“せいこん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
精根58.8%
精魂29.4%
勢根5.9%
誠悃5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、あたしの弱かつたのはお灸のせゐだといまでは思つてゐる。なぜならば、膏汗あぶらあせ精根せいこんを五ツ六ツのころからしぼりつくしてゐるのだ。
お灸 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
あっしもきょうまで、これぞとおもった人形にんぎょうを、七つや十はこさえてたが、これさえ仕上しあげりゃ、んでもいいとおもったほど精魂せいこんうちんださくはしたこたァなかった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
事共なさず半四郎は力に任せて打合うちあへども死生知らずの雲助ども十七八人むらがり立此方は助る味方もなく只一人の事なれば大力無双の身なれども先刻せんこくよりの打合に今は勢根せいこん盡果つきはてたれば傍邊かたへあぜ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これ吾の及ばざる所なり。子遠の死を以て吾を責むるも、またこの意なるべし。唐の段秀実、郭曦においては彼の如く誠悃せいこん朱泚しゅせいにおいては彼の如くの激怒、しからば則ち英雄みずか時措じそよろしきあり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)