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都会
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とかい
ふりがな文庫
“
都会
(
とかい
)” の例文
なぜなら、
彼
(
かれ
)
は
大
(
おお
)
きな
都会
(
とかい
)
ほど、
文化
(
ぶんか
)
が
発達
(
はったつ
)
し、
芸術
(
げいじゅつ
)
が
盛
(
さか
)
んであり、それによって
自分
(
じぶん
)
を
成長
(
せいちょう
)
させることができると
考
(
かんが
)
えたからです。
しいたげられた天才
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
甲州街道に
肴屋
(
さかなや
)
はあるが、無論塩物干物ばかりで、
都会
(
とかい
)
に溢るゝ
鯷
(
しこ
)
、
秋刀魚
(
さんま
)
の
廻
(
まわ
)
って来る時節でもなければ、肴屋の触れ声を聞く事は、殆ど無い。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
通りはせまくて、まっすぐでしたが、ニールスの知っている
都会
(
とかい
)
とはちがって、ここにはいたるところに人がいました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
深
(
ふか
)
い
椈
(
ママ
)
の森や、風や
影
(
かげ
)
、
肉之
(
ママ
)
草や、
不思議
(
ふしぎ
)
な
都会
(
とかい
)
、ベーリング市まで
続
(
つづ
)
く
電柱
(
でんちゅう
)
の
列
(
れつ
)
、それはまことにあやしくも楽しい国土である。この童話集の一列は実に作者の心象スケッチの
一部
(
いちぶ
)
である。
『注文の多い料理店』新刊案内
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
彼
(
かれ
)
は、にぎやかな
都会
(
とかい
)
から、こっそりと
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
して、
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
りました。そして、できるだけ
遠方
(
えんぽう
)
へゆこうとしました。
船
(
ふね
)
の
中
(
なか
)
で
船でついた町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
それまでにも、ニールスはいろいろな土地にいって、その土地の古い
伝説
(
でんせつ
)
を聞いたり、大きな町や
都会
(
とかい
)
を
見物
(
けんぶつ
)
したり、美しい
景色
(
けしき
)
を
楽
(
たの
)
しんだりしてきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
堕落か成功か、
其様
(
そん
)
な
屑々
(
けち
)
な評価は如何でも構わぬ。儂は告白する、儂は自然がヨリ好きだが、人間が
嫌
(
いや
)
ではない。儂はヨリ多く田舎を好むが、
都会
(
とかい
)
を
捨
(
す
)
てることは出来ぬ。儂は一切が好きである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
伯父
(
おじ
)
さんの
住
(
す
)
んでいる
町
(
まち
)
は、
都会
(
とかい
)
の
片端
(
かたはし
)
であって、たてこんでいる
小
(
ちい
)
さな
家々
(
いえいえ
)
の
上
(
うえ
)
に、
雲
(
くも
)
のない
空
(
そら
)
から
日
(
ひ
)
が
照
(
て
)
りつけていました。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あくる
日
(
ひ
)
の
夜
(
よ
)
は、はや、
暗
(
くら
)
い
貨物列車
(
かもつれっしゃ
)
の
中
(
なか
)
に
揺
(
ゆ
)
すられて、いつかきた
時分
(
じぶん
)
の
同
(
おな
)
じ
線路
(
せんろ
)
を、
都会
(
とかい
)
をさして
走
(
はし
)
っていたのであります。
飴チョコの天使
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
父親
(
ちちおや
)
は、
怠
(
なま
)
け
者
(
もの
)
で、その
子
(
こ
)
の
教育
(
きょういく
)
ができないために、
行商
(
ぎょうしょう
)
にきた
人
(
ひと
)
にくれたのが、いま一
人前
(
にんまえ
)
の
男
(
おとこ
)
となって、
都会
(
とかい
)
で
相当
(
そうとう
)
な
店
(
みせ
)
を
出
(
だ
)
している。
空晴れて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
広々
(
ひろびろ
)
とした、
田舎
(
いなか
)
で
自由
(
じゆう
)
に
育
(
そだ
)
ったものから
見
(
み
)
たら、この
都会
(
とかい
)
は、せせっこましいところにちがいない。」といわれたのです。
二少年の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あ、
見
(
み
)
ましたよ。それは、ここからは、たいそう
遠
(
とお
)
いところであります。
海
(
うみ
)
を
越
(
こ
)
えて、あちらのにぎやかな
都会
(
とかい
)
でありました。
山の上の木と雲の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
息子
(
むすこ
)
は、これをバルコニーに
出
(
だ
)
しておきました。そこからは、
都会
(
とかい
)
のいろいろな
工場
(
こうじょう
)
から
上
(
あ
)
がる
煙
(
けむり
)
が
黒
(
くろ
)
くなって
見
(
み
)
られました。
山へ帰りゆく父
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
都会
(
とかい
)
のあるくつ
店
(
てん
)
へ、
奉公
(
ほうこう
)
にきている
信吉
(
しんきち
)
は、まだ
半年
(
はんとし
)
とたたないので、なにかにつけて
田舎
(
いなか
)
のことが
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
されるのです。
風雨の晩の小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
都会
(
とかい
)
の
生活
(
せいかつ
)
に
経験
(
けいけん
)
のない
河骨
(
こうほね
)
は、どうして、この
娘
(
むすめ
)
たちのことを
知
(
し
)
り
得
(
え
)
ましょう。
娘
(
むすめ
)
たちが
去
(
さ
)
ると、
河骨
(
こうほね
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
不幸
(
ふこう
)
をなげいたのでした。
ガラス窓の河骨
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
町
(
まち
)
というのは、この
大
(
おお
)
きな
都会
(
とかい
)
にくらべてこそ
小
(
ちい
)
さいといわれるけれど、
子供
(
こども
)
の
時分
(
じぶん
)
、その
町
(
まち
)
は、どんなににぎやかなところであったか。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は、
都会
(
とかい
)
へ
出
(
で
)
るとき、まだ
小
(
ちい
)
さかったから、
汽車
(
きしゃ
)
の
中
(
なか
)
では、
故郷
(
こきょう
)
が
恋
(
こい
)
しくて
泣
(
な
)
きつづけました。そのことを
忘
(
わす
)
れません。
隣村の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
製造
(
せいぞう
)
された
飴
(
あめ
)
チョコは、
小
(
ちい
)
さな
箱
(
はこ
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
い
)
れられて、
方々
(
ほうぼう
)
の
町
(
まち
)
や、
村
(
むら
)
や、また
都会
(
とかい
)
に
向
(
む
)
かって
送
(
おく
)
られるのでありました。
飴チョコの天使
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼女
(
かのじょ
)
は、
東京
(
とうきょう
)
にきて、一
年
(
ねん
)
働
(
はたら
)
き、二
年
(
ねん
)
働
(
はたら
)
き、三
年
(
ねん
)
と
働
(
はたら
)
きました。そして、すっかり
都会
(
とかい
)
の
生活
(
せいかつ
)
になれてしまったのです。
日がさとちょう
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こうして
耳
(
みみ
)
をすますと、
大海原
(
おおうなばら
)
の
波音
(
なみおと
)
のように、あるいは、かすかな
子守唄
(
こもりうた
)
のように、
都会
(
とかい
)
のうめきが、
穏
(
おだ
)
やかな
真昼
(
まひる
)
の
空気
(
くうき
)
を
伝
(
つた
)
ってくるのです。
花の咲く前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
生活
(
せいかつ
)
に
差別
(
さべつ
)
のあるのは、ひとり、
幾万
(
いくまん
)
の
人間
(
にんげん
)
の
住
(
す
)
んでいる
都会
(
とかい
)
ばかりでありません。
田舎
(
いなか
)
においても
同
(
おな
)
じであります。
愛は不思議なもの
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
よく、
君
(
きみ
)
の
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
は、わかっている。しかし、いつも、
野原
(
のはら
)
の
方
(
ほう
)
へいくんでは、
君
(
きみ
)
も、
散歩
(
さんぽ
)
のかいがないというもんだ。このごろ、
都会
(
とかい
)
は
美
(
うつく
)
しいぜ。
ぴかぴかする夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
子供
(
こども
)
を
好
(
す
)
きな
彼
(
かれ
)
は、そこに
田舎
(
いなか
)
の
子
(
こ
)
と
都会
(
とかい
)
の
子
(
こ
)
と、なんら
純情
(
じゅんじょう
)
において、
差別
(
さべつ
)
のあるのを
見
(
み
)
いださなかったのでした。
空晴れて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どこも
就職難
(
しゅうしょくなん
)
は
同
(
おな
)
じい。ことに
都会
(
とかい
)
はなおさらだときいている。それを、こういうのも、じつは、
昔
(
むかし
)
、
私
(
わたし
)
の
教
(
おし
)
えた
子
(
こ
)
で、
山本
(
やまもと
)
という
感心
(
かんしん
)
な
少年
(
しょうねん
)
があった。
空晴れて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「たまには、
金
(
かね
)
を
握
(
にぎ
)
って、
帰
(
かえ
)
って、
都会
(
とかい
)
の
文明
(
ぶんめい
)
にも
接
(
せっ
)
したり、うまい
酒
(
さけ
)
も
飲
(
の
)
んでみるものだ。」と、いいました。
船の破片に残る話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのうちに、
松
(
まつ
)
の
木
(
き
)
は
都会
(
とかい
)
の
煙
(
けむり
)
や、ほこりがかかって、だんだん
元気
(
げんき
)
がなくなりました。
夜風
(
よかぜ
)
が
吹
(
ふ
)
くと、
松
(
まつ
)
の
木
(
き
)
はあの
海岸
(
かいがん
)
の
岩山
(
いわやま
)
をなつかしく
思
(
おも
)
いました。
海へ帰るおじさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こんなように、
小学校
(
しょうがっこう
)
時分
(
じぶん
)
の
二人
(
ふたり
)
は、
楽
(
たの
)
しかったのです。そのうち
幸
(
こう
)
ちゃんは、
学校
(
がっこう
)
を
卒業
(
そつぎょう
)
しました。それから、まもなく、
奉公
(
ほうこう
)
に
都会
(
とかい
)
へ
出
(
で
)
てしまいました。
いちょうの葉
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
汽車
(
きしゃ
)
は、おじいさんを
東京
(
とうきょう
)
へつれてきました。
田舎
(
いなか
)
にいて、
思
(
おも
)
ったより、
都会
(
とかい
)
のにぎやかなこと、
人間
(
にんげん
)
や、
自動車
(
じどうしゃ
)
の
往来
(
おうらい
)
のはげしいことに
目
(
め
)
をみはりました。
銅像と老人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、いままで、
威勢
(
いせい
)
よく、きらきらと
燈火
(
あかり
)
が
輝
(
かがや
)
いて、
荘厳
(
そうごん
)
に
見
(
み
)
えた
都会
(
とかい
)
が、たちまち
真
(
ま
)
っ
暗
(
くら
)
となって、すべての
機械
(
きかい
)
の
鳴
(
な
)
る
音
(
おと
)
が、
止
(
と
)
まってしまいました。
ぴかぴかする夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
の
晩方
(
ばんがた
)
、
私
(
わたし
)
は、その
都会
(
とかい
)
の
空
(
そら
)
を、
急
(
いそ
)
いでこっちに
向
(
む
)
かって
旅
(
たび
)
をしていますと、ちょうどあなたのおっしゃる
美
(
うつく
)
しい
雲
(
くも
)
が、
都会
(
とかい
)
の
空
(
そら
)
に
浮
(
う
)
かんでいました。
山の上の木と雲の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
またある
繁華
(
はんか
)
な
雑沓
(
ざっとう
)
をきわめた
都会
(
とかい
)
をケーが
歩
(
ある
)
いていましたときに、むこうから
走
(
はし
)
ってきた
自動車
(
じどうしゃ
)
が、
危
(
あや
)
うく
殺
(
ころ
)
すばかりに
一人
(
ひとり
)
のでっち
小僧
(
こぞう
)
をはねとばして
眠い町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
村
(
むら
)
にあられが
降
(
ふ
)
り、みぞれが
降
(
ふ
)
りました。そして、
山
(
やま
)
に
雪
(
ゆき
)
がくると、いろいろの
小鳥
(
ことり
)
たちが、
里
(
さと
)
を
慕
(
した
)
って
下
(
お
)
りるように、
村
(
むら
)
の
娘
(
むすめ
)
たちもまた
都会
(
とかい
)
を
慕
(
した
)
ったのです。
谷にうたう女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、さながら
前
(
まえ
)
ぶれのように
冷
(
つめ
)
たい、
湿
(
しめ
)
っぽい
風
(
かぜ
)
は、
野面
(
のづら
)
を
吹
(
ふ
)
くかわりに、
都会
(
とかい
)
の
上
(
うえ
)
を
襲
(
おそ
)
ったのです。
ぴかぴかする夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このごろは、
都会
(
とかい
)
の
娘
(
むすめ
)
の
持
(
も
)
ちそうなものがほしくなったとみえて、
白粉
(
おしろい
)
や、
香油
(
こうゆ
)
のびんなども、いつのまにか
買
(
か
)
ったものが、
戸
(
と
)
だなの
中
(
なか
)
にかくしてありました。
赤いえり巻き
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
夜
(
よる
)
、
幾
(
いく
)
百
万
(
まん
)
の
燭光
(
しょっこう
)
を
消費
(
しょうひ
)
する
都会
(
とかい
)
の
明
(
あか
)
るい
夜
(
よる
)
の
光景
(
こうけい
)
などは、この
土地
(
とち
)
に
住
(
す
)
む
人々
(
ひとびと
)
のほとんどその
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
いても
理解
(
りかい
)
することのできないことであったのです。
火を点ず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
父親
(
ちちおや
)
は、
遠
(
とお
)
い
旅
(
たび
)
をして、
息子
(
むすこ
)
の
住
(
す
)
んでいる
街
(
まち
)
にやってきました。それは、にぎやかな
都会
(
とかい
)
でありました。
山へ帰りゆく父
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
汽車
(
きしゃ
)
に
乗
(
の
)
せられて、
遠
(
とお
)
いところへいってしまうにちがいない。そうなれば、もう二
度
(
ど
)
と、この
都会
(
とかい
)
へはこられないばかりか、この
景色
(
けしき
)
を
見
(
み
)
ることもできないのだ。
飴チョコの天使
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そんなことを
思
(
おも
)
うと、
隣村
(
となりむら
)
から、この
都会
(
とかい
)
にきている、
顔
(
かお
)
を
知
(
し
)
らない
少年
(
しょうねん
)
もやはり
自分
(
じぶん
)
と
同
(
おな
)
じように、はじめは、
泣
(
な
)
いたであろう、また、さびしかったであろう。
隣村の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
やがて、
少年
(
しょうねん
)
は
学校
(
がっこう
)
を
出
(
で
)
て
成人
(
せいじん
)
すると、にぎやかな
都会
(
とかい
)
にあこがれ、そこで
暮
(
く
)
らすようになりました。
きつねをおがんだ人たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
君
(
きみ
)
はばかだな、
海
(
うみ
)
の
底
(
そこ
)
にりっぱな
都会
(
とかい
)
があるのを
知
(
し
)
らないのかえ、
陸
(
りく
)
の
上
(
うえ
)
の
家
(
うち
)
みたいに、こんなにきたなくはないよ。
水晶
(
すいしょう
)
もめのうも
拾
(
ひろ
)
い
手
(
て
)
がないほど
落
(
お
)
ちているよ。
海の少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから、また
幾年
(
いくねん
)
かたったのであります。
少年
(
しょうねん
)
は、いつのまにか、りっぱな、
青年
(
せいねん
)
彫刻家
(
ちょうこくか
)
となっていました。そしてもう
田舎
(
いなか
)
にいず、
都会
(
とかい
)
に
出
(
で
)
て
生活
(
せいかつ
)
していました。
愛は不思議なもの
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かよ
子
(
こ
)
は、
歩
(
ある
)
きながら、まだ
見
(
み
)
ぬ
都会
(
とかい
)
のことを
考
(
かんが
)
えていました。これから二、三
年
(
ねん
)
勉強
(
べんきょう
)
にいく、そして、
朝晩
(
あさばん
)
いっしょに
暮
(
く
)
らさなければならぬ
従兄
(
いとこ
)
や、
従妹
(
いとこ
)
のことを——。
汽車は走る
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は、
小学校
(
しょうがっこう
)
を
卒業
(
そつぎょう
)
すると、すぐ
都会
(
とかい
)
の
呉服屋
(
ごふくや
)
へ
奉公
(
ほうこう
)
に
出
(
だ
)
されました。それから、もう
何年
(
なんねん
)
たったでしょう。
彼
(
かれ
)
は、
勉強
(
べんきょう
)
して、
末
(
すえ
)
にはいい
商人
(
しょうにん
)
になろうと
思
(
おも
)
っているのでした。
隣村の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このごろ、どこのごみ
捨
(
す
)
て
場
(
ば
)
をあさっても、あまり
食
(
く
)
い
物
(
もの
)
が
見
(
み
)
つからないので、
都会
(
とかい
)
にすむ
餓
(
う
)
えたからすたちは、
弱
(
よわ
)
い
鳥
(
とり
)
をいじめてその
肉
(
にく
)
を
食
(
た
)
べることを
考
(
かんが
)
えついたのでした。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
都会
(
とかい
)
で、はなやかな
生活
(
せいかつ
)
を
送
(
おく
)
っていらっしゃるお
嬢
(
じょう
)
さまは、
高
(
たか
)
い
窓
(
まど
)
からかなたの
空
(
そら
)
をながめて、
遠
(
とお
)
い、
知
(
し
)
らぬ
海
(
うみ
)
の
向
(
む
)
こうの
国々
(
くにぐに
)
のことなどを、さまざまに
想像
(
そうぞう
)
して、
悲
(
かな
)
しんだり
谷にうたう女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
びっこの
娘
(
むすめ
)
は、
家
(
いえ
)
にいて、
百姓
(
ひゃくしょう
)
をしていましたが、
暇
(
ひま
)
をみては、
耳
(
みみ
)
の
遠
(
とお
)
い
娘
(
むすめ
)
のところへたずねてまいりました。そして、
彼女
(
かのじょ
)
から
都会
(
とかい
)
の
話
(
はなし
)
をきくのを
楽
(
たの
)
しみにしたのであります。
日がさとちょう
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
私
(
わたし
)
の
故郷
(
くに
)
へ
帰
(
かえ
)
りましょう。
田舎
(
いなか
)
は、
都会
(
とかい
)
とちがって、
困
(
こま
)
るといっても、
田
(
た
)
はあるし、
畑
(
はたけ
)
があるし、まだゆとりがあります。いけば、どうにかならないこともありますまいから。」
青い草
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
都会
(
とかい
)
で、これがはやってもうかると
聞
(
き
)
くと、すぐ、いなかでもやりだす。ここへくるまでに、たくさん、いなかの
子供
(
こども
)
を
見
(
み
)
たろう。ちょっと、ようすが、いなかの
子
(
こ
)
とは
思
(
おも
)
えまい。
雲のわくころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あめも
相当
(
そうとう
)
に
売
(
う
)
れて
宿賃
(
やどちん
)
にも
困
(
こま
)
らずにすみましたが、
都会
(
とかい
)
は、
田舎
(
いなか
)
とちがって
空気
(
くうき
)
のよくないことや、のんきに
暮
(
く
)
らされないので、いろいろそんなことが
原因
(
げんいん
)
となって、おじいさんは
からすの唄うたい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いいこと、わるいこと、なんでも
都会
(
とかい
)
のふうをまねる、おそろしいことだよ。
雲のわくころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“都会”の意味
《名詞》
都 会(とかい)
人口が多く、その土地の行政府が存在していたり、商工業や文化の発達している土地。都市。
都議会の略。
(出典:Wiktionary)
都
常用漢字
小3
部首:⾢
11画
会
常用漢字
小2
部首:⼈
6画
“都会”で始まる語句
都会中
都会人
都会娘
都会文明
都会生活