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相變
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あひかは
ふりがな文庫
“
相變
(
あひかは
)” の例文
新字:
相変
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
相變
(
あひかは
)
らず
淡白
(
たんぱく
)
で、
慓輕
(
へうきん
)
で、
其他
(
そのほか
)
三十
有餘名
(
いうよめい
)
の
水兵等
(
すいへいら
)
も
一同
(
いちどう
)
元氣
(
げんき
)
よく、
大
(
だい
)
なる
希望
(
きぼう
)
の
日
(
ひ
)
を
待望
(
まちのぞ
)
みつゝ、
勤勉
(
きんべん
)
に
働
(
はたら
)
いて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
が、
中根
(
なかね
)
は
營庭
(
えいてい
)
に
輝
(
かがや
)
く
眞晝
(
まひる
)
の
太陽
(
たいやう
)
を
眩
(
まぶ
)
しさうに、
相變
(
あひかは
)
らず
平
(
ひら
)
べつたい、
愚鈍
(
ぐどん
)
な
顏
(
かほ
)
を
軍曹
(
ぐんそう
)
の
方
(
はう
)
に
差
(
さ
)
し
向
(
む
)
けながらにやにや
笑
(
わら
)
ひを
續
(
つづ
)
けてゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
私は私で
相變
(
あひかは
)
らず
貧乏世帶
(
びんばふじよたい
)
の
切
(
き
)
り
盛
(
も
)
りに
惱
(
なや
)
まされてゐます。けれど私達は
決
(
け
)
してそれを
悔
(
く
)
いることはなかつたと思ひます。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
此の滿足に依ツて、燃えてゐた血は幾か
鎭靜
(
ちんせい
)
になツたが、氣は
相變
(
あひかは
)
らず悶々する。何を悶々するのか自分にも能くは解らなかツたが、始終悶々する。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
其處
(
そこ
)
でも
彼
(
かれ
)
は
宿
(
やど
)
から
出
(
で
)
ずに、
終日
(
しゆうじつ
)
相變
(
あひかは
)
らず
長椅子
(
ながいす
)
の
上
(
うへ
)
に
轉
(
ころ
)
がり、
相變
(
あひかは
)
らず
友
(
とも
)
の
擧動
(
きよどう
)
に
愛想
(
あいさう
)
を
盡
(
つ
)
かしてゐる。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
御米
(
およね
)
は
手
(
て
)
を
袖
(
そで
)
にして
道具屋
(
だうぐや
)
の
前
(
まへ
)
に
立
(
た
)
ち
留
(
ど
)
まつた。
見
(
み
)
ると
相變
(
あひかは
)
らず
新
(
あた
)
らしい
鐵瓶
(
てつびん
)
が
澤山
(
たくさん
)
並
(
なら
)
べてあつた。
其外
(
そのほか
)
には
時節柄
(
じせつがら
)
とでも
云
(
い
)
ふのか
火鉢
(
ひばち
)
が
一番
(
いちばん
)
多
(
おほ
)
く
眼
(
め
)
に
着
(
つ
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
もう
其話
(
そのはな
)
しは
止
(
や
)
め/\といひながら
立
(
たち
)
あがる
時
(
とき
)
表
(
おもて
)
を
通
(
とほ
)
る
兵兒帶
(
へこおび
)
の一むれ、これ
石川
(
いしかは
)
さん
村岡
(
むらおか
)
さんお
力
(
りき
)
の
店
(
みせ
)
をお
忘
(
わす
)
れなされたかと
呼
(
よ
)
べば、いや
相變
(
あひかは
)
らず
豪傑
(
ごうけつ
)
の
聲
(
こゑ
)
かゝり
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それから十
町
(
ちやう
)
と
隔
(
へだ
)
たつて
居
(
を
)
らぬ
加瀬
(
かせ
)
の
貝塚
(
かひづか
)
に
廻
(
まは
)
つて、
小發掘
(
せうはつくつ
)
を
試
(
こゝろ
)
み、
相變
(
あひかは
)
らず
失敗
(
しつぱい
)
して
歸宅
(
きたく
)
した。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
開て忠兵衞が若旦那樣
相變
(
あひかは
)
らず今日も
御本
(
ごほん
)
で御座りますかと進み
這入
(
はひる
)
に此方は見返へりオヽ
誰
(
たれ
)
かと思へば
管伴
(
ばんたう
)
忠兵衞
昨今
(
さくこん
)
水揚
(
みづあげ
)
の
荷物
(
にもつ
)
ありて店は
大層
(
たいそう
)
いそがしいと聞しに今頃何用にて
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その
間
(
あひだ
)
に
相變
(
あひかは
)
らず
竹
(
たけ
)
を
取
(
と
)
つては、
黄金
(
おうごん
)
を
手
(
て
)
に
入
(
い
)
れましたので、
遂
(
つひ
)
には
大
(
たい
)
した
身代
(
しんだい
)
になつて、
家屋敷
(
いへやしき
)
も
大
(
おほ
)
きく
構
(
かま
)
へ、
召
(
め
)
し
使
(
つか
)
ひなどもたくさん
置
(
お
)
いて、
世間
(
せけん
)
からも
敬
(
うやま
)
はれるようになりました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
最
(
も
)
う
忘
(
わす
)
れたやうに、
相變
(
あひかは
)
らず、すれつ、
縺
(
もつ
)
れつ、と
云
(
い
)
ふ
身
(
み
)
で
可懷
(
かはい
)
い。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
中根
(
なかね
)
だな、
相變
(
あひかは
)
らず
爲樣
(
しやう
)
のない
奴
(
やつ
)
だ‥‥」と、
私
(
わたし
)
は
銃身
(
じうしん
)
で
突
(
つ
)
き
上
(
あ
)
げられた
左
(
ひだり
)
の
頬
(
ほほ
)
を
抑
(
おさ
)
へながら、
忌々
(
いまいま
)
しさに
舌打
(
したう
)
ちした。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
其
(
その
)
風采
(
ふうさい
)
も
餘程
(
よほど
)
變
(
ちが
)
つて
居
(
を
)
るが
相變
(
あひかは
)
らず
洒々落々
(
しや/\らく/\
)
の
男
(
おとこ
)
『ヤァ、
柳川君
(
やながはくん
)
か、これは
珍
(
めづ
)
らしい、
珍
(
めづ
)
らしい。』と
下
(
した
)
にも
置
(
お
)
かぬ
待遇
(
もてなし
)
、
私
(
わたくし
)
は
心
(
しん
)
から
憘
(
うれ
)
しかつたよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「
相變
(
あひかは
)
らず
精
(
せい
)
が
出
(
で
)
ますね」と
云
(
い
)
つたなり、
長火鉢
(
ながひばち
)
の
前
(
まへ
)
へ
胡坐
(
あぐら
)
をかいた。
嫂
(
あによめ
)
は
裁縫
(
しごと
)
を
隅
(
すみ
)
の
方
(
はう
)
へ
押
(
お
)
し
遺
(
や
)
つて
置
(
お
)
いて、
小六
(
ころく
)
の
向
(
むかふ
)
へ
來
(
き
)
て、
一寸
(
ちよつと
)
鐵瓶
(
てつびん
)
を
卸
(
おろ
)
して
炭
(
すみ
)
を
繼
(
つ
)
ぎ
始
(
はじ
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
診察
(
しんさつ
)
の
時
(
とき
)
、
患者
(
くわんじや
)
の
臆病
(
おくびやう
)
、
譯
(
わけ
)
の
解
(
わか
)
らぬこと、
代診
(
だいしん
)
の
傍
(
そば
)
にゐること、
壁
(
かべ
)
に
懸
(
かゝ
)
つてる
畫像
(
ぐわざう
)
、二十
年
(
ねん
)
以上
(
いじやう
)
も
相變
(
あひかは
)
らずに
掛
(
か
)
けてゐる
質問
(
しつもん
)
、
是等
(
これら
)
は
院長
(
ゐんちやう
)
をして
少
(
すくな
)
からず
退屈
(
たいくつ
)
せしめて
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
東皐子
(
とうくわうし
)
はそれを
聞
(
き
)
いて、
手紙
(
てがみ
)
で『
思
(
おも
)
ひ
直
(
なほ
)
して
來
(
く
)
る
氣
(
き
)
は
無
(
な
)
いか
鳥
(
とり
)
も
枯木
(
かれき
)
に二
度
(
ど
)
とまる』と
言
(
い
)
つて
寄越
(
よこ
)
す。
幻翁
(
げんおう
)
もすゝめる。
罵
(
のゝし
)
りながらも
實
(
じつ
)
は
行
(
ゆ
)
きたいので、
又
(
また
)
出掛
(
でか
)
ける。
相變
(
あひかは
)
らず
何
(
なに
)
も
無
(
な
)
い。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
と
語
(
かた
)
り
終
(
をは
)
ると、
聽
(
き
)
く
三人
(
みたり
)
は
或
(
あるひ
)
は
驚
(
おどろ
)
き
或
(
あるひ
)
はよろこび。
大佐
(
たいさ
)
は
相變
(
あひかは
)
らず
鼻髯
(
びぜん
)
を
捻
(
ひね
)
りつゝ。
豪壯
(
がうさう
)
なる
濱島武文
(
はまじまたけぶみ
)
は
胸
(
むね
)
を
叩
(
たゝ
)
いて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「
相變
(
あひかは
)
らず
掛
(
か
)
かつて
居
(
を
)
りますな」と
云
(
い
)
つた。さうして
主人
(
しゆじん
)
の
氣色
(
けしき
)
を
頭
(
あたま
)
の
奧
(
おく
)
から
窺
(
うかゞ
)
つた。
主人
(
しゆじん
)
は
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
此間
(
このあひだ
)
に
望蜀生
(
ばうしよくせい
)
は
故郷
(
こきやう
)
に
歸
(
かへ
)
り、
活東子
(
くわつとうし
)
又
(
また
)
振
(
ふる
)
はず。
幻花子
(
げんくわし
)
は
相變
(
あひかは
)
らず。それと
玄川子
(
げんせんし
)
を
相手
(
あひて
)
にぼつ/\
掘
(
ほ
)
つて、
到頭
(
たうとう
)
鷄屋
(
とりや
)
の
塀
(
へい
)
の
下
(
した
)
まで
掘
(
ほ
)
り
進
(
すゝ
)
んで、
夏
(
なつ
)
の
頃
(
ころ
)
には
既
(
も
)
う
手
(
て
)
の
附
(
つ
)
け
場所
(
ばしよ
)
が
無
(
な
)
くなつた。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
中根
(
なかね
)
自身
(
じしん
)
も
相變
(
あひかは
)
らず
平
(
ひら
)
ぺつたい
顏
(
かほ
)
ににやにや
笑
(
わら
)
ひを
浮
(
うか
)
べながら
勤務
(
きんむ
)
してゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
それで
西面
(
せいめん
)
の
横穴
(
よこあな
)
には
斷念
(
だんねん
)
して、
山頂
(
さんてう
)
の
主墳探
(
しゆふんさが
)
しに
全力
(
ぜんりよく
)
を
盡
(
つく
)
す
事
(
こと
)
となつたが、
相變
(
あひかは
)
らず
埴輪圓筒
(
はにわゑんとう
)
の
破片
(
はへん
)
や、
埴輪土馬
(
はにわどば
)
の
破片等
(
はへんとう
)
が
出
(
で
)
る
位
(
くらゐ
)
で、
更
(
さら
)
に
石槨
(
せきくわく
)
に
突當
(
つきあた
)
らぬ。
如何
(
どう
)
も
古墳
(
こふん
)
は
無
(
な
)
いらしい。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
其間
(
そのうち
)
、
正午
(
ひる
)
になつたので、
一先
(
ひとま
)
づ
座敷
(
ざしき
)
へ
引揚
(
ひきあ
)
げ、
晝餐
(
ちうさん
)
の
饗應
(
きやうおう
)
を
受
(
う
)
け、それから
又
(
また
)
發掘
(
はつくつ
)
に
掛
(
かゝ
)
つたが、
相變
(
あひかは
)
らず
破片
(
はへん
)
が
出
(
で
)
る
位
(
くらゐ
)
。
漸
(
やうや
)
くそれでも
鯨骨
(
げいこつ
)
の
一片
(
ひとひら
)
と、
石槌
(
いしづち
)
、
打石斧
(
だせきふ
)
、
石皿
(
いしざら
)
の
破片
(
はへん
)
など
掘出
(
ほりだ
)
した。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
變
部首:⾔
23画
“相”で始まる語句
相
相手
相違
相応
相好
相撲
相談
相槌
相貌
相模