研究けんきう)” の例文
元來ぐわんらいりよ科擧くわきよおうずるために、經書けいしよんで、五ごんつくることをならつたばかりで、佛典ぶつてんんだこともなく、老子らうし研究けんきうしたこともない。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
さいさい自分じぶん研究けんきうして熟考じゆくかうしてうへ愈々いよ/\わからねば其時そのときはじめて理由りいう説明せつめいしてかすくらゐにしてくのであります。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
そして軈ては、藝術家が最も自己を發揮するに適するからといふ理由りいうで、生涯しやうがい繪畫くわいぐわ研究けんきうゆだねるからと切込まれた。勝見子爵はがツかりした。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
一 道をおなじうし義相かなふを以てあんに集合せり、故に此理を益研究けんきうして、道義に於ては一身を不、必ずふみ行ふべき事。
遺教 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
みづかとうじ、みづかくわり、みづか其破片そのはへんをツギあはせて、しかうへ研究けんきうみづからもし、きたつて研究けんきうする材料ざいれうにもきやうするにあらざれば——駄目だめだ。
竹村たけむらはそのときあねなる彼女かのぢよのうへを、すこしきいてみた。彼女かのぢよ東京とうきやう親類しんるゐせて、女学校ぢよがくかうてから、語学ごがく音楽おんがくかを研究けんきうしてゐるらしかつた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
時々とき/″\婦人ふじん雜誌ざつしの、お料理方れうりかたのぞくと、しかるべき研究けんきうもして、そのみちでは、一端いつぱしまんらしいのの投書とうしよがある。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
妖怪えうくわい研究けんきうつても、べつ專門せんもん調しらべたわけでもなく、またさういふ專門せんもんがあるやいなやをもらぬ。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
たまには學校がくかう下讀したよみやら研究けんきうやらにはれてゐる多忙たばうだとふうもしてせた。小六ころく友達ともだちからさう呑氣のんきなまけものゝやうあつかはれるのを、大變たいへん不愉快ふゆくわいかんじた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しかも、その暗記あんき仕方しかたといふのが、日光につくわうなかで、つぎくもつぎ夕方ゆふがたつぎ電燈でんとう結局けつきよく最後さいご蝋燭らふそくひかりなかでといふふう明暗めいあん順序じゆんじよつてらしながら研究けんきう暗記あんき
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
A フーン、そいつア面白おもしろはなしだね。學生がくせいとしてはすこ不穩ふおん行動かうどうかもれないが、多數たすう葉書はがき受取うけとひと心理しんり研究けんきうするには材料ざいれうだね。きみ實際じつさい葉書研究はがきけんきう專門家せんもんかだよ。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
恁云かうい學説がくせつは、たゞ種々しゆ/″\學説がくせつあつめて研究けんきうしたり、比較ひかくしたりして、これ自分じぶん生涯しやうがい目的もくてきとしてゐる、きはめて少數せうすう人計ひとばかりにおこなはれて、多數たすうものれを了解れうかいしなかつたのです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
あれが天文台もんだいだ あそこでおとうさんは 星の世界せかい研究けんきうをなさつてゐるのだ
しかしながら、白状はくじやうする。此時代このじだいには、研究けんきうだい四かだいで、だい三は好奇心かうきしんであつた。だい二は弄古的ろうこてき慾心よくしん?であつた。だい一はじつ運動うんどう目的もくてきであつた。
柳田やなぎださんは、旅籠はたごのあんまに、加賀かが金澤かなざはでは天狗てんぐはなしくし、奧州あうしう飯野川いひのがはまちんだのは、せずして、同氏どうし研究けんきうさるゝ、おかみん、いたこの亭主ていしゆであつた。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
勿論もちろんこの問題もんだい專門家せんもんかよつ飽迄あくまで研究けんきうされねばならぬのであるが。我輩わがはいは、こゝにはふか哲學的議論てつがくてきぎろんにはらないで、きはめて通俗的つうぞくてきこれくわんする感想かんさうの一たんべてよう。
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
これではじつ仕方しかたがない、其故それゆゑわたくし生徒せいとむかつて常々つね/″\まをしてります。何事なにこと自分じぶん研究けんきうして御覽ごらんなさい、研究けんきうして自分じぶん難問なんもん解釋かいしするやうにさい。これはあなが讀書どくしよのみにかぎりません。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
でも火星くわせい生物いきものがゐなかつたら かういふ研究けんきう無駄むだになるわね
そもそ此氷川このひがは境内けいだいひろつた一破片はへんいまでも保存ほぞんしてあるが)これが地中ちちう秘密ひみつさぐはじめた最初さいしよかぎで、石器時代せききじだい研究けんきうおもつた動機どうきとはなつたのだ。
しからば化物ばけものかんがへはどうしてたか、これ研究けんきうするのは心理學しんりがく領分れうぶんであつて、吾々われ/\門外漢もんぐわいかんであるが、わたしかんがへでは「自然界しぜんかいたいする人間にんげん觀察くわんさつ」これがこの根本こんぽんであるとおもふ。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
店賃たなちん言譯いひわけばかり研究けんきうをしてないで、一生いつしやうに一自分じぶんいへへ。
月夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
これではいつまでたつてもケリがつかん 研究けんきうをつづけませう
建築けんちく本義ほんぎそれ永久えいきう懸案けんあんである。我輩わがはいいまにわかにこれ解決かいけつのぞまない、ただいつまでも研究けんきうをつゞけてい、建築けんちくてふもの存在そんざいするかぎり、いつまでも論議ろんぎをつゞけてい。
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
同形どうけいとすれば加瀬かせおなじくたる貝塚かひづかも、特種とくしゆものではなかつたらうか。八木やぎ水谷氏等みづたにしら見出みいだしたといふ小破片せうはへん今日こんにちほど研究けんきうされてらぬ其時代そのじだいて、普通ふつう貝塚かひづかのと見過みすごしたのではあるまいか。
この機會きくわいさいして化物ばけもの研究けんきうおこし、化物學ばけものがくといふ一くわ學問がくもんつくしたならば、さだめし面白おもしろからうとおもふのである。むかし傳説でんせつ樣式やうしきはなれた新化物しんばけもの研究けんきうこゝろみる餘地よち屹度きつとあるに相違さうゐない。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
これから如何どう研究けんきうすゝむだらうか。