トップ
>
粒
>
つぶ
ふりがな文庫
“
粒
(
つぶ
)” の例文
樵夫
(
きこり
)
はこれをしらず、今日の
生業
(
かせぎ
)
はこれにてたれり、いざや
焼飯
(
やきめし
)
にせんとて打より見れば一
粒
(
つぶ
)
ものこさず、
烏
(
からす
)
どもは
樹上
(
きのうへ
)
にありて
啼
(
なく
)
。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
と見て、妻が更に五六
粒
(
つぶ
)
拾った。「椎が
実
(
な
)
った! 椎が実った!」
驩喜
(
かんき
)
の声が家に
盈
(
み
)
ちた。田舎住居は斯様な事が
大
(
たい
)
した喜の原になる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
何にしても、
早
(
はよ
)
うこの刀の綱を解いてしまわねば——玄蕃は、何時の間にか、
額部
(
ひたい
)
に大きな
汗
(
あせ
)
の
粒
(
つぶ
)
を
渗
(
にじ
)
ませて、必死になっていた。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
蟹の子供らもぽっぽっぽっとつづけて五六
粒
(
つぶ
)
泡を
吐
(
は
)
きました。それはゆれながら水銀のように光って
斜
(
なな
)
めに上の方へのぼって行きました。
やまなし
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
彼
(
かれ
)
は、いま、
光
(
ひかり
)
を
受
(
う
)
けて、
銀
(
ぎん
)
か、
水晶
(
すいしょう
)
の
粒
(
つぶ
)
のように
断層
(
だんそう
)
から、ぶらさがって、
煉瓦
(
れんが
)
に
伝
(
つた
)
わろうとしている
水
(
みず
)
の
雫
(
しずく
)
を
見
(
み
)
ていました。
老工夫と電灯:――大人の童話――
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
勉強家
(
べんきようか
)
は
氣
(
き
)
か
引
(
ひ
)
ける、
懶怠
(
なまけ
)
られては
困
(
こま
)
るけれど、
煩
(
わづら
)
はぬやうに
心
(
こゝろ
)
がけてお
呉
(
く
)
れ、
別
(
わ
)
けてお
前
(
まへ
)
は一
粒
(
つぶ
)
物
(
もの
)
、
親
(
おや
)
なし、
兄弟
(
きようだい
)
なしと
言
(
い
)
ふでは
無
(
な
)
いか
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
火のように熱い涙の
粒
(
つぶ
)
があとからあとからと
瞼
(
まぶた
)
から流れ出て、頬から下にしたたり落ちた。私は座にいたたまれなかったのだ。
風宴
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
色青を帶びて黒くさながら胡椒の
粒
(
つぶ
)
に似たる一の小蛇の怒りにもえつゝ殘る
二者
(
ふたり
)
の腹をめざして來れるさままたかくの如くなりき 八二—八四
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
二
匹
(
ひき
)
の
鬼
(
おに
)
はこの
声
(
こえ
)
に
驚
(
おどろ
)
いて、よく
見
(
み
)
ますと、
足
(
あし
)
もとに
豆
(
まめ
)
っ
粒
(
つぶ
)
のような
小男
(
こおとこ
)
が、いばり
返
(
かえ
)
って、つッ
立
(
た
)
っていました。
鬼
(
おに
)
はからからと
笑
(
わら
)
いました。
一寸法師
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
一
粒
(
つぶ
)
の米粒をつけ置き、大刀を大上段に振りかぶって、掛声もろとも、見事米粒だけ真二つに切り割って見せたという話も、武蔵のことである。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たゞ鳴らした丈である。その無作法にたゞ鳴らした所が、三四郎の情緒によく
合
(
あ
)
つた。不意に天から二三
粒
(
つぶ
)
落ちて
来
(
き
)
た、出鱈目の
雹
(
ひょう
)
の様である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
羨
(
うらや
)
まず
旦
(
あした
)
より
暮
(
くる
)
るまで
只管
(
ひたすら
)
米を
搗
(
つき
)
一
粒
(
つぶ
)
にても
空
(
むだ
)
にせず其勤め方
信切
(
しんせつ
)
なりければ主人益々悦び多くの米も一向に
搗減
(
つきへり
)
なく取扱ひ夫より其年の
給金
(
きふきん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
すい星がなにでできているかは、まだよくわからないのですが、ふつうは、小さな
粒
(
つぶ
)
があつまって、光のかたまりとなったものだといわれています。
妖星人R
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「
夏蕎麥
(
なつそば
)
でもとれんなかうい
鹽梅
(
あんべえ
)
ぢや
粒
(
つぶ
)
も
大
(
えけ
)
え
樣
(
やう
)
だな」おつたは
庭
(
には
)
を
見
(
み
)
た
儘
(
まゝ
)
復
(
ま
)
た
第
(
だい
)
一に
目
(
め
)
に
觸
(
ふ
)
れる
蕎麥
(
そば
)
に
就
(
つい
)
ていつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
お
下袴
(
したばかま
)
の糸をぬいて
釣糸
(
つりいと
)
になされ、お食事のおあとのご
飯
(
はん
)
粒
(
つぶ
)
を
餌
(
えさ
)
にして、ただでも決して
釣
(
つ
)
ることができないあゆをちゃんとおつり上げになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
林太郎はことし十一
才
(
さい
)
で、小学校の五年生になっていましたが、弟も妹もなく、まったくの一
粒
(
つぶ
)
っ子なのでした。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
キザ柹、
御所柹
(
ごしょがき
)
、
美濃柹
(
みのがき
)
、いろいろな形の柹の
粒
(
つぶ
)
が、一つ一つ戸外の明りをそのつやつやと熟し切った
珊瑚
(
さんご
)
色の表面に受け止めて、
瞳
(
ひとみ
)
のように光っている。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
林檎の木よ、
發情期
(
はつじやうき
)
の壓迫で、身の内が
熱
(
ほて
)
つて重くなつた
爛醉
(
らんすゐ
)
、
情
(
なさけ
)
の
實
(
み
)
の
房
(
ふさ
)
、
粒
(
つぶ
)
の
熟
(
じゆく
)
した葡萄の
實
(
み
)
、
寛
(
ゆる
)
んだ帶の
金具
(
かなぐ
)
、花を飾つた酒樽、葡萄色の蜂の
飮水場
(
みづのみば
)
。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
それよりも著しいのは
雌蕊
(
めしべ
)
の抜け落ちたあと、
粒
(
つぶ
)
のまん中に穴があいていて、自然に糸を通すことができた点、それからまた一つは色なりつやなり
円
(
まる
)
みまでが
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
独唱者達も
粒
(
つぶ
)
選りで、エリザベト・シューマン等、いずれも真剣な良い演奏である(JH五五—七二)。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
相性なんてことを云ひますね。私は
いゝ守り神
(
グッドジニアイ
)
の話を聞いたことがあるが——原始的なお
伽噺
(
とぎばなし
)
の中にだつて眞理の
粒
(
つぶ
)
はありますよ。私の大事な保護者——ぢや、おやすみ!
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
急に冷えてきたとみえて、霧の
粒
(
つぶ
)
が大きくなり、いつの間にか服がしっとりと湿っている。
雪間
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「しかし、先生だって、塾生の
粒
(
つぶ
)
があまり思わしくないと、やはりさびしそうですよ。」
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
この
帶止
(
おびど
)
めは
細
(
ほそ
)
い
毛
(
け
)
のような
金絲
(
きんし
)
と
金
(
きん
)
の
粒
(
つぶ
)
でもつて
獅子
(
しゝ
)
の
形
(
かたち
)
をつくり、それに
寶石
(
ほうせき
)
をちりばめた
細
(
こま
)
かい
細工
(
さいく
)
は、
今日
(
こんにち
)
でもたやすく
出來
(
でき
)
ないと
思
(
おも
)
はれるほど
優
(
すぐ
)
れたものであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
この
緑色素
(
りよくしよくそ
)
は
顯微鏡
(
けんびきよう
)
で
見
(
み
)
ると
美
(
うつく
)
しい
小
(
ちひ
)
さい
緑
(
みどり
)
の
粒
(
つぶ
)
でそれを『
葉緑粒
(
ようりよくりゆう
)
』とよんでゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
やつぱりさうだ やあ 子
供
(
ども
)
が豆を買ひに来た おや、おぢさんが豆を三
粒
(
つぶ
)
こぼした
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
「この魚は夜になると啼くのです。あなたがたはこれが夜になると、みな水の上へ出ていろいろな唄をうたうことをお考えなすったら、どうか二つずつお求めください。銀貨一
粒
(
つぶ
)
です。」
不思議な魚
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
勿體
(
もつたい
)
ないが、
俗
(
ぞく
)
に
言
(
い
)
ふ
上潮
(
あげしほ
)
から
引上
(
ひきあ
)
げたやうな
十錢紙幣
(
じつせんしへい
)
が
蟇口
(
がまぐち
)
に
濕々
(
じめ/\
)
して、
金
(
かね
)
の
威光
(
ゐくわう
)
より、
黴
(
かび
)
の
臭
(
にほひ
)
を
放
(
なは
)
つた
折
(
をり
)
から、
當番
(
たうばん
)
の
幹事
(
かんじ
)
は
決
(
けつ
)
して
剩錢
(
つりせん
)
を
持出
(
もちだ
)
さず、
會員
(
くわいゐん
)
は
各自
(
かくじ
)
九九九
(
くうくうくう
)
の
粒
(
つぶ
)
を
揃
(
そろ
)
へて
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ある
年
(
とし
)
、
近所
(
きんじょ
)
へ
避暑
(
ひしょ
)
にきていた大学生たちが、自分の家のえんがわへ腰をかけて、一
粒
(
つぶ
)
よりの水蜜桃をむしゃむしゃと、まるで馬が道ばたの草をでもたべるようにたべちらすのを見た時の
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
こっちじゃ一生懸命
粒
(
つぶ
)
よりのオペレッタや、夢幻劇や、すばらしい歌謡曲の名人を出してやるんだが、それが果してあの手合いの求めるものでしょうか? 奴らにそんなのを見せたところで
可愛い女
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
雨はまだ
粒
(
つぶ
)
だつ橋の片てすりつかまりてのぞく子の
面
(
かほ
)
ふたつ
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「あそこの
卵
(
たまご
)
は
粒
(
つぶ
)
が小さいで
損
(
そん
)
だよ。」
空気ポンプ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
粒
(
つぶ
)
のひとつや
含
(
ふく
)
まれて
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
粒
(
つぶ
)
ごとに皆
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
うむを見て
男魚
(
をな
)
己
(
おのれ
)
が
白䱊
(
しらこ
)
を
弾着
(
ひりつけ
)
、
直
(
すぐ
)
に
女魚
(
めな
)
男魚
(
をな
)
掘
(
ほり
)
のけたる
沙石
(
しやせき
)
を左右より
尾鰭
(
をひれ
)
にてすくひかけて
鮞
(
こ
)
を
埋
(
うづ
)
む。一
粒
(
つぶ
)
も
流
(
なが
)
さるゝ事をせず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
万
粒
(
つぶ
)
ずつがいいかな。万粒ずつひろって来い。いいか、もし、来なかったらすぐお前らを
巡査
(
じゅんさ
)
に
渡
(
わた
)
すぞ。巡査は首をシュッポンと切るぞ。
カイロ団長
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
北の
硝子窓
(
がらすまど
)
をしめて、座敷の南縁に立って居ると、ぽつりと一つ大きな白い
粒
(
つぶ
)
が落ちて、乾いて
黄粉
(
きなこ
)
の様になった土にころりところんだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
依然
(
いぜん
)
として
苦
(
くる
)
しい
生活
(
せいくわつ
)
の
外
(
そと
)
に一
歩
(
ぽ
)
も
遁
(
のが
)
れ
去
(
さ
)
ることが
出來
(
でき
)
ないで
居
(
ゐ
)
る。お
品
(
しな
)
が
死
(
し
)
んだ
時
(
とき
)
理由
(
わけ
)
をいうて
借
(
か
)
りた
小作米
(
こさくまい
)
の
滯
(
とゞこほ
)
りもまだ一
粒
(
つぶ
)
も
返
(
かへ
)
してない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ただ少なくともこれを薬品として
貢進
(
こうしん
)
せしめた『延喜式』の頃には、ツスまたはツシタマの名をもって世に知られ、数珠とは関係がなく、むしろ
穀物
(
こくもつ
)
の
粒
(
つぶ
)
などという言葉と
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
すでに、
庶子
(
しょし
)
の竹若君から、ご実子の千寿王さままで、幕府の
質子
(
ちし
)
に取られていること。今となれば、ここの
不知哉丸
(
いさやまる
)
さまは、取っておきの
一
(
ひ
)
ト
粒
(
つぶ
)
だねだ。おめおめ渡してたまろうか。
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
このけし
粒
(
つぶ
)
みたいなガラス玉にしかけがあるのですよ。指輪を目の前に持っていって窓のほうをむいて、そのガラス玉をのぞいてごらんなさい。そこに暗号の半分がはいっているのです。
大金塊
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
おやじのまえの腰掛けのうえに、ばらばらとたくさんの小
粒
(
つぶ
)
がおどった。龍造寺主計は、乞食浪人のように見えるのだ。が、龍造寺主計は、金を持っているのである。内実は、裕福なのだ。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「旗本や御家人の
粒
(
つぶ
)
の小さいのには、工面のよくねえのが多いから、こつそり
繁昌
(
はんじやう
)
してゐるのは、質屋と金貸しだ。大きいのは九丁目の
鍵屋
(
かぎや
)
金右衞門から、小さいのは、
唐辛子屋
(
たうがらしや
)
のケチ兵衞に至るまで」
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
不意に天から二、三
粒
(
つぶ
)
落ちて来た、でたらめの
雹
(
ひょう
)
のようである。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
何
(
なん
)
だ。こんな
豆
(
まめ
)
っ
粒
(
つぶ
)
か。めんどうくさい、のんでしまえ。」
一寸法師
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
山椒
(
さんせう
)
は
粒
(
つぶ
)
でも、ピリッと
辛
(
から
)
いぞ
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
ひかなきゃ
山椒
(
さんしょ
)
の
粒
(
つぶ
)
ふりかける。
まざあ・ぐうす
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
見
(
み
)
せて
薫
(
かほ
)
りも
分
(
わか
)
ち
合
(
あ
)
ふ
中村
(
なかむら
)
園田
(
そのだ
)
と
呼
(
よ
)
ぶ
宿
(
やど
)
あり
園田
(
そのだ
)
の
主人
(
あるじ
)
は
一昨年
(
をとゞし
)
なくなりて
相続
(
さうぞく
)
は
良之助
(
りやうのすけ
)
廿二の
若者
(
わかもの
)
何某学校
(
なにがしがくかう
)
の
通学生
(
つうがくせい
)
とかや
中村
(
なかむら
)
のかたには
娘
(
むすめ
)
只一人
(
たゞひとり
)
男子
(
をとこ
)
もありたれど
早世
(
さうせい
)
しての一
粒
(
つぶ
)
ものとて
寵愛
(
ちやうあい
)
はいとゞ
手
(
て
)
のうちの
玉
(
たま
)
かざしの
花
(
はな
)
に
吹
(
ふ
)
かぬ
風
(
かぜ
)
まづいとひて
願
(
ねが
)
ふは
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
樵夫
(
きこり
)
はこれをしらず、今日の
生業
(
かせぎ
)
はこれにてたれり、いざや
焼飯
(
やきめし
)
にせんとて打より見れば一
粒
(
つぶ
)
ものこさず、
烏
(
からす
)
どもは
樹上
(
きのうへ
)
にありて
啼
(
なく
)
。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
釈迦は
出離
(
しゅつり
)
の道を求めんが
為
(
ため
)
に
檀特山
(
だんどくせん
)
と
名
(
なづ
)
くる林中に於て六年
精進
(
しょうじん
)
苦行した。一日米の実一
粒
(
つぶ
)
亜麻の実一粒を食したのである。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“粒”の意味
《名詞》
(つぶ)丸く小さいもの。
語義1のものが集まった様子。
(出典:Wiktionary)
“粒(
粒子
)”の解説
粒子(りゅうし、en: particle)は、比較的小さな物体の総称である。大きさの基準は対象によって異なり、また形状などの詳細はその対象によって様々である。特に細かいものを指す微粒子といった語もある。
(出典:Wikipedia)
粒
常用漢字
中学
部首:⽶
11画
“粒”を含む語句
粟粒
飯粒
一粒
粒珠
大粒
豆粒
粒々
粒選
小豆粒
水粒
粒立
粒子
一粒選
芥子粒
小粒
胡麻粒
一粒種
米粒
砂粒
粒々辛苦
...