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新
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しん
ふりがな文庫
“
新
(
しん
)” の例文
然
(
さ
)
うだらう。
日本橋
(
にほんばし
)
の
砂糖問屋
(
さたうどんや
)
の
令孃
(
れいぢやう
)
が、
圓髷
(
まるまげ
)
に
結
(
ゆ
)
つて、あなたや……
鰺
(
あぢ
)
の
新
(
しん
)
ぎれと、
夜行
(
やかう
)
の
鮭
(
さけ
)
を
教
(
をし
)
へたのである。
糠鰊
(
こぬかにしん
)
がうまいものか。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
おこのが
払
(
はら
)
った
手
(
て
)
のはずみが、ふと
肩
(
かた
)
から
滑
(
すべ
)
ったのであろう。
袂
(
たもと
)
を
放
(
はな
)
したその
途端
(
とたん
)
に、
新
(
しん
)
七はいやという
程
(
ほど
)
、おこのに
頬
(
ほほ
)
を
打
(
う
)
たれていた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「どうしたの?
新
(
しん
)
ちゃん。」と、おかねは、かさねて、たずねました。けれど、
新吉
(
しんきち
)
は、さびしそうな
顔
(
かお
)
つきをして、だまっていました。
都会はぜいたくだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
而
(
しこう
)
してその旧、必ずしも良なるに非ず、その
新
(
しん
)
、必ずしも悪しきに非ず。ただいたずらに目下の私に煩悶するのみ。けだしそのゆえは何ぞや。
学者安心論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
斯ういふ化粧品を
新
(
しん
)
きに輸入しましたと
態々
(
わざ/\
)
買つて来る。今度は何処そこに音楽会がありますと上等の切符を持つて来る。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
千利久は茶器の新旧可否を鑑定して
分限者
(
ぶげんしゃ
)
になった男だが、
親疎異同
(
しんそいどう
)
によって、
贋物
(
にせもの
)
を
真物
(
ほんもの
)
、
新
(
しん
)
を
古
(
こ
)
と言い張って、よく人を欺いたということである。
呂宋の壺
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「浅井の臣、
前波
(
まえなみ
)
新
(
しん
)
八
郎
(
ろう
)
ッ。織田殿にこそ、この槍を見参にと参ったるに、邪魔だてする
小面憎
(
こづらにく
)
い
童
(
わっぱ
)
め。
何奴
(
なにやつ
)
だ」
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
沖繩の農村でも同じ日をミイグショウ、すなわちまた
新後生
(
にいごしょう
)
の日といって、
新
(
しん
)
ぼとけのために
燈籠
(
とうろう
)
を上げた。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
國際法上
(
こくさいほふじやう
)
から
言
(
い
)
つても「
地球上
(
ちきゆうじやう
)
に、
新
(
あらた
)
に
發見
(
はつけん
)
されたる
島
(
しま
)
は、
其
(
その
)
發見者
(
はつけんしや
)
が
屬
(
ぞく
)
する
國家
(
こつか
)
の
支配
(
しはい
)
を
受
(
う
)
く」との
原則
(
げんそく
)
で、
當然
(
たうぜん
)
大日本帝國
(
だいにつぽんていこく
)
の
新
(
しん
)
領地
(
りようち
)
となるべき
處
(
ところ
)
である。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「そうらしい。これは、もう六年くらいは経っています。ばら
新
(
しん
)
あたりでは、一本一円以上は取るね。」
善蔵を思う
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
白粉
(
おしろい
)
べつたりとつけて
唇
(
くちびる
)
は
人喰
(
ひとく
)
ふ
犬
(
いぬ
)
の
如
(
ごと
)
く、かくては
紅
(
べに
)
も
厭
(
い
)
やらしき
物
(
もの
)
なり、お
力
(
りき
)
と
呼
(
よ
)
ばれたるは
中肉
(
ちうにく
)
の
背恰好
(
せいかつかう
)
すらりつとして
洗
(
あら
)
ひ
髮
(
がみ
)
の
大嶋田
(
おほしまだ
)
に
新
(
しん
)
わらのさわやかさ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
十年余り前に靜と鏡子が渋谷で
新
(
しん
)
世帯を持つた頃に逢つた
限
(
き
)
り逢はない昔
馴染
(
なぢみ
)
の
小原
(
をはら
)
も来て居た。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
へえー
芝居
(
しばゐ
)
にありさうですな、
河竹
(
かはたけ
)
新
(
しん
)
七さんでも書きさうな
狂言
(
きやうげん
)
だ、
亀裂
(
ひゞ
)
皹
(
あかぎれ
)
を
隠
(
かく
)
さう
為
(
た
)
めに
亭主
(
ていしゆ
)
は
熊
(
くま
)
の
膏薬売
(
かうやくう
)
り、イヤもう
何処
(
どこ
)
で
何
(
ど
)
う
云
(
い
)
ふ
方
(
かた
)
にお目にかゝるか知れません。
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
かように化物共がわれもわれもと
異
(
い
)
を
衒
(
てら
)
い
新
(
しん
)
を
競
(
きそ
)
って、ついには
燕
(
つばめ
)
の尾にかたどった
畸形
(
きけい
)
まで出現したが、退いてその由来を案ずると、何も無理矢理に、
出鱈目
(
でたらめ
)
に、偶然に
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
先生のみか
世人
(
よのひと
)
を
驚
(
おどろ
)
かすも
安
(
やす
)
かるべしと、
門外
(
もんぐわい
)
に
躊躇
(
ちうちよ
)
してつひに
入
(
い
)
らず、
道
(
みち
)
引
(
ひき
)
かへて百
花園
(
くわゑん
)
へと
赴
(
おもむ
)
きぬ、
新
(
しん
)
梅屋敷
(
うめやしき
)
百
花園
(
くわゑん
)
は梅の
盛
(
さか
)
りなり、
御大祭日
(
ごたいさいび
)
なれば
群集
(
ぐんしふ
)
も
其筈
(
そのはず
)
の
事
(
こと
)
ながら
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
何を申しましても私が生れましたのが阿古屋の琴責めの人形が出来ました年の
新
(
しん
)
の
師走
(
しわす
)
も押し詰まった日で御座いましたのに、それから一箇月半ほど経った新の二月の中旬を過ぎますと
押絵の奇蹟
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
しかし
僕
(
ぼく
)
たちは
小
(
ちい
)
さい
子供
(
こども
)
はつれてゆくわけにはいかなかった。そこで
松男君
(
まつおくん
)
の
提案
(
ていあん
)
で、
新
(
しん
)
四
年
(
ねん
)
以下
(
いか
)
の
者
(
もの
)
はしんたのむねから
村
(
むら
)
へ
帰
(
かえ
)
り、
新
(
しん
)
五
年
(
ねん
)
以上
(
いじょう
)
の
者
(
もの
)
が、
町
(
まち
)
までついてゆくことにきまった。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「
戯談
(
じょうだん
)
じゃない。
新
(
しん
)
がそういうことを
吹聴
(
ふいちょう
)
したんでしょう。」
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「下女のお
新
(
しん
)
でございますが、でもその前に私が——」
銭形平次捕物控:241 人違い殺人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
湯
(
ゆ
)
……
曰
(
いわく
)
……
日
(
ひ
)
……
新
(
しん
)
……
日
(
ひ
)
……
日
(
ひ
)
……
新
(
しん
)
又
(
また
)
日
(
ひ
)
新
(
しん
)
」
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
呑
(
のみ
)
こみ私しことは
此家
(
このや
)
へ
盜賊
(
たうぞく
)
に
這入
(
はひ
)
らん爲に只今屋根へ
登
(
のぼ
)
りしなり
見遁
(
みのが
)
したまへと申ければ彼男は
微笑
(
ほゝゑみ
)
ナニ盜賊に這入らんとする者が其樣に
震
(
ふる
)
へては
所詮
(
しよせん
)
盜
(
ぬす
)
む事出來ず
偖
(
さて
)
は
貧
(
ひん
)
に
迫
(
せま
)
りし出來心の
新
(
しん
)
まい
盜人
(
どろばう
)
かと云ふに喜八仰せの
通
(
とほ
)
り何を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「いいえ。
知
(
し
)
らぬことはございますまい。
先程
(
さきほど
)
お
出
(
で
)
かけなさる
時
(
とき
)
、
帯
(
おび
)
を
何
(
な
)
んとやら
仰
(
おっ
)
しゃったのを、
新
(
しん
)
七は、たしかにこの
耳
(
みみ
)
で
聞
(
き
)
きました」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「だめだな、
新
(
しん
)
ちゃんは、そんなの
打
(
う
)
てなくてどうするのだい。
僕
(
ぼく
)
なら、きっと、たたき
殺
(
ころ
)
してやったのに。」
はととりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
明けて
文治
(
ぶんじ
)
二年の一月末には、静も母も、鎌倉幕府の罪人として、
安達
(
あだち
)
新
(
しん
)
三
郎
(
ろう
)
清経
(
きよつね
)
の
邸
(
やしき
)
に預けられていた。
日本名婦伝:静御前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お
履物
(
はきもの
)
がどうも
不思議
(
ふしぎ
)
で、
我々
(
われ/\
)
が
紗綾縮緬
(
さやちりめん
)
羽二重
(
はぶたい
)
を着ますのは
心恥
(
こゝろはづ
)
かしい事で、
既
(
すで
)
に
新
(
しん
)
五百
題
(
だい
)
にも
有
(
あ
)
ります
通
(
とほ
)
り「
木綿
(
もめん
)
着
(
き
)
る
男子
(
をのこ
)
のやうに
奥
(
おく
)
ゆかしく見え」と
実
(
じつ
)
に
恐入
(
おそれい
)
ります、
何卒
(
どうぞ
)
此方
(
こちら
)
へ/\。
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
しんたのむねで、十五
人
(
にん
)
ばかりの
小
(
ちい
)
さい
者
(
もの
)
がうしろに
残
(
のこ
)
った。ところが、そこでちょっとした
争
(
あらそ
)
いが
起
(
お
)
こった。
新
(
しん
)
四
年
(
ねん
)
だから、
帰
(
かえ
)
らねばならないはずの
比良夫君
(
ひらおくん
)
が、
帰
(
かえ
)
ろうとしなかったからだ。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
名物
(
めいぶつ
)
一つかげを
消
(
け
)
して二
度
(
ど
)
目
(
め
)
の
花
(
はな
)
は
紺屋
(
こうや
)
の
乙娘
(
おとむすめ
)
、
今
(
いま
)
千束町
(
せんぞくまち
)
に
新
(
しん
)
つた
屋
(
や
)
の
御神燈
(
ごじんとう
)
ほのめかして、
小吉
(
こきち
)
と
呼
(
よ
)
ばるゝ
公園
(
こうえん
)
の
尤物
(
まれもの
)
も
根生
(
ねを
)
ひは
同
(
おな
)
じ
此處
(
こゝ
)
の
土成
(
つちなり
)
し、あけくれの
噂
(
うはさ
)
にも
御出世
(
ごしゆつせ
)
といふは
女
(
をんな
)
に
限
(
かぎ
)
りて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
新
(
しん
)
めえだ」
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
暖簾
(
のれん
)
の
下
(
した
)
にうずくまって、
髷
(
まげ
)
の
刷毛先
(
はけさき
)
を、ちょいと
指
(
ゆび
)
で
押
(
おさ
)
えたまま、ぺこりと
頭
(
あたま
)
をさげたのは、
女房
(
にょうぼう
)
のおこのではなくて、
男衆
(
おとこしゅう
)
の
新
(
しん
)
七だった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「そうさ、
小田
(
おだ
)
くんは、それはうまいから。」と、
新
(
しん
)
ちゃんはなにを
思
(
おも
)
いだしたのか、
感心
(
かんしん
)
をしています。
片目のごあいさつ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「かわいらしいね。」と、
新
(
しん
)
ちゃんや、
年
(
とし
)
ちゃんが、ねこの
前
(
まえ
)
にしゃがんで、
頭
(
あたま
)
をなでてやりました。
僕たちは愛するけれど
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
新
(
しん
)
ちゃんは、そんな
子
(
こ
)
とばかりあそんでいるのでしょう。」と、お
母
(
かあ
)
さんがおっしゃいました。
片目のごあいさつ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
新
(
しん
)
ちゃんはそんなことには
答
(
こた
)
えないで、さっとものさしをひきぬいてふりまわしていました。
片目のごあいさつ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「まだ、
君
(
きみ
)
と、やったことがないね。だが、
新
(
しん
)
ちゃんを
負
(
ま
)
かすと、かわいそうだからな。」
はととりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
僕
(
ぼく
)
のうちでは、お
母
(
かあ
)
さんが、ねこをきらいだよ。」と、
新
(
しん
)
ちゃんは、
答
(
こた
)
えました。
僕たちは愛するけれど
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
新
(
しん
)
ちゃんは、
家
(
うち
)
へ
駆
(
か
)
け
出
(
だ
)
してゆきました。ご
飯
(
はん
)
にかつお
節
(
ぶし
)
をかけて、おさらに
入
(
い
)
れて
持
(
も
)
ってきました。一ぴきは、
小
(
ちい
)
さな
頭
(
あたま
)
を
振
(
ふ
)
って
食
(
た
)
べました。一ぴきは、
箱
(
はこ
)
のすみでふるえていました。
僕たちは愛するけれど
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「どうしたの?
新
(
しん
)
ちゃん。なぜ、
泣
(
な
)
くの……。」と、たずねました。
都会はぜいたくだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
新
(
しん
)
ちゃん、あぶないからよそうや。」と、
正二
(
しょうじ
)
がいいました。
はととりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“新”の意味
《固有名詞》
紀元8年に王莽が前漢を廃して建てた国。
(出典:Wiktionary)
“新”の解説
中国の王朝
新(しん、8年 - 23年)は、中国の王朝。前漢の外戚であった王莽が前漢最後の皇太子の孺子嬰より禅譲を受けて立てた。国号の「新」は、成帝の時期に王莽が新都侯に封じられたことに由来する。莽新とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
“新”を含む語句
新墓
新橋
新鮮
御維新
新婦
御新造様
新川
新城
御新造
新聞
新宿
新田
新月
真新
新治
新入
新野
新来
新人
新造
...