トップ
>
鹿
>
しか
ふりがな文庫
“
鹿
(
しか
)” の例文
部屋の一端には巨大な一対の
鹿
(
しか
)
の角が壁にはめこんであり、その枝は
懸釘
(
かけくぎ
)
の役をして、帽子や、鞭や、拍車を
吊
(
つる
)
すようになっていた。
クリスマス・イーヴ
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
「こいづば
鹿
(
しか
)
さ
呉
(
け
)
でやべか。それ、
鹿
(
しか
)
、
来
(
き
)
て
喰
(
け
)
」と
嘉十
(
かじふ
)
はひとりごとのやうに
言
(
い
)
つて、それをうめばちさうの
白
(
しろ
)
い
花
(
はな
)
の
下
(
した
)
に
置
(
お
)
きました。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それは、
芝山内
(
しばさんない
)
の、
紅葉館
(
こうようかん
)
に、漆黒の髪をもって、
撥
(
ばち
)
の音に非凡な
冴
(
さ
)
えを見せていた、三味線のうまい京都生れのお
鹿
(
しか
)
さんだった。
モルガンお雪
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
(
第二十四圖
(
だいにじゆうしず
)
)
壁
(
かべ
)
に
懸
(
かゝ
)
つてゐる
牛
(
うし
)
、
馬
(
うま
)
、
鹿
(
しか
)
などの
繪
(
え
)
はかれ
等
(
ら
)
が
洞穴
(
ほらあな
)
の
中
(
なか
)
の
石壁
(
いしかべ
)
に
彫
(
ほ
)
りつけたり、また
描
(
か
)
いたりした
繪
(
え
)
の
寫
(
うつ
)
しであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
わけて弟のほうは、その
太股
(
ふともも
)
に
飛天夜叉
(
ひてんやしゃ
)
の
刺青
(
いれずみ
)
を持ち、嶺を駆ければ、
鹿
(
しか
)
狼
(
おおかみ
)
は影をひそめ、鳥も恐れ落ちなんばかりな風があった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
森
(
もり
)
の中で
大将
(
たいしょう
)
ぶんの
熊
(
くま
)
がへいこうして
金太郎
(
きんたろう
)
の
家来
(
けらい
)
になったのを
見
(
み
)
て、そのあとからうさぎだの、
猿
(
さる
)
だの、
鹿
(
しか
)
だのがぞろぞろついて
来
(
き
)
て
金太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
天神の山には祭ありて
獅子踊
(
ししおどり
)
あり。ここにのみは軽く
塵
(
ちり
)
たち
紅
(
あか
)
き物いささかひらめきて一村の緑に映じたり。獅子踊というは
鹿
(
しか
)
の
舞
(
まい
)
なり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
鹿
(
しか
)
がひどく
啼
(
な
)
くのを聞いていて、「われ劣らめや」(秋なれば山とよむまで啼く鹿にわれ劣らめや
独
(
ひと
)
り
寝
(
ね
)
る夜は)と
吐息
(
といき
)
をついたあとで
源氏物語:40 夕霧二
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
昔は
鹿
(
しか
)
や
猿
(
さる
)
がずいぶん多くて狩猟の獲物を豊富に供給したらしいことは、たとえば古事記の
雄略
(
ゆうりゃく
)
天皇のみ代からも伝わっている。
日本人の自然観
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
馬
(
むま
)
に
角
(
つの
)
なく
鹿
(
しか
)
に
※
(
たてがみ
)
なく
犬
(
いぬ
)
は
※
(
にやん
)
と
啼
(
な
)
いてじやれず
猫
(
ねこ
)
はワンと
吠
(
ほ
)
えて
夜
(
よ
)
を
守
(
まも
)
らず、
然
(
しか
)
れども
自
(
おのづか
)
ら
馬
(
むま
)
なり
鹿
(
しか
)
なり
犬
(
いぬ
)
なり
猫
(
ねこ
)
なるを
妨
(
さまた
)
けず。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
その夜、故郷の江戸お
箪笥町
(
たんすまち
)
引出し横町、
取手屋
(
とってや
)
の
鐶兵衛
(
かんべえ
)
とて、工面のいい
馴染
(
なじみ
)
に
逢
(
あ
)
って、ふもとの山寺に
詣
(
もう
)
でて
鹿
(
しか
)
の鳴き声を聞いた
処
(
ところ
)
……
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
みごとな金色の
鹿
(
しか
)
の毛皮でした。そしてその毛をなでてみてるうちに、ふと、魔法とかいうのを、ためしてみたくなりました。
銀の笛と金の毛皮
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
けれど、
坊
(
ぼう
)
やの
鹿
(
しか
)
は、花をみたこともないので、花とはどんなものだか、春とはどんなものだか、よくわかりませんでした。
里の春、山の春
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
こいつ、頭に
鹿
(
しか
)
の角のやうな
甲
(
かぶと
)
を
冠
(
かぶ
)
つてるし、六本の足には
釣針
(
つりばり
)
みたいな
鈎爪
(
かぎつめ
)
をもつてる。力が強いんだぞ。——うん、いゝこと思ひついた。
かぶと虫
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
しかし、果たして
自分
(
おのれ
)
一人が涼しい顔をして、悟りすましておられましょうか。「
鹿
(
しか
)
の鳴くこえを聞けば昔が恋しゅうて」
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
鰐
(
わに
)
、
駝鳥
(
だちょう
)
、
山羊
(
やぎ
)
、
鹿
(
しか
)
、
斑馬
(
しまうま
)
、象、
獅子
(
しし
)
、その他どれ程の種類のあるかも知れないような毒蛇や毒虫の実際に
棲息
(
せいそく
)
する地方のことを話し聞かせた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
そしてそれは次項述ぶるところの伊予宇和島地方の
鹿
(
しか
)
の
子
(
こ
)
踊りによって、さらに裏書きさるべきものであらねばならぬ。
奥羽地方のシシ踊りと鹿供養
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
廻
(
まは
)
り夫より所々を
見物
(
けんぶつ
)
しける内一
疋
(
ぴき
)
の
鹿
(
しか
)
を
追駈
(
おつかけ
)
しが鹿の
迯
(
にぐ
)
るに寶澤は
何地迄
(
いづくまで
)
もと思あとを
慕
(
したひ
)
しも
終
(
つひ
)
に鹿は見失ひ
四方
(
あたり
)
を
見廻
(
みめぐ
)
らせば
遠近
(
をちこち
)
の山の
櫻
(
さくら
)
今を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
果たして一頭の
鹿
(
しか
)
が松の枝の、僕の手が届きかねるところに釣り下げてあった、そしてそこにはだれもいなかった。
鹿狩り
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
鹿
(
しか
)
はみなさんもよく
見
(
み
)
てご
存
(
ぞん
)
じでせう。
鹿
(
しか
)
は
本州
(
ほんしゆう
)
、
四國
(
しこく
)
、
九州
(
きゆうしゆう
)
、
朝鮮等
(
ちようせんなど
)
に
廣
(
ひろ
)
く
分布
(
ぶんぷ
)
してゐます。
牡鹿
(
をじか
)
は
牝鹿
(
めじか
)
より
少
(
すこ
)
し
大
(
おほ
)
きく、
頭部
(
とうぶ
)
に
角
(
つの
)
を
持
(
も
)
つてゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
それでも時たまその松が、
鹿
(
しか
)
でも水を飲みに来るせいか、
疎
(
まばら
)
に
透
(
す
)
いている所には不気味なほど赤い
大茸
(
おおたけ
)
が、薄暗い中に
簇々
(
そうそう
)
と
群
(
むらが
)
っている朽木も見えた。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
なかでも、長身なあなたが、若い
鹿
(
しか
)
のように、
嫋
(
しな
)
やかな、ひき
緊
(
しま
)
った肉体を、リズミカルにゆさぶっているのが、次の一廻り中、眼にちらついています。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
鳥類ならば一發の石鏃の爲に
斃
(
たほ
)
るることも有るべけれど、
鹿
(
しか
)
猪
(
しし
)
の如き
獸類
(
じうるゐ
)
は中々彼樣の法にて死すべきにあらず。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
三四郎が「ぐあいでもよくないのか」と尋ねると、与次郎は
鹿
(
しか
)
のような目を二度ほどぱちつかせて、こう答えた。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
北は荒川から南は玉川まで、
嘘
(
うそ
)
もない一面の青舞台で、草の楽屋に虫の
下方
(
したかた
)
,尾花の
招引
(
まねぎ
)
につれられて寄り来る客は
狐
(
きつね
)
か、
鹿
(
しか
)
か、または
兎
(
うさぎ
)
か、野馬ばかり。
武蔵野
(新字新仮名)
/
山田美妙
(著)
お城に続いてる古い森が大層広いのを幸いその後
鹿
(
しか
)
や
兎
(
うさぎ
)
を沢山にお放しになって
遊猟場
(
ゆうりょうば
)
に変えておしまいなさり、また
最寄
(
もより
)
の
小高見
(
こだかみ
)
へ別荘をお建てになって
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
鹿野武左衛門
(
しかのぶざえもん
)
の『
鹿
(
しか
)
の
巻筆
(
まきふで
)
』(巻三、第三話)に、
堺町
(
さかいちょう
)
の芝居で馬の脚になった男が
贔屓
(
ひいき
)
の歓呼に答えて「いゝん/\と
云
(
いい
)
ながらぶたいうちをはねまわつた」
駒のいななき
(新字新仮名)
/
橋本進吉
(著)
前の時
蜜柑
(
みかん
)
転
(
ころ
)
こばしたりしたのん思い出して、ちょうど夏蜜柑売ってるのん買うて、二人でころころ転こばしましたら、下にいる
鹿
(
しか
)
がビックリして逃げますねん。
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
夫
(
それ
)
より
後
(
のち
)
に
鹿野武左衛門
(
しかのぶざゑもん
)
といふ者が、
鹿
(
しか
)
の
巻筆
(
まきふで
)
といふものを
拵
(
こしら
)
へ、
又
(
また
)
露野五郎兵衛
(
つゆのごろべゑ
)
といふものが
出
(
で
)
て、
露物語
(
つゆものがたり
)
でござりますの、
或
(
あるひ
)
は
露
(
つゆ
)
の
草紙
(
さうし
)
といふものが
出来
(
でき
)
ました。
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「どこにもそんなものはいやしないと言うのに! お
鹿
(
しか
)
、来てごらん! どこにそんなものがいる」
蒲団
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
そのやり方は、狩り立てられた
鹿
(
しか
)
がよくやることである。足跡が残るような場所では、種々の利益があるがなかんずく、逆行路によって
狩人
(
かりゅうど
)
や犬を欺くの利益がある。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「おれの
角
(
つの
)
はなんて
美
(
うつく
)
しいんだらう。だが、この
足
(
あし
)
の
細
(
ほそ
)
いことはどうだろう、もすこし
太
(
ふと
)
かつたらなア」と
独語
(
ひとりごと
)
を
言
(
いつ
)
た。そこへ
猟人
(
かりうど
)
が
来
(
き
)
た。おどろいて
鹿
(
しか
)
は
迯
(
に
)
げだした。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
裏付股引
(
うらつきももひき
)
に足を包みて
頭巾
(
ずきん
)
深々とかつぎ、
然
(
しか
)
も下には帽子かぶり、二重とんびの
扣釼
(
ぼたん
)
惣掛
(
そうがけ
)
になし
其上
(
そのうえ
)
首筋胴の
周囲
(
まわり
)
、
手拭
(
てぬぐい
)
にて
動
(
ゆる
)
がぬ
様
(
よう
)
縛り、
鹿
(
しか
)
の皮の
袴
(
はかま
)
に
脚半
(
きゃはん
)
油断なく
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
熱狂さしていた。聖フーベルトの
鹿
(
しか
)
のように、彼らはもはや円光をいただいてしか現われなかった
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
余もまた久しく
浅草代地
(
あさくさだいち
)
なる竹翁の家また
神田美土代町
(
かんだみとしろちょう
)
なる
福城可童
(
ふくしろかどう
)
のもとに通ひたる事あり度々『
鹿
(
しか
)
の
遠音
(
とおね
)
』『月の曲』なぞ吹合せしよりいつとなく懇意になりしなり。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
されども
頗
(
すこぶ
)
る種々の有益なる
材料
(
ざいれう
)
を得来りしは余の大に
満足
(
まんぞく
)
とする所なり、動物にては
鹿
(
しか
)
、
熊
(
くま
)
尤
多
(
おほ
)
くして山中に
跋扈
(
ばつこ
)
し、猿、兎亦多し、蜘蛛類、蝨類の
珍
(
めづ
)
らしき種類あり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
山には稲荷神社の小さな
祠
(
ほこら
)
があるので、そんな噂がでたものらしい。これまで幾たびか藩主の狩りがおこなわれたが、
猪
(
いのしし
)
と
鹿
(
しか
)
のほか、狐などは一
疋
(
ぴき
)
も
獲
(
と
)
れたことはなかった。
醜聞
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
夕
(
ゆふ
)
されば
小倉
(
をぐら
)
の
山
(
やま
)
に
鳴
(
な
)
く
鹿
(
しか
)
は
今夜
(
こよひ
)
は
鳴
(
な
)
かず
寝宿
(
いね
)
にけらしも 〔巻八・一五一一〕 舒明天皇
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
その一族の竹原入道
宗規
(
むねのり
)
! これは兵衛よりも一段すぐれた、この地方での大豪族、もしこの者を味方として、引き入れることが出来たならば、
鹿
(
しか
)
ヶ瀬、湯浅、阿瀬川、小原
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
火鉢
(
ひばち
)
の傍へチョイと立てひざをしてすわる。年ごろは三十ばかり色浅黒くして鼻高く。黒ちりの羽織も少し右の
袖口
(
そでくち
)
のきれかかりたるに。
鹿
(
しか
)
がすりの着物えり善好みの京がのこも。
藪の鶯
(新字新仮名)
/
三宅花圃
(著)
鹿
(
しか
)
の肉、牛なべ、牛乳屋、コーヒー屋、東京にあって仙台に無いものは市街鉄道くらいのもので、大きい
勧工場
(
かんこうば
)
もあれば、パン屋あり、洋菓子屋あり、洋品店、楽器店、書籍雑誌店
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
鷲
(
わし
)
も、雷鳥も、角を
生
(
は
)
やした
鹿
(
しか
)
も、
鵞鳥
(
がちょう
)
も、
蜘蛛
(
くも
)
も、水に
棲
(
す
)
む無言の
魚
(
さかな
)
も、海に棲むヒトデも、人の眼に見えなかった微生物も、——つまりは一切の生き物、生きとし生けるものは
かもめ:――喜劇 四幕――
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
(熊の事は上巻にいへり)
野猪
(
ゐのしゝ
)
は
猛
(
たけ
)
きゆゑ雪ふかくとも
得
(
え
)
やすからず、
鹿
(
しか
)
・
羚羊
(
くらしゝ
)
などは
弱
(
よわ
)
きものゆゑ雪には
得
(
え
)
やすし。鹿はことさら
高脛
(
たかはぎ
)
なるゆゑ雪にはしる事人よりおそきに
似
(
に
)
たり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
人間が
鹿
(
しか
)
や鳥の水浴を見て恋を感じたという事は珍らしいが、それと同時に人間の五体が如何に美しいとはいえ、牛や馬が見ても世の中で一番美しいものは人体だとはいえないであろう。
油絵新技法
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
傷ついたまま追われている
鹿
(
しか
)
のように、お駒ちゃんは、よろよろとして、しかし、それにしては驚くべき速さで、もう黒い影が、倒れるようにむこうの角をまがって見えなくなってしまった。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
天のカグ山のハハカの木を取つてその
鹿
(
しか
)
の肩骨を
燒
(
や
)
いて
占
(
うらな
)
わしめました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
爪黒
(
つまぐろ
)
の
鹿
(
しか
)
の血と、
疑着
(
ぎちゃく
)
の相ある女の生血とを塗った横笛が、
入鹿
(
いるか
)
を
亡
(
ほろ
)
ぼす手段の一つであるように、瑠璃子夫人の急所を突くものは、青木淳の残した此のノートの外にはないと、信一郎は思った。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
象。
豹
(
ひょう
)
。野牛。
自然豚
(
ワイルド・ボア
)
。
鹿
(
しか
)
。土人娘。これらへの鉄砲による突撃。アヌラダプラとポロナルワの旧都における考古学の研究。幾世紀にわたる
せいろん人
(
セイロニイズ
)
独特の
灌漑
(
かんがい
)
術。
旅行記念物
(
ヌメントウ
)
の収集。宝石掘り。
ヤトラカン・サミ博士の椅子
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
大将軍の
甥
(
おい
)
にあたる
嫖騎
(
ひょうき
)
将軍
霍去病
(
かくきょへい
)
がそれを憤って、
甘泉宮
(
かんせんきゅう
)
の猟のときに李敢を射殺した。武帝はそれを知りながら、嫖騎将軍をかばわんがために、李敢は
鹿
(
しか
)
の角に触れて死んだと発表させたのだ。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
伽藍すぎ宮をとほりて
鹿
(
しか
)
吹きぬ
伶人
(
れいじん
)
めきし奈良の秋かぜ
恋衣
(新字旧仮名)
/
山川登美子
、
増田雅子
、
与謝野晶子
(著)
“鹿”の意味
《名詞》
(しか) 哺乳類 鯨偶蹄目シカ科に属する動物の総称。比較的大型の枝分かれした角を有することが主要な特徴とされる。
(出典:Wiktionary)
“鹿(シカ)”の解説
シカ(鹿、en: Deer)は、鯨偶蹄目シカ科 (Cervidae) に属する哺乳類の総称である。ニホンジカ、トナカイ、ヘラジカなどが属しており、約16属36種が世界中の森林などに生息している。
(出典:Wikipedia)
鹿
常用漢字
小4
部首:⿅
11画
“鹿”を含む語句
馬鹿
牡鹿
鹿角
馬鹿野郎
馬鹿者
大鹿
鹿鳴館
馴鹿
馬鹿々々
鹿子
馬鹿正直
小男鹿
鹿谷
鹿踊
鹿島
馬鹿気
緋鹿子
鹿毛
鈴鹿
牝鹿
...