“裁判沙汰”の読み方と例文
読み方割合
さいばんざた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その容疑ようぎのもとは、中内工学士なかうちこうがくし場合ばあいていて、金魚屋きんぎょや老人ろうじんとのあいだ貸借関係たいしゃくかんけいがあり、裁判沙汰さいばんざたまでおこしたという事実じじつからである。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
かつて雪子の父と山林の境界で裁判沙汰さいばんざたになるまで争つたのだから。でも固く口をとざしてゐた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
理窟りくつへば、此方こつちにもぶんはあるが、せば、とゞのつまりは裁判沙汰さいばんざたになるばかりだから、證據しようこなにもなければてるわけのものぢやなし」と宗助そうすけ極端きよくたん豫想よさうすると
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)