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其樣
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そのやう
ふりがな文庫
“
其樣
(
そのやう
)” の例文
新字:
其様
カピ妻 さいの、
其時分
(
そのじぶん
)
には
甚
(
きつ
)
い
鼠捕
(
ねずみと
)
りであったさうな。したが、わたしが
不寢
(
ねず
)
の
番
(
ばん
)
をするゆゑ、
今
(
いま
)
は
其樣
(
そのやう
)
な
鼠
(
ねずみ
)
をば
捕
(
と
)
らすことぢゃない。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
顏
(
かほ
)
をあげし
時
(
とき
)
は
頬
(
ほう
)
に
涙
(
なみだ
)
の
痕
(
あと
)
はみゆれども
淋
(
さび
)
しげの
笑
(
ゑ
)
みをさへ
寄
(
よ
)
せて、
私
(
わたし
)
は
其樣
(
そのやう
)
な
貧乏人
(
びんぼうにん
)
の
娘
(
むすめ
)
、
氣違
(
きちが
)
ひは
親
(
おや
)
ゆづりで
折
(
おり
)
ふし
起
(
おこ
)
るのでござります
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其樣
(
そのやう
)
な
事
(
こと
)
が
如何
(
どう
)
して
出來
(
でき
)
ませう。
然
(
さ
)
れば
百計
(
ひやくけい
)
盡
(
つき
)
た
塲合
(
ばあひ
)
には、たとへ
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
と
共
(
とも
)
に
永久
(
えいきゆう
)
に
此
(
この
)
孤島
(
はなれじま
)
に
朽果
(
くちは
)
つるとも、
無謀
(
むぼう
)
に
本島
(
ほんたう
)
を
出發
(
しゆつぱつ
)
する
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ません。
君
(
きみ
)
よ
左樣
(
さう
)
でせう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
云るゝものかと我が身親子が
飢
(
うゑ
)
もせず今日迄
暮
(
くら
)
しけるは皆此方の
陰
(
かげ
)
なり今更老たる叔母此梅
諸共
(
もろとも
)
置去
(
おきざり
)
にせんとならば
勿々
(
なか/\
)
止
(
とめ
)
はせじ夫ならば
其樣
(
そのやう
)
に
白地
(
あから
)
さまに申給はれと云けるにぞ傳吉大いに
迷惑
(
めいわく
)
し是は/\叔母や女房を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ヂュリ さ、
乳母
(
うば
)
いの。……ま、
何
(
なん
)
で
其樣
(
そのやう
)
な
情
(
なさけ
)
ない
顏
(
かほ
)
してゐやる?
悲
(
かな
)
しい
消息
(
しらせ
)
であらうとも、せめて
嬉
(
うれ
)
しさうに
言
(
い
)
うてたも。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
私
(
わたし
)
は
不運
(
ふうん
)
で
御座
(
ござ
)
りますとて
口惜
(
くや
)
しさ
悲
(
かな
)
しさ
打出
(
うちいだ
)
し、
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らぬ
事
(
こと
)
を
談
(
かた
)
れば
兩親
(
ふたおや
)
は
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
せて、さては
其樣
(
そのやう
)
の
憂
(
う
)
き
中
(
なか
)
かと
呆
(
あき
)
れて
暫時
(
しばし
)
いふ
言
(
こと
)
もなし。
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
奇變
(
あやなし
)
庄
(
しやう
)
三郎に
僞
(
いつは
)
りて
今
(
いま
)
に
辨濟
(
へんさい
)
せざれども長兵衞は
催促
(
さいそく
)
もなさず彼是する
中
(
うち
)
又
(
また
)
其
(
そ
)
の
年
(
とし
)
も
過
(
すぎ
)
翌年
(
よくどし
)
と
成
(
なり
)
身代
(
しんだい
)
左
(
ひだ
)
り前にて
難儀
(
なんぎ
)
なる
由
(
よし
)
忠
(
ちう
)
八より申せしかば庄三郎も
不審
(
ふしん
)
に思ひ何とて
其樣
(
そのやう
)
に
成
(
なり
)
しぞと云に忠八
御屋敷
(
おやしき
)
の
普請
(
ふしん
)
存
(
ぞん
)
じの
外
(
ほか
)
積
(
つも
)
り
違
(
ちが
)
ひにて一
箱
(
はこ
)
餘
(
よ
)
も
損金
(
そんきん
)
になり
其外
(
そのほか
)
彼是
(
かれこれ
)
にて二千兩餘の
損
(
そん
)
に爲たりと
口
(
くち
)
から
出任
(
でまか
)
せに
僞
(
いつは
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
藥種屋 されば、
其樣
(
そのやう
)
な
大毒藥
(
だいどくやく
)
をば
貯
(
たくは
)
へてはをりまするが、マンチュアの
御法度
(
ごはっと
)
では、
賣
(
う
)
ったりゃ、
命
(
いのち
)
がござりませぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
其樣
(
そのやう
)
なつまらぬ
事
(
こと
)
の
有
(
あ
)
る
筈
(
はづ
)
は
無
(
な
)
い、お
前
(
まへ
)
の
思
(
おも
)
ふて
呉
(
く
)
れるほど
世間
(
せけん
)
は
我
(
わ
)
しを
思
(
おも
)
ふて
呉
(
く
)
れぬから、まあ
安心
(
あんしん
)
して
居
(
い
)
るが
宜
(
よ
)
いと
子細
(
わけ
)
も
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
に
言
(
い
)
ひ
捨
(
す
)
つれば
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
るゝに重助ハイ
兩親
(
りやうしん
)
はなきとのこと藤助の
妹
(
いもと
)
が一人御座り年は十九歳ばかりにて未だ
亭主
(
ていしゆ
)
も是なき
由
(
よし
)
なりと申しければ大岡殿其者は人の世話にでもなりて居る樣子かと申さるゝに重助は
困
(
こま
)
りし
面色
(
おももち
)
にて
其樣
(
そのやう
)
は一向存じませぬと云ば大岡殿汝は傍輩の
事
(
こと
)
故
(
ゆゑ
)
病氣
見舞
(
みまひ
)
に
行
(
ゆき
)
しならん夫れとも見舞には行ぬか
何
(
どう
)
ぢや少しにても僞るに於ては
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
おぬひ
惘
(
あき
)
れて
貴君
(
あなた
)
は
其樣
(
そのやう
)
の
事
(
こと
)
正氣
(
せうき
)
で
仰
(
おつ
)
しやりますか、
平常
(
つね
)
はやさしい
方
(
かた
)
と
存
(
ぞん
)
じましたに、お
作樣
(
さくさま
)
に
頓死
(
とんし
)
しろとは
蔭
(
かげ
)
ながらの
嘘
(
うそ
)
にしろあんまりでござります
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
又
(
また
)
しても
其樣
(
そのやう
)
なこと
御前
(
おまへ
)
さま
此々
(
これ/\
)
とお
傳
(
つた
)
へ申さば
好
(
よ
)
きお
返事
(
へんじ
)
は
知
(
し
)
れた
事
(
こと
)
なり
最早
(
もう
)
くよ/\とは
思
(
おぼ
)
しめすな
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我
(
わ
)
れに
力
(
ちから
)
落
(
おと
)
させまじとて
八重
(
やへ
)
の
繕
(
つくろ
)
ひて
居
(
ゐ
)
るにはあらずや
否
(
い
)
や/\
八重
(
やへ
)
として
其樣
(
そのやう
)
のことある
筈
(
はづ
)
なし
人
(
ひと
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
糸織
(
いとをり
)
のなへたるにふらんねるを
重
(
かさ
)
ねし
寐間着
(
ねまき
)
の
小袖
(
こそで
)
めさせかへ、いざ
御就蓐
(
おやすみ
)
と
手
(
て
)
をとりて
助
(
たす
)
ければ、
何
(
なに
)
其樣
(
そのやう
)
に
醉
(
ゑ
)
ふては
居
(
い
)
ないと
仰
(
おつ
)
しやつて、
滄浪
(
よろめき
)
ながら
寐間
(
ねま
)
へと
入給
(
いりたま
)
ふ。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
世
(
よ
)
にたのまれぬを
男心
(
をとこごゝろ
)
といふ、それよ
秋
(
あき
)
の
空
(
そら
)
の
夕日
(
ゆふひ
)
にはかに
掻
(
か
)
きくもりて、
傘
(
かさ
)
なき
野道
(
のみち
)
に
横
(
よこ
)
しぶきの
難義
(
なんぎ
)
さ、
出
(
で
)
あひし
物
(
もの
)
はみな
其樣
(
そのやう
)
に
申
(
まを
)
せども
是
(
こ
)
れみな
時
(
とき
)
のはづみぞかし
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
門
(
もん
)
をしめて
内
(
うち
)
へ
入
(
い
)
れずに
泣
(
な
)
かしてやらん、と
言
(
い
)
ふを
止
(
と
)
めて、
其樣
(
そのやう
)
な
意地
(
いぢ
)
わるは
仰
(
おつ
)
しやるな、
母樣
(
かあさま
)
がお
聞
(
きヽ
)
にならば
惡
(
わ
)
るし、
夫
(
そ
)
れでも
姉樣
(
ねえさま
)
たちは
自分
(
じぶん
)
ばかり
演藝會
(
えんげいくわい
)
や
花見
(
はなみ
)
に
行
(
ゆ
)
きて
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此通
(
このとほ
)
り
謝罪
(
あやまり
)
ますほどに、
何
(
ど
)
うぞ
御
(
お
)
免
(
ゆる
)
し
遊
(
あそば
)
して、いつもの
樣
(
やう
)
に
打解
(
うちと
)
けた
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
せて
下
(
くだ
)
され、
御嫌機
(
ごきげん
)
直
(
なほ
)
して
下
(
くだ
)
されと
詫
(
わ
)
ぶるに、さては
左樣
(
さう
)
かと
少
(
すこ
)
し
我
(
が
)
の
折
(
を
)
れて、
夫
(
そ
)
れならば
其樣
(
そのやう
)
に
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
亥之助
(
ゐのすけ
)
も
何
(
なに
)
か
極
(
きま
)
りを
惡
(
わ
)
るがつて
其樣
(
そのやう
)
な
物
(
もの
)
はお
止
(
よし
)
なされと
言
(
い
)
ふし、十五
夜
(
や
)
にあげなんだから
片月見
(
かたつきみ
)
に
成
(
な
)
つても
惡
(
わ
)
るし、
喰
(
た
)
べさせたいと
思
(
おも
)
ひながら
思
(
おも
)
ふばかりで
上
(
あげ
)
る
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
なんだに
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
僕
(
ぼく
)
は
夫
(
そ
)
れか
憎
(
に
)
くらしければと、
思
(
おも
)
ふまヽを
遠慮
(
ゑんりよ
)
もなく
言
(
い
)
ふ
可愛
(
かあい
)
さ、
左樣
(
さう
)
おもふて
下
(
くだ
)
さるは
嬉
(
うれ
)
しけれど、
其樣
(
そのやう
)
のこと
他人
(
ひと
)
に
言
(
い
)
ふて
給
(
たま
)
はるなよ、
芝居
(
しばゐ
)
も
花見
(
はなみ
)
も
行
(
ゆ
)
かぬのは
私
(
わた
)
しの
好
(
す
)
きにて
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
寄
(
よ
)
せしが
又
(
また
)
故
(
ことさら
)
にホヽと
笑
(
わら
)
つて
孃
(
じやう
)
さま
一寸
(
ちよつ
)
と
御覽
(
ごらん
)
遊
(
あそ
)
ばせ
此
(
この
)
マア
樣子
(
やうす
)
の
可笑
(
をか
)
しいことよと
面白
(
おもしろ
)
げに
誘
(
いざな
)
はれて
何
(
なん
)
ぞとばかり
立出
(
たちいづ
)
る
優子
(
いうこ
)
お
八重
(
やへ
)
は
何故
(
なぜ
)
に
其樣
(
そのやう
)
なことが
可笑
(
をか
)
しいぞ
私
(
わた
)
しには
何
(
なん
)
とも
無
(
な
)
きを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
寧
(
いつ
)
そ
賃仕事
(
ちんしごと
)
してもお
傍
(
そば
)
で
暮
(
くら
)
した
方
(
はう
)
が
餘
(
よ
)
つぽど
快
(
こゝろ
)
よう
御座
(
ござ
)
いますと
言
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
すに、
馬鹿
(
ばか
)
、
馬鹿
(
ばか
)
、
其樣
(
そのやう
)
な
事
(
こと
)
を
假
(
かり
)
にも
言
(
い
)
ふてはならぬ、
嫁
(
よめ
)
に
行
(
い
)
つた
身
(
み
)
が
實家
(
さと
)
の
親
(
おや
)
の
貢
(
みつぎ
)
をするなどゝ
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らぬこと
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あのやうな
狸
(
たぬき
)
の
忘
(
わす
)
れられぬは
何
(
なん
)
の
因果
(
ゐんぐわ
)
かと
胸
(
むね
)
の
中
(
なか
)
かき
廻
(
まわ
)
されるやうなるに、
我
(
わ
)
れながら
未練
(
みれん
)
ものめと
叱
(
しか
)
りつけて、いや
我
(
お
)
れだとて
其樣
(
そのやう
)
に
何時
(
いつ
)
までも
馬鹿
(
ばか
)
では
居
(
い
)
ぬ、お
力
(
りき
)
などゝ
名計
(
なばかり
)
もいつて
呉
(
く
)
れるな
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
長
(
なが
)
うとは
申
(
まを
)
しませぬ
申
(
まを
)
しあげたきこと
一通
(
ひととほ
)
りと
詞
(
ことば
)
きれ/″\に
涙
(
なみだ
)
漲
(
みなぎ
)
りて
引止
(
ひきと
)
むる
腕
(
かひな
)
ほそけれど
懸命
(
けんめい
)
の
心
(
こゝろ
)
は
蜘蛛
(
くも
)
の
圍
(
ゐ
)
の
千筋
(
ちすぢ
)
百筋
(
もゝすぢ
)
力
(
ちから
)
なき
力
(
ちから
)
拂
(
はら
)
ひかねて
五尺
(
ごしやく
)
の
身
(
み
)
なよ/\となれど
態
(
わざ
)
と
荒々
(
あら/\
)
しく
突
(
つ
)
き
退
(
の
)
けてお
人違
(
ひとちが
)
ひならん
其樣
(
そのやう
)
な
仰
(
おほ
)
せ
承
(
うけたま
)
はる
私
(
わたくし
)
にはあらず
池
(
いけ
)
の
端
(
はた
)
よりお
供
(
とも
)
せし
車夫
(
しやふ
)
の
耳
(
みゝ
)
には
何
(
なん
)
のことやら
理由
(
わけ
)
すこしも
分
(
わか
)
りませぬ
車代
(
しやだい
)
賜
(
たま
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其
漢検準1級
部首:⼋
8画
樣
部首:⽊
15画
“其樣”で始まる語句
其樣事
其樣子