅう
)
に
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
に
近
(
ちか
)
づくことができません。
めくら星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
太郎
(
たろう
)
は、
哀
(
あわ
)
れなからすについて、
思
(
おも
)
わずにいられなかったのです。
彼
(
かれ
)
は、
哀
(
あわ
)
れなからすを、もう
永久
(
えいきゅう
)
に
見
(
み
)
ることがないと
思
(
おも
)
っていました。
翼の破れたからす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
女
(
おんな
)
がほんとうに
悟
(
さと
)
りがついて、
永久
(
えいきゅう
)
に
変
(
か
)
わらない
自分
(
じぶん
)
の
夫
(
おっと
)
を
見分
(
みわ
)
けがつくまで、ここに
待
(
ま
)
っているがいい。」といわれました。
ちょうと三つの石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
自分
(
じぶん
)
の
死
(
し
)
んだ
子供
(
こども
)
が、
永久
(
えいきゅう
)
に
帰
(
かえ
)
ってこないものなら、なんで、
見
(
み
)
ず
知
(
し
)
らずの
人
(
ひと
)
の
子供
(
こども
)
を
苦労
(
くろう
)
して
育
(
そだ
)
てることがあろう?
私
(
わたし
)
は、あくまで
星の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一人
(
ひとり
)
や、
二人
(
ふたり
)
は、まれに、
目
(
め
)
をとめて
見
(
み
)
ることはあっても、
問題
(
もんだい
)
にしなければ、
永久
(
えいきゅう
)
に、それだけで
忘
(
わす
)
れられてしまうのです。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
王
(
おう
)
さまはこの
言葉
(
ことば
)
をお
聞
(
き
)
きになると、まことにその
心
(
こころ
)
がけを
感心
(
かんしん
)
なされました。そうして、
永久
(
えいきゅう
)
に
花
(
はな
)
を
愛
(
あい
)
されたのであります。
王さまの感心された話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三
人
(
にん
)
の
姉
(
あね
)
と
妹
(
いもうと
)
と
弟
(
おとうと
)
は、
暁
(
あかつき
)
のある
一時
(
ひととき
)
を、ものこそいわないが
顔
(
かお
)
を
合
(
あ
)
わして、
永久
(
えいきゅう
)
にいきいきとして、たがいになぐさめ
合
(
あ
)
うのでありました。
王さまの感心された話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、たとえ、いかように、
心
(
こころ
)
づくしをしても、もう、
死
(
し
)
んでしまった
人
(
ひと
)
は、
永久
(
えいきゅう
)
にものをいわなければ、こたえもしない。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「たしかにそうだよ。
死
(
し
)
んでから、
地下
(
ちか
)
で
二人
(
ふたり
)
は、
永久
(
えいきゅう
)
の
幸福
(
こうふく
)
をもとめて、
約束
(
やくそく
)
をはたしたんだね。」と、
博士
(
はかせ
)
は
答
(
こた
)
えました。
うずめられた鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして
永久
(
えいきゅう
)
に、ただ
愛
(
あい
)
と
恵
(
めぐ
)
みとしか
知
(
し
)
らない、
太陽
(
たいよう
)
の
光
(
ひかり
)
は、いつも、うららかで、
明
(
あか
)
るく、
平和
(
へいわ
)
で、
善
(
ぜん
)
と
美
(
び
)
に
満
(
み
)
ちていました。
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いくら
思
(
おも
)
っても、
考
(
かんが
)
えても、かいないものならば、
忘
(
わす
)
れようとつとめました。
彼女
(
かのじょ
)
は、
生
(
う
)
まれたふるさとのことを、
永久
(
えいきゅう
)
に
思
(
おも
)
うまいとしました。
砂漠の町とサフラン酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
光
(
ひか
)
った
瞳
(
ひとみ
)
の
中
(
なか
)
に、たとえ
肉体
(
にくたい
)
は
亡
(
ほろ
)
びても、けっして
永久
(
えいきゅう
)
に
死
(
し
)
なない
生命
(
せいめい
)
のあることが
刹那
(
せつな
)
に
感
(
かん
)
じられたのであります。
少女と老兵士
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、
小
(
こ
)
ねこにとっては、それが、
兄弟
(
きょうだい
)
と
永久
(
えいきゅう
)
の
別
(
わか
)
れであったことはわかりませんでした。三
人
(
にん
)
の
姉弟
(
きょうだい
)
は
珍
(
めずら
)
しがって、
小
(
こ
)
ねこを
下
(
した
)
に
置
(
お
)
きません。
小ねこはなにを知ったか
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
考
(
かんが
)
えると、あなたがたの
一生
(
いっしょう
)
ほどいろいろと
経験
(
けいけん
)
なさるものはありますまい。
私
(
わたし
)
たちは、
永久
(
えいきゅう
)
に、このままで
動
(
うご
)
くことさえできないのであります。
雪くる前の高原の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もう一つは、お
花
(
はな
)
と
別
(
わか
)
れたら、おそらく、もう
永久
(
えいきゅう
)
に、その
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
ることができないであろうと
思
(
おも
)
ったのでありました。
人の身の上
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
言葉
(
ことば
)
はわからなかったけれど、
人情
(
にんじょう
)
にかわりはありませんでした。
島
(
しま
)
の
人
(
ひと
)
たちのまごころは、三
人
(
にん
)
の
胸
(
むね
)
に
通
(
つう
)
じて、
永久
(
えいきゅう
)
に
忘
(
わす
)
れられないものでした。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正坊
(
まさぼう
)
は、
町
(
まち
)
の
名
(
な
)
を
聞
(
き
)
きもらしたのが
残念
(
ざんねん
)
でした。おそらくそのことは、
永久
(
えいきゅう
)
に、
彼
(
かれ
)
にとって
残念
(
ざんねん
)
であったにちがいない。
びんの中の世界
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夜
(
よる
)
になると、
遠
(
とお
)
くで
獣物
(
けもの
)
のほえる
声
(
こえ
)
と、
永久
(
えいきゅう
)
に
黙
(
だま
)
って
冷
(
つめ
)
たく
輝
(
かがや
)
く
星
(
ほし
)
の
光
(
ひかり
)
と、いずこへともなく
駆
(
か
)
けてゆく、
無情
(
むじょう
)
の
風
(
かぜ
)
の
音
(
おと
)
を
聞
(
き
)
いたばかりであります。
山の上の木と雲の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして
英霊
(
えいれい
)
は
永久
(
えいきゅう
)
に
生
(
い
)
きていて、
自分
(
じぶん
)
たちを
見守
(
みまも
)
っていてくださるのだ。だからさびしくないと
信
(
しん
)
じていたのでした。
夕焼けがうすれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、それらの
兄弟
(
きょうだい
)
や、
友
(
とも
)
だちとは、
永久
(
えいきゅう
)
に、またいっしょに
暮
(
く
)
らすこともなければ、
泳
(
およ
)
ぐこともなかったのです。
金魚売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
妹
(
いもうと
)
は、どこへいったか、その
姿
(
すがた
)
は
見
(
み
)
えませんでした。
今度
(
こんど
)
ばかりは、
姉
(
あね
)
から
永久
(
えいきゅう
)
に
別
(
わか
)
れて、もう
家
(
いえ
)
には、けっして
帰
(
かえ
)
ってきまいと
思
(
おも
)
ったのでしょう。
灰色の姉と桃色の妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
のおもしろいこと、はなやかなことを
見
(
み
)
もし、また、しつくされた
王
(
おう
)
さまは、どうか
永久
(
えいきゅう
)
に
平和
(
へいわ
)
な、
静
(
しず
)
かな
生活
(
せいかつ
)
を
送
(
おく
)
りたいと
思
(
おも
)
われました。
北海の白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こうして、たがいに
遇
(
お
)
うたものは、また
永久
(
えいきゅう
)
に
別
(
わか
)
れてしまいました。いつまた、おじいさんと
利助
(
りすけ
)
のさかずきと
孫
(
まご
)
とが、
相見
(
あいみ
)
るときがあるでありましょうか。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もし、こうして、だれもかまわんでいたら、
私
(
わたし
)
の
体
(
からだ
)
には、いくつも
小
(
ちい
)
さな
穴
(
あな
)
があいてしまって、もはや
永久
(
えいきゅう
)
に、
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
たなくなるであろうと
悲
(
かな
)
しんでいました。
煙突と柳
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
僕
(
ぼく
)
も、一
度
(
ど
)
お
母
(
かあ
)
さんを、
湯治
(
とうじ
)
にやってあげたいと、
思
(
おも
)
っているうちになくなられて、もう
永久
(
えいきゅう
)
に
機会
(
きかい
)
がなくなってしまった。」と、
正吉
(
しょうきち
)
は、
歎息
(
たんそく
)
をもらしました。
世の中へ出る子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
らは、やがて
年
(
とし
)
をとり、
気力
(
きりょく
)
がなくなり、
永久
(
えいきゅう
)
にふるさとを
見捨
(
みす
)
てなければならないのでした。
砂漠の町とサフラン酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
海
(
うみ
)
は、
永久
(
えいきゅう
)
にたえず
美妙
(
びみょう
)
な
唄
(
うた
)
をうたっています。その
唄
(
うた
)
の
声
(
こえ
)
にじっと
耳
(
みみ
)
をすましていると、いつしか、
青黒
(
あおぐろ
)
い
底
(
そこ
)
の
方
(
ほう
)
に
引
(
ひ
)
き
込
(
こ
)
められるような、なつかしさを
感
(
かん
)
じました。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは、
快活
(
かいかつ
)
な
妹
(
いもうと
)
にとっては、
迷惑
(
めいわく
)
にこそ
思
(
おも
)
われるが、すこしもありがたくないばかりでなく、できるものなら
永久
(
えいきゅう
)
に、
姉
(
あね
)
から
別
(
わか
)
れてしまいたいと
思
(
おも
)
ったこともあります。
灰色の姉と桃色の妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
寒
(
さむ
)
い
風
(
かぜ
)
は、
悲
(
かな
)
しい
歌
(
うた
)
をうたって
雪
(
ゆき
)
の
上
(
うえ
)
を
吹
(
ふ
)
いて、
木々
(
きぎ
)
のこずえは
身震
(
みぶる
)
いをしました。
永久
(
えいきゅう
)
に
静
(
しず
)
かな
北
(
きた
)
の
国
(
くに
)
の
野原
(
のはら
)
には、ただ
波
(
なみ
)
の
音
(
おと
)
が
遠
(
とお
)
く
聞
(
き
)
こえてくるばかりでありました。
宝石商
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おればかりは、いつも
海
(
うみ
)
しか、
見
(
み
)
ることができないのだ。
陸
(
りく
)
へ
上
(
あ
)
がって、にぎやかな、
街
(
まち
)
を
見
(
み
)
ることも
永久
(
えいきゅう
)
にかなわないのか……。」と、
汽船
(
きせん
)
は、
不平
(
ふへい
)
そうな
顔
(
かお
)
つきをして
汽船の中の父と子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、もうみんなその
人
(
ひと
)
たちは、どこへかいってしまった。おそらく
永久
(
えいきゅう
)
に
帰
(
かえ
)
ってくることがあるまい。また、その
人
(
ひと
)
たちを
捜
(
さが
)
したとて、
永久
(
えいきゅう
)
に
捜
(
さが
)
しあてることができまい。
塩を載せた船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それがために、ツェッペリンの
姿
(
すがた
)
は、
建物
(
たてもの
)
の
蔭
(
かげ
)
にさえぎられて、
目
(
め
)
の
中
(
なか
)
にはいらず、みんなの
焦
(
あせ
)
るうちに
知
(
し
)
らぬ
顔
(
かお
)
で、この
怪物
(
かいぶつ
)
は、
永久
(
えいきゅう
)
に、あちらへ
去
(
さ
)
ってしまったのでした。
おばあさんとツェッペリン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お
父
(
とう
)
さんの
悪口
(
わるくち
)
なんかいったら、
僕
(
ぼく
)
は、
承知
(
しょうち
)
しない。もし、
学校
(
がっこう
)
へいって、
試験勉強
(
しけんべんきょう
)
ばかりしていたら、
僕
(
ぼく
)
は、ほんとうの
自然
(
しぜん
)
というものを、
永久
(
えいきゅう
)
にわからずにしまったろうな。
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
よく
考
(
かんが
)
えて、
自分
(
じぶん
)
のなりたいと
思
(
おも
)
うものになるがいい。けれど、一
度
(
ど
)
姿
(
すがた
)
を
変
(
か
)
えてしまったなら、
永久
(
えいきゅう
)
に、ふたたびもとのような
天使
(
てんし
)
にはなれないのだから、よく
考
(
かんが
)
えてなるがいい。
王さまの感心された話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
永
常用漢字
小5
部首:⽔
5画
久
常用漢字
小5
部首:⼃
3画
“永久”で始まる語句
永久橋
永久永遠
永久夏
永久寺
永久春
永久機関
永久無尽蔵
永久紀念塔