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氣
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げ
ふりがな文庫
“
氣
(
げ
)” の例文
新字:
気
「そりやもう、自分のしなくちやならないことは、ちやんと心得てるさ——誰もかなやしないわ。」とリアは、意味あり
氣
(
げ
)
に答へた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
足音
(
あしおと
)
も
立
(
た
)
つたのに、
子供
(
こども
)
だらう、
恐
(
おそ
)
れ
氣
(
げ
)
もなく、
葉先
(
はさき
)
へ
浮
(
うき
)
だし、くちばしを、ちよんと
黒
(
くろ
)
く、
顏
(
かほ
)
をだして、ちよ、ちよツ、とやる。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さしもに
中
(
なか
)
よし
成
(
なり
)
けれど
正太
(
しようた
)
とさへに
親
(
した
)
しまず、いつも
耻
(
はづ
)
かし
氣
(
げ
)
に
顏
(
かほ
)
のみ
赤
(
あか
)
めて
筆
(
ふで
)
やの
店
(
みせ
)
に
手踊
(
てをどり
)
の
活溌
(
かつぱつ
)
さは
再
(
ふたゝ
)
び
見
(
み
)
るに
難
(
かた
)
く
成
(
なり
)
ける
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
含
(
ふく
)
み二下り讀では
莞爾々々
(
にこ/\
)
と
彷彿
(
さも
)
嬉
(
うれ
)
し
氣
(
げ
)
なる
面持
(
おももち
)
の樣子を
篤
(
とく
)
と見留て長庵は心に
點頭
(
うなづき
)
つゝ
頓
(
やが
)
て返書を請取千太郎よりも
小遣
(
こづか
)
ひとて金百
疋
(
ぴき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
むつつりと愛嬌
氣
(
げ
)
の無い三田の口から、大阪言葉を眞似したのが出て來たので、しんからをかしさうに笑つた。笑ふと金齒がきらきらした。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
▼ もっと見る
『
貴方
(
あなた
)
に
少々
(
せう/\
)
お
願
(
ねがひ
)
が
有
(
あ
)
つて
出
(
で
)
たのですが、
何卒
(
どうぞ
)
貴方
(
あなた
)
は
私
(
わたくし
)
と一つ
立合診察
(
たちあひしんさつ
)
を
爲
(
し
)
ては
下
(
くだ
)
さらんか、
如何
(
いかゞ
)
でせう。』と、
然
(
さ
)
り
氣
(
げ
)
なくハヾトフは
云
(
い
)
ふ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
また
之
(
これ
)
から
日本
(
につぽん
)
まで
夫人等
(
ふじんら
)
と
航海
(
かうかい
)
を
共
(
とも
)
にするやうになつた
不思議
(
ふしぎ
)
の
縁
(
ゆかり
)
を
言葉
(
ことば
)
短
(
みじか
)
に
語
(
かた
)
ると、
夫人
(
ふじん
)
は『おや。』と
言
(
い
)
つたまゝいと
懷
(
なつ
)
かし
氣
(
げ
)
に
進
(
すゝ
)
み
寄
(
よ
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
可成
(
かな
)
り
大
(
おほ
)
きいけれど、
僅
(
わづ
)
かに一
小破片
(
せうはへん
)
を
見出
(
みいだ
)
したのみといふ
八木
(
やぎ
)
水谷
(
みづたに
)
二
氏
(
し
)
の
談話
(
だんわ
)
など
考
(
かんが
)
へて、
余
(
よ
)
はおぼろ
氣
(
げ
)
ながら。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「まあ
助
(
たす
)
かつた」と
六
(
む
)
づかし
氣
(
げ
)
に
云
(
い
)
つた。
其
(
その
)
嬉
(
うれ
)
しくも
悲
(
かな
)
しくもない
樣子
(
やうす
)
が、
御米
(
およね
)
には
天
(
てん
)
から
落
(
お
)
ちた
滑稽
(
こつけい
)
に
見
(
み
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
汽動車は氣味のわるい響きを立てつゝ、
早稻
(
わせ
)
はもう黄ばんでゐる
田圃
(
たんぼ
)
の中を、十丁程と思はるゝ
彼方
(
かなた
)
に長く
横
(
よこた
)
はつた
優
(
やさ
)
し
氣
(
げ
)
な山の姿に並行して走つてゐた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
高き石がきは、
纏
(
まつ
)
はれたる蔦かづらのために、いよゝおそろし
氣
(
げ
)
なり。青き空をかすめて、ところ/″\に立てるは、
眞黒
(
まくろ
)
におほいなるいとすぎの木なり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それを羨まし
氣
(
げ
)
に見ながら、同年輩の
見窄
(
みすぼ
)
らしい
裝
(
なり
)
をした、洗洒しの白手拭を冠つた小娘が、大時計の下に腰掛けてゐる、目のショボ/\した婆樣の膝に凭れてゐた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
あるひは
腐
(
くさ
)
つてゐないものは
拾
(
ひろ
)
つて
他
(
ほか
)
の
器物
(
きぶつ
)
に
造
(
つく
)
り
直
(
なほ
)
したりするといふことがある
上
(
うへ
)
に、
昔
(
むかし
)
の
人
(
ひと
)
がはじめから
石器
(
せつき
)
のように
惜
(
を
)
し
氣
(
げ
)
もなく
捨
(
す
)
てることをしなかつたのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
然
(
さ
)
り
氣
(
げ
)
ない調子と言ふよりは、已むを得ないと言つた口調で顫へ上がる友二郎を
顧
(
かへり
)
みます。
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
掛け
頓
(
やが
)
て一座と成て
酒宴
(
さかもり
)
の
中
(
うち
)
後家に心有り
氣
(
げ
)
なる
面白可笑
(
おもしろをかし
)
き
盃盞
(
さかづき
)
ことに後家のお勇も
如才
(
じよさい
)
なき
人物
(
しろもの
)
故
(
ゆゑ
)
重四郎が樣子を
熟々
(
つく/″\
)
見るに年はまだ三十歳を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『あら、
海軍
(
かいぐん
)
の
叔父
(
おぢ
)
さんは、あの
岩
(
いわ
)
の
後
(
うしろ
)
へ
隱
(
かく
)
れておしまいになつてよ。』と、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
審
(
いぶ
)
かし
氣
(
げ
)
に
私
(
わたくし
)
を
瞻
(
なが
)
めた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
瞳
(
ひとみ
)
も
据
(
すわ
)
らず、
血
(
ち
)
の
褪
(
あ
)
せた
男
(
をとこ
)
の
顏
(
かほ
)
を、
水晶
(
すゐしやう
)
の
溶
(
と
)
けたる
如
(
ごと
)
き
瞳
(
ひとみ
)
に
艶
(
つや
)
を
籠
(
こ
)
めて
凝
(
ぢつ
)
と
視
(
み
)
ると、
忘
(
わす
)
れた
状
(
さま
)
に
下
(
した
)
まぶち、
然
(
さ
)
り
氣
(
げ
)
なく
密
(
そ
)
と
當
(
あ
)
てた、
手巾
(
ハンケチ
)
に
露
(
つゆ
)
が
掛
(
かゝ
)
かつた。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
愛宕
(
あたご
)
さんにも大けな
銀杏
(
いてふ
)
がおましたな、覺えてなはる。……
蜂
(
はち
)
の巣を燒いてえらい騷動になりましたな。』と、また
懷
(
なつ
)
かし
氣
(
げ
)
な眼をして、小池の顏に見入つた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
印
(
しるし
)
の
傘
(
かさ
)
をさしかざし
高足駄
(
たかあしだ
)
の
爪皮
(
つまかわ
)
も
今朝
(
けさ
)
よりとはしるき
漆
(
うるし
)
の
色
(
いろ
)
、きわ/″\しう
見
(
み
)
えて
誇
(
ほこ
)
らし
氣
(
げ
)
なり。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一所
(
いつしよ
)
に
降
(
お
)
りた
人
(
ひと
)
は、
皆
(
みん
)
な
離
(
はな
)
れ/″\になつて、
事
(
こと
)
あり
氣
(
げ
)
に
忙
(
いそ
)
がしく
歩
(
ある
)
いて
行
(
ゆ
)
く。
町
(
まち
)
のはづれを
見
(
み
)
ると、
左右
(
さいう
)
の
家
(
いへ
)
の
軒
(
のき
)
から
家根
(
やね
)
へかけて、
仄白
(
ほのしろ
)
い
烟
(
けむ
)
りが
大氣
(
たいき
)
の
中
(
なか
)
に
動
(
うご
)
いてゐる
樣
(
やう
)
に
見
(
み
)
える。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
待居
(
まちゐ
)
たり半兵衞は
頓
(
やが
)
て歸り來り
偖々
(
さて/\
)
御太儀なりしお小僧にも
臺所
(
だいどこ
)
へ行て食事仕玉へと云ひければ寶澤は
嬉
(
うれ
)
し
氣
(
げ
)
に
下行
(
おりゆき
)
食事も
畢
(
をはり
)
ける頃感應院も
祈祷
(
きたう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
甲板
(
かんぱん
)
の
其處此處
(
そここゝ
)
には
水兵
(
すいへい
)
の
一群
(
いちぐん
)
二群
(
にぐん
)
、ひそ/\と
語
(
かた
)
るもあり、
樂
(
たの
)
し
氣
(
げ
)
に
笑
(
わら
)
ふもあり。
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
兩眼
(
りやうがん
)
をまん
丸
(
まる
)
にして
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
徐
(
やを
)
ら
次
(
つぎ
)
の
間
(
ま
)
にかいひそまりて
聞
(
き
)
くともなしに
耳
(
みゝ
)
たつれば、
客
(
きやく
)
はそも
誰
(
た
)
れなるにや、
青柳
(
あをやぎ
)
といふこゑいと子と
呼
(
よ
)
ぶ
聲
(
こゑ
)
折々
(
をり/\
)
に
交
(
まじ
)
りぬ、さても
何事
(
なにごと
)
を
談
(
だん
)
ずるにや、
我
(
わ
)
れにも
關係
(
くわんけい
)
あり
氣
(
げ
)
なるをと
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
天滿與力
(
てんまよりき
)
は、
渡船
(
とせん
)
を
呼
(
よ
)
び
戻
(
もど
)
してみたけれど、
殆
(
ほと
)
んど
片足
(
かたあし
)
を
蹈
(
ふ
)
み
込
(
こ
)
む
餘地
(
よち
)
もないので、
腹立
(
はらだ
)
たし
氣
(
げ
)
に
舌打
(
したう
)
ちして、
汀
(
みぎは
)
に
突
(
つ
)
つ
立
(
た
)
つてゐたが、やがて
高
(
たか
)
く、
虎
(
とら
)
が
吼
(
ほ
)
えるやうに
聲
(
こゑ
)
を
張
(
は
)
り
上
(
あ
)
げると
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
哀
(
あは
)
れ
氣
(
げ
)
な聲を出して、
動
(
やゝ
)
もすれば
後
(
おく
)
れて
了
(
しま
)
ひさうなお光は、高く着物を
端折
(
はしを
)
り、
絽縮緬
(
ろちりめん
)
の
長襦袢
(
ながじゆばん
)
の
派手
(
はで
)
な
友染模樣
(
いうぜんもやう
)
を
鮮
(
あざや
)
かに現はして、小池に負けぬやうに、
土埃
(
つちぼこり
)
を蹴立てつゝ歩き出した。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
腹立
(
はらだ
)
たし
氣
(
げ
)
な
顏
(
かほ
)
をしたものや、ベソを
掻
(
か
)
いたものや、
怖
(
こは
)
さうにおど/\したものなぞが、
前後
(
ぜんご
)
してぞろ/\と
舟
(
ふね
)
から
陸
(
をか
)
へ
上
(
あが
)
つた。
母
(
はゝ
)
に
抱
(
だ
)
かれた
嬰兒
(
あかご
)
の
泣
(
な
)
く
聲
(
こゑ
)
は、
殊
(
こと
)
に
哀
(
あは
)
れな
響
(
ひゞき
)
を
川風
(
かはかぜ
)
に
傳
(
つた
)
へた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
“氣(
気
)”の解説
気(气、氣 CHEE )、また氣(き)とは、中国思想や道教や中医学(漢方医学)などの用語の一つ。一般的に気は不可視であり、流動的で運動し、作用をおこすとされている。しかし、気は凝固して可視的な物質となり、万物を構成する要素と定義する解釈もある。宇宙生成論や存在論でも論じられた。
(出典:Wikipedia)
氣
部首:⽓
10画
“氣”を含む語句
狂氣
蒸氣
病氣
氣質
人氣
濕氣
氣取
正氣
惡氣
氣遣
臭氣
上氣
水蒸氣
女氣
氣色
氣味
氣勢
寒氣
氣高
邪氣
...