大學だいがく)” の例文
新字:大学
早稻田わせだたものは早稻田わせだあいし。大學だいがくたものは大學だいがくあいするのは當然たうぜんで、諸君しよくんかなら其出身そのしゆつしん學校がくかうあいほこらるゝでしよう。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
不可能ふかのうで、また其目的そのもくてきのみの大學だいがくでもなし博物館はくぶつくわんでもない、ゆゑ今一息いまひといきといふ岡目をかめひやう其所そこ突入とつにふするだけの餘地よちいでもい。
自分じぶん大學だいがくにゐた時分じぶんは、醫學いがく猶且やはり錬金術れんきんじゆつや、形而上學けいじゝやうがくなどとおな運命うんめいいたるものとおもふてゐたが、じつおどろ進歩しんぽである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
それはいまから五十年程前ごじゆうねんほどまへに、アメリカから日本につぽん大學だいがく教授きようじゆになつてたモールスといふ先生せんせいが、はじめてわれ/\にをしへてくれたのであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
あに到底たうてい相談さうだんになつてれるひとぢやない、自分じぶん大學だいがく卒業そつげふしないから、ひと中途ちゆうとめるのは當然たうぜんぐらゐかんがへてゐる。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
當時とうじ東京帝國大學とうきようていこくだいがく理學部りがくぶける機械工學きかいこうがくおよ物理學ぶつりがく教授きようじゆであつたユーイング博士はかせ現今げんこんエヂンバラ大學だいがく總長そうちよう)は水平振子地震計すいへいしんしぢしんけい發明はつめいおほやけにし
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
其處そこる、……百日紅さるすべりひだりえだだ。」上野うへの東照宮とうせうぐう石段いしだんから、不忍しのばずいけはるかに、大學だいがく大時計おほどけいはり分明ぶんめいえたひとみである。かゝるときにもするどかつた。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
〔譯〕論語ろんごかうず、是れ慈父じふの子を教ふる意思いし孟子まうしを講ず、是れ伯兄のをしふる意思いし大學だいがくを講ず、あみかうに在る如し。中庸ちゆうようを講ず、くもしうを出づる如し。
むかし、式部大輔しきぶのたゆう大江匡衡おほえのまさひらといふひとがありました。まだ大學だいがく學生がくしようであつたときのことであります。
したがつなにゆゑとなくむつましくはなれがたくおもはれたが、其後そのゝちかれ學校がくかう卒業そつぎやうして、元來ぐわんらいならば大學だいがくきを、大望たいもうありとしようして、幾何いくばくもなく日本ほんごくり、はじめは支那シナあそ
詩人大學だいがく先生の前に
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
討取うちとりなほ三の柵片原町なる大學だいがく持場迄もちばまで此勢このいきほひにくづれんとする處へ本城より加勢かせいとして木村長門守重成きむらながとのかみしげなり後藤ごとう又兵衞基次もとつぐ秀頼公のおほせに隨ひ繰出くりいだしたりとよみて彦兵衞莞爾につこわらひながら是よりは佐竹樣大負おほまけと成て御家老衆ごからうしう討死うちじに致され佐竹左中將義宣公よしのぶこうも危い處へ佐竹六郎殿駈付かけつけて討死致されたればこそ佐竹樣危き命を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ぼく不幸ふかうにして外國ぐわいこく留學りうがくすることも出來できず、大學だいがくはひることも出來できず、ですからぼく教育けういく所謂いはゆる教育けういくなるものは不完全ふくわんぜんなものでしよう。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
それからまたねんばかりつたら、叔父をぢ安之助やすのすけ大學だいがく卒業そつげふして、小六ころく高等學校かうとうがくかうの二年生ねんせいになつた。叔母をば安之助やすのすけ一所いつしよなか六番町なかろくばんちやううつつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
わづか收入しうにふはゝ給養きふやうにもきようせねばならず、かれつひ生活せいくわつにはれず、斷然だんぜん大學だいがくつて、古郷こきやうかへつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
このとき大學だいがく其他そのた官衙かんがにゐた内外ないがい達識たつしき相會あひかいして、二週間目にしゆうかんめには日本地震學會につぽんぢしんがつかい組織そしきし、つゞいて毎月まいげつ會合かいごう有益ゆうえき研究けんきゆう結果けつか發表はつぴようしたが、創立そうりつ數箇月すうかげつのち
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
『これは先日せんじつ此附近このふきん散歩さんぽしてひろつたのです。如何どう大學だいがくへおおさめをねがひます』とふ。
おなじく大學だいがく學生がくせい暑中休暇しよちうきうか歸省きせいして、糠鰊こぬかにしん……やすくて、こくがあつて、したをピリヽと刺戟しげきする、ぬか漬込つけこんだにしん……にしたしんでたのと一所いつしよに、金澤かなざはつて、徒歩とほで、森下もりもと津幡づはた石動いするぎ
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ですからもし博物館はくぶつかん詳細しようさいつたならば、中學校ちゆうがつこう大學だいがくなどに入學にゆうがくしなくとも、ひとりで學問がくもん出來できるであらうとおもはれるぐらゐに、すべてに完備かんびしてゐるのにはまったく驚嘆きようたんせられます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
人間にんげん一人ひとり大學だいがく卒業そつげふさせるなんて、おれ手際てぎはぢや到底とても駄目だめだ」と宗助そうすけ自分じぶん能力丈のうりよくだけあきらかにした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ところが、長子ちやうしのセルゲイは丁度ちやうど大學だいがくの四年級ねんきふになつてから、急性きふせい肺病はいびやうかゝ死亡しばうしてしまふ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
小介川文學士こすけがはぶんがくしともなふて一人ひとりをとこのぞいては此倶樂部このくらぶ會員くわいゐんで、一人ひとりはオックスホード大學だいがく出身しゆつしん其一人そのひとりはハーバード大學だいがく出身しゆつしんなど、なそれ/″\の肩書かたがきもつ年少氣鋭ねんせうきえい
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
當時とうじ著者ちよしや大學だいがくける卒業試驗そつぎようしけん準備中じゆんびちゆうでつて、つくゑむかつて靜座せいざしてゐたが、地震ぢしん初期微動しよきびどうおいすで土壁どへき龜裂きれつしきれ/″\になつてちてるので、みづかしつ中央部ちゆうおうぶまでうごいたけれども
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
大學だいがく人類學教室じんるゐがくけうしつ帝室博物館ていしつはくぶつくわん此所こゝには貴重きちやうなる標本ひやうほんすくなからずあつめめられ、またあつめられつゝあるが、しかしながら、たん石器時代せききじだい遺物ゐぶつにのみ、大學だいがくなり博物館はくぶつくわんなりが、全力ぜんりよくつくされるといふこと
まだ我樂多文庫がらくたぶんこ發刊はつかんらない以前いぜんおもふ……大學だいがくかよはるゝのに、飯田町いひだまち下宿げしゆくにおいでのころ下宿げしゆく女房かみさんが豆府屋とうふやを、とうふさんとむ——ちひさな下宿げしゆくでよくきこえる——こゑがすると
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)