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しゅじん
ふりがな文庫
“
主人
(
しゅじん
)” の例文
「よく、ご
主人
(
しゅじん
)
のいいつけを
守
(
まも
)
って、
辛棒
(
しんぼう
)
するのだよ。」と、お
母
(
かあ
)
さんは、いざゆくというときに、
涙
(
なみだ
)
をふいて、いいきかせました。
子供はばかでなかった
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
むかし、
大和国
(
やまとのくに
)
に
貧乏
(
びんぼう
)
な
若者
(
わかもの
)
がありました。
一人
(
ひとり
)
ぼっちで、ふた
親
(
おや
)
も
妻
(
つま
)
も
子供
(
こども
)
もない上に、
使
(
つか
)
ってくれる
主人
(
しゅじん
)
もまだありませんでした。
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
朝霧
(
あさぎり
)
がうすらいでくる。庭の
槐
(
えんじゅ
)
からかすかに日光がもれる。
主人
(
しゅじん
)
は
巻
(
ま
)
きたばこをくゆらしながら、
障子
(
しょうじ
)
をあけ
放
(
はな
)
して庭をながめている。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
盆
(
ぼん
)
の十六日の
次
(
つぎ
)
の夜なので剣舞の
太鼓
(
たいこ
)
でも
叩
(
たた
)
いたじいさんらなのかそれともさっきのこのうちの
主人
(
しゅじん
)
なのかどっちともわからなかった。
泉ある家
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
一方、おかみさんは、
主人
(
しゅじん
)
にむかっては、きっぱりと強がりを言ったものの、
内心
(
ないしん
)
はやはり、
客
(
きゃく
)
のことが気になってしかたがなかった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
▼ もっと見る
「
左少将
(
さしょうしょう
)
さまにはいつもながら、ますますご
健勝
(
けんしょう
)
のていに
拝
(
はい
)
せられまして、かげながら
主人
(
しゅじん
)
家康
(
いえやす
)
も
祝着
(
しゅうちゃく
)
にぞんじあげておりまする」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
下宿
(
げしゅく
)
の
主人
(
しゅじん
)
にきいてみても、前の家をたれが
借
(
か
)
りているのか知りませんでした。なにしろ、にんげんの
姿
(
すがた
)
をみたことがないというのです。
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
職人
(
しょくにん
)
はロバをひっぱっていきました。宿屋の
主人
(
しゅじん
)
が職人の手からロバをとって、つなごうとしますと、わかい職人はいいました。
「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
バルタ
最前
(
さいぜん
)
、
此
(
この
)
水松
(
いちゐ
)
の
蔭
(
かげ
)
で
居眠
(
ゐねむ
)
ってゐますうちに、
夢
(
ゆめ
)
うつゝに、
主人
(
しゅじん
)
とさる
人
(
ひと
)
とが
戰
(
たゝか
)
うて、
主人
(
しゅじん
)
が
其人
(
そのひと
)
をば
殺
(
ころ
)
したと
見
(
み
)
ました。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
しかし、そんなことをしようものなら、
主人
(
しゅじん
)
やおかみさんに、しかられるだけならまだしも、こっぴどい目にあわされるにきまっています。
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
道修町
(
どしょうまち
)
のくすり
屋
(
や
)
にくまがとどいて、そのくすり
屋
(
や
)
の
主人
(
しゅじん
)
が、
適塾
(
てきじゅく
)
の
書生
(
しょせい
)
さんに、かいぼうをしてみせてもらいたいと、たのんできました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
主人
(
しゅじん
)
のためには
命
(
いのち
)
をすてて主人の
危険
(
きけん
)
を
救
(
すく
)
う犬がよくありますが、しろ公もまたそういう
忠実
(
ちゅうじつ
)
な犬にちがいありません。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
而
(
しか
)
して
再
(
ふたた
)
び白の独天下になった。
可愛
(
かあい
)
がられて、大食して、弱虫の白はます/\弱く、
鈍
(
どん
)
の性質はいよ/\鈍になった。よく
寝惚
(
ねぼ
)
けて
主人
(
しゅじん
)
に吠えた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
室内
寂
(
せき
)
として声無し。窓の外に死のヴァイオリンを
弾
(
たん
)
じつつ過ぎ行くを見る。その跡に
跟
(
つ
)
きて主人の母
行
(
ゆ
)
き、娘
行
(
ゆ
)
き、それに引添いて
主人
(
しゅじん
)
に似たる影
行
(
ゆ
)
く。
痴人と死と
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
馬
(
うま
)
はこのまんま、
消
(
き
)
えるやうに
死
(
し
)
にたいと
思
(
おも
)
ひました。
死
(
し
)
んで、そして
何處
(
どこ
)
かで、びつくりして
自分
(
じぶん
)
に
泣
(
な
)
いてわびる
無情
(
むじやう
)
な
主人
(
しゅじん
)
がみてやりたいと
思
(
おも
)
ひました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
こんな
善良
(
ぜんりょう
)
な
人間
(
にんげん
)
でございますから、こちらの
世界
(
せかい
)
へ
移
(
うつ
)
って
来
(
き
)
てからも
至
(
いた
)
って
大平無事
(
たいへいぶじ
)
、
丁度
(
ちょうど
)
現世
(
げんせ
)
でまめまめしく
主人
(
しゅじん
)
に
仕
(
つか
)
えたように、こちらでは
後生大事
(
ごしょうだいじ
)
に
神様
(
かみさま
)
に
仕
(
つか
)
え
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
その
後
(
のち
)
、母の
死際
(
しにぎわ
)
に着てゐた小袖が証拠になつて、不思議にも隣の
家
(
いえ
)
の
主人
(
あるじ
)
がその
盗人
(
ぬすびと
)
であることが判つたので、かれは自分の
主人
(
しゅじん
)
の
助太刀
(
すけだち
)
をかりて、母のかたきを討つた。
小夜の中山夜啼石
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
彼
(
かれ
)
の
容貌
(
ようぼう
)
はぎすぎすして、どこか
百姓染
(
ひゃくしょうじ
)
みて、
頤鬚
(
あごひげ
)
から、べッそりした
髪
(
かみ
)
、ぎごちない
不態
(
ぶざま
)
な
恰好
(
かっこう
)
は、まるで
大食
(
たいしょく
)
の、
呑抜
(
のみぬけ
)
の、
頑固
(
がんこ
)
な
街道端
(
かいどうばた
)
の
料理屋
(
りょうりや
)
なんどの
主人
(
しゅじん
)
のようで
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
主人
(
しゅじん
)
は、
支那
(
しな
)
の
福州
(
ふくしゅう
)
の
大商賈
(
おおあきんど
)
で、客は、其も、
和蘭陀
(
オランダ
)
の
富豪父子
(
かねもちおやこ
)
と、此の島の
酋長
(
しゅうちょう
)
なんですがね、こゝでね、
皆
(
みんな
)
がね、たゞ
一
(
ひと
)
ツ、其だけに
就
(
つ
)
いて繰返して話して居たのは、——此のね
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「もう、
半月
(
はんつき
)
もたちゃ、すいかだって
珍
(
めずら
)
しくはない。いまなら
値
(
ね
)
が
張
(
は
)
っても
売
(
う
)
れるだろう。」と、
主人
(
しゅじん
)
は、つけくわえていいました。
初夏の不思議
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
大悟徹底
(
だいごてってい
)
と花前とは
有
(
ゆう
)
と
無
(
む
)
との
差
(
さ
)
である。花前は
大悟徹底
(
だいごてってい
)
の
形
(
かたち
)
であって
心
(
こころ
)
ではなかった。
主人
(
しゅじん
)
はようやく
結論
(
けつろん
)
をえたのであった。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
木の上に
住
(
す
)
んでいた
大蛇
(
おろち
)
が、
夜中
(
よなか
)
に、りょうしをのもうと
思
(
おも
)
って出て
来
(
き
)
たのを、
賢
(
かしこ
)
い
犬
(
いぬ
)
が
見
(
み
)
つけて、
主人
(
しゅじん
)
を
起
(
お
)
こして
助
(
たす
)
けようとしたのです。
忠義な犬
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
家来は、ひとに気づかれないように、
親船
(
おやぶね
)
からそっと
小舟
(
こぶね
)
をおろすと、すぐさまそれにのりこんで、
主人
(
しゅじん
)
のあとを
追
(
お
)
ってこいでいきました。
三枚のヘビの葉
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
店
(
みせ
)
の
主人
(
しゅじん
)
がすすめたオランダ
語
(
ご
)
と
英語
(
えいご
)
との
会話
(
かいわ
)
の
本
(
ほん
)
など、二、三さつを
買
(
か
)
うと、
諭吉
(
ゆきち
)
は、おもい
足
(
あし
)
をひきずって、
江戸
(
えど
)
へかえってきました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
ただ
主人
(
しゅじん
)
足利尊氏
(
あしかがたかうじ
)
の不心得からやむなくそうなったものだろうが、主に仕えては死を惜しまぬは、また武門の
臣節
(
しんせつ
)
でもある。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
領主
其
(
その
)
書面
(
しょめん
)
見
(
み
)
ようわ。これへ。……して、
夜番
(
よばん
)
を
呼起
(
よびおこ
)
した
伯
(
はく
)
の
侍童
(
こわらは
)
とやらは
何處
(
どこ
)
に
居
(
を
)
る?……こりや、
其方
(
そち
)
の
主人
(
しゅじん
)
は
此處
(
このところ
)
へは
何
(
なに
)
しにわせたぞ?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
主人
(
しゅじん
)
は、あたりを見まわしたが、もちろん、店さきでまだ
卵
(
たまご
)
を
熱心
(
ねっしん
)
に見くらべている客よりほかに、だれもいなかった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
ただひとりその中に町はずれの
本屋
(
ほんや
)
の
主人
(
しゅじん
)
が
居
(
い
)
ましたが山男の
無暗
(
むやみ
)
にしか
爪
(
つめ
)
らしいのを見て思わずにやりとしました。
紫紺染について
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
この
家
(
うち
)
では
猫
(
ねこ
)
が
主人
(
しゅじん
)
の
様
(
よう
)
にふるまい、
牝鶏
(
めんどり
)
が
主人
(
しゅじん
)
の
様
(
よう
)
に
威張
(
いば
)
っています。そして
何
(
なに
)
かというと
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
帰って見ると、郵便箱には郵便物の外、色々な名刺や鉛筆書きが入れてあったり、
主人
(
しゅじん
)
が
穿
(
は
)
きふるした薩摩下駄を
物数寄
(
ものずき
)
にまだ
真新
(
まあたら
)
しいのに穿きかえて
行
(
い
)
く人なぞもあった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
別荘の番人が
取
(
とり
)
あえず私を奥へ案内して、「あなたが
御出
(
おいで
)
の事は
已
(
すで
)
に
主人
(
しゅじん
)
の方から沙汰がございました、
就
(
つき
)
ましては
此
(
こ
)
の通りの田舎でございますが、
悠々
(
ゆるゆる
)
御逗留なすって下さいまし」
画工と幽霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
少し、きずが大きすぎるからと思って、はねのけると、
要吉
(
ようきち
)
は、すぐ
主人
(
しゅじん
)
にしかられました。それではこのくらいならいいだろう、ひとつおまけにいれといてやれと、お
皿
(
さら
)
にのせると
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
汽船
(
きせん
)
がこの
島
(
しま
)
に
着
(
つ
)
きました。その
船
(
ふね
)
には、
一人
(
ひとり
)
の
大金持
(
おおがねも
)
ちが
乗
(
の
)
っていましたが、
上陸
(
じょうりく
)
すると、
庭園
(
ていえん
)
の
主人
(
しゅじん
)
のところにやってきました。
花咲く島の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「それはあいにくでございました。
主人
(
しゅじん
)
はものいみでございまして、
今晩
(
こんばん
)
一晩
(
ひとばん
)
立
(
た
)
つまでは、どなたにもお
会
(
あ
)
いになりません。」
羅生門
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
上ではみんなが下男を
待
(
ま
)
っていましたが、いつまでたっても下男はもどってきません。そこで、
主人
(
しゅじん
)
がおくさんにむかって
りこうもののエルゼ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
花前は
色
(
いろ
)
も動きはしない。もとより一
言
(
ごん
)
ものをいうのでない。
主人
(
しゅじん
)
や
細君
(
さいくん
)
とはなんらの
交渉
(
こうしょう
)
もないふうで、つぎの黒白まだらの牛にかかった。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
くすり
屋
(
や
)
の
主人
(
しゅじん
)
も、これにはこまったとみえて、ひらあやまりにあやまり、
酒
(
さけ
)
を五しょうに、にわとりとさかななどをお
礼
(
れい
)
としてだしました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
すっかり不安になった
黒馬旅館
(
くろうまりょかん
)
の
主人
(
しゅじん
)
ホールは、馬にひとむちあてると、いちもくさんに家へむかって走った。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
熊蔵としては、
庭手
(
にわて
)
白壁門
(
しらかべもん
)
のほうの
状況
(
じょうきょう
)
を
主人
(
しゅじん
)
に
告
(
つ
)
げるつもりで、ここへきたのであったが、
出合
(
であ
)
いがしらに
老臣
(
ろうしん
)
からそう
急
(
せ
)
かれて見ると、なにを話している
間
(
ま
)
もなく
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
バルタ
其通
(
そのとほ
)
りにござります。あそこに
主人
(
しゅじん
)
が
居
(
を
)
られまする、
御坊
(
ごばう
)
の
可憐
(
いと
)
しう
思
(
おも
)
はせらるゝ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
其犬がぶらりと遊びに来た。而して
主人
(
しゅじん
)
に愛想をするかの様にずうと白の傍に寄った。あまりに近く寄られては白は眼を円くし、
据頸
(
すえくび
)
で、
甚
(
はなはだ
)
固くなって居た。牝犬はやがて往きかけた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「それは王子さま。私どもの
大事
(
だいじ
)
のご
主人
(
しゅじん
)
さま。私どもは空をながめて歌っただけでございます。そらをながめておりますと、きりがあめにかわるかどうかよくわかったのでございます」
虹の絵の具皿:(十力の金剛石)
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
わが江戸の話は
文政
(
ぶんせい
)
末期の秋の
宵
(
よい
)
の出来事である。四谷の
大木戸
(
おおきど
)
手前に三河屋といふ小さい
両替店
(
りょうがえみせ
)
があつて、
主人
(
しゅじん
)
新兵衛
(
しんべえ
)
夫婦と、せがれの善吉、小僧の市蔵、下女のお松の五人暮らしであつた。
赤膏薬
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
せがれは、
旅
(
たび
)
へ
奉公
(
ほうこう
)
にやられて、
女房
(
にょうぼう
)
は、
主人
(
しゅじん
)
の
留守
(
るす
)
も
家
(
うち
)
でいろいろな
仕事
(
しごと
)
をしたり、
手内職
(
てないしょく
)
に
封筒
(
ふうとう
)
を
貼
(
は
)
ったりしていたのでした。
お化けとまちがえた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこで、
主人
(
しゅじん
)
は、ああいうならずものは、もうこれからは、けっしてとめてはやらないぞ、と、かたく心に思ったのでした。
ならずもの
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
やがて
主人
(
しゅじん
)
に
呼
(
よ
)
ばれて出てきたしっぺい
太郎
(
たろう
)
を
見
(
み
)
ますと、
小牛
(
こうし
)
ほどもある
犬
(
いぬ
)
で、みるからするどそうな
牙
(
きば
)
をしていました。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
勝頼
(
かつより
)
すでに
亡
(
ほろ
)
び、
甲斐
(
かい
)
の
領土
(
りょうど
)
は
主人
(
しゅじん
)
家康
(
いえやす
)
の
治下
(
ちか
)
とあいなっております」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ああそうですか。
一寸
(
ちょっと
)
お
待
(
ま
)
ちなさい。
主人
(
しゅじん
)
に聞いてあげましょう。」
チュウリップの幻術
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
新
(
あたら
)
しいにも、なんにも、もうすこし
前
(
まえ
)
まで、かごの
中
(
なか
)
で、ぴんぴんはねていたのです。」と、
女
(
おんな
)
は、
主人
(
しゅじん
)
の
顔
(
かお
)
を
見上
(
みあ
)
げて
答
(
こた
)
えました。
女の魚売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたくしがここにもってまいりましたものなどは、
主人
(
しゅじん
)
が
船
(
ふね
)
においてありますものにくらべますと、まったくとるにたらないものばかりでございます。
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
“主人”の解説
夫(配偶者)への呼称や敬称のこと。「主人」や「ご主人」などがある。
(出典:Wikipedia)
主
常用漢字
小3
部首:⼂
5画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“主人”で始まる語句
主人公
主人夫婦
主人持
主人方
主人夫妻
主人組
主人衆
主人迄
主人顏