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茲
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こゝ
ふりがな文庫
“
茲
(
こゝ
)” の例文
爾来
(
じらい
)
同志を
糾合
(
きうがふ
)
し、相共に此問題を研究し来りしが、時機
稍
(
やうやく
)
到来し、
茲
(
こゝ
)
に一小雑誌を刊行して我が同胞に
見
(
まみ
)
ゆるの栄を得たるを謝す。
「平和」発行之辞
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
縁談どころか、瑠璃さんには、何時までも、
茲
(
こゝ
)
にゐて貰ひたいのだ。殊に、光一があゝなつてしまへば、お父様の子はお前
丈
(
だけ
)
なのだ。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
げに
茲
(
こゝ
)
にいたり我は自らわが及ばざりしを認む、喜曲または悲曲の作者もその
題
(
テーマ
)
の難きに處してかく
挫
(
くぢ
)
けしことはあらじ 二二—二四
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
取出し夫見よ酒も肴も
幾許
(
いくら
)
でも出せ喰倒しをするやうな
卑劣
(
ひれつ
)
の武士と思ふか
茲
(
こゝ
)
な
盲目
(
めくら
)
めと云ながら百兩餘りもあらんと思はるゝ
胴卷
(
どうまき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
私
(
わたし
)
はばけものといふものは
非常
(
ひぜう
)
に
面白
(
おもしろ
)
いものだと
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
るので、
之
(
これ
)
に
關
(
くわん
)
するほんの
漠然
(
ばくぜん
)
たる
感想
(
かんさう
)
を、
聊
(
いさゝ
)
か
茲
(
こゝ
)
に
述
(
の
)
ぶるに
過
(
す
)
ぎない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
▼ もっと見る
改
(
あらた
)
めて
余
(
よ
)
は
茲
(
こゝ
)
に
言
(
い
)
ふ。
或
(
あ
)
る
意味
(
いみ
)
に
於
(
おい
)
ての
大怪窟
(
だいくわいくつ
)
が、
學術
(
がくじゆつ
)
の
光
(
ひかり
)
に
如何
(
どう
)
照
(
て
)
らされるであらうか。
深
(
ふか
)
き
興味
(
きようみ
)
を
以
(
もつ
)
て
此大發掘
(
このだいはつくつ
)
を
迎
(
むか
)
へざるを
得
(
え
)
ない。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
動物性毒に関する迷信も
甚
(
はなは
)
だ数多いが、
就中
(
なかんづく
)
毒蛇に関しては古来色々の伝説が行はれて居るから
茲
(
こゝ
)
に
其
(
そ
)
れを説いて見ようと思ふ。
毒と迷信
(新字旧仮名)
/
小酒井不木
(著)
しかしながら彼のために不幸なことには、一旦癒えていた彼の
忌
(
いま
)
わしい性癖に油を注ぐ一人の女性が
茲
(
こゝ
)
に登場して来るのである。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
『
真実
(
ほんと
)
に仕方が無いぞい——
彼娘
(
あのこ
)
は。』と細君は怒気を含んで、『其袋を
茲
(
こゝ
)
へ持つて来な——これ、早く持つて来ねえかよ。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
只管
(
ひたすら
)
走りて大通りに出で
茲
(
こゝ
)
にて又馬車に飛乗りゼルサレム街に
在
(
あ
)
る警察本署を
推
(
さ
)
して
急
(
いそが
)
せたり目科は馬車の中にても心
一方
(
ひとかた
)
ならず騒ぐと見え
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
此時
(
このとき
)
如何
(
いか
)
に
憘
(
うれ
)
しく、また、
如何
(
いか
)
なる
談話
(
だんわ
)
のあつたかは
只
(
たゞ
)
諸君
(
しよくん
)
の
想像
(
さうぞう
)
に
任
(
まか
)
せるが、
茲
(
こゝ
)
に
一言
(
ひとこと
)
記
(
しる
)
して
置
(
お
)
かねばならぬのは、
此
(
この
)
大輕氣球
(
だいけいききゆう
)
の
事
(
こと
)
である。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
お前さんは心配をしねえでいゝよお隅さんを連れて構わず往って下さい、多助さんも行って下さい、旦那様が
茲
(
こゝ
)
にいては悪いから帰って下さえ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その留守の事だすが、
茲
(
こゝ
)
に逃げ込んで来た旅人が、クレバスの中に落ちて、行方が分らなくなった
椿事
(
ちんじ
)
が持ち上りました。
黄鳥の嘆き:——二川家殺人事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
從
(
したがつ
)
て
茲
(
こゝ
)
に
堅實
(
けんじつ
)
なる
基礎
(
きそ
)
が
出來
(
でき
)
た
以上
(
いじやう
)
は
此
(
こ
)
の
基礎
(
きそ
)
の
上
(
うへ
)
に
立
(
た
)
つて
今後
(
こんご
)
大
(
おほい
)
に
日本
(
にほん
)
の
産業
(
さんげふ
)
の
振興
(
しんこう
)
、
貿易
(
ぼうえき
)
の
發達
(
はつたつ
)
を
圖
(
はか
)
つて
行
(
い
)
くことが、
吾々
(
われ/\
)
政府
(
せいふ
)
の
責務
(
せきむ
)
であり
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
この
事
(
こと
)
は
最後
(
さいご
)
の
項
(
こう
)
に
於
(
おい
)
て
再説
(
さいせつ
)
することだから
茲
(
こゝ
)
には
説明
(
せつめい
)
を
略
(
りやく
)
するが、とに
角
(
かく
)
餘震
(
よしん
)
は
恐
(
おそ
)
れるに
足
(
た
)
りない。
唯
(
たゞ
)
恐
(
おそ
)
るべきは
最初
(
さいしよ
)
の
大地震
(
だいぢしん
)
の
主要動
(
しゆようどう
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
色々と思ひまはした末に
茲
(
こゝ
)
まで来ると、彼はそこに生き甲斐のない自分を見出だした。敗亡の苦い淋しさが、彼を石の枕でもしてゐるやうに思はせた。
An Incident
(新字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
余与
(
よと
)
京水と
同行
(
どうかう
)
十人小千谷をはなれて西の方●
新保
(
しんほ
)
村●
薮川新田
(
やぶかはしんでん
)
などいふ村々を
歴
(
へ
)
て
一宮
(
いちのみや
)
といふ村にいたる、
山間
(
やまあひ
)
の
篆畦
(
あぜみち
)
曲節
(
まがり/\
)
て
茲
(
こゝ
)
に
抵
(
いた
)
る
行程
(
みちのり
)
一里半
可
(
ばかり
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
明治二十四年十二月十八日、代議士田中正造は、第二議会へ始めて「足尾銅山鉱毒加害の儀に付質問書」を提出して、
茲
(
こゝ
)
に足尾銅山鉱業停止の
火蓋
(
ひぶた
)
を切つた。
政治の破産者・田中正造
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
茲
(
こゝ
)
に
又
(
また
)
きいちやんと
稱
(
とな
)
へて、もと、
其處
(
そこ
)
の
内
(
うち
)
で
内藝妓
(
うちげいしや
)
をして
居
(
ゐ
)
たのがある。
今
(
いま
)
は
堅氣
(
かたぎ
)
で、
手傳
(
てつだ
)
ひに
來
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
る。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「なに、構はん/\、
茲
(
こゝ
)
に麿くさかい好きな丈け食べるこつちや、足らなんだら又煎つて呉れるぞ。」
厄年
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
若
(
もし
)
又
(
また
)
醫學
(
いがく
)
の
目的
(
もくてき
)
が
藥
(
くすり
)
を
以
(
もつ
)
て、
苦痛
(
くつう
)
を
薄
(
うす
)
らげるものと
爲
(
な
)
すなれば、
自然
(
しぜん
)
茲
(
こゝ
)
に一つの
疑問
(
ぎもん
)
が
生
(
しやう
)
じて
來
(
く
)
る。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
あまり義太夫をやりすぎたのである。つまり、得意が身を殺してしまつたのである。いくら得意でもホドホドにしなければならぬといふ生きた例を
茲
(
こゝ
)
に見ることが出来る。
駒台の発案者
(新字旧仮名)
/
関根金次郎
(著)
自分が
茲
(
こゝ
)
まで流れて来るには、あの無恋の状態の、なま/\しい体験があつての事だ。……
良友悪友
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
此
(
この
)
動力(源因)は
即
(
すなは
)
ち術語の罪過にして、世俗の所謂過失及び刑法の所謂犯罪等と混同すべからず。
例之
(
たとへ
)
ば
茲
(
こゝ
)
に曲中の人物が数奇不過不幸
惨憺
(
さんたん
)
の境界に終ることありと仮定せよ。
罪過論
(新字旧仮名)
/
石橋忍月
(著)
最初から阪崎先生や民友社の誤謬を叱り飛すと大袈裟に出掛けた僕だから今更ら智者も千慮の一失と胡魔化したとて、どうせ諸君が御承知なさるまいから
茲
(
こゝ
)
に謹んで正誤致します。
千里の駒後日譚拾遺
(新字旧仮名)
/
川田瑞穂
、
楢崎竜
、
川田雪山
(著)
茲
(
こゝ
)
に至つて両校の間に繋つた一縷の連鎖すらも、全然切断せられて了つたのである。
野球界奇怪事 早慶紛争回顧録
(新字旧仮名)
/
吉岡信敬
(著)
よく非常防空の
実
(
じつ
)
を挙げ、
茲
(
こゝ
)
に、第一回空襲の敵機を文字通り撃滅し得たり……。
空の悪魔(ラヂオ・ドラマ)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
そんなら自分が今
茲
(
こゝ
)
で平岡の
為
(
ため
)
に
判
(
はん
)
を
押
(
お
)
して、連借でもしたら、
何
(
ど
)
うするだらう。矢っ張り
彼
(
あ
)
の時の様に奇麗に片付けて呉れるだらうか。
兄
(
あに
)
は
其所
(
そこ
)
迄考へてゐて、断わつたんだらうか。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
衣
(
きぬ
)
脱
(
ぬ
)
ぎ更へんとて家にかへれば、ベルナルドオ
訪
(
とぶら
)
ひ來て我を待てり。われ。いかなれば
茲
(
こゝ
)
には來たる。さきの婦人をばいづくにかおきし。友は指を
堅
(
た
)
てゝ我を
威
(
おど
)
すまねしていはく。
措
(
お
)
け。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
廿
(
にぢう
)
四年中に
雑誌編輯
(
ざつしへんしう
)
の手を洗つてから、
茲
(
こゝ
)
に
年
(
とし
)
を
経
(
ふ
)
ること九年になります、
処
(
ところ
)
が
此
(
こ
)
の九の字が
又
(
また
)
不思議
(
ふしぎ
)
で、実は
来春
(
らいしゆん
)
にも
成
(
な
)
つたら、
又々
(
また/\
)
手勢
(
てぜい
)
を
率
(
ひきゐ
)
て
雑誌界
(
ざつしかい
)
に打つて出やうと
云
(
い
)
ふ計画も有るのです
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
されば
茲
(
こゝ
)
にも
天安
(
てんやす
)
が、家台見世から仕上たる、二階造の大道具、其小道具の器物迄、そつくり跡を引受けて、彼十二時の趣向に基き、
下料
(
やすい
)
を名代看板に、再び見世を
明
(
あけ
)
六ツから、廓帰の御入来あらば
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
而して
茲
(
こゝ
)
で謂ふ心理的発展とは、所詮修辞的発達の意である。
詩と現代
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
と畳みかけて
詰
(
なじ
)
る。
茲
(
こゝ
)
にアルマンは
飜然
(
ほんぜん
)
として夢から覚めた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
けれども
茲
(
こゝ
)
に
大問題
(
だいもんだい
)
があるのよ、
何
(
なに
)
?
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
茲
(
こゝ
)
に
全都
(
ぜんと
)
の
繁栄
(
はんえい
)
と
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
茲
(
こゝ
)
の主人は、
館花浪路
(
たてはななみぢ
)
と云ふ老人で、井上八段の門下で、幸田露伴先生とは同門だつた。時々幸田さんのところへお相手に行つてゐた。
将棋
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
心こそ凡てのものを涵する
止水
(
しすゐ
)
なれ。迷ふも
茲
(
こゝ
)
にあり、悟るも茲にあり、殺するも仁するも茲にあり、愛も非愛も茲にこそ
湛
(
たゝ
)
ふるなれ。
各人心宮内の秘宮
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
嫌
(
きら
)
ひ鎌倉の
尼寺
(
あまでら
)
へ夜通の
積
(
つも
)
りにて行れるなり出入の
駕籠舁
(
かごかき
)
善六といふが
強
(
たつ
)
ての頼み今夜は
茲
(
こゝ
)
に泊られしなりと聞かぬ事まで
喋々
(
べら/\
)
と話すを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
若
(
も
)
し
化物學
(
ばけものがく
)
といふ
學問
(
がくもん
)
がありとすれば、
今
(
いま
)
まで
述
(
の
)
べた
事
(
こと
)
は、
其
(
その
)
序論
(
じよろん
)
と
見
(
み
)
るべきものであつて、
茲
(
こゝ
)
には
只
(
たゞ
)
序論
(
じよろん
)
だけを
述
(
の
)
べた
事
(
こと
)
になるのである。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
さて
茲
(
こゝ
)
に到りてわが記憶才に勝つ、そはかの十字架の上にクリスト
煌
(
かゞや
)
き給ひしかど我は
適
(
ふさ
)
はしき
譬
(
たと
)
へを得るをえざればなり 一〇三—一〇五
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
茲
(
こゝ
)
で下手でも安田一角という者は、剣術の先生で弟子も持っているから、丁度お隅に惚れているのを幸い、一角を
*
おいやって惣次郎を殺し
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
余は何事なるや知らざれど
茲
(
こゝ
)
にて目科と共に馬車を
降
(
くだ
)
り群集を
推分
(
おしわけ
)
て館の戸口に進まんとするに巡査の一人強く
余等
(
よら
)
を
遮
(
さえぎ
)
りて
引退
(
ひきしりぞ
)
かしめんとす
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
色事師
(
いろごとし
)
の面目にかけてもと、必死になって侍従の君に泣きを入れたいきさつは、
煩
(
わずら
)
わしいので
茲
(
こゝ
)
に詳述するのを避けよう。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
世の中のことは御互ひに助けたり助けられたりさ——まあ、勝野君、
左様
(
さう
)
ぢや有ませんか。今
茲
(
こゝ
)
で直に異分予を
奈何
(
どう
)
するといふ訳にもいかない。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
今年
(
ことし
)
十二
歳
(
さい
)
の
少年
(
せうねん
)
には
珍
(
めづ
)
らしき
迄
(
まで
)
に
大人似
(
おとなび
)
て、
氣象
(
きしよう
)
の
凛々
(
りゝ
)
しい、
擧動
(
きよどう
)
の
沈着
(
ちんちやく
)
な、まるで、
小櫻木大佐
(
せうさくらぎたいさ
)
を
茲
(
こゝ
)
に
見
(
み
)
るやうな、
雄壯
(
をゝ
)
しき
少年
(
せうねん
)
とはなつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
この際には後者の場合即ち鉱物(
茲
(
こゝ
)
に於ては石)が毒(又は薬)と見做された迷信のことを書いて見ようと思ふ。
毒と迷信
(新字旧仮名)
/
小酒井不木
(著)
余与
(
よと
)
京水と
同行
(
どうかう
)
十人小千谷をはなれて西の方●
新保
(
しんほ
)
村●
薮川新田
(
やぶかはしんでん
)
などいふ村々を
歴
(
へ
)
て
一宮
(
いちのみや
)
といふ村にいたる、
山間
(
やまあひ
)
の
篆畦
(
あぜみち
)
曲節
(
まがり/\
)
て
茲
(
こゝ
)
に
抵
(
いた
)
る
行程
(
みちのり
)
一里半
可
(
ばかり
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
茲
(
こゝ
)
に
件
(
くだん
)
の
娘
(
むすめ
)
たるや、
今
(
いま
)
もお
話
(
はなし
)
した
通
(
とほ
)
り、
吉原
(
よしはら
)
に
居
(
ゐ
)
る
事
(
こと
)
を
恥
(
はぢ
)
とし、
待合
(
まちあひ
)
を
出
(
だ
)
す
事
(
こと
)
を
厭
(
いや
)
だと
云
(
い
)
つた
心懸
(
こゝろがけ
)
なんだから、まあ
傍
(
はた
)
から
勸
(
すゝ
)
めても、
結綿
(
いひわた
)
なんぞに
結
(
い
)
はうよりは
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
自身を殺して妻子を助けてやろうと、それから大決心をして
茲
(
こゝ
)
に私は殺さぬ者を殺したとして大胆にも叫んだのであります。署長殿の前に嘘自白をしたのであります。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
さうして
今後
(
こんご
)
の
豫算計畫
(
よさんけいくわく
)
にも
毎年
(
まいねん
)
七八千
萬圓
(
まんゑん
)
の
國債
(
こくさい
)
を
計上
(
けいじやう
)
して
始
(
はじ
)
めて
其
(
そ
)
の
編成
(
へんせい
)
が
出來
(
でき
)
るのであるが
大正
(
たいしやう
)
三
年
(
ねん
)
以來
(
いらい
)
十五
年目
(
ねんめ
)
に
初
(
はじめ
)
て
茲
(
こゝ
)
に
國債
(
こくさい
)
を
計上
(
けいじやう
)
しない
豫算
(
よさん
)
が
出來
(
でき
)
たのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
茲
漢検1級
部首:⾋
9画
“茲”を含む語句
今茲
茲処
亀茲
亀井茲矩
重茲
茲俊
茲谷
茲年
茲等
隼人佑重茲
茲辺
茲許
茲等邊
茲矩
茲江戸子
茲有
茲所
茲元
桜山茲俊
於茲
...