“浅草代地”の読み方と例文
読み方割合
あさくさだいち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余もまた久しく浅草代地あさくさだいちなる竹翁の家また神田美土代町かんだみとしろちょうなる福城可童ふくしろかどうのもとに通ひたる事あり度々『鹿しか遠音とおね』『月の曲』なぞ吹合せしよりいつとなく懇意になりしなり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
まさに退いて世の交りを断たん事を欲し妓家ぎか櫛比しっぴする浅草代地あさくさだいち横町よこちょうにかくれ住む。たまたま両国大相撲春場所の初日に当りてあたり何となく色めき立てる正午ひる近くなり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)