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おし
ふりがな文庫
“
押
(
おし
)” の例文
「ほら、解ツてゐるじやないか。此うさ、それ、此う———」と神經
中樞
(
ちゆうすう
)
を刺戟して、少しづつ考を
押
(
おし
)
出して呉れるやうに思はれる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「
押
(
おし
)
の強い事ばかり云つて。
人
(
ひと
)
の気も知らないで」と梅子は誠吾の方を見た。誠吾は
赤
(
あか
)
い
瞼
(
まぶた
)
をして、ぽかんと
葉巻
(
はまき
)
の
烟
(
けむ
)
を
吹
(
ふ
)
いてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
押
(
おし
)
入の
暗闇
(
くらがり
)
で赤色
燈
(
とう
)
に
現像皿
(
げんぞうさら
)
をかざしてみながら、いかに
私
(
わたし
)
は
歡喜
(
くわんき
)
の笑みを
浮
(
う
)
かべたことであらうか?それからけふまでもう二十
余
(
よ
)
年
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
淋
(
さび
)
しきまゝに
琴
(
こと
)
取出
(
とりいだ
)
し
獨
(
ひと
)
り
好
(
この
)
みの
曲
(
きよく
)
を
奏
(
かな
)
でるに、
我
(
わ
)
れと
我
(
わ
)
が
調
(
てう
)
哀
(
あは
)
れに
成
(
な
)
りて、いかにするとも
彈
(
ひ
)
くに
得
(
え
)
堪
(
た
)
えず、
涙
(
なみだ
)
ふりこぼして
押
(
おし
)
やりぬ。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
受たる十三兩の金子は
負
(
まけ
)
てあげ
樣
(
やう
)
程
(
ほど
)
に跡の金を殘らず御返しなされ然すれば此事は
是切
(
これきり
)
にして上るなり夫が一番
上分別
(
じやうふんべつ
)
憖
(
なまじ
)
ひに
押
(
おし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
冴えた通る声で野末を
押
(
おし
)
ひろげるように、鳴く、トントントントンと
谺
(
こだま
)
にあたるような響きが遠くから来るように聞える鳥の声は、
梟
(
ふくろう
)
であった。
化鳥
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
○さて
押
(
おし
)
に
来
(
きた
)
りし男女まづ
普光寺
(
ふくわうじ
)
に入りて
衣服
(
いふく
)
を
脱了
(
ぬぎすて
)
、身に持たる物もみだりに
置棄
(
おきすて
)
、
婦人
(
ふじん
)
は
浴衣
(
ゆかた
)
に
細帯
(
ほそおび
)
まれにははだかもあり、男は皆
裸
(
はだか
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
朦朧
(
もうろう
)
とした月の光の
射
(
さ
)
した水の上に岸を離れたばかりの小舟が浮んで、それが湖心のほうへ動いていた。櫓を
押
(
おし
)
ている小柄の男の姿も見えていた。
ある神主の話
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
海水浴には少し早かったけれど、暑いのと、第一日曜というので、気の早い連中が、続々湘南の海岸へ
押
(
おし
)
かけるのだ。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それを、そんな事を云ッて置きながら、ずうずうしく、のべんくらりと、大飯を食らッて……ているとは
何所
(
どこ
)
まで
押
(
おし
)
が
重
(
おもた
)
いンだか
数
(
すう
)
が知れないと思ッて
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
一本気で我執のかなり強そうだったお須磨さんは、努力の人で、あの
押
(
おし
)
きる力は極端に激しく、生死のどっちかに片附けなければ
堪忍
(
がまん
)
できないに違いない。
松井須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
或日
(
あるひ
)
學校
(
がくかう
)
で
生徒
(
せいと
)
の
製作物
(
せいさくぶつ
)
の
展覽會
(
てんらんくわい
)
が
開
(
ひら
)
かれた。
其
(
その
)
出品
(
しゆつぴん
)
は
重
(
おも
)
に
習字
(
しふじ
)
、
※畫
(
づぐわ
)
、
女子
(
ぢよし
)
は
仕立物
(
したてもの
)
等
(
とう
)
で、
生徒
(
せいと
)
の
父兄姉妹
(
ふけいしまい
)
は
朝
(
あさ
)
からぞろ/\と
押
(
おし
)
かける。
取
(
と
)
りどりの
評判
(
ひやうばん
)
。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
朝も暗い
中
(
うち
)
から
押
(
おし
)
かけて行くという熱心さで、よく絵に見かける半身を前に乗り出すようにして行く様があるが、どんなに一生懸命であったかを実証している。
亡び行く江戸趣味
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
顔色は蒼白くって、病人臭い所はありましたが、とても元気な人で、
押
(
おし
)
が強くて、つまり心臓が強いんでしょう。所が本当の心臓はいつ停って
終
(
しま
)
うか分らないんですって。
青服の男
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
「ましじ」と推量にいうのなども、丁寧で、乱暴に
押
(
おし
)
つけないところなども微妙でいい。「つひに」という副詞も、強く効果的で此歌でも無くてならぬ大切な言葉である。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
私はぶるぶる震えて泣きながら、両手の指をそろえて口の中へ
押
(
おし
)
こんで、それをぎゅっと歯でかみしめながら、その男がどんどん沖の方に遠ざかって行くのを見送りました。
溺れかけた兄妹
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
つづいて中軍の謙信以下の旗本群まで——犀川の水を前に
後
(
しり
)
え
押
(
おし
)
に脚なみを停めてしまった。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
立
(
たち
)
ん
坊
(
ばう
)
君が
頻
(
しき
)
りに
押
(
おし
)
問答をするので番人の妻は三度迄階上へ昇つて館員に
議
(
はか
)
つて
呉
(
く
)
れた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
云いかけた時、壮太があまり夢中になって身を
押
(
おし
)
つけていたので、
扉
(
ドア
)
がぎいと鳴った。
骸骨島の大冒険
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
然るに肩は軽くなるも両手に
久
(
ひさし
)
く
耐
(
たう
)
る事能わず。依て亦両手の労を休まんとして両手を前にする時は、
直
(
ただち
)
に叺を両方より結びたる藁縄に
喉頭
(
のどくび
)
を
押
(
おし
)
しめて呼吸
絶
(
たえ
)
なんとして痛みあり。
関牧塲創業記事
(新字新仮名)
/
関寛
(著)
八「
風吹
(
かざふ
)
き
烏
(
がらす
)
の
貧
(
びん
)
つくで女の子に可愛がらりょうとア
押
(
おし
)
が
強
(
つえ
)
えや、この
沢庵
(
たくあん
)
野郎」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
与一は何やら一存ありげに肩を怒らして
押
(
おし
)
戴いた。同時に一同が又頭を下げた。
名君忠之
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
悟りきった様な調子に千世子がしずかに云うのを京子は
押
(
おし
)
つける様に笑って
千世子(三)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
博士の
仕付
(
しつけ
)
で、この娘は、程なく
押
(
おし
)
も
押
(
おさ
)
れもせぬ立派な香料師になつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「また
船長
(
せんちょ
)
になるつもりか? 手前は
押
(
おし
)
の
強
(
つえ
)
え野郎だよ、まったく。」
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
妹が家の板戸
押
(
おし
)
ひらき
吾
(
わが
)
入れば太刀の
手上
(
たがみ
)
に花散りかゝる
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
都も
鄙
(
ひな
)
も
押
(
おし
)
なべて
白妙
(
しろたえ
)
を
被
(
き
)
る風雪の夕
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
ぐんぐんと
押
(
おし
)
よせる風陣!
組織された力
(新字新仮名)
/
今野大力
(著)
闇
(
やみ
)
の
夢戸
(
ゆめど
)
を
押
(
おし
)
ひらき
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「兄さん、そのプッジングを
妾
(
あたし
)
にちょうだい。ね、好いでしょう」とお重が兄に云った。兄は無言のまま皿をお重の方に
押
(
おし
)
やった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
○さて
押
(
おし
)
に
来
(
きた
)
りし男女まづ
普光寺
(
ふくわうじ
)
に入りて
衣服
(
いふく
)
を
脱了
(
ぬぎすて
)
、身に持たる物もみだりに
置棄
(
おきすて
)
、
婦人
(
ふじん
)
は
浴衣
(
ゆかた
)
に
細帯
(
ほそおび
)
まれにははだかもあり、男は皆
裸
(
はだか
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
友
達
(
たち
)
なんかと
話
(
はな
)
してゐると三人の
位置
(
いち
)
が
引
(
ひき
)
玉に
考
(
かんが
)
へられたり、三つ
並
(
なら
)
んだ
茶
(
ちや
)
碗の
姿
(
すがた
)
が
面
(
おも
)
白い
押
(
おし
)
玉の
恰好
(
かつこう
)
に見※たりする。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
冴
(
さ
)
えた
通
(
とほ
)
る
声
(
こゑ
)
で
野末
(
のずゑ
)
を
押
(
おし
)
ひろげるやうに、
啼
(
な
)
く、トントントントンと
谺
(
こだま
)
にあたるやうな
響
(
ひゞ
)
きが
遠
(
とほ
)
くから
来
(
く
)
るやうに
聞
(
き
)
こえる
鳥
(
とり
)
の
声
(
こゑ
)
は、
梟
(
ふくらう
)
であつた。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
存
(
なが
)
らへ御
尤
(
とが
)
めの身分を
憚
(
はゞ
)
からず
押
(
おし
)
て此段御屋形樣へ
言上
(
ごんじやう
)
仕り候此儀御用ひなき時は是非に及ばず私し儀は
含状
(
ふくみじやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
おい
木村
(
きむら
)
さん
信
(
しん
)
さん
寄
(
よ
)
つてお
出
(
いで
)
よ、お
寄
(
よ
)
りといつたら
寄
(
よ
)
つても
宜
(
い
)
いではないか、
又
(
また
)
素通
(
すどほ
)
りで二
葉
(
ば
)
やへ
行
(
ゆ
)
く
氣
(
き
)
だらう、
押
(
おし
)
かけて
行
(
ゆ
)
つて
引
(
ひき
)
ずつて
來
(
く
)
るからさう
思
(
おも
)
ひな
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
大船
(
おほふな
)
に
着
(
つ
)
くや
老夫婦
(
としよりふうふ
)
が
逸早
(
いちはや
)
く
押
(
おし
)
ずしと
辨當
(
べんたう
)
を
買
(
か
)
ひこんだのを
見
(
み
)
て
自分
(
じぶん
)
も
其
(
その
)
眞似
(
まね
)
をして
同
(
おな
)
じものを
求
(
もと
)
めた。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
足利方で立てた光明院の朝廷は、さきごろ、
押
(
おし
)
ノ
小路
(
こうじ
)
室町
(
むろまち
)
の一劃を、
里内裏
(
さとだいり
)
とさだめられた。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お立派な方が坐ると、ウンと両膝を開き、下腹を突き出し、腰を据えていらっしゃりますから、山が
揺
(
ゆ
)
り出して来たようで、
押
(
おし
)
ても突いても動かんように見えまするは誠にお立派なもので
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
白粉刷毛
(
おしろいばけ
)
でくるくる顔をなでまわしていた曙山さんは、傍らにいるおもよどんや、お金ちゃんを
顎
(
あご
)
でつかって、
紅
(
べに
)
をとれの、墨をかせのと、命令するように
押
(
おし
)
つぶした声で簡単にいいつける。
旧聞日本橋:19 明治座今昔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
さもなくとも色事にだけは日本一
押
(
おし
)
の強い腰抜け侍に
腑抜
(
ふぬ
)
け町人。春の
日永
(
ひなが
)
の淀川づたいを十何里が間。右に左にノラリクラリと、どんな文句を唄うて、どんな三味線をあしろうて行ったやら。
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
自分が悪くした妻から、幸福を求めるのは
押
(
おし
)
が強過ぎるじゃないか。幸福は嫁に行って
天真
(
てんしん
)
を
損
(
そこな
)
われた女からは要求できるものじゃないよ
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
押
(
おし
)
莞爾
(
にこ/\
)
顏して我家へ
這入
(
はひり
)
しあとにお光はまた
米
(
こめ
)
淅了
(
とぎをは
)
り我家の中に入し頃は護國寺の
鐘
(
かね
)
入相
(
いりあひ
)
を
告
(
つげ
)
ければ
其所等
(
そこら
)
片付
(
かたづけ
)
行燈
(
あんどう
)
に火を照し附け明るけれど
暗
(
くら
)
からぬ身を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
おい木村さん
信
(
しん
)
さん寄つてお
出
(
いで
)
よ、お寄りといつたら寄つても
宜
(
い
)
いではないか、又素通りで
二葉
(
ふたば
)
やへ行く気だらう、
押
(
おし
)
かけて
行
(
ゆ
)
つて引ずつて来るからさう思ひな
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
と気が付いた……ものらしい……で、
懐中
(
ふところ
)
へ
顎
(
あご
)
で見当をつけながら、まずその古めかしい
洋傘
(
こうもり
)
を向うの
亜鉛塀
(
トタンべい
)
へ
押
(
おし
)
つけようとして、べたりと
塗
(
ぬり
)
くった
楽書
(
らくがき
)
を読む。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それで一時
盛
(
もり
)
返した
熱
(
ねつ
)
も今は又すつかりさめきつて、それは空しく
押
(
おし
)
入の
奧
(
おく
)
でほこりにまみれてゐる。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
本郷丸山の
本妙寺
(
ほんみょうじ
)
長屋へ浪人していました処、
私
(
わたくし
)
の兄澤田右衞門が物堅い気質で、左様な
酒癖
(
さけくせ
)
あしき者に連添うているよりは、離縁を取って国へ帰れと
押
(
おし
)
て迫られ、兄の云うに是非もなく
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
押
(
おし
)
というか、自信というか、ぶつかってゆく。——その手で、お里も、ほかの多くの女をも、経験してきた彼は、やがて、お八重がよく町医の関口
琦庵
(
きあん
)
の所へ通うのを知って、ある夜、わざと
無宿人国記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
自分
(
じぶん
)
は
先
(
ま
)
づ
押
(
おし
)
ずしなるものを一つ
摘
(
つま
)
んで
見
(
み
)
たが
酢
(
す
)
が
利
(
き
)
き
過
(
す
)
ぎてとても
喰
(
く
)
へぬのでお
止
(
や
)
めにして
更
(
さら
)
に
辨當
(
べんたう
)
の一
隅
(
ぐう
)
に
箸
(
はし
)
を
着
(
つ
)
けて
見
(
み
)
たがポロ/\
飯
(
めし
)
で
病人
(
びやうにん
)
に
大毒
(
だいどく
)
と
悟
(
さと
)
り、これも
御免
(
ごめん
)
を
被
(
かうむ
)
り、
元來
(
ぐわんらい
)
小食
(
せうしよく
)
の
自分
(
じぶん
)
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
これらは幾分か片方で切りつめてこの余った energy をこの方に向ける、どちらかといえば
押
(
おし
)
のふとい方なのです。
おはなし
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
手
(
て
)
にとりつ
淺
(
あさ
)
からぬお
心
(
こゝろ
)
辱
(
かたじ
)
けなしとて三
郎
(
らう
)
喜
(
よろ
)
こびしと
傳
(
つ
)
たへ
給
(
たま
)
へ
外
(
ほか
)
ならぬ
人
(
ひと
)
の
取次
(
とりつぎ
)
こと
更
(
さら
)
に
嬉
(
うれ
)
しければ
此文
(
このふみ
)
は
賜
(
たま
)
はりて
歸宅
(
きたく
)
すべしとて
懷中
(
ふところ
)
に
押
(
おし
)
いれつゝ
又
(
また
)
こそと
坐
(
ざ
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
押
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“押”を含む語句
押付
押入
押込
押立
押上
押着
押附
花押
押被
押止
押開
押詰
押通
長押
押取
押戴
押借
後押
取押
押掛
...