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せいこん
ふりがな文庫
“
精魂
(
せいこん
)” の例文
正成もいつかしら共にのみを持って一刀一刀に
精魂
(
せいこん
)
をうちこめているような境地にひきこまれるのがつねだった。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あっしもきょうまで、これぞと
思
(
おも
)
った
人形
(
にんぎょう
)
を、七つや十はこさえて
来
(
き
)
たが、これさえ
仕上
(
しあ
)
げりゃ、
死
(
し
)
んでもいいと
思
(
おも
)
った
程
(
ほど
)
、
精魂
(
せいこん
)
を
打
(
うち
)
込
(
こ
)
んだ
作
(
さく
)
はしたこたァなかった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
次郎は学校に通うので、まとまった仕事の手助けはあまりできなかったが、それでも家におりさえすれば、塾堂建設に役だつような仕事を何かと自分で
捜
(
さが
)
しだして、それに
精魂
(
せいこん
)
をぶちこんだ。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
そう言ってしまうと、もう、
精魂
(
せいこん
)
もつき果ててしまったように、彼女は、目をつぶった——涙が、見栄もなく、目尻から流れて、雪之丞の手先をやっと握っていた指が、異様に
痙攣
(
けいれん
)
しはじめた。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
精魂
(
せいこん
)
を打ち込まれたのかとぞんじますとのことである。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
“精魂”の意味
《名詞》
精 魂 (せいこん)
たましい。
(出典:Wiktionary)
精
常用漢字
小5
部首:⽶
14画
魂
常用漢字
中学
部首:⿁
14画
“精”で始まる語句
精
精神
精悍
精進
精々
精緻
精霊
精巧
精舎
精進潔斎