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しうと
ふりがな文庫
“
舅
(
しうと
)” の例文
正俊の
舅
(
しうと
)
井上新左衞門は土井利勝に懇意にしてゐるので、それを利勝に告げた。利勝は正俊に命じて匿名の書を持つて來た男を搜索させた。
栗山大膳
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「さういつちやお
前
(
まへ
)
の
※
(
あね
)
のこと
惡
(
わる
)
くばかりいふやうだが、
舅
(
しうと
)
が
鬼怒川
(
きぬがは
)
へ
落
(
お
)
ちて
死
(
し
)
んだなんて
大騷
(
おほさわ
)
ぎしたことが
有
(
あ
)
つたつけねえ」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「嫁の道具はまだ返してゐない筈だ。その荷物の中から、わざ/\自分の短刀を持出して、
舅
(
しうと
)
を殺すのはどういふ量見だい」
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その恰好を一目でも
舅
(
しうと
)
の山県公に見せたら、顔を
顰
(
しか
)
めて、椿山荘と一緒に養子の株をも売りに出したかも知れなかつた程だ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
掛奉つり候儀恐れ入り奉つり候全く九助
妻
(
さい
)
舅
(
しうと
)
藤八とも
不埓
(
ふらち
)
至極
(
しごく
)
成者共なりと申ければ大岡殿成程其方が申如く一旦
裁許
(
さいきよ
)
濟
(
すみ
)
たるを
破
(
やぶ
)
らんと爲事
恐
(
おそれ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
されば
奧方
(
おくがた
)
の
町子
(
まちこ
)
おのづから
寵愛
(
てうあい
)
の
手
(
て
)
の
平
(
ひら
)
に
乘
(
の
)
つて、
強
(
あなが
)
ち
良人
(
おつと
)
を
侮
(
あなど
)
るとなけれども、
舅
(
しうと
)
姑
(
しうとめ
)
おはしまして
萬
(
よろ
)
づ
窮屈
(
きうくつ
)
に
堅
(
かた
)
くるしき
嫁
(
よめ
)
御寮
(
ごりよう
)
の
身
(
み
)
と
異
(
こと
)
なり
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
遺書を読み上げたのは民子の
舅
(
しうと
)
の土井であつたが、遺児達はそれをかこんで首を垂れ首をさしのばし、聴いてゐた。
鳥羽家の子供
(新字旧仮名)
/
田畑修一郎
(著)
其日はお妻の夫も
舅
(
しうと
)
も留守で、家に居るのは唯
姑
(
しうとめ
)
ばかり。五人も子供が有ると聞いたが、
年嵩
(
としかさ
)
なのが見えないは、大方遊びにでも行つたものであらう。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
鎧
(
がい
)
、
紫
(
むらさき
)
の
紗
(
しや
)
を
伸
(
の
)
べて
四十里
(
しじふり
)
の
歩障
(
ほしやう
)
を
造
(
つく
)
れば、
崇
(
そう
)
は
錦
(
にしき
)
に
代
(
か
)
へて
是
(
これ
)
を
五十里
(
ごじふり
)
に
張
(
は
)
る。
武帝
(
ぶてい
)
其
(
そ
)
の
舅
(
しうと
)
に
力
(
ちから
)
を
添
(
そ
)
へて、まけるなとて、
珊瑚樹
(
さんごじゆ
)
の
高
(
たか
)
さ
二尺
(
にしやく
)
なるを
賜
(
たま
)
ふ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
因
(
よつ
)
て母と
倶
(
とも
)
に
遠江
(
とほたふみ
)
国井伊谷に至り、
舅
(
しうと
)
の菅沼治郎右衛門忠久の家に寓す。後徳川家康の今川義元の
許
(
もと
)
に在るや、其の側に侍す。
尋
(
つい
)
で義元の子氏真に仕ふ。
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
きのふや
今日
(
けふ
)
嫁に行つたのでは無し、もう足掛け四年にもなり、お春といふ子までもある。
舅
(
しうと
)
小姑
(
こじうと
)
の面倒があるでは無し、主人の小幡は正直で物柔かな人物。
半七捕物帳:01 お文の魂
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
二里あまり
隔
(
へだて
)
たる村より十九歳の
娵
(
よめ
)
をむかへしに、
容姿
(
すがた
)
憎
(
にく
)
からず
生質
(
うまれつき
)
柔従
(
やはらか
)
にて、
糸織
(
いとはた
)
の
伎
(
わざ
)
にも
怜利
(
かしこ
)
ければ
舅
(
しうと
)
姑
(
しうとめ
)
も
可愛
(
かあい
)
がり、
夫婦
(
ふうふ
)
の中も
睦
(
むつまし
)
く
家内
(
かない
)
可祝
(
めでたく
)
春をむかへ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
かうして、義雄は、親しみの深くなつてた札幌から、
舅
(
しうと
)
の好かない婿養子の如く、追ひ出されたのである。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
パリス
舅
(
しうと
)
カピューレットどのが
其樣
(
そのやう
)
にしたいと
被言
(
おしゃ
)
る。
予
(
わし
)
とてもそれを
遲
(
おそ
)
うしたいとは
思
(
おも
)
ひませぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「有り難う。有り難う」若夫人は
舅
(
しうと
)
からの手紙の封を私の前で切りながら、矢つぎ早やに質問した。
南京六月祭
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
さういへば、
舅
(
しうと
)
の紋七は、夫ではないけれども、彼女に対して、まつたく、注文が多かつた。
山形屋の青春
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
や、松島、
爰
(
こゝ
)
に居る山木は君の
舅
(
しうと
)
さうぢやナ、——先頃誰やらが来て
切
(
しき
)
りに其の
噂
(
うはさ
)
し居つた
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
なるほど、姑は居ない、
舅
(
しうと
)
は年齡からいつても八十歳ならば、もはや餘命いくばくもない筈である。
嫁
(
とつ
)
がせる娘よりは、その母人の方がすつかり乘氣になつてしまつたのだつた。
「郭子儀」異変
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
それから、一時間の後、五位は利仁や
舅
(
しうと
)
の
有仁
(
ありひと
)
と共に、朝飯の膳に向つた。前にあるのは、
銀
(
しろがね
)
の
提
(
ひさげ
)
の一斗ばかりはいるのに、なみなみと海の如くたたへた、恐るべき芋粥である。
芋粥
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
嫁の口から言ひにくいこともあらうかと、
舅
(
しうと
)
、
姑
(
しうとめ
)
も、夫の勘三郎までも、席を遠慮させて、さて平次は膝を
進
(
すゝ
)
めました。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何も
舅
(
しうと
)
姑
(
しうとめ
)
のやかましいが有るでは無し、
我
(
わし
)
が欲しくて我が貰ふに身分も何も言ふ事はない、稽古は引取つてからでも充分させられるからその心配も
要
(
い
)
らぬ事
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
引取嫁に
致
(
いたし
)
呉
(
くれ
)
候大恩は
勿々
(
なか/\
)
私し一生の中に報じられ
間敷
(
まじく
)
と存じ心の及ぶだけは孝行を
盡
(
つく
)
し度心得に候處
運
(
うん
)
惡
(
あ
)
しく
舅
(
しうと
)
を
暫時
(
しばし
)
の中に失ひ其上借財多く出來
止
(
やむ
)
ことを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
きのうや
今日
(
きょう
)
嫁に行ったのでは無し、もう足掛け四年にもなり、お春という子までもある。
舅
(
しうと
)
小姑
(
こじうと
)
の面倒があるでは無し、主人の小幡は正直で物柔らかな人物。
半七捕物帳:01 お文の魂
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
厭
(
いや
)
がられるつてお
前
(
まへ
)
そんなものぢやないよ、
舅
(
しうと
)
だもの、
婿
(
むこ
)
だの
娘
(
むすめ
)
だのといふものは
餘計
(
よけい
)
氣
(
き
)
をつけなくちや
成
(
な
)
らないものなんだね」
内儀
(
かみ
)
さんは
窘
(
たしな
)
める
樣
(
やう
)
にいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
舅
(
しうと
)
旁
(
かたはら
)
にありて、そはよき事也
男
(
せがれ
)
も行べし、
実母
(
ばゝどの
)
へも
孫
(
まご
)
を見せてよろこばせ
夫婦
(
ふうふ
)
して
自慢
(
じまん
)
せよといふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
それから二三日して、西山氏が栖鳳氏を訪ねると、
舅
(
しうと
)
は
態
(
わざ
)
としかつべらしい口ぶりをして言つた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
苦々し気にそれを言つたのは
舅
(
しうと
)
の土井であつて、幾が中村屋と云ふ料理屋の女主人で、今はその母と二人暮の身であることは民子も知つてゐたが、
真逆
(
まさか
)
あの父が、と云ふ気がした。
鳥羽家の子供
(新字旧仮名)
/
田畑修一郎
(著)
ともに
身體
(
からだ
)
を
休
(
やす
)
まして
些
(
ち
)
と
樂
(
らく
)
をさせようと
云
(
い
)
ふ、
其
(
それ
)
にも
舅
(
しうと
)
たちの
情
(
なさけ
)
はあつた。しかし
箔
(
はく
)
のついた
次男
(
じなん
)
どのには、
飛
(
とん
)
だ
蝶々
(
てふ/\
)
、
菜種
(
なたね
)
の
花
(
はな
)
を
見通
(
みとほ
)
しの
春心
(
はるごころ
)
、
納戸
(
なんど
)
で
爪
(
つめ
)
を
磨
(
と
)
がずに
居
(
ゐ
)
ようか。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
侯爵も頭撫でて大笑しつゝ「ヤ、松島、
最早
(
もう
)
舅
(
しうと
)
の援兵か、余り現金過ぎるぞ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
舅
(
しうと
)
の 好かない 婿養子の 如く 追ひ出されて しまつた——
札幌の印象
(新字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
「若旦那の初太郎の嫁のお袖が、殺された
舅
(
しうと
)
の半兵衞の氣に入らなくて、出すの引くのと言つて居たさうですよ」
銭形平次捕物控:155 仏像の膝
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
文藏の代になりては
別
(
べつ
)
して
毎年
(
いつ
)
も
都合
(
つがふ
)
能
(
よく
)
年々
實入
(
みいり
)
も
殖
(
ふゑ
)
るに
往々
(
ゆく/\
)
は
舅
(
しうと
)
甚太夫も
此方
(
こなた
)
へ引取べしと
姑
(
しうとめ
)
も申により喜び居たりけり
扨
(
さて
)
又
(
また
)
雲切仁左衞門は彼三十七兩の金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
支度
(
したく
)
とても
唯今
(
たゞいま
)
の
有樣
(
ありさま
)
で
御座
(
ござ
)
いますからとて
幾度
(
いくたび
)
斷
(
ことは
)
つたか
知
(
し
)
れはせぬけれど、
何
(
なに
)
も
舅
(
しうと
)
姑
(
しうとめ
)
のやかましいが
有
(
あ
)
るでは
無
(
な
)
し、
我
(
わし
)
が
欲
(
ほ
)
しくて
我
(
わし
)
が
貰
(
もら
)
ふに
身分
(
みぶん
)
も
何
(
なに
)
も
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
はない
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「おつたは
本當
(
ほんたう
)
に
舅
(
しうと
)
は
善
(
よ
)
くしなかつた
相
(
さう
)
だな、
自分等
(
じぶんら
)
の
方
(
はう
)
の
饀
(
あん
)
へは
砂糖
(
さたう
)
を
入
(
い
)
れても
舅
(
しうと
)
の
方
(
はう
)
へは
砂糖
(
さたう
)
を
入
(
い
)
れなかつたなんて
暫
(
しばら
)
く
前
(
まへ
)
に
聞
(
き
)
いたつけが」
内儀
(
かみ
)
さんは
獨
(
ひとり
)
で
低聲
(
こごゑ
)
にいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
嘗
(
かつ
)
て
河陽
(
かやう
)
の
金谷
(
きんこく
)
に
別莊
(
べつさう
)
を
營
(
いとな
)
むや、
花果
(
くわくわ
)
、
草樹
(
さうじゆ
)
、
異類
(
いるゐ
)
の
禽獸
(
きんじう
)
一
(
ひとつ
)
としてあらざるものなし。
時
(
とき
)
に
武帝
(
ぶてい
)
の
舅
(
しうと
)
に
王鎧
(
わうがい
)
と
云
(
い
)
へるものあり。
驕奢
(
けうしや
)
を
石崇
(
せきそう
)
と
相競
(
あひきそ
)
ふ。
鎧
(
がい
)
飴
(
あめ
)
を
以
(
もつ
)
て
釜
(
かま
)
を
塗
(
ぬ
)
れば、
崇
(
そう
)
は
蝋
(
らふ
)
を
以
(
もつ
)
て
薪
(
たきゞ
)
とす。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
将軍の
舅
(
しうと
)
6・18(夕)
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
今は隱居同樣と言つても、六十そこ/\の耳は少し遠いが、見てくれは達者さうな
舅
(
しうと
)
が迎へてくれました。
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
極
(
きは
)
めて
押出
(
おしだ
)
す
門口
(
かどぐち
)
お
慈悲
(
じひ
)
に
一言
(
ひとこと
)
お
聞
(
き
)
き
入
(
い
)
れをと
詫
(
わび
)
るも
泣
(
な
)
くも
何
(
なん
)
の
用捨
(
ようしや
)
あらくれし
詞
(
ことば
)
に
怒
(
いか
)
りを
籠
(
こ
)
めて
嫁
(
よめ
)
でなし
舅
(
しうと
)
でなし
阿伽
(
あか
)
の
他人
(
たにん
)
の
來
(
く
)
る
家
(
いへ
)
でなし
何
(
なん
)
といふとももう
逢
(
あ
)
はぬぞ
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
都
(
みやこ
)
なる
父母
(
ふぼ
)
は
歸
(
かへ
)
り
給
(
たま
)
ひぬ。
舅
(
しうと
)
姑
(
しうとめ
)
、
知
(
し
)
らぬ
客
(
きやく
)
許多
(
あまた
)
あり。
附添
(
つきそ
)
ふ
侍女
(
じぢよ
)
を
羞
(
はぢ
)
らひに
辭
(
じ
)
しつゝ、
新婦
(
よめぎみ
)
の
衣
(
きぬ
)
を
解
(
と
)
くにつれ、
浴室
(
ゆどの
)
颯
(
さつ
)
と
白妙
(
しろたへ
)
なす、
麗
(
うるは
)
しき
身
(
み
)
とともに、
山
(
やま
)
に、
町
(
まち
)
に、
廂
(
ひさし
)
に、
積
(
つも
)
れる
雪
(
ゆき
)
の
影
(
かげ
)
も
映
(
さ
)
すなり。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
舅
(
しうと
)
姑
(
しうとめ
)
に氣に入る筈もなく、ろくな身寄もないのまでが馬鹿にされる種になり、到頭猫の子のやうに放り出されて、こんなところに落込み、年を老つた叔母と一緒に
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
聟の勘五郎は三十五、六、
舅
(
しうと
)
の言ひなり放題で、二十年あまり、奉公人同樣の境遇に忍んで來ました。
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
若さと恥かしさと、恐ろしさにさいなまれて、何を訊いてもはか/″\しい答へはありませんが、
舅
(
しうと
)
半兵衞との仲はあまりよくなかつたらしく、突つ込んで訊くと——
銭形平次捕物控:155 仏像の膝
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
併
(
しか
)
し、もつと/\突込んだ本當の原因といふのは、染五郎とお絹の仲が良過ぎて、ツイ
舅
(
しうと
)
の六兵衞の存在を忘れ、五十になつたばかりの獨り者の六兵衞は、筋違ひの
嫉妬
(
しつと
)
と
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お
婿
(
むこ
)
さんの眞太郎さんは、好い男だけれど生れつき身體が弱い上に、——お
舅
(
しうと
)
さんの八郎兵衞さまは、そりや良いお年寄だけれど、
小姑
(
こじうと
)
や、かゝり
人
(
うど
)
が三人もあるんですもの」
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「證據はあり過ぎる位で、——第一、染五郎と割かれて、うんと
舅
(
しうと
)
を怨んでゐるでせう」
銭形平次捕物控:137 紅い扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
當人の娘も
後悔
(
こうくわい
)
したが、此方から追ん出ると、注ぎ込んだ千兩以上の金は、一文も戻らないことになる、——さて、此んな有樣で、夫婦も
舅
(
しうと
)
と
嫁
(
よめ
)
も、
啀
(
いが
)
み合ひになつて居るとしたら
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
當てつけられて居るのは言ふ迄もなく嫁のお冬、これは又不思議に丈夫でほんの少しばかりの血の道を起したと言つた顏色、
舅
(
しうと
)
にいやな事を言はれ乍らも甲斐々々しく病人達を介抱して居ります。
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
潰
(
つぶ
)
れかけた身上が直つたばかりでなく、近頃は外神田から下谷へかけて指折りの店になつた、——娘のお吉は氣性者だから、働きのない
舅
(
しうと
)
と
聟
(
むこ
)
を追ひ廻して、何時の間にやら相模屋を一人で切り廻し
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
相手は武士ですが、
舅
(
しうと
)
に變りはありません。
銭形平次捕物控:050 碁敵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
舅
漢検1級
部首:⾅
13画
“舅”を含む語句
舅姑
外舅
舅君
乃舅
舅御
小舅
国舅
舅姑御
舅父
嫁舅
阿舅
舅殿
婿舅
董国舅
舅御様
舅役
舅家
舅嫁
舅父様
舅入行
...