都会とかい)” の例文
なぜなら、かれおおきな都会とかいほど、文化ぶんか発達はったつし、芸術げいじゅつさかんであり、それによって自分じぶん成長せいちょうさせることができるとかんがえたからです。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
甲州街道に肴屋さかなやはあるが、無論塩物干物ばかりで、都会とかいに溢るゝしこ秋刀魚さんままわって来る時節でもなければ、肴屋の触れ声を聞く事は、殆ど無い。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
通りはせまくて、まっすぐでしたが、ニールスの知っている都会とかいとはちがって、ここにはいたるところに人がいました。
ふかママの森や、風やかげ肉之ママ草や、不思議ふしぎ都会とかい、ベーリング市までつづ電柱でんちゅうれつ、それはまことにあやしくも楽しい国土である。この童話集の一列は実に作者の心象スケッチの一部いちぶである。
かれは、にぎやかな都会とかいから、こっそりとして、ふねりました。そして、できるだけ遠方えんぽうへゆこうとしました。ふねなか
船でついた町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それまでにも、ニールスはいろいろな土地にいって、その土地の古い伝説でんせつを聞いたり、大きな町や都会とかい見物けんぶつしたり、美しい景色けしきたのしんだりしてきました。
堕落か成功か、其様そん屑々けちな評価は如何でも構わぬ。儂は告白する、儂は自然がヨリ好きだが、人間がいやではない。儂はヨリ多く田舎を好むが、都会とかいてることは出来ぬ。儂は一切が好きである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
伯父おじさんのんでいるまちは、都会とかい片端かたはしであって、たてこんでいるちいさな家々いえいえうえに、くものないそらからりつけていました。
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
あくるは、はや、くら貨物列車かもつれっしゃなかすられて、いつかきた時分じぶんおな線路せんろを、都会とかいをさしてはしっていたのであります。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
父親ちちおやは、なまもので、その教育きょういくができないために、行商ぎょうしょうにきたひとにくれたのが、いま一人前にんまえおとことなって、都会とかい相当そうとうみせしている。
空晴れて (新字新仮名) / 小川未明(著)
広々ひろびろとした、田舎いなか自由じゆうそだったものからたら、この都会とかいは、せせっこましいところにちがいない。」といわれたのです。
二少年の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あ、ましたよ。それは、ここからは、たいそうとおいところであります。うみえて、あちらのにぎやかな都会とかいでありました。
山の上の木と雲の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
息子むすこは、これをバルコニーにしておきました。そこからは、都会とかいのいろいろな工場こうじょうからがるけむりくろくなってられました。
山へ帰りゆく父 (新字新仮名) / 小川未明(著)
都会とかいのあるくつてんへ、奉公ほうこうにきている信吉しんきちは、まだ半年はんとしとたたないので、なにかにつけて田舎いなかのことがおもされるのです。
風雨の晩の小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
都会とかい生活せいかつ経験けいけんのない河骨こうほねは、どうして、このむすめたちのことをましょう。むすめたちがると、河骨こうほねは、自分じぶん不幸ふこうをなげいたのでした。
ガラス窓の河骨 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのまちというのは、このおおきな都会とかいにくらべてこそちいさいといわれるけれど、子供こども時分じぶん、そのまちは、どんなににぎやかなところであったか。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれは、都会とかいるとき、まだちいさかったから、汽車きしゃなかでは、故郷こきょうこいしくてきつづけました。そのことをわすれません。
隣村の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
製造せいぞうされたあめチョコは、ちいさなはこなかれられて、方々ほうぼうまちや、むらや、また都会とかいかっておくられるのでありました。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
彼女かのじょは、東京とうきょうにきて、一ねんはたらき、二ねんはたらき、三ねんはたらきました。そして、すっかり都会とかい生活せいかつになれてしまったのです。
日がさとちょう (新字新仮名) / 小川未明(著)
こうしてみみをすますと、大海原おおうなばら波音なみおとのように、あるいは、かすかな子守唄こもりうたのように、都会とかいのうめきが、おだやかな真昼まひる空気くうきつたってくるのです。
花の咲く前 (新字新仮名) / 小川未明(著)
生活せいかつ差別さべつのあるのは、ひとり、幾万いくまん人間にんげんんでいる都会とかいばかりでありません。田舎いなかにおいてもおなじであります。
愛は不思議なもの (新字新仮名) / 小川未明(著)
よく、きみこころなかは、わかっている。しかし、いつも、野原のはらほうへいくんでは、きみも、散歩さんぽのかいがないというもんだ。このごろ、都会とかいうつくしいぜ。
ぴかぴかする夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
子供こどもきなかれは、そこに田舎いなか都会とかいと、なんら純情じゅんじょうにおいて、差別さべつのあるのをいださなかったのでした。
空晴れて (新字新仮名) / 小川未明(著)
どこも就職難しゅうしょくなんおなじい。ことに都会とかいはなおさらだときいている。それを、こういうのも、じつは、むかしわたしおしえたで、山本やまもとという感心かんしん少年しょうねんがあった。
空晴れて (新字新仮名) / 小川未明(著)
「たまには、かねにぎって、かえって、都会とかい文明ぶんめいにもせっしたり、うまいさけんでみるものだ。」と、いいました。
船の破片に残る話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのうちに、まつ都会とかいけむりや、ほこりがかかって、だんだん元気げんきがなくなりました。夜風よかぜくと、まつはあの海岸かいがん岩山いわやまをなつかしくおもいました。
海へ帰るおじさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
こんなように、小学校しょうがっこう時分じぶん二人ふたりは、たのしかったのです。そのうちこうちゃんは、学校がっこう卒業そつぎょうしました。それから、まもなく、奉公ほうこう都会とかいてしまいました。
いちょうの葉 (新字新仮名) / 小川未明(著)
汽車きしゃは、おじいさんを東京とうきょうへつれてきました。田舎いなかにいて、おもったより、都会とかいのにぎやかなこと、人間にんげんや、自動車じどうしゃ往来おうらいのはげしいことにをみはりました。
銅像と老人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると、いままで、威勢いせいよく、きらきらと燈火あかりかがやいて、荘厳そうごんえた都会とかいが、たちまちくらとなって、すべての機械きかいおとが、まってしまいました。
ぴかぴかする夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ある晩方ばんがたわたしは、その都会とかいそらを、いそいでこっちにかってたびをしていますと、ちょうどあなたのおっしゃるうつくしいくもが、都会とかいそらかんでいました。
山の上の木と雲の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
またある繁華はんか雑沓ざっとうをきわめた都会とかいをケーがあるいていましたときに、むこうからはしってきた自動車じどうしゃが、あやうくころすばかりに一人ひとりのでっち小僧こぞうをはねとばして
眠い町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
むらにあられがり、みぞれがりました。そして、やまゆきがくると、いろいろの小鳥ことりたちが、さとしたってりるように、むらむすめたちもまた都会とかいしたったのです。
谷にうたう女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、さながらまえぶれのようにつめたい、湿しめっぽいかぜは、野面のづらくかわりに、都会とかいうえおそったのです。
ぴかぴかする夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このごろは、都会とかいむすめちそうなものがほしくなったとみえて、白粉おしろいや、香油こうゆのびんなども、いつのまにかったものが、だなのなかにかくしてありました。
赤いえり巻き (新字新仮名) / 小川未明(著)
このよるいくまん燭光しょっこう消費しょうひする都会とかいあかるいよる光景こうけいなどは、この土地とち人々ひとびとのほとんどそのはなしいても理解りかいすることのできないことであったのです。
火を点ず (新字新仮名) / 小川未明(著)
父親ちちおやは、とおたびをして、息子むすこんでいるまちにやってきました。それは、にぎやかな都会とかいでありました。
山へ帰りゆく父 (新字新仮名) / 小川未明(著)
汽車きしゃせられて、とおいところへいってしまうにちがいない。そうなれば、もう二と、この都会とかいへはこられないばかりか、この景色けしきることもできないのだ。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そんなことをおもうと、隣村となりむらから、この都会とかいにきている、かおらない少年しょうねんもやはり自分じぶんおなじように、はじめは、いたであろう、また、さびしかったであろう。
隣村の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
やがて、少年しょうねん学校がっこう成人せいじんすると、にぎやかな都会とかいにあこがれ、そこでらすようになりました。
きつねをおがんだ人たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
きみはばかだな、うみそこにりっぱな都会とかいがあるのをらないのかえ、りくうえうちみたいに、こんなにきたなくはないよ。水晶すいしょうもめのうもひろがないほどちているよ。
海の少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それから、また幾年いくねんかたったのであります。少年しょうねんは、いつのまにか、りっぱな、青年せいねん彫刻家ちょうこくかとなっていました。そしてもう田舎いなかにいず、都会とかい生活せいかつしていました。
愛は不思議なもの (新字新仮名) / 小川未明(著)
かよは、あるきながら、まだ都会とかいのことをかんがえていました。これから二、三ねん勉強べんきょうにいく、そして、朝晩あさばんいっしょにらさなければならぬ従兄いとこや、従妹いとこのことを——。
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれは、小学校しょうがっこう卒業そつぎょうすると、すぐ都会とかい呉服屋ごふくや奉公ほうこうされました。それから、もう何年なんねんたったでしょう。かれは、勉強べんきょうして、すえにはいい商人しょうにんになろうとおもっているのでした。
隣村の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このごろ、どこのごみをあさっても、あまりものつからないので、都会とかいにすむえたからすたちは、よわとりをいじめてそのにくべることをかんがえついたのでした。
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
都会とかいで、はなやかな生活せいかつおくっていらっしゃるおじょうさまは、たかまどからかなたのそらをながめて、とおい、らぬうみこうの国々くにぐにのことなどを、さまざまに想像そうぞうして、かなしんだり
谷にうたう女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
びっこのむすめは、いえにいて、百姓ひゃくしょうをしていましたが、ひまをみては、みみとおむすめのところへたずねてまいりました。そして、彼女かのじょから都会とかいはなしをきくのをたのしみにしたのであります。
日がさとちょう (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたし故郷くにかえりましょう。田舎いなかは、都会とかいとちがって、こまるといっても、はあるし、はたけがあるし、まだゆとりがあります。いけば、どうにかならないこともありますまいから。」
青い草 (新字新仮名) / 小川未明(著)
都会とかいで、これがはやってもうかるとくと、すぐ、いなかでもやりだす。ここへくるまでに、たくさん、いなかの子供こどもたろう。ちょっと、ようすが、いなかのとはおもえまい。
雲のわくころ (新字新仮名) / 小川未明(著)
あめも相当そうとうれて宿賃やどちんにもこまらずにすみましたが、都会とかいは、田舎いなかとちがって空気くうきのよくないことや、のんきにらされないので、いろいろそんなことが原因げんいんとなって、おじいさんは
からすの唄うたい (新字新仮名) / 小川未明(著)
いいこと、わるいこと、なんでも都会とかいのふうをまねる、おそろしいことだよ。
雲のわくころ (新字新仮名) / 小川未明(著)