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反
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はん
ふりがな文庫
“
反
(
はん
)” の例文
寧
(
むし
)
ろ
相
(
あひ
)
反
(
はん
)
した
放縱
(
はうじう
)
な
日頃
(
ひごろ
)
が
自然
(
しぜん
)
に
精神
(
せいしん
)
にも
肉體
(
にくたい
)
にも
急激
(
にはか
)
な
休養
(
きうやう
)
を
與
(
あた
)
へたので
彼
(
かれ
)
は
自分
(
じぶん
)
ながら一
時
(
じ
)
はげつそりと
衰
(
おとろ
)
へた
樣
(
やう
)
にも
思
(
おも
)
はれて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
これに
反
(
はん
)
して
北
(
きた
)
からの
風
(
かぜ
)
は、
荒々
(
あらあら
)
しい
海
(
うみ
)
の
波
(
なみ
)
の
上
(
うえ
)
を、
高
(
たか
)
い
険
(
けわ
)
しい
山
(
やま
)
のいただきを、
谷
(
たに
)
に
積
(
つ
)
もった
雪
(
ゆき
)
の
面
(
おもて
)
を
触
(
ふ
)
れてくるからでありました。
大きなかしの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
蓋
(
けだ
)
し論者のごとき当時の
事情
(
じじょう
)
を
詳
(
つまびら
)
かにせず、
軽々
(
けいけい
)
他人の言に
依
(
よっ
)
て事を
論断
(
ろんだん
)
したるが
故
(
ゆえ
)
にその論の全く事実に
反
(
はん
)
するも
無理
(
むり
)
ならず。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
私
(
わたし
)
の
人物
(
じんぶつ
)
が
全
(
まつた
)
く
想像
(
さうざう
)
と
反
(
はん
)
して
居
(
ゐ
)
たのに
驚
(
おどろ
)
いたと
云
(
い
)
ひます、
甚麼
(
どんな
)
に
反
(
はん
)
して
居
(
ゐ
)
たか聞きたいものですが、ちと
遠方
(
ゑんぱう
)
で今
問合
(
とひあは
)
せる
訳
(
わけ
)
にも
行
(
ゆ
)
きません
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
これに
反
(
はん
)
し自分に
最善
(
ベスト
)
を尽しておらぬものは、何かの時に
退
(
ひ
)
けを取りやすい。恥ずかしいが、僕もしばしば自分でこれを経験したことがある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
それが、いまでは“
反
(
はん
)
尊氏”のもとに、勅免を
蒙
(
こうむ
)
って、高時の子も、新田の党も同陣になっていた。じつに予測もできない時の変りようである。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其
(
その
)
斷然
(
だんぜん
)
たる
樣子
(
やうす
)
と、
其
(
その
)
握
(
にぎ
)
り
拳
(
こぶし
)
の
小
(
ちひ
)
さゝと、
之
(
これ
)
に
反
(
はん
)
して
主人
(
しゆじん
)
の
仰山
(
ぎやうさん
)
らしく
大
(
おほ
)
きな
拳骨
(
げんこつ
)
が、
對照
(
たいせう
)
になつて
皆
(
みんな
)
の
笑
(
わらひ
)
を
惹
(
ひ
)
いた。
火鉢
(
ひばち
)
の
傍
(
はた
)
に
見
(
み
)
てゐた
細君
(
さいくん
)
は
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
裂
(
さ
)
き
捨
(
す
)
てられる
立禁
(
たちきん
)
の
札
(
ふだ
)
。
馘首
(
かくしゆ
)
に
対
(
たい
)
する
大衆抗議
(
たいしうこうぎ
)
。
全市
(
ぜんし
)
を
揺
(
ゆる
)
がすゼネストの
叫
(
さけ
)
び。
雪崩
(
なだ
)
れを
打
(
う
)
つ
反
(
はん
)
×
(15)
のデモ。
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
それと
同時
(
どうじ
)
に
津浪
(
つなみ
)
を
伴
(
ともな
)
ふことが
其特色
(
そのとくしよく
)
である。これに
反
(
はん
)
して
局部性
(
きよくぶせい
)
の
大地震
(
おほぢしん
)
は
規模
(
きぼ
)
狹小
(
きようしよう
)
であるが、
多
(
おほ
)
く
陸地
(
りくち
)
に
起
(
おこ
)
るがために
震動
(
しんどう
)
の
性質
(
せいしつ
)
が
急激
(
きゆうげき
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
実際
(
じっさい
)
人間
(
にんげん
)
は
自分
(
じぶん
)
の
意旨
(
いし
)
に
反
(
はん
)
して、
或
(
あるい
)
は
偶然
(
ぐうぜん
)
なことの
為
(
ため
)
に、
無
(
む
)
から
生活
(
せいかつ
)
に
喚出
(
よびだ
)
されたものであるのです……。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
之
(
これ
)
に
反
(
はん
)
して「
美
(
び
)
」には永遠の生命がある。いや、ありそうに信ぜられる。「
何故
(
なぜ
)
?」と聞かれるとちょいと困るが、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
己は、そう信じないでは生きて居られない。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「うん、
湖
(
みずうみ
)
を
干
(
ほ
)
すのは、神さまの
御心
(
みこころ
)
に
反
(
はん
)
するのかもしれない。あした、このことをみんなに話してみよう。おそらく、湖はもとのままにしておくことになるだろうよ。」
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
勾玉
(
まがたま
)
は、
昔
(
むかし
)
も
非常
(
ひじよう
)
に
貴重
(
きちよう
)
にされたものと
見
(
み
)
えて、
日本
(
につぽん
)
では
一
(
ひと
)
つの
古墳
(
こふん
)
から
餘
(
あま
)
りたくさん
發見
(
はつけん
)
せられません。これに
反
(
はん
)
して、わりあひにたくさん
出
(
で
)
てくるのは
管玉
(
くだたま
)
といふ
玉
(
たま
)
です。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
前
(
まへ
)
の
落葉濶葉樹
(
らくようかつようじゆ
)
の
葉
(
は
)
が
淡緑色
(
たんりよくしよく
)
で
美
(
うつく
)
しいのに
反
(
はん
)
して、こゝでは
針葉樹
(
しんようじゆ
)
は
暗緑色
(
あんりよくしよく
)
で、
林
(
はやし
)
の
中
(
なか
)
は
濕氣
(
しつき
)
が
多
(
おほ
)
く、また
木
(
き
)
の
下
(
した
)
には
蔭
(
かげ
)
に
耐
(
た
)
へる
木
(
き
)
が
生
(
は
)
えてゐるほかに
蘚苔類
(
こけるい
)
も
澤山
(
たくさん
)
生
(
は
)
えてゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
これに
反
(
はん
)
して
玉依姫系統
(
たまよりひめけいとう
)
の
方
(
かた
)
は
至
(
いた
)
って
陽気
(
ようき
)
で、
進
(
すす
)
んで
人中
(
ひとなか
)
にも
出
(
で
)
かけてまいります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
聞時は
頻
(
しき
)
りに
憎
(
にく
)
く思はれ
他人
(
ひと
)
の事にても
何分
(
なにぶん
)
捨
(
すて
)
置れぬ
性質
(
せいしつ
)
なり是犬は
陽
(
やう
)
にして正直なる
獸
(
けもの
)
ゆゑ
猫
(
ねこ
)
狸
(
たぬき
)
其外
(
そのほか
)
魔性
(
ましやう
)
の
陰獸
(
いんじう
)
を見る時は
忽地
(
たちまち
)
噛殺
(
かみころ
)
すが如し
己
(
おのれ
)
が
性
(
せい
)
に
反
(
はん
)
して
陰惡
(
いんあく
)
を
巧
(
たく
)
むものは
陽正
(
やうせい
)
の者是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
去れば
適當
(
てきとう
)
の原料と
製造所
(
せいぞうしよ
)
及び製造器具を手近に有する者は
必要
(
ひつやう
)
の品を
造
(
つく
)
るの序、余分の品をも造り
置
(
お
)
く
事
(
こと
)
有
(
あ
)
る可く、
是
(
これ
)
に
反
(
はん
)
して以上の便宜無き者は、必要の
品
(
しな
)
さへも造る
事
(
こと
)
能
(
あた
)
はざる事有らん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
だから、
君
(
きみ
)
の
評判
(
ひょうばん
)
は、
高
(
たか
)
いけれど、かえって、
安全
(
あんぜん
)
なのです。これに
反
(
はん
)
して、
私
(
わたし
)
たちは
高
(
たか
)
く
上
(
あ
)
がらないでしょう。あるいは、
性質上
(
せいしつじょう
)
できないのかもしれません。
平原の木と鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
實際
(
じつさい
)
人間
(
にんげん
)
は
自分
(
じぶん
)
の
意旨
(
いし
)
に
反
(
はん
)
して、
或
(
あるひ
)
は
偶然
(
ぐうぜん
)
な
事
(
こと
)
の
爲
(
ため
)
に、
無
(
む
)
から
生活
(
せいくわつ
)
に
喚出
(
よびだ
)
されたものであるのです……。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
さうして
自分
(
じぶん
)
の
命
(
いのち
)
を
吹
(
ふ
)
き
込
(
こ
)
んだ
肉
(
にく
)
の
塊
(
かたまり
)
が、
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
踴
(
をど
)
る
時節
(
じせつ
)
を
指
(
ゆび
)
を
折
(
を
)
つて
樂
(
たの
)
しみに
待
(
ま
)
つた。
所
(
ところ
)
が
胎兒
(
たいじ
)
は、
夫婦
(
ふうふ
)
の
豫期
(
よき
)
に
反
(
はん
)
して、五ヶ
月
(
げつ
)
迄
(
まで
)
育
(
そだ
)
つて
突然
(
とつぜん
)
下
(
お
)
りて
仕舞
(
しま
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
これに
反
(
はん
)
して一個の定見あり自己の所信を国是として実行する者を「ステーツメン」という。しかるにいかなる政治家にてもその生ける
間
(
あいだ
)
は敵より政治屋と
罵詈讒謗
(
ばりざんぼう
)
せられる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
仏眼金輪
(
ぶつげんこんりん
)
五壇ノ法とか、一
字
(
じ
)
五
反
(
はん
)
孔雀経
(
くじゃくきょう
)
とか、七
仏
(
ぶつ
)
薬師熾盛光
(
やくししきせいこう
)
、五大
虚空蔵
(
こくうぞう
)
、六観音、八字文殊、金剛童子ノ法などという、およそ聞くだに凄まじい
咒法
(
じゅほう
)
ばかりで、読経の声はシワ
嗄
(
が
)
れ
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わが
國
(
くに
)
では、
學校
(
がつこう
)
は
大都會
(
だいとかい
)
はもとより
田舍
(
ゐなか
)
の
町
(
まち
)
や
村
(
むら
)
にも
立派
(
りつぱ
)
なのがたくさんにあつて、
日本
(
につぽん
)
ほど
學校
(
がつこう
)
のよく
整
(
とゝの
)
つた
國
(
くに
)
は
世界中
(
せかいじゆう
)
にも
少
(
すくな
)
いといはれてをりますが、これに
反
(
はん
)
して
學校
(
がつこう
)
の
名
(
な
)
はなくても
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
反
(
はん
)
×
(5)
の
伝単
(
でんたん
)
を
貼
(
は
)
り
廻
(
まは
)
して
行
(
い
)
つた
労働者
(
らうどうしゃ
)
を
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
これに
反
(
はん
)
して、
陰気
(
いんき
)
な、さびしい
姉
(
あね
)
は、またけっしてだれからも
愛
(
あい
)
されなかったにちがいない。
姉
(
あね
)
は
独
(
ひと
)
り
町
(
まち
)
の
中
(
なか
)
をさまよって、
妹
(
いもうと
)
のいる
場所
(
ばしょ
)
を
探
(
さが
)
していました。
灰色の姉と桃色の妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
柔
(
やはら
)
かに
言
(
い
)
ふ
意
(
つもり
)
で
有
(
あ
)
つたが、
意
(
い
)
に
反
(
はん
)
して
荒々
(
あら/\
)
しく
拳
(
こぶし
)
をも
固
(
かた
)
めて
頭上
(
かしらのうへ
)
に
振翳
(
ふりかざ
)
した。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
柔
(
やわら
)
かに
言
(
い
)
う
意
(
つもり
)
であったが、
意
(
い
)
に
反
(
はん
)
して
荒々
(
あらあら
)
しく
拳
(
こぶし
)
をも
固
(
かた
)
めて
頭上
(
かしらのうえ
)
に
振翳
(
ふりかざ
)
した。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
“反”の解説
反(たん、段とも書く)は、尺貫法の面積の単位。土地の面積に使われる反と、布の大きさを表す反とがある。これとは別に6間の長さを表す反もある。
(出典:Wikipedia)
反
常用漢字
小3
部首:⼜
4画
“反”を含む語句
反響
反対
反抗
反覆
反映
仰反
反對
反古
反射
反閇
反返
無反
往反
一反
相反
反歩
反応
文反古
正反対
背反
...