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出口
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でぐち
ふりがな文庫
“
出口
(
でぐち
)” の例文
そのとき、
季節
(
きせつ
)
はずれの、
大
(
おお
)
きな
黒
(
くろ
)
いちょうが、どこから
迷
(
まよ
)
いこんだものか、ガラス
窓
(
まど
)
につき
当
(
あ
)
たって、しきりと、
出口
(
でぐち
)
をさがしていました。
だまされた娘とちょうの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鋸
(
のこぎり
)
で
挽
(
ひ
)
いて、
女
(
をんな
)
の
立像
(
りつざう
)
だけ
抜
(
ぬ
)
いて
取
(
と
)
る、と
鳥居
(
とりゐ
)
は、
片仮名
(
かたかな
)
のヰの
字
(
じ
)
に
成
(
な
)
つて、
祠
(
ほこら
)
の
前
(
まへ
)
に、
森
(
もり
)
の
出口
(
でぐち
)
から、
田甫
(
たんぼ
)
、
畷
(
なはて
)
、
山
(
やま
)
を
覗
(
のぞ
)
いて
立
(
た
)
つであらう。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何
(
なに
)
もしらない
公卿
(
くげ
)
のくせによけいな
差
(
さ
)
し
出口
(
でぐち
)
をするはいいが、
今
(
いま
)
にあべこべに
敵
(
てき
)
から
夜討
(
よう
)
ちをしかけられて、その
時
(
とき
)
にあわててもどうにもなるまい。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
乃
(
そこ
)
で
愛
(
あい
)
ちやんが
云
(
い
)
ふには、『
鼠
(
ねず
)
ちやん、お
前
(
まへ
)
此
(
この
)
池
(
いけ
)
の
出口
(
でぐち
)
を
知
(
し
)
つてゝ?
私
(
わたし
)
全然
(
すつかり
)
泳
(
およ
)
ぎ
草臥
(
くたび
)
れて
了
(
しま
)
つてよ、
鼠
(
ねず
)
ちやん!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
車外
(
しやぐわい
)
の
猛獸
(
まうじう
)
は、
見
(
み
)
る/\
内
(
うち
)
に
氣色
(
けしき
)
が
變
(
かわ
)
つて
來
(
き
)
た。
隙
(
すき
)
を
覗
(
うかゞ
)
つたる
水兵
(
すいへい
)
は、サツと
出口
(
でぐち
)
の
扉
(
とびら
)
を
排
(
ひら
)
くと、
途端
(
とたん
)
、
稻妻
(
いなづま
)
は、
猛然
(
まうぜん
)
身
(
み
)
を
跳
(
をど
)
らして、
彼方
(
かなた
)
の
岸
(
きし
)
へ
跳上
(
をどりあが
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
野々宮は右の手を竹の
手欄
(
てすり
)
から出して、菊の根を
指
(
さ
)
しながら、何か熱心に説明してゐる。美禰子は又
向
(
むかふ
)
をむいた。見物に押されて、さつさと
出口
(
でぐち
)
の方へ行く。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
他の人に、
出口
(
でぐち
)
王仁
(
わに
)
三郎さんという人にも聞きましたが、誰としてはっきりといってくれた人がなかった。
生活と一枚の宗教
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
その
塔
(
とう
)
は、
梯子
(
はしご
)
も
無
(
な
)
ければ、
出口
(
でぐち
)
も
無
(
な
)
く、ただ
頂上
(
てっぺん
)
に、
小
(
ちい
)
さな
窓
(
まど
)
が一つあるぎりでした。
魔女
(
まじょ
)
が
入
(
はい
)
ろうと
思
(
おも
)
う
時
(
とき
)
には、
塔
(
とう
)
の
下
(
した
)
へ
立
(
た
)
って、
大
(
おお
)
きな
声
(
こえ
)
でこう
言
(
い
)
うのです。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
配
(
くば
)
り
先
(
まづ
)
品川新宿板橋千住の
大出口
(
おほでぐち
)
四ヶ所へは人數千人
宛
(
づつ
)
固
(
かため
)
させ其外九ヶ所の
出口
(
でぐち
)
へは人數五百人
宛
(
づつ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
勘次等
(
かんじら
)
、
親子
(
おやこ
)
仲
(
なか
)
よくつてよかんべ、
世間
(
せけん
)
の
聞
(
きこ
)
えも
立派
(
りつぱ
)
だあ、
親身
(
しんみ
)
のもなあ、お
蔭
(
かげ
)
で
肩身
(
かたみ
)
が
廣
(
ひろ
)
くつてえゝや」おつたは
庭
(
には
)
の
出口
(
でぐち
)
から
一寸
(
ちよつと
)
顧
(
かへり
)
みていつた。さうしてさつさと
行
(
い
)
つて
畢
(
しま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
と大きな
声
(
こゑ
)
を出して
山中
(
やまぢう
)
呶鳴
(
どな
)
り歩きます
中
(
うち
)
に、
田圃
(
たんぼ
)
の
出口
(
でぐち
)
の
掛茶屋
(
かけぢやや
)
に腰を
掛
(
か
)
けて
居
(
ゐ
)
ました
女
(
をんな
)
は
芳町辺
(
よしちやうへん
)
の
芸妓
(
げいしや
)
と見えて、お
参
(
まゐ
)
りに
来
(
き
)
たのだから
余
(
あま
)
り
好
(
よ
)
い
装
(
なり
)
では
有
(
あ
)
りません、
南部
(
なんぶ
)
の
藍
(
あゐ
)
の
萬筋
(
まんすぢ
)
の
小袖
(
こそで
)
に
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「つまらねえ
差
(
さ
)
し
出口
(
でぐち
)
はきかねえで、
引
(
ひ
)
ッ
込
(
こ
)
んだ、
引
(
ひ
)
ッ
込
(
こ
)
んだ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
蹴込
(
けこみ
)
へ
片足
(
かたあし
)
を
掛
(
か
)
けて
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
たのでは、
大
(
おほい
)
に、いや、
少
(
すくな
)
くとも
湯治客
(
たうぢきやく
)
の
體面
(
たいめん
)
を
損
(
そこな
)
ふから、
其處
(
そこ
)
で、
停車場
(
ていしやぢやう
)
の
出口
(
でぐち
)
を
柵
(
さく
)
の
方
(
はう
)
へ
開
(
ひら
)
いて、
悠然
(
いうぜん
)
と
待
(
ま
)
つたのである。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しまいには、どこが
出口
(
でぐち
)
やら、また、
入
(
はい
)
って、あるいてきたところやら、わからなくなってしまいました。すると、そのすももの
林
(
はやし
)
のなかに、一
軒
(
けん
)
のわら
屋
(
や
)
がありました。
すももの花の国から
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『そんなに
泣
(
な
)
くのは
止
(
よ
)
さう!』と
云
(
い
)
つて
愛
(
あい
)
ちやんは、
出口
(
でぐち
)
を
見出
(
みいだ
)
さうとして
泳
(
およ
)
ぎ
廻
(
まは
)
りました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
彼所
(
あすこ
)
、
此所
(
こゝ
)
に席を立つものがある。
花道
(
はなみち
)
から
出口
(
でぐち
)
へ掛けて、
人
(
ひと
)
の
影
(
かげ
)
が
頗
(
すこぶ
)
る
忙
(
いそ
)
がしい。三四郎は
中腰
(
ちうごし
)
になつて、
四方
(
しほう
)
をぐるりと
見廻
(
みまは
)
した。
来
(
き
)
てゐる
筈
(
はづ
)
の
人
(
ひと
)
は
何処
(
どこ
)
にも見えない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
初め江戸の
出口
(
でぐち
)
十三ヶ所へ
人數
(
にんず
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
東京
(
とうきやう
)
の
區
(
く
)
到
(
いた
)
る
處
(
ところ
)
にいづれも
一二
(
いちに
)
の
勸工場
(
くわんこうば
)
あり、
皆
(
みな
)
入口
(
いりぐち
)
と
出口
(
でぐち
)
を
異
(
こと
)
にす、
獨
(
ひと
)
り
牛込
(
うしごめ
)
の
勸工場
(
くわんこうば
)
は
出口
(
でぐち
)
と
入口
(
いりぐち
)
と
同一
(
ひとつ
)
なり、「だから
不思議
(
ふしぎ
)
さ。」と
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
れば
詰
(
つま
)
らぬこと。
神楽坂七不思議
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
空腹
(
くうふく
)
のねずみは、あぶらげの
香
(
こう
)
ばしいにおいをかいで、
我慢
(
がまん
)
がしきれなかったものでした。ねずみは、そのせまい
金網
(
かなあみ
)
の
中
(
なか
)
で、
夜
(
よる
)
じゅう
出口
(
でぐち
)
をさがしながら、あばれていました。
ねずみの冒険
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
手を青竹の
手欄
(
てすり
)
から
離
(
はな
)
して、
出口
(
でぐち
)
の方へ
歩
(
ある
)
いて行く。三四郎はすぐ
後
(
あと
)
から
跟
(
つ
)
いて
出
(
で
)
た。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
出口
(
でぐち
)
の
柳
(
やなぎ
)
を
振向
(
ふりむ
)
いて
見
(
み
)
ると、
間
(
ま
)
もなく、
俥
(
くるま
)
は、
御神燈
(
ごしんとう
)
を
軒
(
のき
)
に
掛
(
か
)
けた、
格子
(
かうし
)
づくりの
家居
(
いへゐ
)
の
並
(
なら
)
んだ
中
(
なか
)
を、
常磐樹
(
ときはぎ
)
の
影
(
かげ
)
透
(
す
)
いて、
颯
(
さつ
)
と
紅
(
べに
)
を
流
(
なが
)
したやうな
式臺
(
しきだい
)
へ
着
(
つ
)
いた。
明山閣
(
めいざんかく
)
である。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ステンド=グラスをとおして
仰
(
あお
)
ぐ、あの
奥深
(
おくぶか
)
い
大空
(
おおぞら
)
のようだったので、
彼
(
かれ
)
の
持
(
も
)
ってうまれた
創造力
(
そうぞうりょく
)
は、なにをかきあらわしていいか、
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
で、
出口
(
でぐち
)
をしきりとさがしたのです。
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
出口
(
でぐち
)
の
煉瓦
(
れんが
)
の
壁
(
かべ
)
に、
出
(
で
)
かせぎ
人夫
(
にんぷ
)
募集
(
ぼしゅう
)
のビラが
貼
(
は
)
られていました。
生活
(
せいかつ
)
のために、
未知
(
みち
)
の
土地
(
とち
)
へいく
人
(
ひと
)
のことを
考
(
かんが
)
えると、なんとなく、
胸
(
むね
)
をしめつけられるような
気
(
き
)
がしました。
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
さて
日
(
ひ
)
が
出口
(
でぐち
)
から、裏山のその
蛇
(
じゃ
)
の
矢倉
(
やぐら
)
を案内しよう、と
老実
(
まめ
)
やかに勧めたけれども、この際、
観音
(
かんおん
)
の
御堂
(
みどう
)
の
背後
(
うしろ
)
へ通り越す
心持
(
こころもち
)
はしなかったので、
挨拶
(
あいさつ
)
も
後日
(
ごじつ
)
を期して、散策子は
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
敦賀
(
つるが
)
で
悚毛
(
おぞけ
)
の
立
(
た
)
つほど
煩
(
わづら
)
はしいのは
宿引
(
やどひき
)
の
悪弊
(
あくへい
)
で、
其日
(
そのひ
)
も
期
(
き
)
したる
如
(
ごと
)
く、
汽車
(
きしや
)
を
下
(
お
)
りると
停車場
(
ステーシヨン
)
の
出口
(
でぐち
)
から
町端
(
まちはな
)
へかけて
招
(
まね
)
きの
提灯
(
ちやうちん
)
、
印傘
(
しるしかさ
)
の
堤
(
つゝみ
)
を
築
(
きづ
)
き、
潜抜
(
くゞりぬ
)
ける
隙
(
すき
)
もあらなく
旅人
(
たびびと
)
を
取囲
(
とりかこ
)
んで
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
だれか、
外
(
そと
)
の
戸
(
と
)
にさわったようなけはいがします。
A
(
エー
)
は
立
(
た
)
ち
上
(
あ
)
がって、
出口
(
でぐち
)
の
戸
(
と
)
を
開
(
あ
)
けてみました。すると、そこに、
頭
(
あたま
)
から、
黒
(
くろ
)
い
着物
(
きもの
)
をかぶった
脊
(
せ
)
の
高
(
たか
)
いものが
立
(
た
)
っているので、びっくりしました。
死と話した人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
出口
(
でぐち
)
の
方
(
はう
)
へ
着
(
つ
)
けて
見
(
み
)
ませう。」
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“出”で始まる語句
出
出来
出入
出鱈目
出來
出会
出立
出逢
出掛
出雲