“断層”の読み方と例文
読み方割合
だんそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは、いま、ひかりけて、ぎんか、水晶すいしょうつぶのように断層だんそうから、ぶらさがって、煉瓦れんがつたわろうとしているみずしずくていました。
そこで曲目は断層だんそうをしたかのように変化し、奔放ほんぽうにして妖艶ようえんかぎりなき吸血鬼の踊りとなる——この舞台のうちで、一番怪奇であって絢爛、妖艶であって勇壮な大舞踊となる。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そこは裾野すそのにおおい断層だんそうのさけ目であって、両面とも、切ってそいだかのごとき岩と岩とにはさまれている数丈すうじょうの地底なので、さすがの忍剣にんけんも、精根せいこんをつからして空の明るみをにらんでいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)