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右手
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みぎて
ふりがな文庫
“
右手
(
みぎて
)” の例文
東海道線
(
とうかいだうせん
)
と
山
(
やま
)
の
手
(
て
)
線
(
せん
)
と
合
(
がつ
)
して
居
(
ゐ
)
る
鐵道線路
(
てつだうせんろ
)
の
右手
(
みぎて
)
の
臺地
(
だいち
)
がそれで、
大井
(
おほゐ
)
の
踏切
(
ふみきり
)
から
行
(
ゆ
)
けば、
鐵道官舍
(
てつだうくわんしや
)
の
裏
(
うら
)
から
畑中
(
はたなか
)
に
入
(
い
)
るのである。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
先棒
(
さきぼう
)
と
後
(
うしろ
)
との
声
(
こえ
)
は、
正
(
まさ
)
に一
緒
(
しょ
)
であった。
駕籠
(
かご
)
が
地上
(
ちじょう
)
におろされると
同時
(
どうじ
)
に、
池
(
いけ
)
に
面
(
めん
)
した
右手
(
みぎて
)
の
垂
(
たれ
)
は、
颯
(
さっ
)
とばかりにはね
揚
(
あ
)
げられた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
けれど、
学校
(
がっこう
)
のお
習字
(
しゅうじ
)
は、どうしても
右手
(
みぎて
)
でなくてはいけませんので、お
習字
(
しゅうじ
)
のときは
妙
(
みょう
)
な
手
(
て
)
つきをして、
筆
(
ふで
)
を
持
(
も
)
ちました。
左ぎっちょの正ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
御米
(
およね
)
は
火
(
ひ
)
の
氣
(
け
)
のない
眞中
(
まんなか
)
に、
少時
(
しばらく
)
佇
(
たゝ
)
ずんでゐたが、やがて
右手
(
みぎて
)
に
當
(
あた
)
る
下女部屋
(
げぢよべや
)
の
戸
(
と
)
を、
音
(
おと
)
のしない
樣
(
やう
)
にそつと
引
(
ひ
)
いて、
中
(
なか
)
へ
洋燈
(
らんぷ
)
の
灯
(
ひ
)
を
翳
(
かざ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
と、
庭
(
にわ
)
のほうへよびいれました。おチエはすなおに
庭
(
にわ
)
のほうへはいってきましたが、
右手
(
みぎて
)
で
頭
(
あたま
)
をなんべんもかいています。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
▼ もっと見る
もう
一
(
ひと
)
つ
爰
(
ここ
)
の
景色
(
けしき
)
の
中
(
なか
)
で
特
(
とく
)
に
私
(
わたくし
)
の
眼
(
め
)
を
惹
(
ひ
)
いたものは、
向
(
むか
)
って
右手
(
みぎて
)
の
山
(
やま
)
の
中腹
(
ちゅうふく
)
に、
青葉
(
おおば
)
がくれにちらちら
見
(
み
)
える
一
(
ひと
)
つの
丹塗
(
にぬり
)
のお
宮
(
みや
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
引きちがいに立てた
格子戸
(
こうしど
)
二
枚
(
まい
)
は、新しいけれど、いかにも、できの
安物
(
やすもの
)
らしく立てつけがはなはだ
悪
(
わる
)
い。むかって
右手
(
みぎて
)
の
門柱
(
もんちゅう
)
に
看板
(
かんばん
)
がかけてある。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「おい
銃
(
じう
)
だよ、
誰
(
だれ
)
か
銃
(
じう
)
を
取
(
と
)
つてくれよ‥‥」と、
中根
(
なかね
)
は一
所懸命
(
しよけんめい
)
に
右手
(
みぎて
)
で
銃
(
じう
)
を
頭
(
あたま
)
の
上
(
うへ
)
に
差
(
さ
)
し
上
(
あ
)
げながら
呶鳴
(
どな
)
つた。そして、
右手
(
みぎて
)
でバチヤバチヤ
水
(
みづ
)
を
叩
(
たた
)
いた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
『
誰
(
だれ
)
が
住
(
す
)
んでも
關
(
かま
)
はないのだらう』と
愛
(
あい
)
ちやんは
思
(
おも
)
ひました、『
此位
(
このくらゐ
)
の
身長
(
せい
)
では
駄目
(
だめ
)
よ、さうだ、
一
(
ひと
)
つ
彼等
(
かれら
)
を
驚
(
おど
)
ろかしてやらう!』と
云
(
い
)
つて
愛
(
あい
)
ちやんは、
再
(
ふたゝ
)
び
右手
(
みぎて
)
の
一
(
ひ
)
ト
片
(
かけ
)
を
舐
(
な
)
め
初
(
はじ
)
めました
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
そいつを
抜
(
ぬ
)
いて、鼻かけ
卜斎
(
ぼくさい
)
、ダラリと
右手
(
みぎて
)
にさげたのである。そして
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
此方
(
こつち
)
よ。」と
道子
(
みちこ
)
はすぐ
右手
(
みぎて
)
の
横道
(
よこみち
)
に
曲
(
まが
)
り、
表
(
おもて
)
の
戸
(
と
)
を
閉
(
し
)
めてゐる
素人家
(
しもたや
)
の
間
(
あひだ
)
にはさまつて、
軒先
(
のきさき
)
に
旅館
(
りよくわん
)
の
灯
(
あかり
)
を
出
(
だ
)
した二
階建
(
かいだて
)
の
家
(
うち
)
の
格子戸
(
かうしど
)
を
明
(
あ
)
け、
一歩
(
ひとあし
)
先
(
さき
)
へ
這入
(
はい
)
つて「
今晩
(
こんばん
)
は。」と
中
(
なか
)
へ
知
(
し
)
らせた。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
こういうと、その
時
(
とき
)
右手
(
みぎて
)
の三ばんめに
座
(
すわ
)
っていた
鬼
(
おに
)
が口を
出
(
だ
)
して
瘤とり
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
海蔵
(
かいぞう
)
さんは、
右手
(
みぎて
)
にのせていたあごを、
左手
(
ひだりて
)
にのせかえました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
案内
(
あんない
)
はかねて
知
(
し
)
る
梯子
(
はしご
)
を
登
(
のぼ
)
り
果
(
は
)
てゝ
右手
(
みぎて
)
の
小座敷
(
こざしき
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「はやく、
右手
(
みぎて
)
で
持
(
も
)
つ
癖
(
くせ
)
をつけなければ。」と、ご
飯
(
はん
)
のときに、とりわけやかましくいわれました。すると、お
父
(
とう
)
さんが
左ぎっちょの正ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おおかた
銜
(
くわ
)
えた
楊枝
(
ようじ
)
を
棄
(
す
)
てて、
顔
(
かお
)
を
洗
(
あら
)
ったばかりなのであろう。まだ
右手
(
みぎて
)
に
提
(
さ
)
げた
手拭
(
てぬぐい
)
は、
重
(
おも
)
く
濡
(
ぬ
)
れたままになっていた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
ところが、つぎの
年
(
とし
)
の
正月
(
しょうがつ
)
ごろから、
兄
(
にい
)
さんがリューマチという
病気
(
びょうき
)
をわずらって、
右手
(
みぎて
)
の
自由
(
じゆう
)
がきかなくなりました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
ここでちょっと
申添
(
もうしそ
)
えて
置
(
お
)
きたいのは、
私
(
わたくし
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
の
右手
(
みぎて
)
の
山
(
やま
)
の
半腹
(
はんぷく
)
に
在
(
あ
)
る、あの
小
(
ちい
)
さい
竜神
(
りゅうじん
)
の
祠
(
やしろ
)
のことでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
すると
人足
(
にんそく
)
の一
人
(
にん
)
か『
貝
(
かひ
)
の
出
(
で
)
る
處
(
ところ
)
は
此所
(
こゝ
)
ばかりぢやア
有
(
あ
)
りません。
御門
(
ごもん
)
を
入
(
はい
)
つて
右手
(
みぎて
)
の
笹山
(
さゝやま
)
の
後
(
うしろ
)
の
處
(
ところ
)
にも、
白
(
しろ
)
い
貝
(
かひ
)
が
地面
(
ちめん
)
に
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
ます』と
報告
(
ほうこく
)
した。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
三人は
入口
(
いりぐち
)
の五六間手前で留つた。
右手
(
みぎて
)
に可なり大きな御影の柱が二本立つてゐる。
扉
(
とびら
)
は鉄である。三四郎が
是
(
これ
)
だと云ふ。成程
貸家札
(
かしやふだ
)
が付いてゐる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「さうか、それでもまだ
先
(
さき
)
はなかなか
遠
(
とほ
)
いなあ‥‥」と、
河野
(
かうの
)
は
右手
(
みぎて
)
の
銃
(
じう
)
を
重
(
おも
)
さうにずり
上
(
あ
)
げながら
云
(
い
)
つた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
学校
(
がっこう
)
で
字
(
じ
)
を
書
(
か
)
くときには、
鉛筆
(
えんぴつ
)
や、
筆
(
ふで
)
を
右手
(
みぎて
)
に
持
(
も
)
ち、またお
弁当
(
べんとう
)
をたべたり、お
家
(
うち
)
でみんなといっしょに、お
膳
(
ぜん
)
に
向
(
む
)
かってご
飯
(
はん
)
をたべるときは
左ぎっちょの正ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから
逆戻
(
ぎやくもど
)
りをして
塔頭
(
たつちゆう
)
を
一々
(
いち/\
)
調
(
しら
)
べに
懸
(
かゝ
)
ると、
一窓庵
(
いつさうあん
)
は
山門
(
さんもん
)
を
這入
(
はい
)
るや
否
(
いな
)
やすぐ
右手
(
みぎて
)
の
方
(
はう
)
の
高
(
たか
)
い
石段
(
いしだん
)
の
上
(
うへ
)
にあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それは
根方地
(
ねがたぢ
)
で、
街道
(
かいだう
)
から
南面
(
なんめん
)
し、
右手
(
みぎて
)
に
小徑
(
こみち
)
がある、それを
曲
(
まが
)
つてから、
又
(
また
)
右手
(
みぎて
)
の
畑
(
はた
)
が
目的地
(
もくてきち
)
だ。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
町人
(
ちょうにん
)
たちがはなしている、その
少年
(
しょうねん
)
は、じりじりとてりつける
太陽
(
たいよう
)
にあせばんだのか、ときおり、
右手
(
みぎて
)
で、ひたいのあせをふきながら、
士族
(
しぞく
)
やしきへかえっていきました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
「おい
河野
(
かうの
)
‥‥」と、
私
(
わたし
)
は
變
(
へん
)
な
心細
(
こころほそ
)
さと
寂
(
さび
)
しさを
意識
(
いしき
)
して、
右手
(
みぎて
)
を
振
(
ふ
)
り
向
(
む
)
いて
詞
(
ことば
)
を
掛
(
か
)
けたが、
河野
(
かうの
)
は
答
(
こた
)
へなかつた。
首
(
くび
)
をダラリと
前
(
まへ
)
に
下
(
さ
)
げて、
彼
(
かれ
)
は
眠
(
ねむ
)
りながら
歩
(
ある
)
いてゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
瀑布
(
たき
)
の
右手
(
みぎて
)
にくねくねと
附
(
つ
)
いている
狭
(
せま
)
い
山道
(
やまみち
)
、
私達
(
わたくしたち
)
はそれをば
上
(
うえ
)
へ
上
(
うえ
)
へと
登
(
のぼ
)
って
行
(
ゆ
)
きました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
出窓
(
でまど
)
の
縁
(
えん
)
へ
肘
(
ひじ
)
を
懸
(
か
)
けて、するりと
体
(
からだ
)
を
持
(
もち
)
ちあげると、
如何
(
いか
)
にも
器用
(
きよう
)
に
履
(
は
)
いた
草履
(
ぞうり
)
を
右手
(
みぎて
)
で
脱
(
ぬ
)
ぎながら、
腰
(
こし
)
の三
尺帯
(
じゃくおび
)
へはさんで、
猫
(
ねこ
)
のように
青畳
(
あおだたみ
)
の
上
(
うえ
)
へ
降
(
お
)
り
立
(
た
)
ったのは、三
年前
(
ねんまえ
)
に
家
(
いえ
)
を
出
(
で
)
たまま
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
彼
(
かれ
)
は、
右手
(
みぎて
)
でしっかりと
釣
(
つ
)
り
革
(
かわ
)
にぶら
下
(
さ
)
がっていたが、あちらへおされ、こちらへおされしなければなりませんでした。
村へ帰った傷兵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
格子
(
かうし
)
の
内
(
うち
)
は
三和土
(
たゝき
)
で、それが
眞直
(
まつすぐ
)
に
裏
(
うら
)
迄
(
まで
)
突
(
つ
)
き
拔
(
ぬ
)
けてゐるのだから、
這入
(
はい
)
つてすぐ
右手
(
みぎて
)
の
玄關
(
げんくわん
)
めいた
上
(
あが
)
り
口
(
ぐち
)
を
上
(
あが
)
らない
以上
(
いじやう
)
は、
暗
(
くら
)
いながら
一筋
(
ひとすぢ
)
に
奧
(
おく
)
の
方
(
はう
)
迄
(
まで
)
見
(
み
)
える
譯
(
わけ
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そのかまは、
大
(
おお
)
きく、
鋭
(
するど
)
く、そして、
三日月
(
みかづき
)
のように
細
(
ほそ
)
いのを、
大男
(
おおおとこ
)
は、
右手
(
みぎて
)
に
握
(
にぎ
)
っていたからです。
死と話した人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
代助は
花瓶
(
くわへい
)
の
右手
(
みぎて
)
にある
組
(
く
)
み
重
(
かさ
)
ねの
書棚
(
しよだな
)
の
前
(
まへ
)
へ行つて、
上
(
うへ
)
に載せた重い写真帖を取り
上
(
あ
)
げて、
立
(
た
)
ちながら、
金
(
きん
)
の
留金
(
とめがね
)
を
外
(
はづ
)
して、一枚二枚と
繰
(
く
)
り始めたが、中頃迄
来
(
き
)
てぴたりと
手
(
て
)
を
留
(
と
)
めた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
お
母
(
かあ
)
さんも
笑
(
わら
)
いだしそうな
顔
(
かお
)
つきをむりにこらえて
見
(
み
)
ていらっしゃいますと、
正
(
しょう
)
ちゃんはボールを
持
(
も
)
った
右手
(
みぎて
)
をぐるぐるっと
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
でまわして、
片手
(
かたて
)
をあげて
投
(
な
)
げるまねをしました。
ボールの行方
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それで、かわいらしい
右手
(
みぎて
)
を
出
(
だ
)
して、
時計
(
とけい
)
に
向
(
む
)
かって、「おくれ。」をしました。
はてしなき世界
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
右
常用漢字
小1
部首:⼝
5画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“右手”で始まる語句
右手指
右手掌