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精根
読み方 | 割合 |
せいこん | 71.4% |
しょうこん | 28.6% |
あたしゃ今こそお
前に、
精根をつくしたお
化粧を、してあげとうござんす。——
紅白粉は、
家を
出る
時袱紗に
包んで
持って
来ました。
だが、あたしの弱かつたのはお灸のせゐだと
今では思つてゐる。なぜならば、
膏汗と
精根を五ツ六ツのころから
絞りつくしてゐるのだ。
「重大な
御命、私ごときを、格別な
御抜擢かと、畏れながら存じあげます。
粉骨砕身、ただ秀吉の
駑才と
精根を傾けてこれにあたり、以て、お
応え申しあげるしかございませぬ」
猛獣や
毒蛇に
脅かされることもあった。夜は
洞穴に
寂寞として眠った。彼と同じような
心願を持って白竜山へ来た行者の中には、麓を
彷うているうちに
精根が尽きて倒れる者もあった。