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続
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つゞ
ふりがな文庫
“
続
(
つゞ
)” の例文
旧字:
續
よし子は
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか、水彩画の
続
(
つゞ
)
きを
描
(
か
)
き始めた。三四郎が
傍
(
そば
)
にゐるのが丸で苦になつてゐない。それでゐて、
能
(
よ
)
く返事をする。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
売薬
(
ばいやく
)
は
先
(
さき
)
へ
下
(
お
)
りたが
立停
(
たちどま
)
つて
頻
(
しきり
)
に
四辺
(
あたり
)
を
瞻
(
みまは
)
して
居
(
ゐ
)
る
様子
(
やうす
)
、
執念深
(
しふねんぶか
)
く
何
(
なに
)
か
巧
(
たく
)
んだか、と
快
(
こゝろよ
)
からず
続
(
つゞ
)
いたが、さてよく
見
(
み
)
ると
仔細
(
しさい
)
があるわい。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
すると
続
(
つゞ
)
いてお
姫様
(
ひめさま
)
が
玄関
(
げんくわん
)
まで
追掛
(
おつかけ
)
て
参
(
まゐ
)
られて、
円朝
(
わたくし
)
を
喚留
(
よびとめ
)
たが
何
(
ど
)
うも
凜
(
りゝ
)
々しくツて、
何
(
なん
)
となく
身体
(
からだ
)
が
縮
(
ちゞ
)
み
上
(
あが
)
り、
私
(
わたくし
)
は
縛
(
しばら
)
れでもするかと思ひました。姫
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お常は三十日の芝居を、十八日まで
続
(
つゞ
)
け
様
(
さま
)
に、通ひ詰めたが
何
(
ど
)
うしても徳三郎と言葉を
交
(
か
)
はす事が出来なかつた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
此
混堂
(
ゆや
)
に
続
(
つゞ
)
きて
厨処
(
だいどころ
)
あり、
灶
(
かまど
)
にも穴ありて地火を引て物を
烹
(
にること
)
薪
(
たきゞ
)
に同じ。次に中の
間
(
ま
)
あり、
床
(
ゆか
)
の下より
竹筩
(
たけつゝ
)
を出し、口には一寸ばかり
銅
(
あかゞね
)
を
鉗
(
はめ
)
て火を
出
(
いだ
)
さしむ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
今
(
いま
)
一つ
招魂社
(
せうこんしや
)
の
後
(
うしろ
)
の
木立
(
こだち
)
のなかにも、
媚
(
なまめ
)
かしい
此物語
(
このものがたり
)
は
迹
(
あと
)
つけられてあるが、
其後
(
そのゝち
)
の
関係
(
くわんけい
)
は一
切
(
さい
)
解
(
わか
)
らぬ。
今
(
いま
)
も
此
(
こ
)
の
恋
(
こひ
)
なかは
続
(
つゞ
)
いてゐるか
否
(
いな
)
か、
其
(
それ
)
も
判然
(
はんぜん
)
せぬ。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
私は百合の
花
(
はな
)
を手折つて来て
妻
(
つま
)
の
枕
(
まくら
)
元に
差
(
さ
)
してやつた。すると、
妻
(
つま
)
は
激
(
はげ
)
しい香ひのためにせき
続
(
つゞ
)
けた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
結局
(
けつきよく
)
、このまゝ
暮
(
くら
)
し
続
(
つゞ
)
けて
行
(
ゆ
)
くとしたら? さう
考
(
かんが
)
へた
時
(
とき
)
、二人はせうさうをはげしい心に
感
(
かん
)
じた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
白樺
(
しらかば
)
と
赤楊
(
はんのき
)
の
重
(
かさ
)
なり
合
(
あ
)
ふ
森
(
もり
)
の
茂
(
しげ
)
みに
銃架
(
じうか
)
の
影
(
かげ
)
はけふも
続
(
つゞ
)
いて
行
(
ゆ
)
く
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
それが大
変
(
へん
)
ぢや 何
千哩
(
ぜんまいる
)
も
続
(
つゞ
)
いてゐることになる
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
続
(
つゞ
)
け泣く……やはらかに、なやましげにも
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
大地
(
だいち
)
は自然に
続
(
つゞ
)
いてゐるけれども、其上に
家
(
いへ
)
を
建
(
た
)
てたら、忽ち
切
(
き
)
れ
/\
(
ぎれ
)
になつて仕舞つた。
家
(
いへ
)
の
中
(
なか
)
にゐる
人間
(
にんげん
)
も亦
切
(
き
)
れ
切
(
ぎ
)
れになつて仕舞つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ばさりと
言
(
い
)
ふのが、ばさりと
聞
(
き
)
こえて、ばさりと
鳴
(
な
)
つて、
其
(
そ
)
の
藁屋
(
わらや
)
の
廂
(
ひさし
)
から、
畷
(
なはて
)
へばさりと
落
(
お
)
ちたものがある、
続
(
つゞ
)
いて
又
(
また
)
一
(
ひと
)
つばさりとお
出
(
で
)
やる。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
混堂
(
ゆや
)
に
続
(
つゞ
)
きて
厨処
(
だいどころ
)
あり、
灶
(
かまど
)
にも穴ありて地火を引て物を
烹
(
にること
)
薪
(
たきゞ
)
に同じ。次に中の
間
(
ま
)
あり、
床
(
ゆか
)
の下より
竹筩
(
たけつゝ
)
を出し、口には一寸ばかり
銅
(
あかゞね
)
を
鉗
(
はめ
)
て火を
出
(
いだ
)
さしむ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
其
(
それ
)
とも
此様
(
こん
)
なのが
実際
(
じつさい
)
に
幸福
(
かうふく
)
なので、
私
(
わたし
)
の
考
(
かんが
)
へてゐた
事
(
こと
)
が、
分
(
ぶん
)
に
過
(
す
)
ぎたのかも
知
(
し
)
れぬ。が、これで一
生
(
しやう
)
続
(
つゞ
)
けば
先
(
まづ
)
無事
(
ぶじ
)
だ。
熱
(
あつ
)
くもなく
冷
(
つめた
)
くもなし、
此処
(
こゝ
)
らが
所謂
(
いはゆる
)
平温
(
へいおん
)
なのであらう。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
私はかぜを引き
続
(
つゞ
)
けた。母が、「アツ」といつたまゝ
死
(
し
)
んでしまつた。すると、
妻
(
つま
)
が母に代つて
床
(
とこ
)
についた。私の
誇
(
ほこ
)
つてゐた
門
(
もん
)
から登る
花
(
はな
)
の小路は、氷を買ひに
走
(
はし
)
る
道
(
みち
)
となつた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
マア
続
(
つゞ
)
いた事は西洋のお話もいたしましたが、まだ
落話
(
おとしばなし
)
はいたしませんと
申
(
まう
)
したら、
落話
(
おとしばなし
)
で
極
(
ごく
)
面白
(
おもしろ
)
い事があるから一
席
(
せき
)
教
(
をし
)
へて
上
(
あ
)
げようといふので、
教
(
をそ
)
はり
立
(
たて
)
のお話しでございます
西洋の丁稚
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
かうして高浜氏は
続
(
つゞ
)
け
様
(
ざま
)
に五六枚ばかし
暴
(
やけ
)
に引裂いた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
高粱
(
かうりゃう
)
の
畠
(
はたけ
)
を
分
(
わ
)
けて
銃架
(
じうか
)
の
影
(
かげ
)
はけふも
続
(
つゞ
)
いて
行
(
ゆ
)
く
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
さあみんな
続
(
つゞ
)
け!
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
其
(
そ
)
の
地蔵尊
(
ぢざうそん
)
が、
前
(
まへ
)
の
方
(
はう
)
から
錫杖
(
しやくぢやう
)
を
支
(
つ
)
いたなりで、
後
(
うしろ
)
に
続
(
つゞ
)
いた
私
(
わたし
)
と
擦違
(
すれちが
)
つて、
黙
(
だま
)
つて
坂
(
さか
)
の
方
(
はう
)
へ
戻
(
もど
)
つて
行
(
ゆ
)
かるゝ……と
案山子
(
かゝし
)
もぞろ/\と
引返
(
ひきかへ
)
すんです。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
赤ペンキの看板がそれから、それへと
続
(
つゞ
)
いた。仕舞には世の中が
真赤
(
まつか
)
になつた。さうして、代助の
頭
(
あたま
)
を中心としてくるり/\と
焔
(
ほのほ
)
の
息
(
いき
)
を吹いて回転した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし、私はたゞ
何
(
なに
)
も
知
(
し
)
らずに
煙草
(
たばこ
)
を吹かせてぼんやりとしてゐただけである。このぼんやりとしたゆるんだ
心理
(
しんり
)
の
続
(
つゞ
)
いてゐる
空虚
(
くうきよ
)
な
時間
(
じかん
)
に、
黙
(
もく
)
々として
私達
(
わたしたち
)
の
運命
(
うんめい
)
を
動
(
うご
)
かせてゐた
何物
(
なにもの
)
かがあつた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
我が
隣駅
(
りんえき
)
関
(
せき
)
にちかき
飯士山
(
いひじざん
)
に
続
(
つゞ
)
く東に、
阿弥陀峯
(
あみだぼう
)
とて
樵
(
きこり
)
する山あり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
大胆
(
だいたん
)
に
敵
(
てき
)
の
目
(
め
)
を
掠
(
かす
)
めてその
男
(
をとこ
)
は
作業
(
さげふ
)
を
続
(
つゞ
)
けた
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
早
(
はや
)
く、
町
(
まち
)
を
放
(
はな
)
れて
辻
(
つじ
)
を
折
(
を
)
れると、
高草
(
たかくさ
)
に
遥々
(
はる/″\
)
と
道
(
みち
)
一
筋
(
すぢ
)
、十
和田
(
わだ
)
に
通
(
かよ
)
ふと
聞
(
き
)
いた
頃
(
ころ
)
から、
同伴
(
つれ
)
の
自動車
(
じどうしや
)
が
続
(
つゞ
)
かない。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
既に平岡に
嫁
(
とつ
)
いだ三千代に対して、こんな関係が起り得るならば、
此上
(
このうへ
)
自分に既婚者の資格を与へたからと云つて、同様の関係が
続
(
つゞ
)
かない訳には行かない。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
君
(
きみ
)
たちの
唇
(
くちびる
)
は
最後
(
さいご
)
まで
反戦
(
はんせん
)
を
叫
(
さけ
)
び
続
(
つゞ
)
けた
一九三二・二・二六:―白テロに斃た××聯隊の革命的兵士に―
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
枕
(
まくら
)
を
並
(
なら
)
べた
上人
(
しやうにん
)
の
姿
(
すがた
)
も
朧
(
おぼろ
)
げに
明
(
あかり
)
は
暗
(
くら
)
くなつて
居
(
ゐ
)
た、
早速
(
さつそく
)
燈心
(
とうしん
)
を
明
(
あかる
)
くすると、
上人
(
しやうにん
)
は
微笑
(
ほゝゑ
)
みながら
続
(
つゞ
)
けたのである。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何時
(
いつ
)
もは花の時分に開くのだが、来年は少し会員の都合で早くする積りだから、丁度会を二つ
続
(
つゞ
)
けて開くと同じ事になる。必死の勉強をやらなければならない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「野々宮さんは、理学者だから、なほそんな事を仰しやるんでせう」と云ひ
出
(
だ
)
した。話しの
続
(
つゞ
)
きらしい。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし
其
(
それ
)
は
唯
(
たゞ
)
青葉
(
あをば
)
ばかりで
菖蒲
(
あやめ
)
の
短
(
みじか
)
いのがむらがつてゝ、
水
(
みづ
)
の
色
(
いろ
)
の
黒
(
くろ
)
い
時分
(
じぶん
)
、
此処
(
こゝ
)
へも
二日
(
ふつか
)
、
三日
(
みつか
)
続
(
つゞ
)
けて
行
(
ゆ
)
きましたつけ、
小鳥
(
ことり
)
は
見
(
み
)
つからなかつた。
烏
(
からす
)
が
沢山
(
たんと
)
居
(
ゐ
)
た。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
昨日
(
きのふ
)
一昨日
(
おとゝひ
)
と三
日
(
か
)
続
(
つゞ
)
けて
鳴
(
な
)
つたですで、まんづ、
今日
(
けふ
)
は
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
でがせうかな。」一
行
(
かう
)
五
人
(
にん
)
と、
運転手
(
うんてんしゆ
)
、
助手
(
じよしゆ
)
を
合
(
あ
)
はせて八
人
(
にん
)
犇
(
ひし
)
と
揉
(
も
)
んで
乗
(
の
)
つた、
真中
(
まんなか
)
に
小
(
ちひ
)
さくなつた
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
同
(
おな
)
じやうな
切
(
せつ
)
ない
夢
(
ゆめ
)
を、
幾度
(
いくたび
)
となく
続
(
つゞ
)
けて
見
(
み
)
て、
半死半生
(
はんしはんせい
)
の
躰
(
てい
)
で
漸
(
や
)
つと
我
(
われ
)
に
返
(
かへ
)
つた
時
(
とき
)
、
亭主
(
ていしゆ
)
が
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
五
月
(
ぐわつ
)
の
上旬
(
じやうじゆん
)
……とは
言
(
い
)
ふが、まだ
梅雨
(
つゆ
)
には
入
(
はひ
)
らない。けれども、ともすると
卯
(
う
)
の
花
(
はな
)
くだしと
称
(
とな
)
うる
長雨
(
ながあめ
)
の
降
(
ふ
)
る
頃
(
ころ
)
を、
分
(
わ
)
けて
其年
(
そのとし
)
は
陽気
(
やうき
)
が
不順
(
ふじゆん
)
で、
毎日
(
まいにち
)
じめ/\と
雨
(
あめ
)
が
続
(
つゞ
)
いた。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
すると
婦人
(
をんな
)
が、
下
(
しも
)
ぶくれな
顔
(
かほ
)
にえくぼを
刻
(
きざ
)
んで、三ツばかりはき/\と
続
(
つゞ
)
けて
頷
(
うなづ
)
いた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
十四五
人
(
にん
)
、
仙台
(
せんだい
)
の
学校
(
がくかう
)
からと
聞
(
き
)
く、
洋服
(
やうふく
)
の
紳士
(
しんし
)
が、ぞろ/\と
続
(
つゞ
)
いて
見
(
み
)
えた。……
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
続
常用漢字
小4
部首:⽷
13画
“続”を含む語句
連続
立続
続々
引続
接続
手続
続紀
相続
継続
呼続
追続
持続
打続
続日本紀
断続
相続人
地続
居続
延続
続様
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