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向
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かう
ふりがな文庫
“
向
(
かう
)” の例文
八
日
(
か
)
(
曇後晴
(
くもりのちはれ
)
)
余
(
よ
)
は
午前
(
ごぜん
)
十
時頃
(
じごろ
)
に
瓢箪山
(
ひようたんやま
)
へ
到着
(
たうちやく
)
して
見
(
み
)
ると、
發掘
(
はつくつ
)
は
既
(
すで
)
に
進行
(
しんかう
)
して
赤鉢卷隊
(
あかはちまきたい
)
は
活動
(
くわつどう
)
して
居
(
ゐ
)
るが、一
向
(
かう
)
に
變
(
かは
)
つた
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
い。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
それに
加
(
くは
)
へて
男
(
をとこ
)
の
周旋業
(
しうせんげふ
)
も一
向
(
かう
)
うまくは
行
(
ゆ
)
かないところから、一
年後
(
ねんご
)
には
夫婦別
(
ふうふわか
)
れと
話
(
はなし
)
がきまり、
男
(
をとこ
)
は
母
(
はゝ
)
と
妹
(
いもうと
)
とを
連
(
つ
)
れて
関西
(
くわんさい
)
へ
行
(
ゆ
)
く。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
十六ではまだ
針
(
はり
)
を
持
(
も
)
たなくつてもいゝといふのはそれは
無理
(
むり
)
ではない。
然
(
しか
)
し
勘次
(
かんじ
)
の
家
(
いへ
)
でおつぎの一
向
(
かう
)
針
(
はり
)
を
知
(
し
)
らぬことは
不便
(
ふべん
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
歩行
(
あるき
)
し
中
(
うち
)
先夜
(
せんや
)
伊勢屋の前へ
參
(
まゐ
)
り
懸
(
かゝり
)
し時
腹痛
(
ふくつう
)
にて
難儀仕
(
なんぎつかま
)
つり夜更なれども
詮方
(
せんかた
)
なく伊勢屋の戸を
叩
(
たゝ
)
き湯を
貰
(
もら
)
はんと
存
(
ぞん
)
じ候處一
向
(
かう
)
に戸を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
新店のせゐか、客は一
向
(
かう
)
來ません。——いや、新店でも元の『さざなみ』はあんなに客が立て混んだのです。今度は一體何としたことでせう。
銭形平次捕物控:071 平次屠蘇機嫌
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
坊
(
ぼ
)
ッちやんは
最早
(
もう
)
オイ/\
泣
(
な
)
いてばかりゐて、
何
(
なん
)
にも
云
(
い
)
はないので、
怪我
(
けが
)
をしたのかしないのか一
向
(
かう
)
譯
(
わけ
)
が
解
(
わか
)
りませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
昔時
(
むかし
)
シヽリーといふ島のダイオインシアスといふ
国王
(
こくわう
)
がございました。
此
(
こ
)
の王が
好
(
この
)
んで詩を作りますが、
俗
(
ぞく
)
にいふ
下手
(
へた
)
の
横好
(
よこず
)
きで、一
向
(
かう
)
上手
(
じやうず
)
でございません。
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一
合
(
がふ
)
ほどを
量
(
りやう
)
とした
但馬守
(
たじまのかみ
)
は、
珍
(
めづ
)
らしく二三
度
(
ど
)
も
銚子
(
てうし
)
を
代
(
か
)
へたが、一
向
(
かう
)
に
醉
(
ゑ
)
ふといふことを
知
(
し
)
らなかつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
こゝに
名前
(
なまへ
)
の
書
(
か
)
いてある
人達
(
ひとたち
)
を
見附
(
みつ
)
けて
來
(
こ
)
いと
言附
(
いひつ
)
かったが、
書手
(
かきて
)
が
如何樣
(
どのやう
)
な
名前
(
なまへ
)
を
書
(
か
)
きをったやら、こりゃ一
向
(
かう
)
に
見附
(
みつ
)
からぬわい。
學者
(
ものしり
)
の
處
(
ところ
)
へ
往
(
ゆ
)
かにゃならぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「伯の腰巾着で仕合せなのは
武富
(
たけとみ
)
や尾崎や高田で、それぞれ大臣の椅子に
日向
(
ひなた
)
ぼつこをしてゐるが、自分一人は折角の腕を持ちながら一
向
(
かう
)
主人に味はつて貰へない」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
で、一
向
(
かう
)
に
涼
(
すゞ
)
しさなんぞ
寄
(
よ
)
せつけない。……たゞ
桟橋
(
さんばし
)
から、
水際
(
みづぎは
)
から、すぐ
手
(
て
)
で
掬
(
すく
)
へる
小瑕
(
こゑび
)
の
事
(
こと
)
。……はじめ、
羽
(
はね
)
の
薄
(
うす
)
い
薄萠黄
(
うすもえぎ
)
の
蝉
(
せみ
)
が一
疋
(
ぴき
)
、
波
(
なみ
)
の
上
(
うへ
)
に
浮
(
う
)
いて、
動
(
うご
)
いてゐた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お房が周三のモデルになつて、彼の
畫室
(
ぐわしつ
)
のモデル
臺
(
だい
)
に立つやうになツてから、もう五
週間
(
しうかん
)
ばかりになる。
面
(
しか
)
も
製作
(
せいさく
)
は
遲々
(
ちゝ
)
として一
向
(
かう
)
に
捗取
(
はかど
)
らぬ。
辛面
(
やツと
)
影
(
かげ
)
とひなたが出來た
位
(
くらゐ
)
のところである。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
さあ 望遠鏡の方
向
(
かう
)
をかへて見ませう
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
一
向
(
かう
)
に
言葉
(
ことば
)
が
通
(
つう
)
じませんでした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
短兵急に
真
(
ま
)
つ
向
(
かう
)
から来た。
良友悪友
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
這
(
こ
)
んな
事
(
こと
)
で一
向
(
かう
)
に
要領
(
えうりやう
)
を
得
(
え
)
ず、
山頂
(
さんてう
)
の
方
(
はう
)
では、
僅
(
わづ
)
かに
埴輪
(
はにわ
)
の
破片
(
はへん
)
(
雲珠
(
うず
)
、
鞆等
(
ともなど
)
)を
見出
(
みいだ
)
したのみ、それで
大發掘
(
だいはつくつ
)
の
第
(
だい
)
一
回
(
くわい
)
を
終
(
をは
)
つた。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
大概
(
たいがい
)
のことでは一
向
(
かう
)
に
騷
(
さわ
)
がぬやうな
彼
(
かれ
)
の
容子
(
ようす
)
が
外
(
ほか
)
からではさうらしくも
見
(
み
)
えるのであつた。も一つは
服裝
(
ふくさう
)
を
決
(
けつ
)
して
崩
(
くず
)
さぬことであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
呼出し
取調
(
とりしら
)
べ
有
(
あり
)
しに一
向
(
かう
)
右體の
怪我人
(
けがにん
)
見當らざる
由
(
よし
)
を申により又外々の名主へ掛り尋けるに
下谷
(
したや
)
廣小路
(
ひろこうぢ
)
に
道達
(
だうたつ
)
とて表へは
賣藥
(
ばいやく
)
見世
(
みせ
)
を出し
置
(
おき
)
外療醫
(
ぐわいれうい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お
前
(
まへ
)
が
小
(
ちひ
)
さな
女
(
をんな
)
の
兒
(
こ
)
であらうと、
假令
(
よし
)
又
(
また
)
蛇
(
へび
)
であらうと、それは一
向
(
かう
)
差支
(
さしつか
)
へないやうなものだが!と
云
(
い
)
ひ
續
(
つゞ
)
けました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
一体
富豪
(
かねもち
)
が
他
(
ひと
)
を
招待
(
せうだい
)
するのは、何か見せつけ度いとか、何か
強請
(
ねだ
)
り度いとかいふ時に限る事で、もしかお客が一
向
(
かう
)
物に感心しなかつたり、何一つ
持合
(
もちあはせ
)
の無い男だつたら
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
長吉
(
ちやうきち
)
は妙に
気
(
き
)
まりが悪くなつて自然に
俯向
(
うつむ
)
いたが、お
糸
(
いと
)
の
方
(
はう
)
は一
向
(
かう
)
変
(
かは
)
つた
様子
(
やうす
)
もなく
小声
(
こごゑ
)
で
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
法螺
(
ほら
)
もよく吹く、一
向
(
かう
)
身は持てないが、その代り遊び友達には此上もなく調法な男でした。
銭形平次捕物控:057 死の矢文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何
(
なん
)
ぞ
落語
(
はなし
)
の
種子
(
たね
)
にでもなるであらうと
存
(
ぞん
)
じまして、
門内
(
なか
)
へ
這入
(
はい
)
つて見ましたが、一
向
(
かう
)
汁粉店
(
しるこや
)
らしい
結構
(
かゝり
)
がない、
玄関正面
(
げんくわんしやうめん
)
には
鞘形
(
さやがた
)
の
襖
(
ふすま
)
が
建
(
たて
)
てありまして、
欄間
(
らんま
)
には
槍
(
やり
)
薙刀
(
なぎなた
)
の
類
(
るゐ
)
が
掛
(
かゝつ
)
て
居
(
を
)
り
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此邊
(
このへん
)
までは
能
(
よ
)
く
來
(
く
)
るのだ。
迂路
(
うろ
)
つき
廻
(
まわ
)
るので
既
(
すで
)
に三
里
(
り
)
以上
(
いじやう
)
歩
(
ある
)
いたに
關
(
かゝは
)
らず、一
向
(
かう
)
疲勞
(
ひらう
)
せぬ。
此時
(
このとき
)
既
(
すで
)
に
打石斧
(
だせきふ
)
十四五
本
(
ほん
)
を
二人
(
ふたり
)
で
拾
(
ひろ
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
お
梅
(
うめ
)
否々
(
いへ/\
)
暇
(
いとま
)
は一
向
(
かう
)
出し申さず候と申に家主平兵衞も進み
出
(
いで
)
先達
(
さきだつ
)
て
梅事
(
うめこと
)
私
(
わたく
)
しへ
御預
(
おあづ
)
けの
間
(
あひだ
)
委細
(
ゐさい
)
承
(
うけた
)
まはり候
處
(
ところ
)
粂之進殿
(
くめのしんどの
)
暇
(
いとま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ただ
吩咐
(
いひつけ
)
ばかり
聞
(
き
)
いて
居
(
ゐ
)
るので
自分
(
じぶん
)
の
機轉
(
きてん
)
といふものが一
向
(
かう
)
なかつたりするので
酷
(
ひど
)
く
齒痒
(
はがゆ
)
く
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
やがて
愛
(
あい
)
ちやんは、
何時
(
いつ
)
になれば
自分
(
じぶん
)
の
番
(
ばん
)
だか一
向
(
かう
)
譯
(
わけ
)
の
分
(
わか
)
らぬ
此麽
(
こんな
)
競技
(
ゲーム
)
を
見
(
み
)
てゐるのが
莫迦々々
(
ばか/\
)
しくなつて
來
(
き
)
たので、それよりも
自分
(
じぶん
)
の
針鼠
(
はりねずみ
)
を
探
(
さが
)
しに
行
(
ゆ
)
きました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
坊
(
ばう
)
さんは一
向
(
かう
)
心当
(
こゝろあた
)
りがないと
云
(
い
)
ふやうな
面持
(
おももち
)
をしながら、それでも
笑顔
(
ゑがほ
)
をつくり
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
その
他
(
た
)
からは、一
向
(
かう
)
珍品
(
ちんぴん
)
が
出
(
で
)
ぬ。
破片
(
はへん
)
は
多
(
おほ
)
いけれど、
繼
(
つ
)
いで
見
(
み
)
る
樣
(
やう
)
なのは
出
(
で
)
ぬ。
中食後
(
ちうじきご
)
に、
余
(
よ
)
は、
土瓶
(
どびん
)
の
口
(
くち
)
の
上下
(
うへした
)
に、ツリを
取
(
と
)
つた
破片
(
はへん
)
を
出
(
だ
)
した
位
(
くらゐ
)
。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
一寸
(
ちよつと
)
掘
(
ほ
)
れば
直
(
す
)
ぐに
完全
(
くわんぜん
)
な
物
(
もの
)
が
出
(
で
)
る
位
(
くらゐ
)
に
考
(
かんが
)
へて
居
(
ゐ
)
た
見物連
(
けんぶつれん
)
は、一
向
(
かう
)
何
(
なに
)
も
出
(
で
)
ないので、
釣
(
つり
)
を
見
(
み
)
るよりも
未
(
ま
)
だつまらぬなど、そろ/\
惡口
(
わるくち
)
を
掘出
(
ほりだ
)
すのである。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
警官
(
けいくわん
)
を
出張
(
しゆつちやう
)
さして
嚴
(
げん
)
に
取締
(
とりしまり
)
を
付
(
つ
)
けたのであるが、それでも
參詣人
(
さんけいにん
)
は一
向
(
かう
)
减
(
げん
)
じ
無
(
な
)
い。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
“向”の解説
向(しょう、こう)は、漢姓のひとつ。
同じ漢字を使う日本の姓向(むかい、むかえ、むこう)についてもこの記事で述べる。
琉球王国の向氏については、第二尚氏を参照。
(出典:Wikipedia)
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
“向”を含む語句
仰向
真向
斜向
上向
一向
手向
日向
俯向
眞向
向合
向側
差向
向山
向後
方向
背向
趣向
筋向
対向
川向
...