大好だいす)” の例文
おまえさんの大好だいすきなこめも、まめも、きびも、どこの野原のはらにもたくさんあるじゃありませんか。なぜ、それをってべないのです。
汽車の中のくまと鶏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
大好だいすきなカピのじいさん、この犬はもうたいへん年を取って、耳が遠くなっていたが、視力しりょくはまだなかなかしっかりしていた。
有難ありがたう、てると却々なか/\面白おもしろ舞踏ぶたうだわ』とつてあいちやんは、やうやくそれがんだのをうれしくおもひました、『わたし奇妙きめう胡粉ごふんうた大好だいすきよ!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
シートン氏はおさないころから動物が大好だいすきで、動物に関する物語と絵をかくことを一生懸命しょうけんめい勉強しました。
私はマウド氏の先生の伝を見て、オボレンスキー公爵夫人マリーさんも、私がお目にかゝって間もなく死去された事を知りました。私はマリーさんが大好だいすきでした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
一人住居ひとりずまゐ相手あひてなしに毎日まいにち毎夜まいやさびしくくらしてるなればすきのときにはあそびにもくだされ、わたし此樣こんながらがらしたなればきつちやんのやうなあばれさんが大好だいす
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「また、選挙なのね。あたし、選挙、大好だいすかんわ。選挙のたび、汚い人の心の裏が見えすくけ……」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
わたくし日本につぽん大好だいすきなんですよ、日本につぽんかへりたくつてなりませんの、でねえ、毎日まいにち/\まるはたてゝ、まち戰爭事いくさごつこをしますの、してねえ、まるはたつよいのですよ
このお屋敷やしきに十三になるかわいらしいおひめさまがありました。一寸法師いっすんぼうしはこのおひめさまが大好だいすきでした。おひめさまも一寸法師いっすんぼうしたいそうおりで、どこへお出かけになるにも
一寸法師 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
犬の大好だいすきな林太郎は、いままでなきそうにしていた顔をきゅうに明かるくいきいきとさして、そのにしゃがみながら片手かたてをさしだし、ちょっちょっとしたをならしてよびました。
あたまでっかち (新字新仮名) / 下村千秋(著)
松江しょうこう日頃ひごろ、おいらの大好だいすきとかで、いたおろしをしたのはもとより、版下はんしたまでをあつめているほどしゃ仲間なかま、それがゆうべ、芝居しばいかえりにひょっこりって、このつぎ狂言きょうげんには
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
「小鳥。わたし大好だいすきよ。」
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
太郎たろうは、おとうさんや、おかあさんのいうことをきませんでした。竹馬たけうまることが大好だいすきで、毎日まいにちそと竹馬たけうまってあそんでいました。
竹馬の太郎 (新字新仮名) / 小川未明(著)
『さうね、いま、五六ぽんあふぎしい』とあいちやんはおもひました。『わたしみんなでなぞかけしてあそぶのが大好だいすき。——わたしにだつてれがけるとおもふわ』とつゞいて聲高こわだかひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
十二月は余の大好だいすきな月である。絢爛けんらんの秋が過ぎて、落つるものは落ちつくし、るゝものは枯れ尽し、見るもの皆乾々かんかん浄々じょうじょうとして、さびしいにも寂しいが、寂しい中にも何とも云えぬあじがある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
わたし草花くさばなたねをまいたりするのは、大好だいすきなのですけれど、もう、そんなひまなんかないのです。」と、一人ひとりが、いいますと
ガラス窓の河骨 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたし、それが大好だいすき』とあいちやんがつて、『だけど、わたし招待せうたいされないのよ』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
月日つきひがたって、いつしかせい一は、上級生じょうきゅうせいとなりました。かれは、またりが大好だいすきなので、祭日さいじつや、日曜日にちようびなどには、よくりにかけました。
窓の内と外 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おじいさんは平常へいぜいいぬねことり大好だいすきであったから、きっとそのいぬをつれて、いまごろは、極楽ごくらくみちあるいていなさるのだ。
おじいさんの家 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたし子供こども大好だいすきですし、これから、むら人手ひとでりなくて、みんながはたらくのにこまりますから、子供こども世話せわをするものがようだとおもったのです。
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ぼくは、そんなほたるがんでいたり、さかなれるかわのあるところが大好だいすきだ。なぜ、おねえちゃんは、こんなやかましいまちなかきなの。」
だまされた娘とちょうの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このくには、ココアや、コーヒーの産地さんちでありましたから、チョコレートのおいしいのが、またたくさんありました。くまは、チョコレートが大好だいすきでした。
白いくま (新字新仮名) / 小川未明(著)
愉快ゆかいになるよ。おれ夕焼ゆうやけのほうるのが大好だいすきだ。けれど、そんないいくにがあるなどとはらなかった。おまえは、ほんとうにいっててきたのか。」
馬を殺したからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、ついに、自分じぶん大好だいすきなおかあさんは、(いつでも自分じぶんはおかあさんといっしょにいたいのだけれど、)自分じぶんといるものでないということをりました。
はてしなき世界 (新字新仮名) / 小川未明(著)
青服あおふくは、自分じぶんくちから、かけごとと殺生せっしょうがなにより大好だいすきだというのだから、やさしいかおはしていませんよ。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしは、あのとり大好だいすきよ。また来年らいねんも、あのへきてくといいわね。」といって、ながめていました。
もずとすぎの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「なによりも、殺生せっしょうとかけごとが、大好だいすきだなんて、こまった性分しょうぶんさ。」と、青服あおふくは、自分じぶんをあざけりながら、他人たにんのいやがることをこのむのが、近代的きんだいてきおもいこみ
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
もう二太陽たいようひかりられないんでなかろうか、そして、あの夜々よよに、大空おおぞらかがや大好だいすきなほしひかりのぞむことができないのでなかろうかと、うれいましたが、また
つばきの下のすみれ (新字新仮名) / 小川未明(著)
わしは、子供こども時分じぶん、おおぜいの兄弟きょうだいがありました。そして、みんなが、おかあさんを大好だいすきでした。
お母さまは太陽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
二郎じろうちゃんは、ねこが大好だいすきでしたから、すぐそのそばへすわりました。ねこは二郎じろうちゃんをると、ごろりとよこになって、あくびをしながらあしをのばしました。
小さな妹をつれて (新字新仮名) / 小川未明(著)
なんて、いいにおいのする、かわいらしいはなでしょう。わたしは、あなたのようなにおいが大好だいすきです。
くもと草 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おまえの大好だいすきなうおってきてやったよ。」と、白鳥はくちょう母親ははおやは、子供こどもかっていいました。
魚と白鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あには、こんなようなたそがれが、大好だいすきであったとおもうと、いまごろ、どこかのしまで、このそらてるのでなかろうかと、ひとりでに、なかのくもることがありました。
たましいは生きている (新字新仮名) / 小川未明(著)
「わたし、ねこ大好だいすきよ。うちへいってきいてみてくるわ。」といって、かけしてゆきました。
僕たちは愛するけれど (新字新仮名) / 小川未明(著)
おじいさん、これは、やはりむぎいたこなですよ。うちのせがれは、子供こども時分じぶんから、不思議ふしぎで、こうせんが大好だいすきだったから、こんなものをおくってよこしたのですよ。
片田舎にあった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
吉雄よしおは、いえかえると、いつもかわのほとりにゆきました。かわは、むらはずれのおかのふもとをながれていました。くさうえあしして、あちらのそらをながめるのが大好だいすきでした。
子供はばかでなかった (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのから、としちゃんは、はとぽっぽが、なによりもいちばん大好だいすきになったのであります。
ごみだらけの豆 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たまたまのこりのうちわがあっても、それは、まえしょうちゃんの大好だいすきなうちわとはつきもしないもので、しょうちゃんは、それをると、だまってててしまいました。
遠方の母 (新字新仮名) / 小川未明(著)
主人しゅじんは、この世界せかいめずらしいはなしや、草花くさばななどのようなものをることが大好だいすきなのです……。
花咲く島の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしも、子供こどものときは、なによりりが大好だいすきでした。それですから、いまでも、りざおをっていくひとると、しぜんにくせで、そらるのです。ああ、今日きょうはだいじょうぶだ。
窓の内と外 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぼっちゃんは、このうちわが、大好だいすきですね。」と、女中じょちゅうは、わらいながらいいました。
遠方の母 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうなると、おまえは、じっとしては、いられなくなりますよ。けれど、このみずうえちかてごらんなさい。そこにはおまえの大好だいすきなえさが、たくさんにみずなかいています。
魚と白鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
動物園どうぶつえんしろいくまが、チョコレートが大好だいすきだということが、みんなにれわたりましたから、見物けんぶつにくるおんなひとや、子供こどもたちが、くまにチョコレートをってきてやりましたので
白いくま (新字新仮名) / 小川未明(著)
龍夫たつお源吉げんきち二人ふたりは、なかのいいともだちでした、二人ふたりは、台風たいふう大好だいすきなのでした。
台風の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ここに、すみれがあってよ。あたしは、すみれが大好だいすきなの。こんなところにあっては、みんなにまれてしまうわ。」といって、はじめて竹子たけこさんは、すみれに注意ちゅういしてくれました。
つばきの下のすみれ (新字新仮名) / 小川未明(著)
なんでもけまわっていたり、あらそったりみついたりすることが大好だいすきなのだ。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
はな大好だいすきないもうとは、ここにったにちがいがないとおもったからであります。
灰色の姉と桃色の妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのあとは、まったくかぜゆき天地てんちで、それはたとえようのないほど、さかんな景色けしきでありました。子供こどもはそれをわすれることができなかったのです。子供こどもは、こうした吹雪ふぶきるのが大好だいすきでした。
角笛吹く子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
むかし、あるところに、さびしいところの大好だいすきなおひめさまがありました。どんなにさびしいところでもいいからひとんでいない、さびしいところがあったら、そこへいってみたいといわれました。
町のお姫さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
小母おばさん、しょうちゃんは?」と、はいってきた子供こどもがありました。それは、八つになった、近所きんじょ吉雄よしおさんであります。吉雄よしおさんは、しょうちゃんが大好だいすきでした。よくしょうちゃんをあそばしてくれました。
幼き日 (新字新仮名) / 小川未明(著)