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灰色
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はひいろ
ふりがな文庫
“
灰色
(
はひいろ
)” の例文
ロミオ
捕
(
とら
)
はれうと、
死罪
(
しざい
)
にならうと、
恨
(
うらみ
)
はない、
卿
(
そもじ
)
の
望
(
のぞみ
)
とあれば。あの
灰色
(
はひいろ
)
は
朝
(
あさ
)
の
眼
(
め
)
で
無
(
な
)
いとも
言
(
い
)
はう、ありゃ
嫦娥
(
シンシヤ
)
の
額
(
ひたひ
)
から
照返
(
てりかへ
)
す
白光
(
びゃくくわう
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
暫時
(
しばら
)
くすると
箱根
(
はこね
)
へ
越
(
こ
)
す
峻嶺
(
しゆんれい
)
から
雨
(
あめ
)
を
吹
(
ふ
)
き
下
(
おろ
)
して
來
(
き
)
た、
霧
(
きり
)
のやうな
雨
(
あめ
)
が
斜
(
なゝめ
)
に
僕
(
ぼく
)
を
掠
(
かす
)
めて
飛
(
と
)
ぶ。
直
(
す
)
ぐ
頭
(
あたま
)
の
上
(
うへ
)
の
草山
(
くさやま
)
を
灰色
(
はひいろ
)
の
雲
(
くも
)
が
切
(
き
)
れ/″\になつて
駈
(
はし
)
る。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
おやと
思
(
おも
)
ふと、
灰色
(
はひいろ
)
の
扉
(
ひらき
)
が
開
(
あ
)
いて、……
裏口
(
うらぐち
)
ですから、
油紙
(
あぶらがみ
)
なんか
散
(
ち
)
らかつた、
廊下
(
らうか
)
のつめに、
看護婦
(
かんごふ
)
が
立
(
た
)
つて、
丁
(
ちやう
)
ど
釣臺
(
つりだい
)
を
受取
(
うけと
)
る
處
(
ところ
)
だつたんですつて。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
照
(
て
)
らされた
部分
(
ぶぶん
)
は
明
(
あか
)
るい
灰色
(
はひいろ
)
の
斷片
(
だんぺん
)
となつて
暗
(
くら
)
い
中
(
なか
)
にほつかり
落
(
お
)
ちた。さうして
二人
(
ふたり
)
の
影
(
かげ
)
が
動
(
うご
)
くに
伴
(
つ
)
れて
動
(
うご
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
こゝは
湯気
(
ゆげ
)
が一ぱい
籠
(
こ
)
もつてゐて、
遽
(
にはか
)
に
這入
(
はひ
)
つて
見
(
み
)
ると、しかと
物
(
もの
)
を
見定
(
みさだ
)
めることも
出來
(
でき
)
ぬ
位
(
くらゐ
)
である。その
灰色
(
はひいろ
)
の
中
(
なか
)
に
大
(
おほ
)
きい
竈
(
かまど
)
が三つあつて、どれにも
殘
(
のこ
)
つた
薪
(
まき
)
が
眞赤
(
まつか
)
に
燃
(
も
)
えてゐる。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
沼地
(
ぬまち
)
が擴がり、
灰色
(
はひいろ
)
の岩が積み重つてゐる處へ?
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
水落つ、たたと………‥
灰色
(
はひいろ
)
の
亜鉛
(
とたん
)
の屋根の
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
屋根屋根は
灰色
(
はひいろ
)
で
展望
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
……
踊
(
おどり
)
の
催
(
もよほ
)
しと
言
(
い
)
へば、
園遊會
(
ゑんいうくわい
)
かなんぞで、
灰色
(
はひいろ
)
の
手
(
て
)
、
黄色
(
きいろ
)
い
手
(
て
)
、
樺色
(
かばいろ
)
の
手
(
て
)
の、
鼬
(
いたち
)
、
狐
(
きつね
)
、
狸
(
たぬき
)
、
中
(
なか
)
には
熊
(
くま
)
のやうなのも
交
(
まじ
)
つた
大勢
(
おほぜい
)
の
手
(
て
)
に、
引𢌞
(
ひきまは
)
され、
掴立
(
つかみた
)
てられ
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其時
(
そのとき
)
彼
(
かれ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
呼吸
(
こきふ
)
する
空氣
(
くうき
)
さへ
灰色
(
はひいろ
)
になつて、
肺
(
はい
)
の
中
(
なか
)
の
血管
(
けつくわん
)
に
觸
(
ふ
)
れる
樣
(
やう
)
な
氣
(
き
)
がした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
僕
(
ぼく
)
は
今日
(
けふ
)
まで
斯
(
こ
)
んな
凄寥
(
せいれう
)
たる
光景
(
くわうけい
)
に
出遇
(
であ
)
つたことはない。
足
(
あし
)
の
下
(
した
)
から
灰色
(
はひいろ
)
の
雲
(
くも
)
が
忽
(
たちま
)
ち
現
(
あら
)
はれ、
忽
(
たちま
)
ち
消
(
き
)
える。
草原
(
くさはら
)
をわたる
風
(
かぜ
)
は
物
(
もの
)
すごく
鳴
(
な
)
つて
耳
(
みゝ
)
を
掠
(
かす
)
める、
雲
(
くも
)
の
絶間絶間
(
たえま/\
)
から
見
(
み
)
える
者
(
もの
)
は
山又山
(
やままたやま
)
。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
窓もなき
灰色
(
はひいろ
)
の
貨物輌
(
くわもつばこ
)
豹
(
へう
)
ぞ積みたる。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
と
言
(
い
)
ふ。
天窓
(
あたま
)
の
大
(
おほ
)
きな、
頤
(
あご
)
のしやくれた、
如法玩弄
(
によはふおもちや
)
の
燒
(
やき
)
ものの、ペロリと
舌
(
した
)
で、
西瓜
(
すゐくわ
)
喰
(
く
)
ふ
黒人
(
くろんぼ
)
の
人形
(
にんぎやう
)
が、ト
赤
(
あか
)
い
目
(
め
)
で、
額
(
おでこ
)
で
睨
(
にら
)
んで、
灰色
(
はひいろ
)
の
下唇
(
したくちびる
)
を
反
(
そ
)
らして
突立
(
つゝた
)
つ。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
灰色
(
はひいろ
)
の
髪
(
かみ
)
音
(
おと
)
もなくさばくと見れば
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
一
(
ひと
)
つ
半鉦
(
ばん
)
の
遠
(
とほ
)
あかり、
其
(
それ
)
も
夢
(
ゆめ
)
に
消
(
き
)
えて、
曉
(
あかつき
)
の
霜
(
しも
)
に
置
(
お
)
きかさぬる
灰色
(
はひいろ
)
の
雲
(
くも
)
、
新
(
あたら
)
しき
障子
(
しやうじ
)
を
壓
(
あつ
)
す。ひとり
南天
(
なんてん
)
の
實
(
み
)
に
色鳥
(
いろどり
)
の
音信
(
おとづれ
)
を、
窓
(
まど
)
晴
(
は
)
るゝよ、と
見
(
み
)
れば、ちら/\と
薄雪
(
うすゆき
)
、
淡雪
(
あはゆき
)
。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
何時
(
いつ
)
しか壁も
灰色
(
はひいろ
)
に
一室
(
ひとま
)
はけぶり
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
驚
(
おどろ
)
いて、じつと
見
(
み
)
れば、お
柳
(
りう
)
が
投
(
な
)
げた
卷煙草
(
まきたばこ
)
の
其
(
それ
)
ではなく、
靄
(
もや
)
か、
霧
(
きり
)
か、
朦朧
(
もうろう
)
とした、
灰色
(
はひいろ
)
の
溜池
(
ためいけ
)
に、
色
(
いろ
)
も
稍
(
やゝ
)
濃
(
こ
)
く、
筏
(
いかだ
)
が
見
(
み
)
えて、
天窓
(
あたま
)
の
圓
(
まる
)
い
小
(
ちひさ
)
な
形
(
かたち
)
が
一個
(
ひとつ
)
乘
(
の
)
つて
蹲
(
しやが
)
むで
居
(
ゐ
)
たが
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
灰色
(
はひいろ
)
のまろき
石子
(
いしこ
)
らはまろがし
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
休業
(
きうげふ
)
のはり
札
(
ふだ
)
して、ぴたりと
扉
(
とびら
)
をとざした、
何
(
なん
)
とか
銀行
(
ぎんかう
)
の
窓々
(
まど/\
)
が、
觀念
(
くわんねん
)
の
眼
(
まなこ
)
をふさいだやうに、
灰色
(
はひいろ
)
にねむつてゐるのを、
近所
(
きんじよ
)
の
女房
(
かみさん
)
らしいのが、
白
(
しろ
)
いエプロンの
薄
(
うす
)
よごれた
服裝
(
なり
)
で
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
灰色
(
はひいろ
)
の
暗
(
くら
)
き壁、見るはただ
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
……
灰色
(
はひいろ
)
で
毛
(
け
)
の
禿
(
は
)
げた
古鼠
(
ふるねずみ
)
が、
八九疋
(
はつくひき
)
の
小鼠
(
こねずみ
)
をちよろ/\と
連
(
つ
)
れて
出
(
で
)
て、
日比谷
(
ひびや
)
を
一散歩
(
ひとさんぽ
)
と
言
(
い
)
つた
面
(
つら
)
で、
桶
(
をけ
)
の
輪
(
わ
)
ぐらゐに、ぐるりと
一巡
(
ひとめぐり
)
二三度
(
にさんど
)
して、すまして
又
(
また
)
縁
(
えん
)
の
下
(
した
)
へ
入
(
はひ
)
つて
行
(
ゆ
)
く。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これが
角屋敷
(
かどやしき
)
で、
折曲
(
をれまが
)
ると
灰色
(
はひいろ
)
をした
道
(
みち
)
が
一筋
(
ひとすぢ
)
、
電柱
(
でんちう
)
の
著
(
いちじる
)
しく
傾
(
かたむ
)
いたのが、
前
(
まへ
)
と
後
(
うしろ
)
へ、
別々
(
べつ/\
)
に
頭
(
かしら
)
を
掉
(
ふ
)
つて
奧深
(
おくぶか
)
う
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
る、
鋼線
(
はりがね
)
が
又
(
また
)
半
(
なか
)
だるみをして、
廂
(
ひさし
)
よりも
低
(
ひく
)
い
處
(
ところ
)
を、
弱々
(
よわ/\
)
と、
斜
(
なゝ
)
めに
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
空模樣
(
そらもやう
)
は、その
癖
(
くせ
)
、
星
(
ほし
)
が
晃々
(
きら/\
)
して、
澄切
(
すみき
)
つて
居
(
ゐ
)
ながら、
風
(
かぜ
)
は
尋常
(
じんじやう
)
ならず
亂
(
みだ
)
れて、
時々
(
とき/″\
)
むく/\と
古綿
(
ふるわた
)
を
積
(
つ
)
んだ
灰色
(
はひいろ
)
の
雲
(
くも
)
が
湧上
(
わきあが
)
る。とぽつりと
降
(
ふ
)
る。
降
(
ふ
)
るかと
思
(
おも
)
ふと、
颯
(
さつ
)
と
又
(
また
)
暴
(
あら
)
びた
風
(
かぜ
)
で
吹拂
(
ふきはら
)
ふ。
夜釣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ものの
色
(
いろ
)
もすべて
褪
(
あ
)
せて、
其
(
その
)
灰色
(
はひいろ
)
に
鼠
(
ねずみ
)
をさした
濕地
(
しつち
)
も、
草
(
くさ
)
も、
樹
(
き
)
も、一
部落
(
ぶらく
)
を
蔽包
(
おほひつゝ
)
むだ
夥多
(
おびたゞ
)
しい
材木
(
ざいもく
)
も、
材木
(
ざいもく
)
の
中
(
なか
)
を
見
(
み
)
え
透
(
す
)
く
溜池
(
ためいけ
)
の
水
(
みづ
)
の
色
(
いろ
)
も、
一切
(
いつさい
)
、
喪服
(
もふく
)
を
着
(
つ
)
けたやうで、
果敢
(
はか
)
なく
哀
(
あはれ
)
である。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
改札口
(
かいさつぐち
)
には、
雨
(
あめ
)
に
灰色
(
はひいろ
)
した
薄
(
うす
)
ぼやけた
旅客
(
りよかく
)
の
形
(
かたち
)
が、もや/\と
押重
(
おしかさな
)
つたかと
思
(
おも
)
ふと、
宿引
(
やどひき
)
の
手
(
て
)
ン
手
(
で
)
の
提灯
(
ちやうちん
)
に
黒
(
くろ
)
く
成
(
な
)
つて、
停車場前
(
ステーシヨンまへ
)
の
広場
(
ひろば
)
に
乱
(
みだ
)
れて、
筋
(
すぢ
)
を
流
(
なが
)
す
灯
(
ひ
)
の
中
(
なか
)
へ、しよぼ/\と
皆
(
みな
)
消
(
き
)
えて
行
(
ゆ
)
く。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
透間
(
すきま
)
を
覗
(
のぞ
)
いて
切
(
き
)
れ/″\に
灰色
(
はひいろ
)
の
息
(
いき
)
を
吹出
(
ふきだ
)
す。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“灰色”の意味
《名詞:かいしょく》
「はいいろ」に同じ。
《名詞:はいいろ》
「はいいろ」を参照。
(出典:Wiktionary)
“灰色”の解説
灰色(はいいろ、カイショク、en: gray / grey)は物を燃やした際に出る灰のような色。例えば、白と黒の着色材の混合によって作ることができる。無彩色もしくは白と黒の中間色と呼ばれるが、普通は若干の色味を有する。鼠色と呼ぶこともある(ただし、灰色と鼠色は厳密には異なる)。
(出典:Wikipedia)
灰
常用漢字
小6
部首:⽕
6画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“灰色”で始まる語句
灰色化
灰色目
灰色脚