“御寮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごりょう50.0%
ごりょん10.0%
ごりょ10.0%
ごりよう10.0%
ごりよん10.0%
ごれう10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや困った小浪こなみ御寮ごりょうだ。小浪といえば、ねエお豊、ちっと気晴らしに京都にでも行って見んか。そらアおもしろいぞ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「へえへえ。それは存じておりまするが、それならば今の御寮ごりょんさんは……今の斬られた娘の継母どんの元の素性は……」
家令かれい執事しつじかというふうにみせかけましたり御ひいきの芸人になりすましたりいたしまして旅へ出ましたらお遊さんは二人から御寮ごりょんはんと呼ばれるのでござりました。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
されば奧方おくがた町子まちこおのづから寵愛てうあいひらつて、あなが良人おつとあなどるとなけれども、しうとしうとめおはしましてよろ窮屈きうくつかたくるしきよめ御寮ごりようことなり
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「さあ、外にも別嬪がゐるなら連れて來い。お家内いへはんも御寮ごりよんさんもとうはんも呼んで來い。何んでえ、何んでえ、三田公。下らねえつらあしやあがつて、眼玉ばかり光らせてやあがら。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
稻束いなづかたてに、や、御寮ごれう、いづくへぞ、とそゞろにへば、莞爾につこりして、さみしいから、田圃たんぼ案山子かゝしに、さかづきをさしにくんですよ。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)