外国がいこく)” の例文
旧字:外國
外国がいこくから、日本にっぽんへわたり、ひとからひとへ、てんてんとして、使用しようされてきたので、時計とけいも、だいぶとしをとっているとおもいました。
時計と窓の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
外国がいこく戦争せんそうをひきおこすようなことになり、よわくてちいさい日本にっぽんは、つよくておおきい外国がいこくに、うちまかされてしまうにちがいありません。
ニールスは、まわりにかかっている、外国がいこくへいってしまった人たちの写真しゃしんをながめました。男の人も女の人も、強そうな大きな人たちです。
するとそのころ、ほうぼう外国がいこく島々しまじまをめぐってかえってた人があって、いろいろめずらしい、ふしぎなおはなしをしたすえ
桃太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
りに一歩をゆずり、幕末にさいして外国がいこく干渉かんしょううれいありしとせんか、その機会きかい官軍かんぐん東下とうか、徳川顛覆てんぷくの場合にあらずして、むしろ長州征伐ちょうしゅうせいばつの時にありしならん。
さすがに日本国にっぽんこく神国しんこくもうされるだけ、外国がいこくとはちがって、それぞれいた、とうと神社じんじゃいたところ見出みいだされます。それ御本体ごほんたいしらべてますると、二たとおりあるようにぞんじます。
そうしてちながら、外国がいこくや、露西亜ロシヤ新聞しんぶん雑誌ざっしいてあるめずらしいこと、現今げんこんはこう思想しそう潮流ちょうりゅうみとめられるとかとはなしすすめたが、イワン、デミトリチはすこぶ注意ちゅういしていていた。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
此村から外国がいこく出稼でかせぎに往った者はあまり無い。朝鮮、北海道の移住者も殆んど無い。余等が村住居の数年間に、隣字の者で下総しもうさの高原に移住し、可なり成功した者が一度帰って来たことがある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そしてっているひとたちは、みなかおつつんでばかりしているので、こちらのくにふねとも外国がいこくふねとも見当けんとうがつかないのです。
カラカラ鳴る海 (新字新仮名) / 小川未明(著)
といっても、もちろん一年じゅう、そこに住んでいるわけではありません。つまり、カラスたちは、冬には外国がいこくへいきます。
というのは、江戸幕府えどばくふは、それまで、およそ三百ねんちかくのあいだ、外国がいこくとのつきあいをせず、品物しなもののとりひきなどもしないことにしていました。
はじめ外国がいこくおしえだといってきらっていたものも、太子たいしがねっしんに因果応報いんがおうほうということのわけをいて
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
無論むろん外国がいこくにもある。ただ外国がいこくには産土うぶすなやしろがないまでのことじゃ。
にち、このみなと外国がいこくから一そうのふねはいってきました。やがて、いろいろなふうをした人々ひとびとが、みなとおかへうれしそうにがってきました。
港に着いた黒んぼ (新字新仮名) / 小川未明(著)
つまり、くにをとじて、外国がいこくをしめだしてしまったわけでした。ただ、中国ちゅうごくとオランダとだけは、長崎ながさきでぼうえきをすることがゆるされていました。
おばあさんは、いつもいつも、子どもたちのことと、けっきょく子どもたちは、外国がいこくへいかねばならなかったのだ、ということばかり考えていました。
もうそのじぶんには、日本にほん国中くにじゅうで、桃太郎ももたろうほどつよいものはないようになりました。桃太郎ももたろうはどこか外国がいこくへ出かけて、うでいっぱい、ちからだめしをしてみたくなりました。
桃太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
大部分だいぶぶん外国がいこくほうってしまっているようでございます。
そして彼女かのじょは、はなをかいでいるうちに、ふとおとうとのことをおもしたのです。おとうと外国がいこくへいって幾年いくねんにもなるが、消息しょうそくえていました。
ある冬の晩のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
むかし日本にほんくにに、はじめてほとけさまのおおしえが、外国がいこくからつたわって時分じぶんのおはなしでございます。
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
いろいろ外国がいこくからきた、びんにはいったよいさけのならべてあるところへきて、おくさまは、あおいろさけをおいになりました。
都会はぜいたくだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
外国がいこくからおきょうがまいったそうでございます。わたくしにませていただきとうございます。」
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
小父おじさんが、ああして、くすりはこおぶって、諸国しょこくあるいていた時分じぶんに、もっとみなみ船着ふなつで、外国がいこくからわたってきた、くさ種子たねにいれました。
二番めの娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
戦争せんそうがはじまってから、時計とけいは、もう外国がいこくからこなくなれば、国内こくないでもつくらなくなったというはなしくと、正二しょうじくんは
正二くんの時計 (新字新仮名) / 小川未明(著)
くと、「このうみ太平洋たいへいようというのですよ。」とおおしえくださいましたので、このうみをどこまでもいけば外国がいこくへいかれるのだろうとおもいました。
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
けれど、それにはみみかたむけず、まちのカフェーへいって、外国がいこくさけんだり、紅茶こうちゃきっしたりして、終日いちんちぼんやりとらすことがおおかったのでした。
銀のつえ (新字新仮名) / 小川未明(著)
それからというもの、なんとなく、オルガンのおときますと、ひろい、ひろうみのかなたの外国がいこくかんがえたのであります。
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あのかたは、外国がいこくへつれられてゆくのでしょうか。」と、おどりながら、一つの人形にんぎょうは、っている人形にんぎょうにいいました。
三つのお人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
外国がいこくというと、どこでしょうかとかんがえながらきますと、あのひろひろ太平洋たいへいようなみえて、そのあちらにあるくにからきたのだと先生せんせいはいわれました。
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
日月じつげつボール一ぽん二十せんわずにやってみようというなら五せん、うまくやれば、外国がいこくふる切手きってでも、貨幣かへいでも、紫水晶むらさきずいしょうでも、なんでもあげます……。
日月ボール (新字新仮名) / 小川未明(著)
おばあさんは、まだちいさなむすめでありました。おとうさんが、荒海あらうみえて、あちらの外国がいこくへゆかれるといたので、どんなに、それをかなしみましたでしょう。
青いランプ (新字新仮名) / 小川未明(著)
おどっている人形にんぎょうは、こうして、二人ふたりともだちの消息しょうそくることができました。一つは、外国がいこくへゆき、一つはおじょうさんのうちに、らしていることがわかった。
三つのお人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「そうかもしれません。わたしは、外国がいこくへなど、ゆきたくないものです。けれど、あのかたは、おとなしいから、どこへいってもかわいがられるとおもいます。」
三つのお人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ると、おとうさんのゆかれた外国がいこくには、りっぱなまちがあって、馬車ばしゃとおっています。また、おとこも、おんなも、おもおもいに、きれいなふうをしてあるいています。
青いランプ (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひろい、往来おうらいかどのところに花屋はなやがありました。温室おんしつなかには、外国がいこく草花くさばなが、みだれていました。
灰色の姉と桃色の妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こういうように、一も、とさずにうまくやれたら、ここにならべてある、外国がいこく切手きってでも貨幣かへいでも、また水晶すいしょう・さんご、なんでも、しいとおもうものをあげます。
日月ボール (新字新仮名) / 小川未明(著)
外国がいこくのものは、からだわないから、べるものでありませんね」と、おばあさんは、こたえました。
片田舎にあった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もし、ひとらないしま発見はっけんしたいというようなおかんがえをもたれたら、一外国がいこくわたって、学問がくもんをして、それから、とおい、とおい、船出ふなでをしなければなりません……。
青いランプ (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのとしあきの、ちょうど彼岸ひがんごろでありました。外国がいこくから、ちいさなかるかみはこがとどきました。
青い花の香り (新字新仮名) / 小川未明(著)
「むろん、日本製にっぽんせいさ。それだから、外国がいこくにまけるな、むだにときをすごされないぞと、いっているじゃないか。」と、わたしこたえて、いま日本にっぽん貧乏びんぼうくるしいのをいもうと説明せつめいして
時計と窓の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「なにか、外国がいこく文字もじいてありますが……。」といって、おじいさんに手渡てわたしました。
片田舎にあった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
むすめは、そのから、まだない人形にんぎょうあこがれたのでした。そのお人形にんぎょうを、外国がいこくのどんな子供こどもっていたのだろう……。どんなまちのおうちで、そのお人形にんぎょうは、まれたのだろう……。
お父さんの見た人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いつしかたけおは、まだ自分じぶんらない、とお外国がいこくのことなど空想くうそうしました。すると、さっきのかわいらしい人形にんぎょうのようなどもが、そこであそんでいるのが、にうかびました。
花かごとたいこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
エーは、だんがって、待合室まちあいしつにはいると、がらんとして、人影ひとかげはなく、ただ一人ひとりくろ服装ふくそうをした外国がいこくのおばあさんが、ベンチにこしをおろして、したいて、なにかしていました。
死と話した人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「なるほど、きれいなビーズだが、これも外国がいこくからってきたのかもしれん。なんという、あのあおいろは、ペルシアのつぼのように、あくどく、えたいろをしていることだろう……。」
死と話した人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ある金持かねもちのおじょうさんは、外国がいこく雑誌ざっしでこのオルガンの広告こうこくました。
楽器の生命 (新字新仮名) / 小川未明(著)
幾日いくにちも、幾日いくにちも、ふねってゆかなければならない外国がいこくなんだよ。」
青い花の香り (新字新仮名) / 小川未明(著)
むかしなら、あるかなければ、どこへも、いけなかったのが、いまは便利べんりになって、たいていのところへは、もので、そばまでいけるし、飛行機ひこうきれば、外国がいこくでも、つちをふまずに、うみやまをこして
雲のわくころ (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぼくは、外国がいこくのおともだちに、人間にんげんはみんな平等びょうどうなのだから、おたがいにちからわせて、みんなが幸福こうふくになるような、いい世界せかいつくろうじゃないかとうったえるつもりだ。」と、ケーくんが、いいました。
太陽と星の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)