いは)” の例文
調とゝのへ來り左右とかくもの事はいはひ直さばきよきちへんずべしと申すゝめ兩人して酒宴しゆえんもよほせしが靱負ゆきへは元よりすきさけゆゑ主が氣轉きてんあつがんに氣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今日けふごと浪路なみぢおだやかに、やがあひとも※去くわこ平安へいあんいはひつゝ芙蓉ふようみねあふこと出來できるやうにと只管ひたすらてんいのるのほかはないのである。
さかええよかしでいははれてよめに来たのだ、改良竈かいりやうかまどと同じくくすぶるへきではない、苦労くらうするなら一度かへつて出直でなほさう。いかさまこれは至言しげんと考へる。
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
そのころ習慣ならはしにしたがつて、三日みつかあひだ大宴會だいえんかいひらいて、近所きんじよひとたちや、そのほかおほくの男女なんによをよんでいはひました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
いはひとて男女ともうちまじりてこゑよく田植哥たうゑうたをうたふ、此こゑをきけば夏がこひしく、家の上こす雪のはやくきえよかしとおもふも雪国の人情なり。
さ、おべよ、おまへいて芽出度めでたいからおいはひだよ、わたしがおしやくをしてげよう……お猪口ちよこ其処そこらアね。
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
石之助いしのすけ其夜そのよはをとなしく、新年はる明日あすよりの三ヶにちなりとも、いへにていはふべきはづながら御存ごぞんじのしまりなし、かたくるしきはかまづれに挨拶あいさつ面倒めんどう意見いけんじつきゝあきたり
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
れば平日ひごろまでに臆病おくびやうならざるはいも、船出ふなでさいかく縁起えんぎいはひ、御幣ごへいかつぐもおほかり。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
僕はこれらを合せればどうにか家計をいとなめると思ひ、前から結婚する筈だつた友だちのめいと結婚した。僕の紫檀したん古机ふるづくゑはその時夏目先生の奥さんにいはつて頂いたものである。
身のまはり (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しかしです、新生活しんせいくわつあかつきかゞやいて、正義せいぎかちせいするやうになれば、我々われ/\まちでもおほいまつりをしてよろこいはひませう。が、わたし其迄それまでたれません、其時分そのじぶんにはもうんでしまひます。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
カピ長 婚儀こんぎためにと準備よういした一さい役目やくめへて葬儀さうぎよういはひのがくかなしいかね、めでたい盛宴ちさう法事ほふじ饗應もてなしたのしい頌歌しょうかあはれな挽歌ばんか新床にひどこはなはふむ死骸なきがらようつ。
かれたゞ一つでもいから始終しじゆうしるなかかならずくつ/\としかつた。しかしそれは一同みんないはときのみで、それさへ卯平うへい只獨ただひとりゆつくりとあぢはふには焙烙はうろくせる分量ぶんりやうあまりにらなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
うからやから弥々いよよさかゆる君ゆゑに新幸にひさちはひもかぎり知らえずいははざらめや
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
むかし、雄略天皇ゆうりやくてんのう御時おんとき河内かはち安宿郡あすかべぐんひと田邊伯孫たなべはくそんといふひとがありまして、そのむすめ古市郡ふるいちぐんひとへかたづいてゐましたが、ちょうどあかちゃんをんだので、伯孫はくそんはおいはひにそのいへきました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
これがわれ/\の結婚けつこんいは自然しぜんのしるしである。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
これからわたしうちるがい、雜煮ざふにでもいははう。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
いはひとて男女ともうちまじりてこゑよく田植哥たうゑうたをうたふ、此こゑをきけば夏がこひしく、家の上こす雪のはやくきえよかしとおもふも雪国の人情なり。
きいて大きによろこび是迄何事によらず御うんつよき吉兵衞樣の商賣初しやうばいはじめといひ天神丸の新艘卸しんざうおろ傍々かた/″\以て御商賣しやうばい御利運ごりうんに疑ひなしお目出度めでたし/\といはひつゝ吉兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
可悲かなしい、可恐おそろしい、滅亡めつばう運命うんめいが、ひとたちのに、暴風雨あらしつて、天地てんちとともに崩掛くづれかゝらうとするまへよる、……かぜはよし、なぎはよし……船出ふなでいはひに酒盛さかもりしたあと、船中せんちうのこらず
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
だまつて人のふことを聞け、醋吸すすひの三せい結構けつこうでございます、なれども御祝儀ごしゆうぎの席には向きませんかとぞんじます、孔子こうし老子らうし釈迦しやかぶつだからおいはひの席にはけられませんと
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
婚姻こんいん席上せきじやうではさけあとにはながつながるやうといふ縁起えんぎいはうて、ひとつには膳部ぜんぶ簡單かんたんなのとで饂飩うどんもてなすのである。蕎麥そばみじかれるとて何處どこでもいとうた。どんな婚姻こんいんでもそれをわかしゆもらひにく。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
わたくしをおいはひなすつてください。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
聞文左衞門は夫は親類と申て請取に參つたは僞者にせものだなと云に藤八は御意ぎよいに御座ります因て私し九助と計略はかりごと示合しめしあはせ九助歸國きこくいはひと申振舞ふるまひを致させ村中の者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかるに時としては一夜のあひだに三四尺の雪に降うづめられて家内薄暗うすくらく、心も朦々まう/\として雑煮ざふにいはふことあり。越後はさら也、北国の人はすべて雪の中に正月をするは毎年の事也。
つうけて屠蘇とそいはふ。
熱海の春 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかるに時としては一夜のあひだに三四尺の雪に降うづめられて家内薄暗うすくらく、心も朦々まう/\として雑煮ざふにいはふことあり。越後はさら也、北国の人はすべて雪の中に正月をするは毎年の事也。
ことなれたるをどりのけいご、かの水とりらもそのほどを見てむこに三こんいははせ、かの手桶の水を二人して左右よりむこかしらたきのごとくあぶせかくる。これを見て衆人みな/\抃躍てをうちてめでたし/\といはふ。