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餘
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あんま
ふりがな文庫
“
餘
(
あんま
)” の例文
新字:
余
夫
(
そ
)
れを
種々
(
さま/″\
)
に
思
(
おも
)
ふて
見
(
み
)
ると
父
(
とゝ
)
さんだとて
私
(
わたし
)
だとて
孫
(
まご
)
なり
子
(
こ
)
なりの
顏
(
かほ
)
の
見
(
み
)
たいは
當然
(
あたりまへ
)
なれど、
餘
(
あんま
)
りうるさく
出入
(
でい
)
りをしてはと
控
(
ひか
)
へられて
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ロミオ (炬火持に對ひ)
俺
(
おれ
)
に
炬火
(
たいまつ
)
を
與
(
く
)
れい。
俺
(
おれ
)
には
迚
(
とて
)
も
浮
(
う
)
かれた
眞似
(
まね
)
は
出來
(
でき
)
ぬ。
餘
(
あんま
)
り
氣
(
き
)
が
重
(
おも
)
いによって、
寧
(
いっ
)
そ
明
(
あかる
)
いものを
持
(
も
)
たう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『
日出雄
(
ひでを
)
さん、
餘
(
あんま
)
りやると
胃
(
ゐ
)
を
損
(
そん
)
じますよ。』と
氣遣
(
きづかひ
)
顏
(
がほ
)
の
私
(
わたくし
)
さへ、
其
(
その
)
生臭
(
なまくさ
)
い
肉
(
にく
)
を
口中
(
こうちう
)
充滿
(
いつぱい
)
に
頬張
(
ほうば
)
つて
居
(
を
)
つたのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
まあ
年齡
(
とし
)
とつたら
仕方
(
しかた
)
がないから
我慢
(
がまん
)
して
居
(
ゐ
)
るんだよ、
餘
(
あんま
)
り
酷
(
ひど
)
けりや
他人
(
ひと
)
が
共々
(
とも/″\
)
見
(
み
)
ちや
居
(
ゐ
)
ないから、それだが
勘次
(
かんじ
)
も
有繋
(
まさか
)
それ
程
(
ほど
)
でもないんだらうしね
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
餘
(
あんま
)
りですから、
主人
(
あるじ
)
が
引返
(
ひつかへ
)
さうとした
時
(
とき
)
です……
藥賣
(
くすりうり
)
の
坊主
(
ばうず
)
は、
柄
(
え
)
のない
提灯
(
ちやうちん
)
を
高々
(
たか/″\
)
と
擧
(
あ
)
げて、
椎
(
しひ
)
の
樹
(
き
)
の
梢越
(
こずゑご
)
しに、
大屋根
(
おほやね
)
でも
見
(
み
)
るらしく、
仰向
(
あをむ
)
いて
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
買手
(
かひて
)
にも
因
(
よ
)
るだらうが、
賣手
(
うりて
)
にも
因
(
よ
)
るんだよ。いくら
名畫
(
めいぐわ
)
だつて、
己
(
おれ
)
が
持
(
も
)
つてゐた
分
(
ぶん
)
には
到底
(
たうてい
)
さう
高
(
たか
)
く
賣
(
う
)
れつこはないさ。
然
(
しか
)
し七
圓
(
ゑん
)
や八
圓
(
ゑん
)
てえな、
餘
(
あんま
)
り
安
(
やす
)
い
樣
(
やう
)
だね
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其
袂
(
たもと
)
を
捉
(
とら
)
へて『
餘
(
あんま
)
りじやアありませんか、
何卒
(
どうか
)
返却
(
かへ
)
して
戴
(
いたゞ
)
きたいもんです』と
泣聲
(
なきごゑ
)
になつて
訴
(
うつた
)
へた。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「寸法があつてるつて? そんなら寸法の取違ひか。それにしても
餘
(
あんま
)
り違ひ過ぎるぢやあないか。」
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
こうみえてもまだ
貴樣等
(
きさまら
)
の
臺所
(
だいどころ
)
の
土間
(
どま
)
におすはりして、おあまりを
頂戴
(
ちやうだい
)
したこたあ、
唯
(
たゞ
)
の一どだつてねえんだ。
餘
(
あんま
)
り
大
(
おほ
)
きな
口
(
くち
)
を
叩
(
たゝ
)
きあがると、おい、
暗
(
くれ
)
え
晩
(
ばん
)
はきをつけろよ
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
……お時さんのお父つあんもな、
餘
(
あんま
)
り……旦那の前で言ひ憎いが、……其の何んや、
年齡
(
とし
)
が違ふもんやよつて、土壇場になつて考へはつたんやけんどなア、吐いた
唾液
(
つば
)
呑み込めんちふことがある。
父の婚礼
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
けれども、もうお時は
餘
(
あんま
)
り私の側へ寄り附かなくなりました。
反古
(旧字旧仮名)
/
小山内薫
(著)
ロミオ おゝ、
有難
(
ありがた
)
い、かたじけない、
何
(
なん
)
といふ
嬉
(
うれ
)
しい
夜
(
よる
)
! が、
夜
(
よる
)
ぢゃによって、もしや
夢
(
ゆめ
)
ではないか
知
(
し
)
らぬ。
現
(
うつゝ
)
にしては、
餘
(
あんま
)
り
嬉
(
うれ
)
し
過
(
す
)
ぎて
譃
(
うそ
)
らしい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
貴方
(
あなた
)
の
祕密
(
ないしよ
)
が、
私
(
わたし
)
には
知
(
し
)
れましても、お
差支
(
さしつか
)
へのない
事
(
こと
)
をお
知
(
し
)
らせ
申
(
まを
)
しませうか、——
餘
(
あんま
)
り
御心配
(
ごしんぱい
)
なすつておいとしいんですもの。
眞個
(
ほんと
)
に、
殿方
(
とのがた
)
はお
優
(
やさ
)
しい。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
此
(
こ
)
りや
佳味
(
うめ
)
えこたあ
佳味
(
うめ
)
えが
餘
(
あんま
)
りあまくつて
俺
(
おら
)
がにや
胸
(
むね
)
が
惡
(
わる
)
くなるやうだな」
勘次
(
かんじ
)
は
冷
(
さ
)
めた
湯
(
ゆ
)
を
幾杯
(
いくはい
)
か
傾
(
かたぶ
)
けた。
勘次
(
かんじ
)
は
風呂敷
(
ふろしき
)
から
袋
(
ふくろ
)
を
出
(
だ
)
してお
品
(
しな
)
の
枕元
(
まくらもと
)
へ
置
(
お
)
いて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「おや
左樣
(
さう
)
。
餘
(
あんま
)
り
遲
(
おそ
)
いから、
大方
(
おほかた
)
何處
(
どこ
)
かで
召上
(
めしや
)
がつたらうとは
思
(
おも
)
つたけれど、
若
(
も
)
し
未
(
ま
)
だゞと
不可
(
いけ
)
ないから」と
云
(
い
)
ひながら、
布巾
(
ふきん
)
で
鍋
(
なべ
)
の
耳
(
みゝ
)
を
撮
(
つま
)
んで、
土瓶敷
(
どびんしき
)
の
上
(
うへ
)
に
卸
(
おろ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
實
(
ほん
)
に
馬鹿々々
(
ばか/\
)
しいとつては
夫
(
そ
)
れほどの
事
(
こと
)
を
今日
(
けふ
)
が
日
(
ひ
)
まで
默
(
だま
)
つて
居
(
ゐ
)
るといふ
事
(
こと
)
が
有
(
あ
)
ります
物
(
もの
)
か、
餘
(
あんま
)
り
御前
(
おまへ
)
が
温順
(
おとな
)
し
過
(
すぎ
)
るから
我儘
(
がまん
)
がつのられたのであろ、
聞
(
き
)
いた
計
(
ばかり
)
でも
腹
(
はら
)
が
立
(
た
)
つ
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
野田
(
のだ
)
へ
醤油屋奉公
(
しやうゆやばうこう
)
に
行
(
い
)
つてゝ
餘
(
あんま
)
り
飯
(
めし
)
食
(
く
)
ひ
過
(
す
)
ぎたの
原因
(
もと
)
で
眼
(
め
)
へ
出
(
で
)
たなんていふんですが、
廿位
(
はたちぐれえ
)
で
潰
(
つぶ
)
れつちやつたんでさ、さうしたらそれ
打棄
(
うつちや
)
つて
夜遁
(
よに
)
げ
見
(
み
)
てえせまるで
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
何
(
ど
)
うも
御樣子
(
ごやうす
)
が
肖
(
に
)
ておいでなさいます、と
今
(
いま
)
申
(
まを
)
せば
申
(
まを
)
しますやうなものの、
餘
(
あんま
)
りおほきくお
成
(
な
)
りなさいましたで、まるで
以
(
もつ
)
て、
思掛
(
おもひが
)
けずでござりました。
失禮
(
しつれい
)
ながら、お
幾
(
いく
)
つに。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
面白
(
おもしろ
)
くもない
女郎
(
めらう
)
めと
叱
(
しか
)
りつけられて、
夫
(
そ
)
れはお
前
(
まへ
)
無理
(
むり
)
だ、
邪推
(
じやすい
)
が
過
(
すぎ
)
る、
何
(
なに
)
しにお
前
(
まへ
)
に
當
(
あて
)
つけよう、この
子
(
こ
)
が
餘
(
あんま
)
り
分
(
わか
)
らぬと、お
力
(
りき
)
の
仕方
(
しかた
)
が
憎
(
に
)
くらしさに
思
(
おも
)
ひあまつて
言
(
い
)
つた
事
(
こと
)
を
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ヂュリ お
前
(
まへ
)
を
小鳥
(
ことり
)
にしたいなア! したが、
餘
(
あんま
)
り
可愛
(
かはゆ
)
がって、つい
殺
(
ころ
)
してはならぬゆゑ、もうこれで、さよなら! さよなら! あゝ、
別
(
わか
)
れといふものは
悲
(
かな
)
し
懷
(
なつか
)
しいものぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
小庭
(
こには
)
を
隔
(
へだ
)
てた
奧座敷
(
おくざしき
)
で
男女
(
なんによ
)
打交
(
うちまじ
)
りのひそ/\
話
(
ばなし
)
、
本所
(
ほんじよ
)
も、あの
餘
(
あんま
)
り
奧
(
おく
)
の
方
(
はう
)
ぢやあ
私
(
わたし
)
厭
(
いや
)
アよ、と
若
(
わか
)
い
聲
(
こゑ
)
の
媚
(
なま
)
めかしさ。
旦那
(
だんな
)
業平橋
(
なりひらばし
)
の
邊
(
あたり
)
が
可
(
よ
)
うございますよ。おほゝ、と
老
(
ふ
)
けた
聲
(
こゑ
)
の
恐
(
おそろ
)
しさ。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
お
酉
(
とり
)
さまへ
諸共
(
もろとも
)
にと
言
(
い
)
ひしを
道
(
みち
)
引違
(
ひきたが
)
へて
我
(
わ
)
が
家
(
や
)
の
方
(
かた
)
へと
美登利
(
みどり
)
の
急
(
いそ
)
ぐに、お
前
(
まへ
)
一
處
(
しよ
)
には
來
(
き
)
て
呉
(
く
)
れないのか、
何故
(
なぜ
)
其方
(
そつち
)
へ
歸
(
かへ
)
つて
仕舞
(
しま
)
ふ、
餘
(
あんま
)
りだぜと
例
(
れい
)
の
如
(
ごと
)
く
甘
(
あま
)
へてかゝるを
振切
(
ふりき
)
るやうに
物言
(
ものい
)
はず
行
(
ゆ
)
けば
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
渇
(
かわ
)
くのは
尚
(
な
)
ほ
辛
(
つら
)
くつて、
雨
(
あめ
)
のない
日
(
ひ
)
の
續
(
つゞ
)
く
時
(
とき
)
は
帆布
(
ほぬの
)
を
擴
(
ひろ
)
げて、
夜露
(
よつゆ
)
を
受
(
う
)
けて、
皆
(
みんな
)
が
口
(
くち
)
をつけて
吸
(
す
)
つたんだつて——
大概
(
たいがい
)
唇
(
くちびる
)
は
破
(
やぶ
)
れて
血
(
ち
)
が
出
(
で
)
て、——
助
(
たす
)
かつた
此
(
こ
)
の
話
(
はなし
)
の
孫一
(
まごいち
)
は、
餘
(
あんま
)
り
激
(
はげ
)
しく
吸
(
す
)
つたため
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
餘
部首:⾷
16画
“餘”を含む語句
餘程
餘波
餘燼
剩餘
餘計
餘念
餘人
餘韻
餘光
尺餘
一月餘
餘事
自餘
十餘丈
半餘
餘所
餘裕
餘地
餘儀
餘分
...