“矢倉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やぐら87.5%
やのくら12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松をすかしてチラチラ見えるいくつものは、たち高楼こうろうであり武者長屋むしゃながやであり矢倉やぐら狭間はざまであり、長安歓楽ながやすかんらく奥殿おくでんのかがやきである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
抱卵した鰍は、流れの強い底石の、それが矢倉やぐらに組んである石の天井を捜して、卵を産みつけるのである。
鰍の卵について (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
安兵衛の家にも、宵から討入りの祝宴があり、やがて、それの片づく頃には、矢倉やのくらに集まった人々や、その他、散々ちりぢりに今宵を待っていたともがらが後から後からとここへ来て落ち合っていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)