“両替店”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうがえてん50.0%
りょうがえみせ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清助はもと京都の両替店りょうがえてん銭屋ぜにや息子むすこで、遊蕩ゆうとうのために親に勘当せられ、江戸に来て渋江氏へ若党に住み込んだ。手跡がなかなかいので、豊芥子の筆耕にやとわれることになっていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
わが江戸の話は文政ぶんせい末期の秋のよいの出来事である。四谷の大木戸おおきど手前に三河屋といふ小さい両替店りょうがえみせがあつて、主人しゅじん新兵衛しんべえ夫婦と、せがれの善吉、小僧の市蔵、下女のお松の五人暮らしであつた。
赤膏薬 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)