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老人
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ろうじん
ふりがな文庫
“
老人
(
ろうじん
)” の例文
その
花
(
はな
)
は、のめずり
倒
(
たお
)
れた
老人
(
ろうじん
)
の
死体
(
したい
)
を、
笑
(
わら
)
つて
見
(
み
)
おろしているという
形
(
かたち
)
で、いささか
人
(
ひと
)
をぞつとさせるような
妖気
(
ようき
)
を
漂
(
ただよ
)
わしている。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
もちろん、
老人
(
ろうじん
)
の
志
(
こころざし
)
も
無
(
む
)
とならなかったばかりか、
B医師
(
ビーいし
)
は、
老人
(
ろうじん
)
の
好
(
す
)
きだったらしいすいせんを
病院
(
びょういん
)
の
庭
(
にわ
)
に
植
(
う
)
えたのでありました。
三月の空の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
浴衣
(
ゆかた
)
を
着
(
き
)
た
髪
(
かみ
)
の白い
老人
(
ろうじん
)
であった。その着こなしも
風采
(
ふうさい
)
も
恩給
(
おんきゅう
)
でもとっている古い
役人
(
やくにん
)
という風だった。
蕗
(
ふき
)
を
泉
(
いずみ
)
に
浸
(
ひた
)
していたのだ。
泉ある家
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
老人
(
ろうじん
)
たちは、ごんごろ
鐘
(
がね
)
に
別
(
わか
)
れを
惜
(
お
)
しんでいた。「とうとう、ごんごろ
鐘
(
がね
)
さまも
行
(
い
)
ってしまうだかや。」といっている
爺
(
じい
)
さんもあった。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
そう言いながら、
老人
(
ろうじん
)
は五フランの
金貨
(
きんか
)
を八
枚
(
まい
)
テーブルの上にのせた。バルブレンはそれをさらいこむようにしてかくしに入れた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
▼ もっと見る
老人
(
ろうじん
)
が
杖
(
つえ
)
を
振
(
ふ
)
ると、二人は一番高い
塔
(
とう
)
の
屋根
(
やね
)
にあがりました。王子はまだこんな高いところへあがったことがありませんでした。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
私
(
わたくし
)
の
祖父
(
じじ
)
の
年齢
(
とし
)
でございますか——たしか
祖父
(
じじ
)
は七十
余
(
あま
)
りで
歿
(
なくな
)
りました。
白哲
(
いろじろ
)
で
細面
(
ほそおもて
)
の、
小柄
(
こがら
)
の
老人
(
ろうじん
)
で、
歯
(
は
)
は一
本
(
ぽん
)
なしに
抜
(
ぬ
)
けて
居
(
い
)
ました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
勘作はその
詞
(
ことば
)
に従って石磴をおりて往った。そして、土手を内へ入って人家のある方へ歩いていると、
果
(
はた
)
して牛を牽いた
老人
(
ろうじん
)
がやって来た。
ある神主の話
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
老人
(
ろうじん
)
は松女を
膝
(
ひざ
)
からおろしてちょっとむきなおる。はいったふたりはおなじように老人に
会釈
(
えしゃく
)
した。老人はたって
敷
(
し
)
き
物
(
もの
)
をふたりにすすめる。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
老人
(
ろうじん
)
は子供よりもっと
嬉
(
うれ
)
しかったが、わざと
平気
(
へいき
)
な声で——
感動
(
かんどう
)
しかかってることに
自分
(
じぶん
)
でも気づいていたから——いった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
山城
(
やましろ
)
の
苅羽井
(
かりはい
)
というところでおべんとうをめしあがっておりますと、そこへ、ちょう
役
(
えき
)
あがりの
印
(
しるし
)
に、
顔
(
かお
)
へ
入墨
(
いれずみ
)
をされている、一人の
老人
(
ろうじん
)
が出て来て
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
それに
続
(
つづ
)
いては
小体
(
こがら
)
な、
元気
(
げんき
)
な、
頤鬚
(
あごひげ
)
の
尖
(
とが
)
った、
髪
(
かみ
)
の
黒
(
くろ
)
いネグル
人
(
じん
)
のように
縮
(
ちぢ
)
れた、すこしも
落着
(
おちつ
)
かぬ
老人
(
ろうじん
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
銀
(
ぎん
)
のような
髯
(
ひげ
)
が
頤
(
あご
)
からたれて風をうけているのが、そのときには、下からもありありと
仰
(
あお
)
がれた。
老人
(
ろうじん
)
はやがて
椋
(
むく
)
の
梢
(
こずえ
)
にすがって、
蜘蛛
(
くも
)
がさがるようにスルスルと
降
(
お
)
りてきた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
老人
(
ろうじん
)
は
頭
(
あたま
)
から代助を小僧視してゐる
上
(
うへ
)
に、其返事が
何時
(
いつ
)
でも
幼気
(
おさなげ
)
を失はない、簡単な、
世帯離
(
しよたいばな
)
れをした文句だものだから、
馬鹿
(
ばか
)
にするうちにも、どうも坊ちやんは成人しても仕様がない
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『これは
異
(
い
)
なことを
言
(
い
)
はるゝものじや、あんな
大
(
おほき
)
な
石
(
いし
)
が
如何
(
どう
)
して
袂
(
たもと
)
へ
入
(
はひ
)
る
筈
(
はず
)
がない』と
老人
(
ろうじん
)
に言はれて見ると、
袖
(
そで
)
は
輕
(
かる
)
く
風
(
かぜ
)
に
飄
(
ひるが
)
へり、手には一本の
長
(
なが
)
い
杖
(
つゑ
)
を
持
(
もつ
)
ばかり、
小石
(
こいし
)
一つ持て居ないのである。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
それで、ひすいを
見分
(
みわ
)
けるために、
御殿
(
ごてん
)
へ
召
(
め
)
された
老人
(
ろうじん
)
は、
妃
(
きさき
)
が
亡
(
な
)
くなられると、もはや、
仕事
(
しごと
)
がなくなったので
暇
(
ひま
)
を
出
(
だ
)
されました。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
容疑
(
ようぎ
)
のもとは、
中内工学士
(
なかうちこうがくし
)
の
場合
(
ばあい
)
と
似
(
に
)
ていて、
金魚屋
(
きんぎょや
)
と
老人
(
ろうじん
)
との
間
(
あいだ
)
に
貸借関係
(
たいしゃくかんけい
)
があり、
裁判沙汰
(
さいばんざた
)
まで
起
(
おこ
)
したという
事実
(
じじつ
)
からである。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
たずねて
村役人
(
むらやくにん
)
の
家
(
いえ
)
へいくと、あらわれたのは、
鼻
(
はな
)
の
先
(
さき
)
に
落
(
お
)
ちかかるように
眼鏡
(
めがね
)
をかけた
老人
(
ろうじん
)
でしたので、
盗人
(
ぬすびと
)
たちはまず
安心
(
あんしん
)
しました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
でもヴィタリス
老人
(
ろうじん
)
も死んだ……わたしはかの女までも
亡
(
な
)
くしたかもわからない、という考えが、どうしてこれまで起こらなかったろう。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
それは白い
鬚
(
ひげ
)
の
老人
(
ろうじん
)
で、
倒
(
たお
)
れて
燃
(
も
)
えながら、
骨立
(
ほねだ
)
った
両手
(
りょうて
)
を合せ、須利耶さまを
拝
(
おが
)
むようにして、切なく叫びますのには
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
と
見
(
み
)
ると、
水辺
(
すいえん
)
の、とある
巨大
(
おおき
)
な
巌
(
いわ
)
の
上
(
うえ
)
には六十
前後
(
ぜんご
)
と
見
(
み
)
ゆる、
一人
(
ひとり
)
の
老人
(
ろうじん
)
が、
佇
(
たたず
)
んで
私達
(
わたくしたち
)
の
来
(
く
)
るのを
待
(
ま
)
って
居
(
お
)
りました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
王子はまた
夢
(
ゆめ
)
からさめたような
気持
(
きもち
)
で、
老人
(
ろうじん
)
の
顔
(
かお
)
を
眺
(
なが
)
めました。それから、うしろの方の一番高い山の
頂
(
いただき
)
を
指
(
さ
)
しました。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
老人
(
ろうじん
)
は彼を
引寄
(
ひきよ
)
せた。クリストフはその
膝
(
ひざ
)
に
身体
(
からだ
)
を
投
(
な
)
げかけ、その
胸
(
むね
)
に顔をかくした。彼は
嬉
(
うれ
)
しくて
真赤
(
まっか
)
になっていた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
老人
(
ろうじん
)
は牛を牽いて帰って往った。勘作はそのまま
社
(
やしろ
)
へ帰って、堂の上へあがってみると酒や
飯
(
めし
)
が
三宝
(
さんぽう
)
に盛ってあった。
ある神主の話
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
背高
(
せたか
)
く顔の長いやさしそうな
老人
(
ろうじん
)
だ。いま
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
の、一枚開いた
障子
(
しょうじ
)
のこかげに、
机
(
つくえ
)
の上にそろばんをおいて、
帳面
(
ちょうめん
)
を見ながら、パチパチと
玉
(
たま
)
をはじいてる。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
老人
(
ろうじん
)
は
今
(
いま
)
斯んな事を云つてゐる。——
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その
軍隊
(
ぐんたい
)
はきわめて
静粛
(
せいしゅく
)
で
声
(
こえ
)
ひとつたてません。やがて
老人
(
ろうじん
)
の
前
(
まえ
)
を
通
(
とお
)
るときに、
青年
(
せいねん
)
は
黙礼
(
もくれい
)
をして、ばらの
花
(
はな
)
をかいだのでありました。
野ばら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
時
(
とき
)
老人
(
ろうじん
)
が
口
(
くち
)
をすべらし、
金
(
きん
)
の
売買
(
ばいばい
)
が
自由
(
じゆう
)
になつた
話
(
はなし
)
をしたものだから、ハッキリとそれは
金塊
(
きんかい
)
だろうということがわかつたわけです。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
その火の前の大きな竹のいすに、白いひげを生やした
老人
(
ろうじん
)
がこしをかけていた。その頭にはすっぽり黒いずきんをかぶっていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
と
老人
(
ろうじん
)
はいいわけをしてあやまりました。そして、
仔牛
(
こうし
)
はあずかっておくことにして、
下男
(
げなん
)
に
物置
(
ものおき
)
の
方
(
ほう
)
へつれていかせました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
老人
(
ろうじん
)
はもう行かなければならないようでした。私はほんとうに
名残
(
なご
)
り
惜
(
お
)
しく思い、まっすぐに立って
合掌
(
がっしょう
)
して申しました。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そう
言
(
い
)
われて、
驚
(
おどろ
)
いて
振
(
ふ
)
りかえると、
滝
(
たき
)
の
竜神
(
りゅうじん
)
さんが、いつもの
老人
(
ろうじん
)
の
姿
(
すがた
)
で、にこにこしながら、
私達
(
わたくしたち
)
の
背後
(
うしろ
)
に
来
(
き
)
て、
佇
(
たたず
)
んで
居
(
お
)
られるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
クリストフは、ひどく
感動
(
かんどう
)
して、
老人
(
ろうじん
)
の顔にやたらに
接吻
(
せっぷん
)
した。老人はさらに心を動かされて、彼の
頭
(
あたま
)
を抱きしめた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「あの
老人
(
ろうじん
)
に
助
(
たす
)
けを
求
(
もと
)
めたくはない。なあに、
命
(
いのち
)
がけでおりてみせる。
僕
(
ぼく
)
が
死
(
し
)
ぬか、それとも、うち
勝
(
か
)
つかだ」
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
源四郎は、ただハッハッと
返事
(
へんじ
)
をしながら、なおせっせと
掃除
(
そうじ
)
をやってる。
老人
(
ろうじん
)
は
表座敷
(
おもてざしき
)
のいろりばたに
正座
(
せいざ
)
して、たばこをくゆらしながら門のほうを見てる。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
老人
(
ろうじん
)
は半信半疑の顔をした。
ある神主の話
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
そして、
老人
(
ろうじん
)
は、いよいよ
山道
(
やまみち
)
にさしかかりますと、
山
(
やま
)
の
上
(
うえ
)
は、まだ、ふもとよりは、もっと
明
(
あか
)
るくて、ちょうが
飛
(
と
)
んでいました。
山へ帰りゆく父
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたしはほんとに
情
(
なさ
)
けなくなって、目にいっぱいなみだをうかべていた。するとヴィタリス
老人
(
ろうじん
)
が軽くなみだの流れ出したほおをつついた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
老人
(
ろうじん
)
はだまってしげしげと二人の
疲
(
つか
)
れたなりを見た。二人とも
巨
(
おお
)
きな
背嚢
(
はいのう
)
をしょって地図を首からかけて
鉄槌
(
かなづち
)
を
持
(
も
)
っている。そしてまだまるでの
子供
(
こども
)
だ。
泉ある家
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
するとまた、
盗人
(
ぬすびと
)
のかしらはじぶんの
眼
(
め
)
が
涙
(
なみだ
)
をこぼしていることに
気
(
き
)
がつきました。それを
見
(
み
)
た
老人
(
ろうじん
)
の
役人
(
やくにん
)
は
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「
不思議
(
ふしぎ
)
にも、その
間
(
あいだ
)
に
老人
(
ろうじん
)
の
姿
(
すがた
)
は
消
(
き
)
えたように、どこへいってしまったものか
見
(
み
)
えなくなりました。」と、
運転手
(
うんてんしゅ
)
は
答
(
こた
)
えました。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたしたちはかわいた土の上にいて、水がもう
寄
(
よ
)
せて来ないので、すっかり気が強くなり、だれも
老人
(
ろうじん
)
に耳をかたむけようとする者がなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
強い
老人
(
ろうじん
)
らしい声が
剣舞
(
けんばい
)
の
囃
(
はや
)
しを
叫
(
さけ
)
ぶのにびっくりして
富沢
(
とみざわ
)
は目をさました。台所の方で
誰
(
だれ
)
か三、四人の声ががやがやしているそのなかでいまの声がしたのだ。
泉ある家
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
お
祭
(
まつ
)
りには
若
(
わか
)
い
者
(
もの
)
や
子供
(
こども
)
はたくさん
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るが、こんなに
老人
(
ろうじん
)
までがおおぜい
出
(
で
)
て
来
(
き
)
はしないのだ。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
若者
(
わかもの
)
たちは
老人
(
ろうじん
)
の
言葉
(
ことば
)
を
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
し、またあの
船
(
ふね
)
を
無理
(
むり
)
に
追
(
お
)
いたてたことなどを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
して、さすがにいい
気持
(
きも
)
ちはしませんでした。
カラカラ鳴る海
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
老人
(
ろうじん
)
はいつかすっかりわきで聞いていたとみえて、いきなりわたしのほうに指さしして、耳立つほどの外国なまりでバルブレンに話しかけた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
杖
(
つえ
)
にすがった
爺
(
じい
)
さん、あごが
地
(
ち
)
につくくらい
背
(
せ
)
がまがって、ちょうど
七面鳥
(
しちめんちょう
)
のようなかっこうの
婆
(
ばあ
)
さん、
自分
(
じぶん
)
では
歩
(
ある
)
かれないので、
息子
(
むすこ
)
の
背
(
せ
)
におわれて
来
(
き
)
た
老人
(
ろうじん
)
もあった。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
老人
(
ろうじん
)
はちょっと
息
(
いき
)
を切りました。私は足もとの小さな
苔
(
こけ
)
を見ながら、この
怪
(
あや
)
しい空から
落
(
お
)
ちて赤い
焔
(
ほのお
)
につつまれ、かなしく
燃
(
も
)
えて行く人たちの
姿
(
すがた
)
を、はっきりと思い
浮
(
うか
)
べました。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
老人
(
ろうじん
)
に、くわでこづかれたと
思
(
おも
)
って
彼
(
かれ
)
は、
気
(
き
)
がつき、
目
(
め
)
がさめました。
考
(
かんが
)
えると、この
老人
(
ろうじん
)
は、とっくの
前
(
まえ
)
に、あの
世
(
よ
)
へいった
人
(
ひと
)
でした。
きつねをおがんだ人たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
地主
(
じぬし
)
というのは、
牛
(
うし
)
を
椿
(
つばき
)
につないだ
利助
(
りすけ
)
さんを、さんざん
叱
(
しか
)
ったあの
老人
(
ろうじん
)
だったのです。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
“老人(高齢者)”の解説
高齢者(こうれいしゃ、Elderly)は、社会の中で他の成員に比して年齢が高い一群の成員のことである。
日本語においての高齢者について、同義語として老人(ろうじん)、年寄り(としより)、お年寄り(おとしより)などの言葉がある。また、この世代を老年(ろうねん)と称する場合がある。
(出典:Wikipedia)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“老人”で始まる語句
老人夫婦
老人等
老人達
老人側
老人株
老人気
老人虐
老人間
老人大喜
老人雑話