有名ゆうめい)” の例文
りますとも、だい一、品川しながはちかくでは有名ゆうめい權現臺ごんげんだいといふところります。其所そこなんぞは大變たいへんです、んな破片はへんやまやうんでります
陶器師とうきしは、おそって御殿ごてんがりました。それから、その有名ゆうめい陶器師とうきしは、厚手あつでちゃわんをつく普通ふつう職人しょくにんになったということです。
殿さまの茶わん (新字新仮名) / 小川未明(著)
だい三に、十ばかりの偉人いじん伝記でんきがあり、そのなかで、ベートーヴェンとミケランゼロとトルストイとの三つの伝記でんきは、もっとも有名ゆうめいです。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
これらのおほくの高山植物こうざんしよくぶついろどられてゐる、いはゆるお花畠はなばたけは、日本につぽんでは本州ほんしゆう中部ちゆうぶ日本につぽんアルプスの諸高山しよこうざんおほく、なかにも白馬山しろうまさんのは有名ゆうめいです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
『ヴェッテルンの近くの、メデヴィの平原へいげんに、鉱泉こうせんがわきでるようになります。そして、その鉱泉のおかげで、この地方ちほう有名ゆうめいになるでしょう。』
おう令息れいそく有名ゆうめい石本新六男いしもとしんろくだんがあり、新六男しんろくだん四男よなん地震學ぢしんがく有名ゆうめい巳四雄教授みしをきようじゆのあることは、李蹊りけいおうまたもつめいするにるといはれてもよいであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
ルーヴルのほかにパリで有名ゆうめいなのは、歴史れきしかんするものをならべたクルニー博物館はくぶつかん郊外こうがいますと、サン・ジェルマンの博物館はくぶつかんといふ考古學こうこがく博物館はくぶつかんがあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
当日とうじつ兵法試合へいほうじあいのうち、軍学大論議ぐんがくだいろんぎのあることは、あれから甲州流こうしゅうりゅう陣法じんぽうが生まれたというくらい有名ゆうめいなものだが、そのほか、武道ぶどう試合しあいとしては、なんとなにか?
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それからこれはまっ羽二重はぶたえのコップでしょう。この花びらは半ぶんすきとおっているので大へん有名ゆうめいです。ですからこいつのきゅうはずいぶんみんなでしがります。
チュウリップの幻術 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
当時とうじにおける外交の事情じじょうを述べんとするに当り、小栗上野介おぐりこうずけのすけの人とりよりかんに、小栗は家康公いえやすこう以来有名ゆうめいなる家柄いえがらに生れ旗下きか中の鏘々そうそうたる武士にして幕末の事
世間せけんには、このまち有名ゆうめい陶器店とうきてんが、今度こんど殿とのさまのおちゃわんを、ねんねんれてつくったという評判ひょうばんこったのであります。
殿さまの茶わん (新字新仮名) / 小川未明(著)
關東大地震かんとうだいぢしん場合ばあひおいては、各所かくしよ山津浪やまつなみおこつたが、其中そのうち根府川ねぶがは一村いつそんさらつたものがもつと有名ゆうめいであつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
これは有名ゆうめいかいの火という宝物たからものだ。これは大変たいへんな玉だぞ。これをこのまま一生満足まんぞくっていることのできたものは今までに鳥に二人魚に一人あっただけだという話だ。
貝の火 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
もう有名ゆうめいなのを知らないのですか? それとも、アルヴァストラや、ヴレタの僧院そういんや、リンチェーピングの美しい教会きょうかいのようなものを、もっているとほこれるところが
なかにも有名ゆうめいなのは、いまから百年ひやくねんばかりまへに、近江あふみ木内石亭きのうちせきていといふひとで、これらの人達ひとたちおほあつめてゐるあひだに、これは天狗てんぐ使つかつたものだとか神樣かみさまのものとかではなくて
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
と、呂宋兵衛るそんべえをはじめ、卜斎ぼくさい半助はんすけ、一同の首がそれにびて順々じゅんじゅんにひろい読みしてゆくと、自署じしょされた有名ゆうめい無名むめいのうちに、ちょッと目につくものだけでも大へんなもの。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これまでのかれ仕事しごとは、いろいろな方面ほうめんにわたっています。だい一に、五つの小説しょうせつがあり、そのなかで『ジャン・クリストフ』は、いちばんながいもので、そしていちばん有名ゆうめいです。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
ぎに日本につぽんにある長生ながいきをしてゐる大木たいぼく有名ゆうめいなものをすこげてませう。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
なんのわたしのいうことに、まちがいがあろう。このしまは、有名ゆうめいになって、年々ねんねんあそびにやってくるひとたちでにぎわうでしょう。
花咲く島の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
二萬六千にまんろくせん人口中じんこうちゆう地下室ちかしつ監禁かんきんされてゐた一名いちめい囚徒しゆうとのぞほかこぞつて死滅しめつしたことにおい有名ゆうめいである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
そのつぎには、ガンたちは、ヴェッテルンの岸べにある、有名ゆうめいなマッチ工場こうじょうの上を飛びました。とりでのように大きな工場で、たくさんの煙突えんとつが、空高くきでていました。
博物館はくぶつかん優劣ゆうれつをきめることは餘程よほど困難こんなんですが、なんといつてもヨーロッパにおいて有名ゆうめい博物館はくぶつかんは、まづ第一だいゝちにイギリスのロンドンにある大英博物館だいえいはくぶつかんげなければなりません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
關東かんとうでは日光につこう鹽原しほばら關西かんさいでは京都きようと嵐山あらしやま高尾たかをなどは有名ゆうめいなものです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
有名ゆうめいうたうたいや、役者やくしゃや、おどもやってくるにちがいありません。それにしては、ここにあるきたならしい小舎こやりはらってしまわなければなりません。
花咲く島の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
われ/\はこれまで海外かいがい著名ちよめい火山かざん一巡いちじゆんしてた。これから國内こくないにて有名ゆうめい活火山かつかざん一巡いちじゆんしてたい。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
しかし、ちの先生せんせいのいったことは、かならずしもただしくなかったことは、ずっとのちになってから、吉雄よしお有名ゆうめいなすぐれた学者がくしゃになったのでわかりました。
ある日の先生と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
海嘯かいしよう潮汐ちようせき干滿かんまん非常ひじようおほきなうみむかつて、河口かこう三角さんかくなりにおほきくひらいてゐるところおこ現象げんしようである。支那しな淅江省せつこうしよう錢塘江せんとうこう海嘯かいしようについてもつと有名ゆうめいである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
M病院エムびょういんといえば、その界隈かいわいらぬものがないほど、有名ゆうめいなものです。」と、そのひとは、こたえました。
世の中のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
有名ゆうめい大都市だいとしナポリに接近せつきんしてゐるため見學けんがく便利べんりなこと、およ三十年位さんじゆうねんくらゐにて活動かつどう一循環いちじゆんかんをなし、噴火現象ふんかげんしよう多種多樣たしゆたようにて研究材料けんきゆうざいりよう豐富ほうふなること、登山鐵道とざんてつどう火山觀測所かざんかんそくじよ
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
無名むめい音楽家おんがくかは、このりっぱな発明はつめいによって、すでに有名ゆうめいになっていました。そして、そのひとつくられた、オルガンは、ひじょうな高価こうかのものでありました。
楽器の生命 (新字新仮名) / 小川未明(著)
秀吉ひできちは、よくようすをくと、そこへいけば、毎日まいにちのように、有名ゆうめい音楽おんがくや、人気にんきのある大家たいかうたけるので、ぜひ奉公ほうこうをして、そこで勉強べんきょうしようと、決心けっしんしました。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「どう? あんたがくくらいだから、やはりいいんだわ。この声楽家せいがくかは、有名ゆうめいかたなのよ。」
谷にうたう女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おくさん、T町ティーまち有名ゆうめい先生せんせいがあります。このかた手術しゅじゅつなら、まったく安心あんしんしてけられます。
世の中のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
は、いまさら、そのしまが、それほど、うつくしい、有名ゆうめいなところであるのをりました。
北海の波にさらわれた蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
むかし、あるくに有名ゆうめい陶器師とうきしがありました。代々だいだい陶器とうきいて、そのうちしなといえば、とお他国たこくにまでひびいていたのであります。代々だいだい主人しゅじんは、やまからつち吟味ぎんみいたしました。
殿さまの茶わん (新字新仮名) / 小川未明(著)
このひろ世界せかいうえを、ところさだめずに、漂泊ひょうはくしている人々ひとびとがありました。それは、られていない人々ひとびとでした。その人々ひとびとは、べつに有名ゆうめい人間にんげんになりたいなどとはおもいませんでした。
花咲く島の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「じゃ、群馬県ぐんまけんにある、有名ゆうめい温泉場おんせんばは?」と、先生せんせいは、おいになりました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おまえのおじいさんは、有名ゆうめい船乗ふなのりだった。しかし、としられてから、もうろくをなさって、毎日まいにち、あちらのやまほうて、うみから、だれかびにくるはずじゃといっていられた……。
びんの中の世界 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いえかえって、このはなしをおとうさんや、おかあさんにすると、「おお、学校がっこうのオルガンは、有名ゆうめいなもんだ。」と、感歎かんたんしましたが、しかし、子供こどもたちは、どういうものか、そのオルガンを愉快ゆかいとも
楽器の生命 (新字新仮名) / 小川未明(著)
正坊まさぼうのおじいさんは、有名ゆうめい船乗ふなのりでした。としをとって、もはや、航海こうかいをすることができなくなってからは、うちにいて、ぼんやりとわか時分じぶんのことなどをおもいして、らしていられました。
びんの中の世界 (新字新仮名) / 小川未明(著)