トップ
>
病院
>
びやうゐん
ふりがな文庫
“
病院
(
びやうゐん
)” の例文
彼
(
かれ
)
の
生活
(
せいくわつ
)
は
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
くにして
過
(
す
)
ぎ
行
(
ゆ
)
いた。
朝
(
あさ
)
は八
時
(
じ
)
に
起
(
お
)
き、
服
(
ふく
)
を
着換
(
きか
)
へて
茶
(
ちや
)
を
呑
(
の
)
み、
其
(
そ
)
れから
書齋
(
しよさい
)
に
入
(
はひ
)
るか、
或
(
あるひ
)
は
病院
(
びやうゐん
)
に
行
(
ゆ
)
くかである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
主人
(
しゆじん
)
の
書生
(
しよせい
)
は
彼
(
かれ
)
の
犬
(
いぬ
)
が
病氣
(
びやうき
)
で
病院
(
びやうゐん
)
へ
這入
(
はい
)
る一ヶ
月
(
げつ
)
前
(
まへ
)
とかに、
徴兵檢査
(
ちようへいけんさ
)
に
合格
(
がふかく
)
して
入營
(
にふえい
)
したぎり
今
(
いま
)
では
一人
(
ひとり
)
もゐないのださうであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
あゝ、
其
(
そ
)
のよろこびの
涙
(
なみだ
)
も、
夜
(
よる
)
は
片敷
(
かたし
)
いて
帶
(
おび
)
も
解
(
と
)
かぬ
留守
(
るす
)
の
袖
(
そで
)
に
乾
(
かわ
)
きもあへず、
飛報
(
ひはう
)
は
鎭守府
(
ちんじゆふ
)
の
病院
(
びやうゐん
)
より、
一家
(
いつけ
)
の
魂
(
たましひ
)
を
消
(
け
)
しに
來
(
き
)
た。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
だが、
入院
(
にふゐん
)
するとしても、
誰一人
(
たれひとり
)
入院料
(
にふゐんれう
)
などを
持合
(
もちあは
)
してゐる
筈
(
はず
)
がないので、
施療
(
せれう
)
患者
(
くわんじや
)
を
扱
(
あつか
)
ふ
病院
(
びやうゐん
)
へ
入
(
い
)
れるより
仕方
(
しかた
)
がなかつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
それも
何
(
ど
)
うあらうかと
母
(
はゝ
)
などは
頻
(
しきり
)
にいやがるので
私
(
わし
)
も
二
(
に
)
の
足
(
あし
)
を
踏
(
ふ
)
んで
居
(
ゐ
)
る、
無論
(
むろん
)
病院
(
びやうゐん
)
へ
行
(
ゆ
)
けば
自宅
(
じたく
)
と
違
(
ちが
)
つて
窮屈
(
きゆうくつ
)
ではあらうが
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
なんといふ
病
(
やまひ
)
やらも
知
(
し
)
らない、
度々
(
たび/″\
)
病院
(
びやうゐん
)
に
通
(
かよ
)
つたけれども、いつも、おなじやうな
漠然
(
ばくぜん
)
としたことばかり
云
(
い
)
はれて
居
(
ゐ
)
る。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
此
(
こ
)
の
夏
(
なつ
)
はじめの
或
(
あ
)
る
宵
(
よひ
)
のことでした。
築地
(
つきぢ
)
の
聖
(
せい
)
ルカ
病院
(
びやうゐん
)
にK
先生
(
せんせい
)
のお
孃
(
じやう
)
さんをみまひました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
はすぐに
自分自身
(
じぶんじしん
)
のために、また
子供達
(
こどもたち
)
の
爲
(
ため
)
めに
働
(
はたら
)
かなければならなかつた。
彼女
(
かのぢよ
)
は
間
(
ま
)
もなく
親戚
(
しんせき
)
に
子供
(
こども
)
を
預
(
あづ
)
けて
土地
(
とち
)
の
病院
(
びやうゐん
)
に
勤
(
つと
)
める
身
(
み
)
となつた。
彼女
(
かのぢよ
)
は
脇目
(
わきめ
)
も
觸
(
ふ
)
らなかつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
惣
(
すべ
)
ての
文学者
(
ぶんがくしや
)
が
消費
(
せうひ
)
する
筆墨料
(
ひつぼくれう
)
を
徴収
(
ちようしう
)
すれば
慈善
(
じぜん
)
病院
(
びやうゐん
)
三ツ四ツを
設
(
つく
)
る事
決
(
けつ
)
して
難
(
かた
)
きにあらず、
惣
(
すべ
)
ての
文学者
(
ぶんがくしや
)
が
喰潰
(
くひつぶ
)
す
米
(
こめ
)
と
肉
(
にく
)
を
蓄積
(
ちくせき
)
すれば
百度
(
ひやくたび
)
饑饉
(
ききん
)
来
(
きた
)
るとも
更
(
さら
)
に
恐
(
おそ
)
るゝに
足
(
た
)
らざるべく
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
またガラスの
病院
(
びやうゐん
)
をかぶせられてしまふのはいやだい
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
溝渠
(
ほりわり
)
の
闇
(
やみ
)
の
中
(
うち
)
病院
(
びやうゐん
)
の舟は消えゆき
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
窃盜
(
せつたう
)
、
姦淫
(
かんいん
)
、
詐欺
(
さぎ
)
の
上
(
うへ
)
に
立
(
た
)
てられてゐるのだ。であるから、
病院
(
びやうゐん
)
は
依然
(
いぜん
)
として、
町
(
まち
)
の
住民
(
ぢゆうみん
)
の
健康
(
けんかう
)
には
有害
(
いうがい
)
で、
且
(
か
)
つ
不徳義
(
ふとくぎ
)
なものである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「
別
(
べつ
)
に
何
(
なん
)
でもありませんが、
一寸
(
ちよつと
)
御注意
(
ごちうい
)
までに
申
(
まを
)
さうと
思
(
おも
)
つて、
今
(
いま
)
ね、
貴女
(
あなた
)
が
行
(
い
)
らつしやらうと
云
(
い
)
ふ
病院
(
びやうゐん
)
の
途中
(
とちう
)
ですがね。」
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
平常
(
いつも
)
の
樣
(
やう
)
に
犬
(
いぬ
)
がゐると
好
(
よ
)
かつたんですがね。
生憎
(
あいにく
)
病氣
(
びやうき
)
なので、四五
日前
(
にちまへ
)
病院
(
びやうゐん
)
へ
入
(
い
)
れて
仕舞
(
しま
)
つたもんですから」と
主人
(
しゆじん
)
は
殘念
(
ざんねん
)
がつた。
宗助
(
そうすけ
)
も
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そのうちにも、
病人
(
びやうにん
)
の
容態
(
ようたい
)
は、
刻々
(
こく/\
)
險惡
(
けんあく
)
になつてゆくので、たうとう、そこから
餘
(
あま
)
り
遠
(
とほ
)
くない、
府下
(
ふか
)
××
村
(
むら
)
のH
病院
(
びやうゐん
)
へ
入院
(
にふゐん
)
させるより
仕方
(
しかた
)
がなくなつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
醫者
(
いしや
)
は
例
(
れい
)
の
安田
(
やすだ
)
が
來
(
く
)
るので
斯
(
か
)
う
素人
(
しろうと
)
まかせでは
我
(
わが
)
まゝばかり
募
(
つの
)
つて
宜
(
よ
)
くあるまいと
思
(
おも
)
はれる、
私
(
わし
)
の
病院
(
びやうゐん
)
へ
入
(
い
)
れる
事
(
こと
)
は
不承知
(
ふしようち
)
かと
毎々
(
まい/\
)
聞
(
き
)
かれるのであるが
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
が
病院
(
びやうゐん
)
生活
(
せいくわつ
)
に
入
(
い
)
つてから三
年目
(
ねんめ
)
の
秋
(
あき
)
に、ある
地方
(
ちはう
)
から
一人
(
ひとり
)
の
若
(
わか
)
い
醫者
(
いしや
)
が
來
(
き
)
て、その
病院
(
びやうゐん
)
の
醫員
(
いゐん
)
になつた。
彼
(
かれ
)
は
所謂
(
いはゆる
)
人好
(
ひとず
)
きのする
男
(
をとこ
)
で、
殊
(
こと
)
に
院内
(
ゐんない
)
の
看護婦達
(
かんごふたち
)
をすぐに
手
(
て
)
なづけてしまうことが
出來
(
でき
)
た。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
どうです
火星
(
くわせい
)
の
病院
(
びやうゐん
)
はなかなかいいでせう
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
いま
病院
(
びやうゐん
)
の
裏庭
(
うらには
)
に、煉瓦のもとに
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
然
(
しか
)
し
今日
(
こんにち
)
の
所
(
ところ
)
では
病院
(
びやうゐん
)
は、
確
(
たしか
)
に
市
(
し
)
の
資力
(
ちから
)
以上
(
いじやう
)
の
贅澤
(
ぜいたく
)
に
爲
(
な
)
つてゐるので、
餘計
(
よけい
)
な
建物
(
たてもの
)
、
餘計
(
よけい
)
な
役
(
やく
)
などで
隨分
(
ずゐぶん
)
費用
(
ひよう
)
も
多
(
おほ
)
く
費
(
つか
)
つてゐるのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
口
(
くち
)
へ
冷
(
つめた
)
いものが
入
(
はひ
)
つて、
寢臺
(
ねだい
)
の
上
(
うへ
)
に
居
(
ゐ
)
るのが
分
(
わか
)
りましたつけ……
坊主
(
ばうず
)
が
急
(
きふ
)
に
鉦
(
かね
)
を
鳴
(
な
)
らしたのは、
丁
(
ちやう
)
ど、
釣臺
(
つりだい
)
が
病院
(
びやうゐん
)
の
門
(
もん
)
を
入
(
はひ
)
る
時
(
とき
)
だつたさうです。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それはキリスト
教
(
けう
)
の
教會
(
けうくわい
)
の
附屬
(
ふぞく
)
病院
(
びやうゐん
)
なので、その
事
(
こと
)
に
就
(
つ
)
いては、
大分
(
だいぶ
)
異議
(
いぎ
)
を
持出
(
もちだ
)
した
者
(
もの
)
もあつたが、この
場合
(
ばあひ
)
一
刻
(
こく
)
も、
病人
(
びやうにん
)
を
見過
(
みすご
)
して
置
(
お
)
く
事
(
こと
)
はできなかつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
本宅
(
ほんたく
)
は
三番町
(
さんばんちやう
)
の
何處
(
どこ
)
やらにて
表札
(
へうさつ
)
を
見
(
み
)
ればむゝ
彼
(
あ
)
の
人
(
ひと
)
の
家
(
うち
)
かと
合點
(
がてん
)
のゆくほどの
身分
(
みぶん
)
、
今
(
いま
)
さら
此處
(
こゝ
)
には
言
(
い
)
はずもがな、
名前
(
なまへ
)
の
恥
(
はづ
)
かしければ
病院
(
びやうゐん
)
へ
入
(
い
)
れる
事
(
こと
)
もせで
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
わあ ガラスの
病院
(
びやうゐん
)
が
倒
(
たふ
)
れさうだぞ
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
病院
(
びやうゐん
)
を
逃
(
のが
)
れ
来
(
こ
)
し
患者
(
くわんじや
)
の
恐怖
(
おそれ
)
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
電車
(
でんしや
)
を
赤十字病院下
(
せきじふじびやうゐんした
)
で
下
(
お
)
りて、
向
(
むか
)
うへ
大溝
(
おほどぶ
)
について、
岬
(
みさき
)
なりに
路
(
みち
)
を
畝
(
うね
)
つて、あれから
病院
(
びやうゐん
)
へ
行
(
ゆ
)
くのに
坂
(
さか
)
がある。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
よくある
習
(
ならひ
)
で——
醫師
(
いしや
)
の
手
(
て
)
ぬかり、
看護婦
(
かんごふ
)
の
不深切
(
ふしんせつ
)
。
何
(
なん
)
でも
病院
(
びやうゐん
)
の
越度
(
をちど
)
と
思
(
おも
)
つて、
其
(
それ
)
が
口惜
(
くや
)
しさに、もの
狂
(
ぐる
)
はしく
大
(
おほき
)
な
建
(
たて
)
ものを
呪詛
(
のろ
)
つて
居
(
ゐ
)
るんだらう。……
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さて、
取
(
と
)
るものも
取
(
と
)
りあへず
福井
(
ふくゐ
)
の
市
(
まち
)
を
出發
(
しゆつぱつ
)
した。これが
鎭守府
(
ちんじゆふ
)
の
病院
(
びやうゐん
)
に、
夫
(
をつと
)
を
見舞
(
みま
)
ふ
首途
(
かどで
)
であつた。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
今日
(
けふ
)
も
燒
(
や
)
けあとを
通
(
とほ
)
つたがね、
學校
(
がくかう
)
と
病院
(
びやうゐん
)
に
火
(
ひ
)
がかゝつたのに
包
(
つゝ
)
まれて、
駿河臺
(
するがだい
)
の、あの
崖
(
がけ
)
を
攀
(
よ
)
ぢ
上
(
のぼ
)
つて
逃
(
に
)
げたさうだが、よく、あの
崖
(
がけ
)
が
上
(
のぼ
)
られたものだと
思
(
おも
)
ふよ。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「お
可哀相
(
かはいさう
)
に……あの
方
(
かた
)
は、
昨晩
(
ゆうべ
)
、
釣臺
(
つりだい
)
で、
病院
(
びやうゐん
)
へお
入
(
はひ
)
りなすつたさうでございます。」
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
大橋邊
(
おほはしへん
)
の、
病院
(
びやうゐん
)
に
參
(
まゐ
)
ります
途中
(
とちう
)
……
私
(
わたし
)
は
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
られるのが
辛
(
つら
)
うござんしたから
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“病院”の解説
病院(びょういん、en: hospital)は、疾病や疾患を抱えた患者に対し医療を提供する施設の中でも一定規模の施設のこと。
病院の設立者は公的セクターが多いが、保健組織(営利または非営利団体)、保険会社、慈善団体などがある。病院は歴史的に、その多くが宗教系修道会や慈善家によって設立・運営されてきた。
3
(出典:Wikipedia)
病
常用漢字
小3
部首:⽧
10画
院
常用漢字
小3
部首:⾩
10画
“病院”で始まる語句
病院服
病院長
病院下
病院街