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昼間
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ひるま
ふりがな文庫
“
昼間
(
ひるま
)” の例文
旧字:
晝間
ひとりきりになると、男は
窓
(
まど
)
ぎわにいって、まだ
昼間
(
ひるま
)
だというのに、カーテンをひいた。へやのなかが、きゅうに、うす暗くなった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
(
茫然
(
ぼんやり
)
してると、
木精
(
こだま
)
が
攫
(
さら
)
ふぜ、
昼間
(
ひるま
)
だつて
用捨
(
ようしや
)
はねえよ。)と
嘲
(
あざけ
)
るが
如
(
ごと
)
く
言
(
い
)
ひ
棄
(
す
)
てたが、
軈
(
やが
)
て
岩
(
いは
)
の
陰
(
かげ
)
に
入
(
はい
)
つて
高
(
たか
)
い
処
(
ところ
)
の
草
(
くさ
)
に
隠
(
かく
)
れた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それから毎日、
昼間
(
ひるま
)
は
甚兵衛
(
じんべえ
)
がでかけ、
夜
(
よる
)
になると
猿
(
さる
)
がでかけて、人形の
行方
(
ゆくえ
)
を
探
(
さが
)
しました。けれどなかなか見つかりませんでした。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
彼
(
かれ
)
は、
東京
(
とうきょう
)
へきてから、ある
素人家
(
しろうとや
)
の二
階
(
かい
)
に
間借
(
まが
)
りをしました。そして、
昼間
(
ひるま
)
は
役所
(
やくしょ
)
へつとめて、
夜
(
よる
)
は、
夜学
(
やがく
)
に
通
(
かよ
)
ったのであります。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
昼間
(
ひるま
)
一、二度帰って来たことがあるが、夜は毎晩どこをか泊まりあるいているとの事であった。半七は
肚
(
はら
)
のなかで笑いながら聴いていた。
半七捕物帳:55 かむろ蛇
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
その
時
(
とき
)
から
烏
(
からす
)
とふくろうとは、かたき
同士
(
どうし
)
になりました。そしてふくろうは
烏
(
からす
)
のしかえしをこわがって、
昼間
(
ひるま
)
はけっして
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
せません。
物のいわれ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「いや、
昼間
(
ひるま
)
はそんなことはありません。昼間なら、じぶんをも
家族
(
かぞく
)
をもまもれます。」と、牡羊は
角
(
つの
)
をふりながら言いました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
と
昼間
(
ひるま
)
は
櫛
(
くし
)
を
拵
(
こしら
)
へ、夜だけ
落語家
(
はなしか
)
でやつて見ようと、
是
(
これ
)
から
広徳寺前
(
くわうとくじまへ
)
の○○
茶屋
(
ぢやや
)
と
云
(
い
)
ふのがござりまして、
其家
(
そのいへ
)
の
入口
(
いりぐち
)
へ
行燈
(
あんどん
)
を
懸
(
か
)
けたのです。
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
クリストフはいつも
夜
(
よる
)
よく眠れないで、夜の間に
昼間
(
ひるま
)
の
出来事
(
できごと
)
を思いかえしてみる
癖
(
くせ
)
があって、そんな時に、
小父
(
おじ
)
はたいへん
親切
(
しんせつ
)
な人だと考え
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
昼間
(
ひるま
)
見ると
其処
(
そこ
)
丈色が新らしい。
後
(
うしろ
)
から女が
尾
(
つ
)
いて来る。三四郎は此帽子に対して少々極りが
悪
(
わる
)
かつた。けれども
尾
(
つ
)
いて来るのだから仕方がない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
龍太郎
(
りゅうたろう
)
と伊那丸は、血刀をふって、追いちらしたうえ、
昼間
(
ひるま
)
のうちに、見ておいた本丸をめがけて、かけこんでいった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
家
(
うち
)
の
中
(
なか
)
は、
昼間
(
ひるま
)
なのに、
電灯
(
でんとう
)
がついていたが、これはむろん、
事件発生当時
(
じけんはっせいとうじ
)
からつけつぱなしになつていたのだろう。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
要吉は、夢の中で、そういいながら、ごろんとひとつ
寝
(
ね
)
がえりをうつと、
昼間
(
ひるま
)
のつかれで、今度は夢もなんにも見ない、深い
眠
(
ねむ
)
りにおちていきました。
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
甲板球戯
(
デツキビリヤアド
)
は
我我
(
われわれ
)
に最も好く時間を費させ
且
(
か
)
つ運動にもなるが、
昼間
(
ひるま
)
に限られた遊戯であつて其れも
倦
(
あ
)
き易い日本人には二時間以上続け得ない様である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
下士はよき役を
勤
(
つとめ
)
て
兼
(
かね
)
て家族の
多勢
(
たぜい
)
なる家に非ざれば、
婢僕
(
ひぼく
)
を使わず。
昼間
(
ひるま
)
は町に
出
(
い
)
でて物を買う者少なけれども、夜は男女の
別
(
べつ
)
なく町に
出
(
いず
)
るを常とす。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
つれてきたときより三
倍
(
ばい
)
も大きくなり、夜はよく家の
番
(
ばん
)
をし、
昼間
(
ひるま
)
は林太郎のいうことをよく聞いて、いっしょにふざけながら遊んでもおしっこをもらしたり
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
この家では、
昼間
(
ひるま
)
はいろいろの職業が営まれているということであったが、しかしいつの昼でもさほど物音も聞えず、その物音も夜になればみんな差控えられた。
二都物語:01 上巻
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
むしむしする
昼間
(
ひるま
)
の暑さは急に
冷
(
ひ
)
え
冷
(
び
)
えとなって、にわかに暗くなった
部屋
(
へや
)
の中に、雨から逃げ延びて来たらしい蚊がぶーんと長く引いた声を立てて飛び回った。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
彼の郷里熊本などは、
昼間
(
ひるま
)
は百度近い暑さで、夜も
油汗
(
あぶらあせ
)
が流れてやまぬ程
蒸暑
(
むしあつ
)
い夜が少くない。
蒲団
(
ふとん
)
なンか滅多に敷かず、
蓙
(
ござ
)
一枚で、真裸に寝たものだ。
此様
(
こんな
)
でも困る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
夜
(
よ
)
ふけの
二条
(
にじょう
)
の城の居間に直之の首を実検するのは
昼間
(
ひるま
)
よりも
反
(
かえ
)
ってものものしかった。家康は茶色の羽織を着、
下括
(
したくく
)
りの
袴
(
はかま
)
をつけたまま、式通りに直之の首を実検した。
古千屋
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
片側
(
かたかは
)
に
朝日
(
あさひ
)
がさし込んで
居
(
ゐ
)
るので
路地
(
ろぢ
)
の
内
(
うち
)
は
突当
(
つきあた
)
りまで
見透
(
みとほ
)
された。
格子戸
(
かうしど
)
づくりの
小
(
ちひさ
)
い
家
(
うち
)
ばかりでない。
昼間
(
ひるま
)
見ると意外に
屋根
(
やね
)
の高い
倉
(
くら
)
もある。
忍返
(
しのびがへ
)
しをつけた
板塀
(
いたべい
)
もある。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
が、太陽がかんかん照ってぎらぎらする
昼間
(
ひるま
)
であったにも拘らず、海賊どもはもう分れ分れになって森の中を走ったり喚いたりせずに、互に並んで歩き、息をひそめて話した。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
その時、家の中ではおばあさんが、
昼間
(
ひるま
)
旅の人から習ったお経を始めるところでした。
でたらめ経
(新字新仮名)
/
宇野浩二
(著)
日がな
終日
(
ひねもす
)
、
昼間
(
ひるま
)
から、
今日
(
けふ
)
の朝から、
昨日
(
きのふ
)
から、遠い日の日の
夕
(
ゆふべ
)
から
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
これは
箸間
(
はしま
)
と書き、
箸
(
はし
)
で食べる食事のあいだのものだから、そういうのだと説明してくれる人もあるが、これはこじつけで、じっさいは
昼間
(
ひるま
)
のマと同じく、ただ中間の食事というに過ぎぬことは
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
明日になすったらいいではありませんかと母親が言ったが、しかし
昼間
(
ひるま
)
公然と移転して行かれぬわけがあった。熊谷における八年の生活は、すくなからざる借金をかれの家に残したばかりであった。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
さて、夜が明けて当日になると、
昼間
(
ひるま
)
はなかなか声が出せない。
幕末維新懐古談:42 熊手を拵えて売ったはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
昼間
(
ひるま
)
は御家隷達が鋤鍬を使って
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
もう、ひやひやと、
身
(
み
)
にしむ
秋
(
あき
)
の
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
いていました。
原
(
はら
)
っぱの
草
(
くさ
)
は、ところどころ
色
(
いろ
)
づいて、
昼間
(
ひるま
)
から
虫
(
むし
)
の
鳴
(
な
)
き
声
(
ごえ
)
がきかれたのです。
少年と秋の日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
奥
(
おく
)
には
客
(
きゃく
)
がきているのだ。
昼間
(
ひるま
)
、
飯屋
(
めしや
)
でぶつかった
地蔵行者
(
じぞうぎょうじゃ
)
の
菊村宮内
(
きくむらくない
)
を引っぱってきて、
久
(
ひさ
)
しぶりに
夜
(
よ
)
の
更
(
ふ
)
けるのを
忘
(
わす
)
れて話しているあんばい。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やがて、座敷から、
昼間
(
ひるま
)
買つた
百合
(
ゆり
)
の花を取つて
来
(
き
)
て、自分の
周囲
(
まはり
)
に
蒔
(
ま
)
き散らした。白い
花瓣
(
くわべん
)
が
点々
(
てん/\
)
として月の
光
(
ひかり
)
に
冴
(
さ
)
えた。あるものは、木下
闇
(
やみ
)
に
仄
(
ほの
)
めいた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
さて
困
(
こま
)
つたは、
寒
(
さむ
)
ければ、へい、
寒
(
さむ
)
し、
暑
(
あつ
)
ければ
暑
(
あつ
)
い
身躰
(
からだ
)
ぢや、
飯
(
めし
)
も
食
(
く
)
へば、
酒
(
さけ
)
も
飲
(
の
)
むで、
昼間
(
ひるま
)
寐
(
ね
)
て
夜
(
よる
)
出懸
(
でか
)
けて、
沼
(
ぬま
)
の
姫様
(
ひいさま
)
見
(
み
)
るは
可
(
え
)
えが、そればかりでは
活
(
い
)
きて
居
(
ゐ
)
られぬ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
二階の
間
(
ま
)
は電燈で
昼間
(
ひるま
)
より明るく葉子には思われた。戸という戸ががたぴしと鳴りはためいていた。板
葺
(
ぶ
)
きらしい屋根に一寸
釘
(
くぎ
)
でもたたきつけるように雨が降りつけていた。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
するうちつい
昼間
(
ひるま
)
の
疲
(
つか
)
れが出て、人も
犬
(
いぬ
)
も
眠
(
ねむ
)
るともなく、ぐっすり
寝込
(
ねこ
)
んでしまいました。
忠義な犬
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
あたりには大きな
杉
(
すぎ
)
の木が立ち
並
(
なら
)
んでいて、
昼間
(
ひるま
)
でも
恐
(
おそ
)
ろしいようなところでした。けれども
甚兵衛
(
じんべえ
)
は一心になって、どうか
上手
(
じょうず
)
な人形使いになりますようにと、
神様
(
かみさま
)
に
願
(
ねがい
)
いました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
昼間
(
ひるま
)
の感情の激動で頭が乱れてもいたし、粗野な振舞のこの
生写
(
いきうつ
)
しの人間と一緒にそこにいるのが夢のように思れもするので、チャールズ・ダーネーはどう答えていいかまごついた。
二都物語:01 上巻
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
このあたりで
女達
(
をんなたち
)
の
客引
(
きやくひき
)
に
出
(
で
)
る
場所
(
ばしよ
)
は、
目下
(
もくか
)
足場
(
あしば
)
の
掛
(
かゝ
)
つてゐる
観音堂
(
くわんおんだう
)
の
裏手
(
うらて
)
から三
社権現
(
じやごんげん
)
の
前
(
まへ
)
の
空地
(
あきち
)
、二
天門
(
てんもん
)
の
辺
(
あたり
)
から
鐘撞堂
(
かねつきだう
)
のある
辨天山
(
べんてんやま
)
の
下
(
した
)
で、こゝは
昼間
(
ひるま
)
から
客引
(
きやくひき
)
に
出
(
で
)
る
女
(
をんな
)
がゐる。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
抱擁
(
だきし
)
められた
時
(
とき
)
、
昼間
(
ひるま
)
の
塩田
(
えんでん
)
が青く光り
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
昼間
(
ひるま
)
がそうあったばかりでなしに、
夜
(
よる
)
になって
寝
(
ね
)
るときも、みんなは、お
母
(
かあ
)
さんのそばに
寝
(
ね
)
たいといって、その
場所
(
ばしょ
)
を
争
(
あらそ
)
いました。
お母さまは太陽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
万歳を唱へた晩、与次郎が三四郎の下宿へ
来
(
き
)
た。
昼間
(
ひるま
)
とは
打
(
う
)
つて変つてゐる。堅くなつて火鉢の
傍
(
そば
)
へ
坐
(
すは
)
つて
寒
(
さむ
)
い寒いと云ふ。其
顔
(
かほ
)
がたゞ
寒
(
さむ
)
いのでは
無
(
な
)
いらしい。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
轟
(
とどろき
)
又八がバカ軍師とののしったわけである。
昼間
(
ひるま
)
から、攻守両意見にわかれて、反対していたのだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
村
(
むら
)
の
誰
(
たれ
)
にかも
見
(
み
)
せて、
怪
(
あや
)
しさを
唯
(
たゞ
)
潵
(
しぶき
)
の
如
(
ごと
)
く
散
(
ち
)
らさう、と
人
(
ひと
)
に
告
(
つ
)
げぬのでは
無
(
な
)
いけれども、
昼間
(
ひるま
)
さへ、
分
(
わ
)
けて
夜
(
よる
)
に
成
(
な
)
つて、
城
(
じやう
)
ヶ
沼
(
ぬま
)
の
三町四方
(
さんちやうしはう
)
へ
寄附
(
よりつ
)
かうと
言
(
い
)
ふ
兄哥
(
せなあ
)
は
居
(
を
)
らぬ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
往来に出るとその旅館の女中が四五人早じまいをして
昼間
(
ひるま
)
の中を
野毛山
(
のげやま
)
の大神宮のほうにでも散歩に行くらしい後ろ姿を見た。そそくさと朝の掃除を急いだ女中たちの心も葉子には読めた。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
ばかりがこうこうと、
昼間
(
ひるま
)
のように
照
(
て
)
り
輝
(
かがや
)
いていました。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
夜の
追剥
(
おいはぎ
)
は
昼間
(
ひるま
)
は
本市
(
シティー
)
★
で商売をしている男であった。
二都物語:01 上巻
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
昼間
(
ひるま
)
は
赤
(
あアか
)
い
豆頭巾
(
まめづきん
)
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
電信柱
(
でんしんばしら
)
はいうに、
昼間
(
ひるま
)
は
人通
(
ひとどお
)
りがしげくて、
俺
(
おれ
)
みたいな
大
(
おお
)
きなものが
歩
(
ある
)
けないから、いまごろいつも
散歩
(
さんぽ
)
するのに
定
(
き
)
めている、と
答
(
こた
)
えた。
電信柱と妙な男
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
其
(
そ
)
の
気勢
(
けはひ
)
が、やがて
昼間
(
ひるま
)
見
(
み
)
た
天守
(
てんしゆ
)
の
棟
(
むね
)
の
上
(
うへ
)
に
着
(
つ
)
いた
程
(
ほど
)
に、ドヽンと
凄
(
すご
)
い
音
(
おと
)
がして、
足代
(
あじろ
)
に
乗
(
の
)
つた
目
(
め
)
の
下
(
した
)
、
老人
(
らうじん
)
が
沈
(
しづ
)
めて
去
(
い
)
つた
四
(
よ
)
つ
手網
(
であみ
)
の
真中
(
まんなか
)
あたりへ、したゝかな
物
(
もの
)
の
落
(
お
)
ちた
音
(
おと
)
。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
昼間
(
ひるま
)
のうちに、あんな準備をして置いて、
夜
(
よる
)
になつて、交通其他の活動が
鈍
(
にぶ
)
くなる頃に、此静かな暗い穴倉で、望遠鏡の
中
(
なか
)
から、あの
眼玉
(
めだま
)
の様なものを覗くのです。さうして光線の圧力を試験する。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
夏の
昼間
(
ひるま
)
の
蟇
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“昼間”の意味
《名詞:ちゅうかん》
太陽が出ていて明るい時間。ひるま。
《名詞:ひるま》
ひるまを参照。
(出典:Wiktionary)
昼
常用漢字
小2
部首:⽇
9画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“昼間”で始まる語句
昼間嵐
昼間持
昼間線
昼間甲板