“老実”のいろいろな読み方と例文
旧字:老實
読み方割合
まめ62.5%
じみ25.0%
まめやか12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
且つその身体をてもせず、老実まめやかに、しんせつにあしらうのが、何か我ながら、身だしなみよく、ゆかしく、優しく、嬉しいように感じたくらい。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
赤熊は身構みがまえ口吻くちぶり、さて、急に七つ八つ年を取ったように老実じみに力なく言うのであった。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
心いそぎて庭口をいでしに、嬢様この雪ふりに何処いづこへとて、お傘をも持たずにかと驚ろかせしは、作男の平助とて老実まめやかに愚かなる男なりし、伯母様のお迎ひにと偽れば、否や今宵はお泊りなるべし
雪の日 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)